筆の向くまま気の向くまま

かれこれ半世紀のつきあいである。
今では信じられないかもしれないが。6畳一部屋に
2人住まいの生活だった。
しかも定年があって30歳になると自動的に寮を追い出される
ことになっていた。
5人は寮生でうち2組は同じ部屋の住人である。
残りの一人はよく寮に遊びに来ていた奴である。
年に2，3回集まっては一杯傾け近況や昔話をして帰る。
だが昨年以来一度も顔を合わせたことがない。

そこで今年の2月から生存確認の意味も込めてメールで
近況を報告しあうことにした。
まず口火をきって私が一斉メールで病気のことや月刊川柳マガジンで
近代川柳作家の合評をやっていることを自慢げに長々と書く。
すると次々にみんなが近況を書いてくる。
中には日課に聖書を読んでいるという変わり者？もいる。
タイプとしてはどう見てもお坊さんが似合うのだが。
そして一人返信の来ない奴がいる。
寮生ではない彼氏、実は体調が極めて悪いようだ。
心配だが、それ以上は聞かないし、聞けない。
もうみんな70歳を超え、二人は後期高齢者だ。
メールでの会話にもあまり相互のやりとりはなく、その日のうちに
会話は途絶え、また翌月のお楽しみというところである。
よくわからないのだが、男友達とはそういうあっさりとした
ものなのか・・・・？

説得は苦手だからとメールする

話し上手と話し下手、私は後者の方だからメール派。

説得のつもりがいつも諭される

終わってみると立場が逆転していたりして。

説得は金がないから難しい

いつでもどこでも金の世の中。


スコットランド