2017年09月26日
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カテゴリ: 保護家の仔達
「いのちのはうす保護家」の検疫室は、

2011年に、ボランティアさん二人が作って下さいました。

資金も無くて、廃材を利用した検疫室。



一人は大雑把、一人は慎重派だったので、

険悪のムードの中、お互いをなだめながら

色々あっての検疫室の完成でした(;'∀')



今となっては良い思い出の一つです。




2017年3月末に閉鎖となった「中央動物保護管理所」には、

検疫室、隔離室もなかったので、

管理所では何度もパルボが発生していました。



そんな環境に居る子達をレスキューしている側として、

検疫室も、自分達で作るしかなかったのです。

案の定、レスキューした犬が、

ケンネルコフ、レプトスピラ に感染してた事もあり、​

検疫期間、検疫室の重要性を感じる事も多々ありました。






検疫室で、お産に立ち会ったこともありました。



この環境の中で、お母さんは頑張って命を誕生させました。



まだご縁がなくて保護家にいる「のっぽ」も、
​​​​
お母さんと兄弟と一緒にここで一週間頑張りました。



譲渡先で脱走して大騒ぎした真央。



真央は野犬の仔だったので、リードに馴れていませんでした。

検疫期間中に、リードに馴れさせ、

人間の手に馴れさせました。



検疫室は、私にとってただの検疫室ではありませんでした。

人慣れしてない仔、怖くて咬む子を中心にレスキューしていたので、

検疫期間が終わり、群れデビューする前に、

「人間は怖くないよ…」

「咬んだらいけないんだよ…」



という事を、検疫期間の一週間で、

教えなきゃいけなかったんです。



保護家の作業が終わった夜、

この検疫室で、犬達と真剣に向き合ってきました。



検疫期間の中で、この子はどんな性格なんだろう…とか、

ここに来るまでこの子にどんな背景があったのか、

理解する事で、心がやっと繋がり合える…

私自身も知る大切な時間でもありました。



まだ触る事を許してくれない仔、

パーソナルエリアの広い子は、

一晩一緒に眠ることもありました。

同じ空間に人間が居る事に馴れさせるために。



長靴に穴が開くくらいガッツリ咬まれたこともありました。

私自身、「怖い」という感情を捨てる事も怖かったです。



辛い思いをしてきた仔程、

こちらの感情を読み取る力が強いような気がしました。



だからこそ、唸りがなくなったとき、

手を舐めてくれた時、尻尾を振ってくれた時、

素の自分を出してくれた時、

​「信じてくれてありがとう」​

そう何度検疫室で涙を流したか分かりません。



検疫室は、犬達が頑張った場所。

​そして、私も頑張った場所。​



ですが・・・

検疫期間中に亡くなった仔もいました。



姫ちゃん・・・

夜中に検疫室で看取りました。

看取ることが出来て良かったと思う反面、

あともう少しで検疫室から出れたのに!

悔しさも残った最期でした。







飼い主に捨てられ、新しい飼主からも捨てられたデン…

体の中は限界だったのでしょう…

検疫室で最期を迎えてしまいました。







管理所で衰弱してたゴウは、

検疫室で介助をしていましたが…



たった3日間で、検疫室で、

最期を迎えてしまいました…。



亡くなるギリギリまで、

ゴウの目は、未来を見据えていた目をしていたのに…



管理所では、もうダメかもしれない…

と、想うような仔達もレスキューしてきましたが、

中には、生きる希望を持てた事で、

驚異の回復を見せてくれる子もいました。



一言で言えば、「検疫室」。

でも、私にとって、ただの検疫室ではありませんでした。

犬達と共に、一緒に頑張ってきた場所・・・。





4月に完成した愛護センターには、検疫室も観察室もあります。

だから・・・保護家には検疫室は要らないのです。

クラウドファンディングで皆様のご支援により、

「老犬デイサービス」「ハンデのある猫達の保護猫カフェ」が

無事、実現できる事になりました。

6年間フル活動してた検疫室を撤去する事になりました。

ここに猫カフェが建ちます。



撤去作業を見ながら・・・

色んな思いが込み上げてきました。

ここで頑張った皆の顔が、次々と浮かんできました。



今まで本当にありがとう・・・



いのちのはうす保護家は、未来に向けて前進します。

​​​クラウドファンディング、残り時間3日となりました。
ご支援下さった392名の皆様、本当にありがとうございます!
今回、プードル22頭レスキューも重なり、
クラウドファンディングで呼びかけていた
医療費の金額で補えないところまで来てしまい、
動物病院にも、お支払いを待って頂いているそんな状況です。
大変申し訳ございませんが、
クラウドファンディング終了ギリギリの時間まで、
医療費の呼びかけをさせて頂きたいと思います。
どうか、ご支援ご協力よろしくお願い致します。

​​​​
クラウドファンディングご協力お願いします
​​​
NextGoal→ハンデのある猫達の保護猫カフェを!​​​

https://readyfor.jp/projects/xxhogoyaxx

いのちのはうす保護家」
お問合せ先は、
HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。
宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美
郵便貯金 17310-434961
口座名義:イノチノハウスホゴヤ
〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581
      山下 由美

090-4484-5165


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最終更新日  2017年09月26日 15時56分46秒
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