ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2017.01.04
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カテゴリ: 国際政治
クロニクル 米国、ソ連のアフガン侵攻に報復措置

1980(昭和55)年1月4日

37年前になります。前年79年末の12月27日に開始されたソ連軍のアフガニスタン侵攻に対する、強い抗議を表明していた米国は、侵攻から9日目のこの日、ソ連に対する穀物輸出を大幅に制限する事を柱とした報復措置を発表しました。

この報復措置の延長として、この年7月モスクワで開催される予定の、モスクワ五輪をボイコットする旨が、政治の都合で発表されます。米国のこの発表に西ドイツ・日本などが付き合わされ、選手生命の絶頂期にあった複数の選手が、スポットライトを浴びるチャンスを、理不尽にも奪われてしまったのでした。

米国と是々非々の関係にあるフランスは勿論、米国と親密な英国なども、ボイコットに同調しなかったのですから(代わって中国がボイコットに加わっていました)、対米追随外交振りが、特に目立ちました。

後日談です。アフガンに侵攻したソ連軍は、山岳地帯に籠って対ソゲリラ戦を展開したマスード将軍らの抵抗運動に悩まされて、体力と国力を消耗、ヴェトナム戦争での米国と同じ轍を踏んで、勝利を得られないまま、10年後にアフガンを撤退。その後、ソ連邦崩壊の憂き目を見ました。

一方アフガンでは、ソ連という共通の敵を失った各地のゲリラを率いる将軍たちが、誰が権力を握るかで対決、内戦状態に入ります。この混乱を抑え、曲がりなりにもアフガンに平和を齎したのがタリバン政権でした。女性の権利制限など、タリバンの支配に問題のあったことも確かですが、内戦で疲弊し、虐げられ続けてきた民衆には、タリバンの平和は大変有難いものでした。

このタリバン政権を9/11事件に過剰反応した米国のブッシュジュニア政権が、強引な侵攻作戦で潰してしまったことで、再びアフガンは内戦状態に入り、統一権力の樹立は出来ないまま、米軍は撤退。今日のアフガンは、多数の地方政権が互いににらみ合う、無法地帯のままにおかれているのが実際です。
日本の報道機関は、アフガン情勢には見て見ぬふりを貫き、ほとんど報道しないままなのが、情けないですね。





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最終更新日  2017.01.04 21:35:10
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