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2015年01月31日
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カテゴリ: オペラ
 新国立劇場  14:00〜
 3階正面

 オランダ人:トーマス・ヨハネス・マイヤー
 ゼンタ:リカルダ・メルベート
 ダーラント:ラファウ・シヴェク
 エリック:ダニエル・キルヒ
 舵手:望月哲也
 マリー:竹本節子
 新国立劇場合唱団

 指揮:飯守泰次郎
 演出:マティアス・フォン・シュテークマン


 ケツが痛い.....<またかい

 2007年初演の演出、2012年に続いての三演ということになります。

 まぁ良かったっちゃぁ良かったんだけど......

 私がワーグナーを語るなんざ片腹痛いという話ではあるのですが、「さまよえるオランダ人」って実は面倒な作品ではあるのですよね。ワーグナーとしては短いし、歌手への負担も、まぁ一般的にはトリスタンや指環ほどではない。でも、作品として考えると、ある意味纏まり過ぎてる部分がある。
 クプファーがやった「全部ゼンタという神経症の娘の妄想の産物でした」という演出は、トリスタンとイゾルデの「イゾルデは来なかった」演出と並んで現代ワーグナー2大妄想オチ演出なわけですが、他では散々に読み替えられている現代演出で、「オランダ人」だけはクプファーの「妄想オチ」以降あまり決定的な話が聞かれないんですよね。弄くるにはちょっとはっきりし過ぎている部分があるのか。というか、むしろ、やろうと思うと読み替えるには簡単過ぎるんでしょう。幾らでも舞台はでっち上げられる。その割に"さまよえるオランダ人"というモチーフのキャラクターが強過ぎるのかなと。「呪われた男と乙女による救済」というのはとても分かり易い。分かり易過ぎる。あの「妄想オチ」だって、妄想してる方は主観的に救済しました、という話なので、膨らみようがない。
 実の所、ワーグナーの読み替え演出の可能性というのは、冗長性に起因すると思うのですよね。時間を掛けてくどくどと説明してしまう。ワグネリアンっつーかワーグナー好きの人達は、そこに音楽的必然性を見るのでしょうけれど(実際、ライトモチーフ的な手法は、モチーフを演奏する時間が必要である以上、重層的に時間が必要になって行く訳で)、舞台として観ると、これがまぁ長ったらしくて、ボケッとそのままにしておく訳にも行かなくなって、結局あれこれ弄くり始めてしまう、と言ったら怒られますかね....
 で、オランダ人。その冗長性が、この作品ではあまりないんですね。無い訳では無いけれど、他に比べれば格段に低い。解釈の余地があまり多くない。無論、読み替えは出来ると思うんですが、それってどうやっても「時間と場所を変えるだけ」の読み替えになってしまう。抜本的な読み替えをするには、無理がある。だって、妄想落ちにした所で、話の骨子は変わってないし、それが何か凄いものを生み出しているのかと言われると.....という気はします。

 まぁ、私の偏見かも知れないですけども。

 という訳で、今回の再々演演出も、まぁそれなりに纏まっているといった風の演出。


 2007年  http://plaza.rakuten.co.jp/verdi/diary/200703040000/
 2012年 1回目  http://plaza.rakuten.co.jp/verdi/diary/201203170000/
     2回目  http://plaza.rakuten.co.jp/verdi/diary/201203220000/

 うーん。
 まぁ、なんだね。我ながら、言う事ブレまくってるというか(苦笑) まぁ、ブレてる所とあんまし変わらない所とあって、我ながら面白いというか。ってーか、そんなら行かなきゃいーじゃんよ、と自分で思ってしまった.....要は嫌いなんじゃないの、という(爆)


 合唱は、なんともですが、数を頼りに押し切った感もあり。
 敢えて指揮についていうなら、特別なものは感じなかったかなと。管のコントロール、まぁこれはしゃぁねぇわな、といった所を除けば、相応に纏まった演奏ではあったと思います。いや、こういう言い方すると、結構なダイナミズムがあって迫力のある演奏だった、みたいな反論もあるのかも知れないけれど、要は「あ、オランダ人ね」といった感じでしかないのですね。もう一歩化けるか、といえば、化けない。予想通り、計算通り。
 そういう意味では、「オランダ人」って、難しいのだと思います。相応に仕上げる、そのもう一歩先で化かす、というのが、実は難しい、ってとこなのかなぁ、と。








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最終更新日  2015年02月01日 23時41分18秒
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