原田誉一の電脳通信

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2016.08.16
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テーマ: 身辺雑記(4421)
カテゴリ: 旅日記
9番ホームにはすでに電車があり私は確認してから乗車した。4人席にいるDB(ドイツ鉄道)の制服を着た30代ほどの男性を見つけた私は、彼に事の次第を正直に話そうと試みた。
私は目的地のフライブルク駅で降りたときに、カメラを車内に置いてきたことに気づいた。再び車内に戻ったところ電車の戸が閉まった。電車はフライブルク駅を出発し、ここバーゼル駅に着いた。フライブルク駅に戻りたいのだが、この電車で大丈夫か。
英語まじりの日本語と身ぶり手ぶりで私は彼にそう伝えたつもりであった。彼は英語が苦手なようでほぼドイツ語ではあったが親切に応じてくれた。笑った顔や雰囲気がどことなく元同僚の三好さんのようで、私は少し安心して彼の視界に入る座席に腰かけた。
各駅停車の普通電車であるようでフライブルク駅まで1時間もかかった。途中、フライブルク駅近くの駅で車掌が乗り込み乗車券の確認をした。バーゼル→フライブルク間の乗車券がない私はフランクフルト→フライブルク間の乗車券を車掌に示した。三好さん似の彼が車掌に事の次第を説明してくれていたようで、私は20€の乗車券を買わずに済んだ。
フライブルク駅に着くと三好さん似の彼も電車を降り「一緒に着いて来て」と言った。彼は私を駅案内所に連れてきて、係のおじさんに事の次第を説明しているようだった。
ああここで20€の支払いをするのか。まあ仕方ないね。そう覚悟を決めた私であった。
しかしどうやらそうではないらしい。
係のおじさんは、どこかに電話をかけて話している。ときおり聞こえる「カメラ」という言葉しか私にはわからない。電話を終えたおじさんは、すまなさそうに私に何かを伝えてくれるがドイツ語である。どこかの電話番号の書かれた紙を提示し「あとでここに電話をしてください」と言っているようだった。
ああ、三好さん似の彼は私がバーゼル駅でカメラをなくして困っていると思ったんですね。
私はカメラを出して見せたが、おじさんや彼には伝わらなかったようだ。
まあいいかと思い、お二人にはきちんと礼を述べてフライブルク駅を出て、エコツアーが滞在するホテル・ヴィクトリアに向かった。





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最終更新日  2016.08.19 10:39:35 コメントを書く


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