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12/19、高千穂保健所から緊急レスキューした
三本足の三太郎。
保護期限切れ当日の朝、「三太郎」の抱えてた事情を初めて知りました。
なぜ足がないんだろう…いつから?何があったの?
三太郎のドラマを知りたくなりました。会いたくなりました。
私がレスキューするのは、 「飼う」
ではなく、
「譲渡目的の譲り受け」
になります。
同じ宮崎県でも、団体譲渡や譲渡目的の譲り渡ししを
「条例外」だと禁止されている保健所もあります。
信頼関係が築けていないので、譲り渡しする側の責任もあり、
それは…今の段階では仕方のない事だと、
動けない今の自分の力不足だと認識しておりますが、
高千穂保健所には、たまたまお世話になってる職員さんが
いらっしゃった事もあり、団体譲渡も当日でしたが、
オッケーを頂けました。
三太郎、君が高千穂保健所で本当に良かったです。
そして…本来ならばもう一つの問題がありました。
保護家から高千穂保健所まで往復6時間かかります。
本来なら…長時間保護家を放置してまで動く事はできません。
ですが、その日はたまたま池ちゃんの仕事が休みで、
保護家を空けずにいられたので、三太郎に会いに行く事もできました。
この偶然が重なったからこそ…
三太郎の犬生は、また力強く動き出しました。
このときの時点で、三太郎の「生」への強さを感じてたのですが…
もっとすごいドラマが待っていました。
三太郎の飼い主さんがみつかったんですっ♪
三太郎は、熊本県阿蘇の自宅から離れてしまい、
方角が分からなくなったようで、二週間ほどかけて
県境を超え、宮崎県に来てしまったようです。
飼い主さんは、熊本の保健所にも二ヶ所、届け出を出し、
それでもみつからなくて、地元新聞にて呼びかけたそうです。
それを見た方から「三本足の犬なら高千穂保健所に居たよ」
とご連絡が来て、私にまでたどり着く事ができました。
「生きてて良かった…殺処分されてなくて良かった」…
三太郎のお母さんは、電話口で泣いてました。
色んな事情を抱えた仔達の集まり…それが「保護家」なので、
プクプク丸々してて人懐っこくて…
初対面の人間にでも甘えられる…
そんな三太郎のような犬らしい犬と久しぶりに接した気がしたと同時に
「三太郎はなんでここに居るんだろう」という違和感もありました。
やはり…かわいがられてた仔だったんですね…
愛されてた仔だったんですね…
飼い主さんは、高速ですぐにお迎えに来て下さいました。
お母さんは、三太郎を抱きしめ涙を流されてました。
三太郎は、お父さんの腕の中で安堵した表情で体を委ねていました。
三太郎は、お父さんの会社の方が飼われてた猟犬でしたが、
猪の罠にかかり、そのときに左前足を切断したそうです。
猟犬としてつかえなくなった三太郎は、飼い主の判断で、
「安楽死」される直前に、今の飼い主さんが「あんまりだ・・」と、
三太郎を家族として迎え入れたそうです。
私達は…三太郎の強運…「運命」に驚きました。
何度も何度も、「死」を逃れてきた三太郎…
三太郎は…足を一本失った事で、優しい飼い主さんの仔になれました。
三太郎は…足を一本失ってた事で、保護家に来ました。
三太郎は、決して不幸でもハンデがあるのではない…。
世間で言われるそのハンデが、「生」へと深く繋がっているのだから…。
※三太郎へ※
君は、私達人間の会話の意味が理解できたのですか?
飼い主さんと連絡が取れたその日の夜…
君は明らかに不思議な行動に出てましたよ。
保護家の子達は、ケージから出すとみんな同じような行動をとるもの。
私も池ちゃんも、ちゃーんとみんなの事をみているんですよ。
君の場合、真っ先に水を飲みに行って、希恵さんにせっついて
マリオをイジメて追い掛け回す…というパターンでしょう?
それでいつも私から「さんたろぉ~!」と小突かれて…
毎日そのパターンだったよね?
でも…あの日の夜は違っていましたよね。
お水飲みに走ったかと思えば、急に引き返してきて、
おすわりしたかと思えば、何かを話しかけてるような目をしてたでしょう?
その後、サーッとドッグランの扉の前まで走って行って…
まるで「俺はね、家に帰れるんだよ」と喜んでいるかのように見えました。
私達の「良かったね」という心が読めましたか?
飼い主さんの心が届いたのですか?
…確認したいところだけど…それは三太郎にしか分かりませんよね。
君は、本当に不思議な仔でした。
また会いに行くからね…必ず会いに行くからね!!
短い間だったけど、君から「運命」というものがあるんだという事を
深く感じることができたから...
「運命」があるのだとすれば、私は全力で「運命」の手助けをしたいと
思う事が出来たから...君にもう一度お礼を言いたいんです。
※新年早々…申し訳ございません。
現在トイレシートが不足しております。
シングル、ワイド…どうかご支援よろしくお願い致します。
「保護家」のツイッター開設しました。
リアルタイムな保護家の様子を日々ツイートしていきます。
※保護家ツイッター
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乳飲み子猫29匹レスキュー劇・第一章 2020年05月21日