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カレンダー
3/24、13時、動物保護管理所にて…
5番檻の前で、体がとまった。
「生きてるの?死んでるの?」
この仔の体から、 「生」
が全く感じられなかった。
20日に管理所に収容されてから、
ずっと寝たきりで、食べる事も出来ない…との事でした。
檻の扉を開けてもらい、顔の前に座った。
「あっ!あなたわかるよね?」
そんな感情が、この仔から強く伝わってきた。
左手で私を手招きし、その手をギュッと握ると、
「うんうん…そうそう!」
そう言っているかのように、
最後の力を振り絞るように、
小さな声を漏らしながら、手の甲にキスをしてきた。
この仔から、四本足で歩いている姿がイメージでどんどん入ってきた。
それが何を意味していたのか・・・
一旦保護家に戻ったものの…
明日には死んでしまうかもしれない。
冷たい檻の中で、孤独に息絶えてしまうかもしれない。
16時、再度管理所に車を走らせた。
あの仔をレスキューしに向かった。
管理所から出ると、急に目が生き生きし、
身体をちゃんと起き上がらせる事も出来た。
決して珍しい事ではなかった。
確かに、犬は「今」を生きる生物。
「未来」を夢見たり、「過去」を振り返る事はしない。
でも、絶望だと感じた場合、寝たきりにだってなる。
「未来」を感じると、生きる力も沸いてくる。
命名・ゴウ
ゴウの足は、アキレス腱が切れていた。
ゴウが歩く姿が出てきたのは、
ゴウが歩く事を、強く強く望んでいたからだと気付いた。
時間はかかるけど、手術すればまた歩けるようになる事も
獣医師さんから確認したので、その方向で行くべきなのかなと
待合室で、ゴウとうたたねしながら「未来」の話しをした。
なぜかな?その時間が私には凄く「幸せ」だと感じた。
ゴウは、腎臓と肝臓の数値が異常に高く、黄疸も強く、
心臓も悪く、体の外も中もボロボロだった…。
「検疫中に死なないでね。一週間後には暖房つきのホスピスだよ。」
ゴウと約束した。
約束したはずなのに・・・
3/27 明け方、ゴウはさよならをした。
たった3日…たったの3日…
ゴウとの時間はあっという間に終わった。
あんたの感じた「未来」はたった3日なの?
たったの、たった3日の「未来」なのに、
なんであんなに明るい目を向けてくれたと?
ゴウに聞きたい事が沢山ある。
3日間、検疫室で何を想い、何を感じていたんだろう・・・
ごめんね。
ゴウ。
皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。
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口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美
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