ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2017.11.27
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1952(昭和27)年11月27日

表記は、65年前のこの日、衆院本会議での質疑の際に、池田勇人通産相の答弁で飛び出した発言です。

「中小企業の1つや2つ、倒産するのも、社長が自殺するのもヤムをえない」というものでした。池田氏には、かつて「貧乏人は麦を食え…」と発言したことがあり、歯に衣着せぬ発言で知られていました。この日の議場は、この発言で騒然となり、2日後の29日には辞任することとなりました。

1950年6月25日に始まった朝鮮戦争は、当時ドッジデフレによる経済再建の途上にあって(現在でいえば、IMF管理による縮小均衡政策のようなものだと考えれば良いでしょう)、深刻な景気不振に喘いでいた日本経済にとって、まさに恵みの雨となりました。

参戦した「米軍」による特需が発生し、日本経済はデフレ脱出に成功、戦後初の好景気に沸いたのです。しかし、52年11月の米大統領戦で、朝鮮戦争の早期終結を掲げた共和党のアイゼンハワー候補が当選すると、戦争の終りを予測して、需給バランスは急速に悪化、経済は不況色を強めていたのです。

資本主義の下では、経済見通しを誤り、大量の在庫を抱え耐えきれなくなった企業が倒産するのは当然のことです。まして、財務基盤の弱い中小企業なら、経営者は常に倒産のリスクを計算に入れ、慎重に経営計画を立てるのが当然です。

それを忘れて特需に浮かれて強気になりすぎたのが破綻の原因なのですから、池田通産相の発言は、至極もっともなものでした。しかし、彼は中小企業を含む産業界全体に目配りすることを任務とする通産省を管轄する大臣でした。その立場からすると、彼の発言は、あまりに正直過ぎたようです。

大臣は、本音を包み隠さず話してはいけない。議員たちは池田通産相の辞任をこう受け止めたようです。当然のことが発言できず、口先だけの建て前しか口にしない政治家の発言が、何ともうわべだけのつまらないものに終始するようになったのは、この出来事からのように思えてなりません。

追伸 パソコンの調子が悪く、動きが非常に鈍くなっていたため、更新も滞っていましたが、ようやく解決の方向に動き出しました。ホッとしています。





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最終更新日  2017.11.28 00:47:34
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