偐万葉・ビッグジョン篇(その32)
本日は、久々の偐万葉シリーズ第260弾、偐万葉・ビッグジョン篇(その32)といたします。
<参考>過去のビッグジョン篇は コチラ
から
ビッグジョン氏ブログは
コチラ
から
偐家持が歩麻呂に贈りて詠める歌22首
生駒山の このてがしはの 両面
に 言ぞ込めつつ 駄洒落戯れ歌
(佞人家持)
(本歌)奈良山の 児手柏
の 両面
に かにもかくにも 佞人
の 徒
( 消奈行文大夫
万葉集巻 16-3836
)
<訳:奈良山のコノテガシワが両面であるように、ああも言い、こうも言いと右往左往、佞人のやからよ。>
おほなれる おほどの君も すべなかり いやこの頃の 越のサウルス
(恐竜天皇)
(JR福井駅)
ひったくりの 元祖なるかや わが手なる
パンかっさらひ トンビ飛び行く(とびショック歩麻呂)
お接待 受くる遍路の 身なるわれ
けふはトンビに パンおもてなし (ひったくられ歩麻呂)
(滝湖寺奥之院)
ああ大和 はつ夏の風 光降り 此処もコクリコ ナガミコクリコ
(与太野晶子)
(本歌)ああ皐月 仏蘭西の野は 火の色す 君も 雛罌粟
我も雛罌粟
(与謝野晶子「夏より秋へ」)
(ナガミヒナゲシ)
野豌豆 カスマもあれば 白花の 黄ばめるものは カシマなるらむ
(鹿島建設)
(注)カスマ=カスマグサ。カラスノエンドウとスズメノエンドウとの中間位の
大きさの野豌豆ということからカスマグサと呼ばれる。
カシマ=カラスノエンドウとシロバナカラスノエンドウの中間ということ
で、カシマグサと洒落てみた造語。
(黄色い花のカラスノエンドウ)
光る海 見つつも行けば 伊豆の浜 やはらに砂の 押しかへし来る
(伊豆の浜辺) (寝姿山)
寝姿を 背子には見せじ 下田なる 寝姿山は をみなにぞある
下田冨士 見つつもをらむ われひとり
姫踊子草の 咲けるベンチに (海端康成)
駿河なる 富士の高嶺は
天地
の 分れし時ゆ 敷島の 大和の国の
鎮
とも います神なり
古
ゆ 宝と人の
拝
める 神の山なり 草枕 旅行くわれも 赤人の はた虫麻呂の ごとあらむ 伊豆の
浜道
を 越えぞ来て 千本三保の 松原の 道のこちごち 道の隈 仰ぎおろがみ わが旅の 無事をし
祝
がむ 括りとすらむ
反歌
伊豆の坂 わが越えくれば 富士の山 いや高々に 神さびにけり
(海辺の可不可)
(富士山)
八重むぐら のせてブログの
主人
言ふ
やかもち来たり コメ書くらむと (徒歩歩家持)
(本歌)八重むぐら しげれる宿の さびしきに
人こそみえね 秋はきにける
(恵慶法師 拾遺集 140
小倉百人一首 47
)
(ヤエムグラ)
わびさびも わさびとぞ見ゆ 静岡の
わさびづくしぞ わび茶はせんか (せぬの利休)
(わさびづくし)
白妙の 清き花 愛 で 君や君 朴葉 布 き折り 一献なさめ や
(本歌) 皇祖神
の 遠御代
御代は い敷き折り
酒
飲むといふそ このほほがしは
(大伴家持 万葉集巻19-4205)
(朴)
八千種の 花は見つれど どれもこれも
それと知る名は いや少なきも
(本歌) 八千種
の 花はうつろふ 常磐なる 松のさ枝を われは結ばな
(大伴家持 万葉集巻 20-4501
)
(エゴノキ) (源平小菊)
もののふの 八十少女
らも おどろきの 白に黄色に かたかごの花
(注)初案「白に黄色の」を「白に黄色に」に修正した。
(本歌)もののふの 八十少女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花
(大伴家持 万葉集巻 19-4143
)
(注)八十少女=やそをとめ。多くの少女たち。
(白いカタクリ) (黄色のカタクリ)
花あれば われにはすぐる 馳走なり 酒は自前と 心得ぬれば
(花歩麻呂)
花あるも 酒ありてこそ 人生は 楽し愉快と 言ふべかりける
(酒歩麻呂)
ささゆりの さやにぞさける そのはなに
さやにさやさや はつなつのかぜ (偐百合麻呂)
小百合花 歩麻呂ともしも 朝なさな
往き来に見らむ 歩麻呂ともしも
(本歌)あさ裳よし 紀人
ともしも 亦打山
行き 来
と見らむ 紀人ともしも
( 調首淡海
万葉集巻 1-55
)
(注)ともし=羨し。うらやましい。
(ササユリ)
可も不可も なしとふ君が 玉葱の
今年もさはに なりたるぞよし (玉葱持)
棚ぼたを 待ち勝ちヤカモチ 玉葱の
ひとつもこの手で 育てたるなし (棚葱持)
(玉葱)
(脚注)掲載の写真はビッグジョン氏のブログからの転載です。
偐万葉・どち篇(その12) 2024.04.07 コメント(8)
偐万葉・MoMo太郎篇(その1) 2023.12.11 コメント(4)
偐万葉・ひろみ篇(その17) 2023.11.06 コメント(6)
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着