本日は偐万葉シリーズ第120弾、英坊篇(その3)であります。
<参考>過去の偐万葉・英坊篇は コチラ からどうぞ。 英坊2さんのブログは コチラ からどうぞ。
偐家持が英麻呂に贈りて詠める歌18首並びに 英麻呂の詠める歌6首
英麻呂の贈り来れる歌
仇 のがれ 辿りついたは カンナ花 次に移ろう 金木 の花
偐家持の返せる歌
蟷螂
の 鎌怖ろしも 秋寒く
カンナ
衣
に 夏恋ふわれは (バッタ屋の
偐
さん)
英麻呂の作れる歌
とつくにの 色の
彩
えたる 花をみて おなじ匂ひも ここに咲くらん
偐家持の返せる歌
秋たけて 花にも深き 色あれば もみぢ待つ間の すさびにあらじ
英麻呂が贈り来れる歌
五勝かち 油断召さるな 囲碁の界
伏兵もいる 猛者もいるかも (遅松)
偐家持が返せる歌
勝つはよし 負くるもよしの 烏鷺いくさ
白黒つかぬ世 白黒つけて (白野黒麻呂)
英麻呂が贈り来れる歌
雲をつく 大 の鳥居の はるか奥の 拝殿から拝す 三輪の 神山
偐家持が返せる歌
神山
に まゐり
来
しかも 越
の人
かしこみ
神
の 素麺召せや (三輪素麺店)
万葉
に 語り継がむと 名に負へば
越にし人は 詠ひ継ぐがね (高岡の家持君)
昔見し 越の舞台を 今日見れば
いよよさやけく はなやぎにける (大伴偐旅人)
象 の 小河 を 今見れば いよよ 清 けく なりにけるかも (大伴旅人 巻3-316)
英麻呂の贈り来れる歌
芳しい 花の匂いの 金木犀 手をのばすのも まよいはばかる
偐家持の追和せる歌
いづかたや 背子が手折らぬ 木犀の 今しわが屋に 香の流れ来て
英麻呂の贈り来れる歌
引けばでる 知識の束には 止みはなし
湧きでのあかし 噴き出る清水
偐家持の返せる歌
噴き出づは 駄洒落戯れ言 よしもなき
ことにしあれば をこの沙汰なり
秋たけて 越の大空 水なけど
鰤群れるらし 雲ぞたなびく (鰯雲鯖麻呂)
もの言はぬ 石にありとも 達磨絵の
君が手練れに ものし言ふらし (偐旅人)
トマトまた 青き林檎の 浮き出でて 君が手練れの 技にしあらむ
来し旅も やがて果つらむ うらぶれて 秋の夕日の 見らくしよしも
秋の香も
外国
たより 赤松の
里山見つつ 嘆くは誰ぞ (偐待つだけ)
(注)秋の香=松茸のこと
熊出づと 杖に鈴つけ 二上の
秋の滝道 ちりりんの音 (偐熊持)
菊と聞く 花もとりどり
和
へものに
よしとふ花も 菊と聞くなれ (菊麻呂)
消えた筈 諦めないで もう一度
親父のこはさ 示してもがも (頑固親父)
橿の実の 一人行く兒の いそいそと
衣の柄も 磯菊ならむ (菊松姐さん)
(注)橿の実の=「一人」の枕詞
み仏の 傘もかくやの 傘松の
陰に憩はむ 南無阿弥陀仏 (専念家持)
(注)掲載の写真は全て英坊2さんのブログからの転載です。
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