私は通勤に汽車を利用している。
長距離用なので、席を予約しておいたら座れる。
早く予約すると、自分の好きな席を選べるが、
遅く予約すると、残りの席が少ないので好きな席は選べない。
帰り道、予約するのが遅かったので、汽車に乗って直ぐの席しかなかった。
途中の駅で、折りたたんだ車椅子を持ったおばあさんが乗ってきた。
そして、汽車に乗って直ぐの席に他の人が座っていたのだが、
その人はおばあさんを見て、すぐに席を立った。
立ち席の人、もしくは定期券の学生たちは席がないので、空いた席に座っていて
その席の人が来たら立つ。
それで、私は、おばあさんがその席を予約していたんだろうと思っていた。
すると、後で女子学生がやって来て
私の席です。
と、おばあさんに言った。
おばあさんは、自分は見ての通り足が悪くて動くことができない。おまえが他の席へ行って。
その女子学生は、足の悪いおばあさんをどかせることができず
静かに出て行った。
しばらくしたら車掌さんがやって来て、そのおばあさんに、あなたの席はどこか?
と、聞き、
女子学生はあなたに席を譲ったので、立っているじゃないか。
自分の席へ行って座ってください。
おばあさんは、
自分は、女子学生に座るように譲歩したのに、女子学生が一人でどこかに行ったんですよ。この足の悪い年寄りに動けと言うんですか?私は年寄りなんだ。足が悪くて歩けないんだ。文句たらだら・・・
車掌さんは、そのおばあさんに切符を見せるように何度も言うのに、切符を出さないおばあさん。
それで、車掌さんが次の駅で降りて、地下鉄に乗るように言いました。
汽車に並行して地下鉄も走ってますから、時間はかかりますが、料金は安い。
年寄りはただじゃないかな。
足が悪くて、歩けないおばあさんが、一人で車椅子に乗って、どうやって遠くまで行ったんでしょう。
年寄り、足が悪いことを理由に無賃乗車。
悪びれず、堂々と。
女子学生に席を譲ったおばあさんは、折りたたんだ車椅子を持って
普通に歩いて出て行きました。
海外居住者には不便な楽天 May 19, 2019 コメント(2)
キノコが July 16, 2017
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