2011年09月04日
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テーマ: 動物愛護(608)
カテゴリ: 私事ですが・・・
「猟犬=人間の道具」「猟犬=不幸せ」

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そう思ってました。

管理所で会う悲しそうな眼の「猟犬」…

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平気で捨てに来る「猟師」しか知らなかったから…





この活動を続けていると、土地柄元猟犬を保護する事も多々ありました。

「家庭犬にしてあげたい」…

元猟犬の仔も絶対に猟犬に戻したくない…と。





だけど…この活動を続けていく中で、

もしかしたら…

私は自分の、人間の価値観を猟犬たちに押し付けてただけかも…

そう思うようになりました。

ある愛護活動家の方が、猟犬を家庭犬に迎え入れて下さいましたが、

軽トラが家の前を通る度に、目は完全に血走ってて、

我を忘れ、狂ったように吠える…との事でした。

まるで「狩りに連れて行ってくれ」と言ってるかのように…

そして、目に力の無い…「生」に対して無気力だった元猟犬の子達は、

猫のキャリーに対して強く反応するんです。

その目はとても力強く、輝きを取り戻した目でした。





「この子達は狩りをしたいんだ…それがこの子達の望んでる生き方なんだ」





私は、猟犬の事を、猟師さんの事を、あまりよく知りません。

深く深く学びたいと考えるようになりました。

「動物愛護活動家」としてではなく、

ネットやメディアの情報ではなく、噂話ではなく、

自分の目で確かめたい…猟の世界を知りたい…と思い、

某所の猟師さんにコンタクトを取り、

半ば強引に見学させて下さいとお願いしました。

正直、私は猟師の世界では歓迎される身分ではありません。

それでも、私の厚かましい申し出にOKを出して下さった

Nさんとご家族の皆様には、心から感謝しております<(_ _)>





Nさんの義父様は、猟師のボスだそうで…

威厳ある強いオーラをビシビシ感じる方でした。

失礼な表現かもしれませんが、 「生」 を強く感じる方でした。





最初に案内されたのは、 「一軍犬舎」。

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「ストレスを与えると病気になりやすいからね」

一匹ずつ仕切りがあり、犬達が快適に過ごせるようにと、

色んな工夫がなされてました。

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ここの子達は皆、イキイキした目をしていました。

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お年を召しても、「役に立たないから」と捨てる事もありません。

天寿を全うするまで御隠居生活だそうです。



猪と戦い、時には大怪我することもあるそうですが、

痛む大きな傷を抱えながらも、その仔は 「猟に連れて行け」

ボロボロの体でトラックに乗り込もうとするそうです。

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私は、猟師が犬を使うものだと思っていましたが、

犬を育てるものだと思っていましたが…

使うとか育てるの次元ではない事に気づきました。

優秀な猟犬は、確実に猟師の上に立っています。

なんて表現してよいのか分かりませんが…

共に大切な 「パートナー」 …パートナーという言葉しか出てきません。





獲った猪は、猟師の集会所でさばき皆で食べるそうです。

猪を狩った猟犬には、一番おいしい部分がわたるそうです。

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狩って食べる事を、私は 「残酷」 だと全く思いませんでした。

むしろ…自分達の異常さに気づきました。

お金さえ出せば、パックの肉を買えます。

その肉がどの仔の「生」なのか、何も分からずに手に入れて

調理して食べています。

「いただきます」の意味はもっともっと深いものなのに、

分かっているようで実は分かっていないのでは…?

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私たちの遠い遠いご先祖様たちは、

自分達が生きるために、自らの手で「いのち」を狩っていました。

時に、犬と助け合いながら。

たった一日ですが、猟師さんの生き方が私たち人間の本来の生き方だと…

お金でパックに分けられたお肉を買っている

自分の方が実は異常なんじゃないかな…と感じました。





遊びでいのちを殺める者…

人間の身勝手でいのちを棄てる者…

その方がよっぽど狂ってる…






私と池ちゃんは…時々他人様から言われる言葉があります。

「こんな事してなかったら…幸せな生活なのにね」

幸せの定義は、人間それぞれ違います。

自分が思う「幸せ」は、その人にとっても「幸せ」とは限りません。

だからきっと…犬も違うんです。






成犬は特に、今まで生きてきた歴史があります。

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子犬と違って、自分はどういう生き方が幸せなのか…

犬本人が一番よく分かっていますので、

その仔の生き方は、保護主の私ではなく、

その仔が望む生き方を尊重したいと思っています。

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私は、猟犬達を目の前にして…

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本来の犬らしい姿…犬らしい生き方を感じました。

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猟師さんとお話しさせていただき、本来の人間の姿を感じました。

だけど…

それが私にできるかと問われても…できないと思います。

うちの室内飼育の犬達を、犬本来の生き方に変えさせられるかと問われたら、

できないと思いますし、うちの犬達も今の生活を変えたくないと思います。

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だけど…

自然の中で生きていく人間と犬達…羨ましいと感じました。

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初めて行った土地なのに…不思議と「懐かしさ」を感じました。

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「帰りたくない」って…。





Nさんのような猟師の方は、あまりいらっしゃらないかもしれませんが、

猟師だから…とか、猟犬だから…とか、

胸につっかえてたものがなくなった…そんな晴々とした気持ちです。

私なんかより、ずっとずっと「犬」と向き合っています。

もちろん…そういう猟師の方は、ほんの一握りだと思いますが…





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最終更新日  2011年09月04日 23時57分01秒
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