ザビ神父の証言

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2009.11.20
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カテゴリ: 国際政治
スエズ運河余話(2) イギリスによるスエズ運河買収(2)

スエズ運河の開削工事で、最大の難問は、給水とりわけ飲み水の確保でした。工事のほとんどが砂漠地帯での作業です。乾き対策は必須の事柄だったのです。1部の隊商路に接する地域は、まだ良かったのですが、その他の地域では、ラクダを使って遠路はるばる水がめを運ばなければならなかったのです。

排泄物の処理も大変でした。ですから、工事中の犠牲者は、事故死よりも疫病死が圧倒的に多かったのです。

こうして誕生したスエズ運河は、レセップスの活躍に負うところが多かったので、彼が中心になって設立した「国際スエズ運河株式会社」に、開通後の経営と管理を委ねることになりました。

レセップスは、1854年にエジプトの太守から運河建設の特許状を獲得し、58年に上記した
「 国際スエズ運河株式会社」を設立して、翌年の59年から工事を開始したのです。ですから、当初の同社は、運河の建設を司る会社だったのです。その会社が運河完成後は、運河の管理・運営に当たることになったのです。

この「国際スエズ運河株式会社」の発行株式は、額面500フランの株式で40万株でスタートしています。総額2億フランです。このうち、エジプトの太守が17万6602株を保持し、残りをフランス側が持ったのですが、ナポレオン3世は運河に関心を示さず、フランスで政府は関与しない形となっていました。

そこで、フランス側はレセップスが協力を要請した銀行家や貿易商人らが、運河の収益から得られる配当に着目して所有する形となっていたのです。さて、肝腎の利益配分ですが、船舶の航行から得られる通行料などの収益の15%は、エジプト政府の特許授与に関する一種のロイヤリティとして、エジプト政府が獲得し、85%が「国際スエズ運河株式会社」の取り分ということになっていました。
                          続く





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最終更新日  2009.11.21 17:46:51
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