全6件 (6件中 1-6件目)
1
ワールドカップまで45日を切りました。 5/10には、代表選手選考の発表があります。それに呼応して、本屋にはワールドカップ関連の書籍が増えているのは勿論ですが、サッカー戦術関係の書籍も目に付きます。ワールドカップを境に世界のサッカー戦術が、その時の話題の中心チームの戦術に変わっていきます。最近は目を見張るチームが出てこないので、どちらかと言うと、チャンピオンズリーグの勝者チームに注目が行きがちですが...でも、ワールドカップでセンセーショナルに戦術をアピールしたのは、何と言っても1974年のクライフ率いるオランダですね。今回はどんな戦術を魅せるのか楽しみではありますが、その餌食に日本がならないことを願うばかりです。下記に最近出版されたサッカー戦術関係の本・雑誌を紹介します。 ●戦術論とその歴史に関しては、この人の右に出るものはいないかも?⇒ワールドクラスサッカー戦術の軌跡[西部 謙司] ●ワールドカップ出場国の戦術の歴史⇒ワールドサッカー戦術最前線 ●3件のみですが読者評価が凄く高いです⇒オランダに学ぶサッカー戦術練習メニュー120 (未だ読んでませんが、アイントラハトも是非取り入れてみては?) ●読者評価(1件のみ)はポロクソですが...⇒サッカー戦術の仕組み―日本人の“サッカーIQ”を高める本 アマゾンの「サッカー戦術」関係⇒過去のサッカー戦術本―今までに紹介した本もあり合わせて、『0勝3敗』なる雑誌も出ています。 要は、岡田監督更迭を徹底追求する雑誌のようですが、みんな期待感を喪失してしまった今、関心は薄れ「今頃言っても遅いよ!」と言うのが本音でしょう。こうなれば、日本チームの活躍は度外視して、純粋に高度なサッカープレイと戦術を楽しむようにしましょう!!!
2010.04.28
コメント(0)
バンクーバ・オリンピックも終わりました。次は南アフリカW杯ですね。(と、サッカーの話題かと思うと違うのですね。)今Number 749号『VANCOUVER』で、バンクーバ・オリンピックの振返りを特集してますね。何と言ってもハイライトは女子フィギュアでしたね。表紙も浅田真央です。(表情と衣装から言ってSPの滑りでしょう。)記事を読んで、既にいろいろ言われていることですが、キム・ヨナは戦略的勝利と言えるでしょう。でも、"チーム・ヨナ"でエッジワーク、筋トレ("金取れ"ではありません)、振付け、等それぞれにコーチが付いているとは知りませんでした。正に組織的な勝利と言えるでしょう。浅田真央の記事と併せて読んでいて、思わずワインの違いに思い至りました。(浅田真央的ワインが好きと書いておられる方もいますが、それとは違う視点の感想です。)フィギュアの世界も、コーチはいろんな国の人がやっているし、ワイン程ではないにしてもグローバル化が進んでいると言えるでしょう。(韓国初のメダルでもあるし...)組織経営の大規模メゾンのボルドー(メドック)ワイン的なキム・ヨナワイン造りのための組織体制や運営の視点からですが、役割分担をキッチリさせた組織的な取組みでワイン造りを行っている点が、正に"チーム・ヨナ"ではないでしょうか。また個人的見解ですが、キム・ヨナは早熟で既にピークなのではないかと。一見ボルドーとは正反対のような気がしますが、最近のボルドー(特に2000年以降)は、アメリカ市場=カナダではないのですが=を意識して早くから飲めるワインになっています。(逆に熟成させてどうなのか心配な点ではあります。)さらに、今回のキム・ヨナに対する甘い得点(?)は、ボルドーワイン(特にメドック1級クラス)の2005年以降の急激な値上がりを想定させます。これ以上の得点は望めないでしょう。(最近は暴落して、11万円以上していたのが半値以下になっています。ショップでは特別セールみたいにして売るのが気に入らないですが...)小規模ドメーヌのこだわりブルゴーニュ・ワイン的な浅田真央一方、こちらはトリプルアクセルに拘り、さも極上のピノノワールを栽培しワインに昇華させることを追及しているようで、優良のブルゴーニュ・ドメーヌみたいです。ボルドー・メドックの大シャトーみたいには財政基盤がしっかりしていないためコストは掛けられず(これは協会・国の予算の違いでは?)、孤軍奮闘の感はあります。さらに得点が低く抑えられたのは、半年前の不振の影響や、繊細さを理解する審美眼の欠如(失礼!)からきているのではないかと勝手に思っています。まぁ、アメリカ的と言うかロバート・パーカー的嗜好ではないでしょうか?今回のキム・ヨナみたいに、19歳で頂点を極めてしまって『オリンピックは意外に難しくなかった!』なんて発言をさせるのは、「人生経験としてどうなのよ?」と言う感じがします。『人生なめるなよ!』と言いたくなります。真央ちゃんが金メダルを取れなかったのは、人生経験の観点からは逆に良かったのかもと思っています。キム・ヨナは名前のとおり金(キン)を取りましたが、これからは金(カネ)を目指すのでしょうか? 浅田真央が4年後にはどんなワインに進化を遂げるか楽しみですね。 真央ちゃんガンバレ!!!
2010.03.06
コメント(1)
最近本屋でよく見かける言葉があります。 「クロニクル」最近までその意味を知らず、「サッカー戦術クロニクル」(西部 謙司 著)を読んで気になり、『年代史』だと知りました。気になっていたから良く目についたのかもしれませんが、こんなのがあります。 ・ねじまき鳥クロニクル(新潮文庫 村上 春樹 著) ・気まぐれコンセプト クロニクル(ホイチョイ・プロダクションズ) ・終わりのクロニクル(川上 稔) ・エヴァンゲリオン・クロニクル イラストレーションズその他にも、 ・SMAPクロニクル ・東京ディズニーリゾート クロニクル25年史 ・たばこパッケージクロニクル―ポケットの中... ・万年筆クロニクル 、等々それでは、『ワインテイスティング・クロニクル』なんて言うのがあっても良さそうなものですが。 どなたか書きませんか?
2009.02.03
コメント(0)
あの1974年のワールドカップ決勝を初めてライブで見た私としては、あの時の感動が甦ります。見ていた当時は、1970年メキシコ大会の西ドイツチームの鮮烈なイメージや感動的な試合運び、その後のブンデスリーグのテレビ放映等の影響もあり、西ドイツを応援していました。そして、その中の中心的プレイヤのベッケンバウアーを応援していました。でも、1974年大会のオランダを見てからは、オランダ、それもクライフ・ファンに一気に傾いてしまいました。その後もオランダ・ファン、クライフ崇拝は続いています。この本は、何処までが事実なのか分からないところがありますが、各試合のイベントや出来事の歴史的な流れは事実に基づいていると思われ、歴史小説を読むような感覚で楽しめます。 大河ドラマの海外サッカー版と言ったところでしょうか?ワールドカップには運がなく、あの悲劇の天才と言われたネッツァーや、昔のサッカーコーチング指導解説本の範となっていた、バイスバイラー監督も出てきて、懐かしい限りです。当時のサッカーを全然知らない人には、興味ないかもしれませんが、トータルフットボールのルーツにも触れられ、私が今まで知らなかったことも分かり、結構楽しめます。サッカーの歴史に触れたいと思う人、昔の感動を再現したい人には是非読んで頂きたい本です。アマゾンの購入ページはこちら⇒中古価格:¥496 より(2008.12.30時点)同じ著者のこんな本もあります。こちらは、トータルフットボールをより歴史的に見て戦術的に解説している本で、クライフが中心となって出てくるのは同じで、嬉しい限りです。マラドーナやジーコ、ブラジルの黄金カルテット等、南米も出てくるので、より広範囲に触れています。トータルフットボールの解説本⇒サッカー戦術クロニクル
2008.12.30
コメント(0)
4-2-3-1、この数列が何を表しているか分かりますか?(等差数列の書き間違いでも、マイカーのナンバーでもありません。)サッカー通なら直ぐに分かると思いますが、サッカーの試合のチームフォーメーション(ポジション配列)を指しています。そして、サッカーの戦術について、このフォーメーション(布陣)から評論した本(解説本ではありません!)が、これから紹介する『4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する』です。著者は、サッカージャーナリストと言うか、スポーツライターの杉山茂樹氏です。杉山氏は、欧州の数々の代表戦、クラブチーム・タイトルマッチを16~7年間見てきて、また色んな監督へのインタビュを通じて分かってきたことがあると言っています。分析的視点はありますけど、多角的視点からの解説ではありません。アマゾンの購入ページはこちら⇒定価 ¥903(税込) 中古:¥336 より(2008.10.31時点)【布陣図で示す内容例】2006年ドイツW杯 日本 vs 豪州(3-4-1-2 対 3-3-3-1)4-2-3-1 と 3-4-1-2 のサイドの関係(4-2-3-1はサイド攻撃が利きやすい)06~07 欧州スーパーカップ(●セビーリャ VS バルセロナ○)豪州は右サイドを全体的に1列押し上げるような布陣で、三都主の上がりを完全に押さえ込んだ。また後半には、日本の3バックに3FWをぶつける作戦に出て、日本は5バックになることを余儀なくされた。これはヒディングの戦術によるものである。ヒディング曰く(2002年初頭のインタビュー)「3-4-1-2 ではタッチライン際のサイドに一人しか居ないが、4-2-3-1 では2人になり、サイドの攻防が有利になる。」 これは、欧州の監督の間ではスタンダードな考え方である。欧州スーパーカップで、MVPに輝いたダニエウ・アウベス(セビーリャの右サイドバック)は、対峙するロナウジーニョを完全に無視するように積極果敢に攻撃参加し、その功績でバルセロナを3-0で破るという番狂わせを演じた。本書の根底にある思想は、「1-0で勝つサッカーを最高の試合と考える、イタリア気質の守備的なサッカーと、面白いサッカーなら2-3で負けても潔しとする攻撃的サッカーと、どちらが好きですか?」、「1990年代後半にイタリアを中心に主流となった、守備的3-4-1-2の布陣は廃れ、現在は攻撃的な4-2-3-1の布陣が世界の潮流である。」ということです。また、「サイドを制するものが試合を制す」という考え方です。上記の思想をベースにした内容の一例を下記に示します。【日本への辛口評論、他】加茂監督のゾーンプレスが機能しなかった理由加茂さんもジーコと同じ4-2-[2]-2の布陣を敷き、そのうちの[2]がサイドにまでプレスをかけ、プレスの方向(360度)と範囲の広さの重労働で、後半には動けなくなり破綻した。サイドバックが高い位置に居ないのと、サイドエリアの手薄さで相手を追い込めなかった。日本代表、空白の8年間かなり後ろ向きの発言ですが、戦術的フォーメーション(布陣)の観点から見て、攻撃的サッカーを謳っている(トルシエもジーコもこれを標榜していました)割には、世界の流れから見て時代遅れのシステムを採用していたし、布陣と戦術のズレがあったと云うこと。そして課題があっても、その布陣の拙さに気付かないために世界で通用しなかった。ファンタジスタとユーティリティプレイヤロナウジーニョにしろジダンにしろ、とかくファンタジスタは中に入りたがる習性がある。また守備は苦手な傾向があり、ポジションを固定されるのを嫌う。オシムが言うには、このファンタジスタに対峙する選手は思いのほか楽なものである。上図の欧州スーパーカップのロナウジーニョの例だけでなく、03~04 チャンピオンズリーグの準々決勝で、レアル・マドリッドはジダンが中に入り手薄になったサイドを突かれ失点し、これが決勝点となってモナコに大逆転負けを喫している。一方、名将が良く使う戦術的交替(下げる選手とは違うポジションの選手を投入)は、色んなポジションをこなせるユーティリティプレイヤの存在がキーとなる。ヒディングが2002年W杯の韓国vsイタリア戦で取った戦術的交替は、3度の交替で8つのポジションに変化を与え、イタリアを慌てさせた。韓国の選手が元からユーティリティ性を持っていたのではなく、ヒディングの戦術によってユーティリティ性が高まったと言える。以上の他にも、『攻撃的サッカーのルーツ、オランダ』(リナス・ミホルス/ヨハン・クライフ→アリゴ・サッキ→ルイス・ファンハール→ライカールト/テンカーテ→...)、日本の決定力不足の原因、1トップに3バックを当てる拙さ、etc に触れています。「面白いサッカーなら2-3で負けても潔しとするオランダの攻撃的サッカー」を推奨しているようでいて、ジダンやロナウジーニョの守備不足で負けたと批判しているような記述もあり、「一体、どっちを推しているんだい!」と突っ込みたくなるような面もあり、また、分析の視点がサイドの攻防とフォーメーションに偏っている嫌いはありますが、読む価値は大いにあると思います。本書ではユーティリティプレイヤが戦術上重要になることを説いていますが、選手のユーティリティ性より、ファンタジスタも含め状況に応じて多彩な戦術を取れる監督のユーティリティ性の方が大事だと思います。最後に、もっとも気になる『岡田ジャパンで大丈夫なの?』というテーマがありますが、あとがきで触れており、岡田監督は今までのサッカーの歴史認識、特に日本サッカーの正しい課題認識が出来ていないと嘆いています。何とかしなければ...
2008.10.30
コメント(0)
『ワインの科学』、こんなタイトルの本が発売されました。内容は下記のようなもので、アマゾンの紹介では、下記のように書いてあります。私のような理科系の人間には、興味津々です。「ワインの「裏の裏」「通説と真実」を徹底的に解き明かす! ワイン醸造とブドウ栽培の分野におけるさまざまな道具、技術、操作法を科学のレンズを通して分かりやすく解説。幅広い話題を網羅したワイン本」【テーマ例】 ・地球温暖化はワインにどう影響するのか ・コルクとスクリューキャップはどちらがいいのか ・テロワールの概念に科学的根拠はあるのか ・人為的介入はどこまで許されるのかアマゾンの紹介ページはこちら。(長くて済みません!) ↓『ワインの科学』同名の本が前に出ていて、既に買っていたことを思い出しました。(こちらは、歴史から始まり、普遍的かつ基本的な内容で参考になります。)上の本が工学的な内容なら、こちらは著者の専門の関係からか、化学的な内容と言えるでしょう。「ワインの科学」(素人にも判り易いです)また、「そんなの興味ないや!料理と楽しみ、美味しければいいや!」という人には、こんな新刊本も出ています。『ワインと料理のマリアージュ』 ↓ (料理研究家によるワインと料理レシピの紹介)
2008.07.13
コメント(2)
全6件 (6件中 1-6件目)
1