2004年06月03日
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マイケル・ムーアが監督した、ブッシュ大統領とアル・カイーダとの癒着関係を暴いた「ファーレンハイト９/１１」がカンヌ映画祭で賞をとった記事を読んだ。前回のドキュメンタリー映画「ボーリング・フォア・コロンバイン」は非常に面白かったので、もっと政治色の強い「ファーレンハイト９/１１」を見るのは楽しみだ。配給先のディズニーは米国の選挙に対する影響を恐れて協力を拒否しているらしい。
マイケル・ムーアの著書の講演会に昨年１２月に行った。ロンドンの劇場は満杯で劇場の前で人が溢れて交通が停滞していた。マイケル・ムーアは講演で関西でいう「ベタ」の冗談、低めストレートの趣味の悪い冗談を炸裂させていた。
本来政治的には彼を支持すべきである米国民主党左派支持者やＮＹタイムズ読者などのリベラルが、「Made in Canada」の野球帽をかぶり太って眼鏡をかけている高卒の男が嫌いというのがよくわかった。彼のジョークは「そんなしょーもないことゆうか？」というものがあったのだ。「彼のジャーナリズムの手法は賛同しかねる」という意見は一理あるが、私はブッシュ政権のプロパガンダに対抗するためにはある程度灰色の部分を白黒に塗り分けるのは仕方ないことだと思う。何せ政治の世界なのだ。
しかし…ベタはやめてほしい。関西人という暗い過去がある私であるが、今では英国の洗練された冗談に慣れているので、ああいう子供でも言わないだじゃれは生理的に受け付けないのだ。
ブッシュ大統領はマイケル・ムーアに「つまらないドキュメンタリーなんて作らないでまともな仕事についたらどうだ？」に言ったらしい。「俺の高校の就職ガイダンスにはドキュメンタリー製作なんてなかったんだけど、他に俺みたいなドキュメンタリーを作っているやつがいないみたいだから仕方なくやってるんだ」とマイケルは答えたらしい。
昨日、金融街を歩いていたら「Conform & Consume!」（日和って消費しろ！）と落書きがしてあった。私は壁の前でしばし止まって「まともな仕事」をしている人たちが足早に黙って歩いているのを見た。まあベタの冗談もいいかと思った。
マイケル・ムーアの著書の講演会に昨年１２月に行った。ロンドンの劇場は満杯で劇場の前で人が溢れて交通が停滞していた。マイケル・ムーアは講演で関西でいう「ベタ」の冗談、低めストレートの趣味の悪い冗談を炸裂させていた。
本来政治的には彼を支持すべきである米国民主党左派支持者やＮＹタイムズ読者などのリベラルが、「Made in Canada」の野球帽をかぶり太って眼鏡をかけている高卒の男が嫌いというのがよくわかった。彼のジョークは「そんなしょーもないことゆうか？」というものがあったのだ。「彼のジャーナリズムの手法は賛同しかねる」という意見は一理あるが、私はブッシュ政権のプロパガンダに対抗するためにはある程度灰色の部分を白黒に塗り分けるのは仕方ないことだと思う。何せ政治の世界なのだ。
しかし…ベタはやめてほしい。関西人という暗い過去がある私であるが、今では英国の洗練された冗談に慣れているので、ああいう子供でも言わないだじゃれは生理的に受け付けないのだ。
ブッシュ大統領はマイケル・ムーアに「つまらないドキュメンタリーなんて作らないでまともな仕事についたらどうだ？」に言ったらしい。「俺の高校の就職ガイダンスにはドキュメンタリー製作なんてなかったんだけど、他に俺みたいなドキュメンタリーを作っているやつがいないみたいだから仕方なくやってるんだ」とマイケルは答えたらしい。
昨日、金融街を歩いていたら「Conform & Consume!」（日和って消費しろ！）と落書きがしてあった。私は壁の前でしばし止まって「まともな仕事」をしている人たちが足早に黙って歩いているのを見た。まあベタの冗談もいいかと思った。
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鰻坂ヒカル
文化的生活にあこがれるロンドン在住1２年の30代男の世迷いごと
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