原田誉一の電脳通信

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2012.03.27
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テーマ: 身辺雑記(4423)
カテゴリ: 旅日記
更衣室で服を脱ぎ温泉に向かう。
入口付近で係の方に説明を受ける。

係の方は男女合わせて5、6名。
看護師さんのような白装束姿。
こちらは全裸で一人。

英語で、初めてですか、と聞かれる。
はい、初めてです、と日本語で答えた私。

英語で説明を聞く。
「17種類の温泉を順番に進むように」


まずは、1番。
WC、便所である。

まずはここで出せるものは出す。
ということらしい。

次、2番。
シャワーである。
温泉に入る前にこれは当然。
私はいつもの通り入念に体を洗った。

3番の部屋に入る。
低温サウナ室である。

室温55℃だが入った瞬間寒かった。


私は注文通り15分横になる。
周りには先客の男性2人。

10分をすぎると汗が出る。
体がゆっくり温まっていくのを実感する。

なるほどこれが毒出し。


15分後には全身じわりと汗に包まれていた。

そして4番は少し高めの低温サウナ。
5番はスチームサウナ。

当初17種類の温泉と思っていたが17種類の間(ま)であった。

しっかり毒出しできて、いよいよ温泉の間。
ぬるめの温泉が3つつづく。

ここにきてようやくドイツ温泉を堪能。
宮殿の中で贅沢な入浴をする王様気分を味わう。

プールに広い11番では泳いだり浮いたり潜ったり。
温泉の味はやはり塩味であった。

12番はなにもなし。
ここで3分休憩ということらしい。

じっとしていると寒いので私は我流酔拳。
周りに誰もいないので心置きなく修行ができた。

そして極めつけの13番は1分30秒の冷水。
これまで注文通りの時間を守ってきた私。
しかしここでは1分弱が限界であった。

めちゃくちゃ冷たいのです。
体が焼けるよに冷たくなる。

焼き氷、そんな表現がぴったり。
かき氷、じゃなく、焼き氷ね。
そんなのないけど。

ぶるぶる震え14番。
ここで係の女性が大きな白いシーツを広げ待っていた。

私がいくと後ろからシーツをかけてくれる。
ありがたい。

寒いから全身をこれで包み込んだ。
何だか生春巻きになった気分。

ここでは4分、椅子に腰掛けじっとする。
じっとしてても仕方がないので名文暗唱。
平家物語、論語、春夜桃李園宴序…。

そして15番。
ここでは何とクリームをぬってくださいとの注文。
これはまさしく『注文の多い料理店』!

そういえば、体をきれいに洗ったし毒だしもした。
スチームで蒸され、塩水にも浸かった。

冷水で絞められ、シーツで春巻き。
そしてここではクリーム。

「クリームをよく塗りましたか、耳にもよく塗りましたか、」
ドイツ語でそんなことも書いてあるのかもしれない。

次は香水(酢)をぬってください。
さあさあおなかにおはいりください。

そうなったらどうしよう。
二人の若い紳士の気持ちがよくわかる。

16番でれいの大きな白いシーツが手渡された。
「うわあ。」がたがたがたがた。

そして最後の17番。

「お茶はいかがですか」
係の女性が英語でそんなことを言って来た。

ここで30分間お茶を飲み休憩してくださいとの注文。
私は早めにお茶をすすり5分ほどで更衣室へと向かった。

HPには山猫ならぬ獅子の顔。
おなかに入らずすんだのだ。

注文の多い混浴温泉フリードリッヒ。
あなたにもぜひ体験していただきたい。

追記
混浴温泉ではあったが中は空いててガラガラ状態。
隣りのカラカラ温泉はカラカラなのに混んでいた。?





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最終更新日  2012.03.27 23:24:17
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