良さんの読書日記

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2012.07.30
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テーマ: お勧めの本(7418)
『ユリゴコロ』 沼田まほかる   、2012年「このミステリーがすごい!」第5位、双葉文庫、単行本初版2011年3月20日、双葉社


 父の様子を見に実家に帰った時、偶然、父の部屋で4冊のノートを発見した。ノートにはある女性の手記が書かれていた。
 それは、女性が殺人を犯していったことが書かれてあった。最初は小学生の時で、2回目が中学生の時、3回目が専門学校の友人、そして、結婚するまで殺人は続いた。


 しかし、感動的な結末を迎えるため、嫌な気分が一気に吹っ飛んだ。
 ノートを読んだ亮太は、体が凍った。状況から考えて、これを書いた女性が自分の母に思えたからだ。自分は殺人者の息子なのか?
 弟の洋平にノートのことを話し、両親のことを調べることにした。
 そして、自分の推理が出来上がった時、父にノートのことを質した。
 父は、ノートの内容は事実であることを認め、ノートが書かれた以降のことを話し始めた。
 もう一つの読みどころは、シャギーヘッドが、このノートの内容にかかわってくることだ。
 この店がオープンする前に、従業員募集の張り紙をだしたら、2人の女性が面接に来て良太は採用した。一人は、後に婚約者になる千絵だ。
 もう一人は細谷という中年女性で、後に店にとってなくてはならない存在になる。損得勘定なしにシャギーヘッドと亮太のために働いた。また、千絵を娘のように可愛がった。
 だいぶたって良太は、千絵とアルバイトの那智から、細谷は亮太のことが好きなんだといわれる。亮太は、そんなことは考えてもみたことがなかった。親子ほど年が離れているからだ。
 この細谷が、後半、大活躍をする。
 そして、最終的にこの2つのエピソードが結び付き、感動的な結末を迎える。
 本書は、久々に出会ったすごい本だ。

ホーム・ページ『推理小説を作家ごとに読む』も、ぜひ、ご覧ください。
http://bestbook.
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Last updated  2017.04.01 08:36:36
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