2018年02月21日
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カテゴリ: 老犬ホスピス
​「みやざきの愛護センターに
収容されている犬を助けたい!」​
年末に、東京のIさんからご連絡がありました。

出来る限りのサポートをして、
Iさんの元に届けたい…

センターに会いに行ったのですが、
足にカビが出来てて、治療中でした。

そして・・・



大助こと大ちゃんは、 ​全盲​ でした…。

おそらく網膜変性だと思いました。

そして・・・



​睾丸に腫瘍もありました。​

悪性の場合、すでに転移してる事も考えられ、
大ちゃんの身体はボロボロでした…。



真菌が完治するまで、
センターにて治療して頂いてたのですが…

1月14日、

​大ちゃんが急変したと連絡がありました。​



そこには・・・

​尻尾を振って甘えてた、​
​あの大ちゃんの姿はありませんでした。​

大ちゃんを引き取りたいと言って下さってた
東京のIさんに連絡を入れ、
こちらで看取る事をお伝えしました。

まさか、こんな事になるなんて!

真菌が完治したら東京に行くはずだったのに!

幸せな家庭犬になれるはずだったのに!



連れて帰った夜、大ちゃんは、
ずっとずっと吠えていました。

「痛い!痛い!」そんな声に聞こえたので、
病院で検査してもらいました。



変形性腰椎症でした。

寝たきりになったのは、その痛みからでした。
同時に、肺炎にもかかっていました。



もしかしたら、このまま寝たきりになる可能性もある…
でも、完治して元気になる可能性もある!

薬で痛みを抑えながら、軽いリハビリをしていました。
「そうしなくては!」そう思ったのが、
大ちゃん本人でした。



自分から体を起こし、
這いずって外に出ようとするのです。

外に出てみたい…また歩きたい…
痛いほどに伝わってきました…。



まだ安静にしなきゃいけないのに…

そんなに急がなくても良いのに…

そう思いながらも、私は大ちゃんをとめられませんでした。

なぜ?

・・・分からない。

でも、自分の第六感を信じる事にしました。



その先に、きっと答えがあるんだろうと…

だから、私は大ちゃんをとめられないんだと…



大ちゃんは、次第に食べる事を拒むようになった…



もうお皿では食べてくれない…

シリンダーで流動食を口に流すようにしましたが…
ある日の朝、胃に入れた流動食を全部吐き出した。

​もう、消化できる体でなくなっていたのです。​



いよいよ大ちゃんとお別れする日…

あと何時間、大ちゃんと一緒に居れるんだろう…



オープン間近の保護猫カフェの手続きに、
愛護センターに向かった日、
わずかに保護家を空けた時間に…

大ちゃんは・・・

​私に何も告げず、​
​逝ってしまいました。​



保護家のスタッフが、
作業でバタバタしてた時間を
見計らうかのように、
大ちゃんは、誰にもお別れを告げず・・・
一人で逝くことを決めたんだろうと
そう感じた最期でした…。

目は見えなくても、体は痛くても、

人の声が聞こえると、

満面の笑顔で尻尾をパタパタと

喜びを表現してくれてた大ちゃん。



大ちゃんは・・・
小さくなって保護家に戻ってきました。

大ちゃんの事を大事に思って下さった
東京のIさんから、大ちゃんへお花が届きました。

なかなか心の整理がつかず、
ずっと書けないままでいた大ちゃんの事。
大ちゃんという犬が生きていた事。

やっと…書ける日が来たよ!

やっと…大ちゃんが生きていた証を残せたよ!

​もう、痛くないよね・・・​
​もう、苦しくないよね・・・​






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最終更新日  2018年02月21日 15時57分30秒
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