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『福田永将』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。第19回は長年期待されている右の長距離砲である福田永将です。福田は2006年高校生ドラフト3巡目で指名された捕手で、打撃に定評があったこともあり、入団して1年後にあっさりと一塁手への転向を支持されてしまいますが、これが壁に大きくぶつかるきっかけとなってしまいました。当時の中日にはタイロン・ウッズというプロ野球界に名を轟かせた名スラッガーが君臨し、更に森野や中村紀洋らも一塁を守れ、ウッズの退団後にはブランコやクラークなど外国人打者が君臨するなど一軍での出場機会に恵まれず、一時期は捕手に再転向したこともありました。 また、福田自身も二軍では結果を残すも一軍ではなかなか結果を残せず、すっかり二軍の帝王に定着しかけた昨年、オープン戦で結果を残して代打としての活路を見出すと、開幕3戦目で代打本塁打を放ち、森野の負傷などもあって代役で出場して結果を残してレギュラーをつかむかと思われましたが失速してしまい、レギュラー定着とはなりませんでした。それでも6本塁打という長打力を見せつけ、一定の爪痕を残すことに成功しました。今年は一塁だけでなく、左翼や三塁を守り、二軍で三冠王を奪うかという結果を残して一軍へ昇格すると、満塁本塁打を放つなど三塁のレギュラーに定着しつつあります。打撃成績は現時点で.280、5本塁打でOPS.786と打撃が低調な中日においては貴重な存在となっています。 それでは打撃内容を見ていきますと、ミート力は6.25とかなり引き上がり、BB/Kは15/20で.750とこちらも大きく引き上がっており、昨年の数字(2.725、.225)とは比べ物にならない程成長しており、昨年春先だけでしたが、今年はある程度継続して打つことができるのではないでしょうか。福田の持ち味である長打力は.136とこちらはもう少し引き上げたいところですが、確実性が備わってきたところは大きな強みです。 高橋周平の復帰によって再び控えかと思われましたが、阪神戦ではレフトで先発出場して安打と四球を選ぶなど打撃で結果を残しています。個人的には是非ともこのままレギュラー定着を果たし、平田と共に苦しい中日打線を支える存在へと成長を遂げて欲しいところです。商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。ピザ★夏限定★お試しピザ3枚セット【RCP】【送料無料】【クール料100円】PIZZA ピッツァ価格:2322円(税込、送料別) (2016/8/2時点)ピザ★夏限定★お試しピザ3枚セット【RCP】【送料無料】【クール料100円】PIZZA ピッツァ価格:2322円(税込、送料別) (2016/8/2時点)
2016.08.02
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『秋吉亮』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。第18回はヤクルトのセットアップを務める速球派サイドハンド秋吉です。秋吉は中央学院大学、パナソニックを経て2013年のドラフト3巡目で指名された投手です。ちなみに広島も現場からの要望がなければ3巡目は秋吉か三上だったとの情報があったりなかったり(実際指名されたのは現在1番ショートを務める田中です)。秋吉は1年目から一軍でリリーフとしてフル回転し、2年連続で6試合以上に登板して防御率2点台前半と見事な成績を収め、昨年のリーグ優勝に大きく貢献しました。今年もセットアップを務めていましたが、オンドルセクの離脱もあってクローザーに配置転換されました。 まず投球スタイルを見ていきますと、直球(4割)とスライダー(4割)で8割を占めており、残りはシンカーが占めるなど典型的なサイドハンドらしい投手です。また、速球派サイドハンドと記載させていただいた通り、球速は150キロを越え、アベレージも140キロ中盤辺りで推移するなど速い投手です。また、これまでは左打者をやや苦手とする傾向にありましたが、どういうわけか今年は左打者に対して相性が良く、もともと分が良かった右打者にやや打たれているようです。 次に奪三振率ですが、縦の変化球こそないものの、スライダーで空振りを奪えており、昨年と現時点での奪三振数は投球回数を上回っているなど三振を奪える投手です。続いて与四死球率は昨年4.01でしたが、今年は2.20と1年目と同じ推移に戻しており、今年のK/BBは5.11と非常に高い数字を記録しています。そしてbatted ballですが、サイドハンドなのでてっきりゴロが多い投手なのかなと思いきや、実はbatted ballは57GB:37FB:8LD:15IFFB:4HRとFB%が46.3%でGB%(47.1%)と殆ど変わらない割合となっています。この辺りはサイドハンドといえでも150キロオーバーの直球を駆使する投球が反映されているのでしょうか。球威面は今年の被IsoPが.101、.118と本塁打の出やすい神宮球場を本拠地としていながらもまずまず良い数字を残しており、球威面も問題なさそうです。 三振を奪えて制球も今年は改善され、球威面も問題なしと来れば好成績なのも充実頷けます。個人的には昔広島でクローザーを務めていた小山田を思い起こさせ、しかもパフォーマンス自体は秋吉の方が数段上でしょう。しかしながらサイドハンドは消耗が激しく、短命になりがちなのでセットアップという激務な役割を任されていて心配していましたが(実際開幕直後は不調でした)、現在はクローザーに廻るなどある程度負担も軽減されるポジションに廻ったのは選手寿命を考える上でも非常に大きいと思われます。また、来年のWBC日本代表にもリリーフ投手として期待されており、海外の選手相手にもその実力を見せつけることになるのか楽しみです。※ 秋吉投手のbatted ballデータはこちらからご覧いただけます。※ 前半戦の二塁手守備成績も公開しています。《送料無料》こだわりの国産原料使用!「信州の生そば」2人前(110g×2袋)×2パック 合計4人前 ※常温 【ネコポス】【同梱不可】【代引不可】○価格:1080円(税込、送料無料) (2016/7/21時点)
2016.07.21
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『石川歩』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。第17回目は88世代最後の大物と呼ばれた千葉ロッテのエースである石川歩投手です。石川はドラフト1巡目で巨人との競合の末、千葉ロッテに入団して一年目から先発ローテに定着して10勝を記録してパ・リーグの新人王を受賞、昨年も12勝を記録して防御率も改善するなど順調な成長を遂げ、今年は微妙に規定投球回数には到達していないものの防御率1.45を記録するなど菅野と同じく今最もパ・リーグで難攻不落のと投手となるなど凄みを増しています。 まず投球スタイルを見ていきますと、最速152キロの直球が50%以上を記録し、次にカーブとシンカーがほぼ2割ずつ、残りがスライダーで1割と、直球とスライダー全盛の今の時代にしては少し代わった投球配分となっています。しかしながらこのシンカーとカーブは非常に打たれにくく、特にシンカーはゴロを奪うのに非常に役に立っている球種で、石川の生命線とも言える球種です。課題として挙がるのがフォークやチェンジアップなどの球種の不在、縦の変化球があれば更に打ちにくくなるのではないでしょうか。 次に奪三振率ですが縦の変化球がなく、シンカーを主に使ってゴロを打たせるタイプなので奪三振率は4.36と低く、6.35、6.24とやはり低い数字となっています。翻って与四死球率は2.08とかなり高い数字を記録しており、1.96、2.31とこれまでも素晴らしい数字で推移しており、GB投手として緻密な制球力を保持している投手です。しかしながらそのbatted ballは昨年が273GB:179FB:60LD:46IFFB:15HRとGB%は47.6%と確かにパ・リーグの平均以上ではありますが、ジョンソンら明らかなGB投手らとは違ってそこまで多くGBを打たせられているわけではないという意外な事実が判明しました。しかしながら今年は64GB:38FB:16LD:12IFFB:3HRとGB%は48.1%と僅かに引き上げてはいるものの、そこまで投球内容は変わっているわけではなさそうです。また、球威面は.099、.112、今年は.084とやはり似たような数字で推移しており、投球自体に進化がみられるというわけではなさそうです。 ややGB寄りの平均的な投手ですが球威面の方もしっかりしているという少し変わった投手です。しかしながら今の防御率1.45はK/BB(2.10)や投球内容を見る限りでは菅野とは違って出来過ぎな面が否めず、昨年の2年間と同じような成績に落ち着くのではないかと思われます(それでも首脳陣は十分な成績で大助かりでしょうが)。しかしながらエースという絶対的な立場に上り詰める為にはもう少しGB%を引き上げるか、もしくは縦の変化球を覚えてもう少し奪三振率を引き上げるかしたいところです。個人的には小さな変化球を習得してゴロを打たせる術に磨きをかけてGB投手としての道を歩んで欲しいところですが、本人は元中日の中里のような分かっていても打てない直球を理想としているようで、本人も直球が武器と話しているのでこちら側と石川の考えではギャップがあるようです。いずれにせよ現状では二番手、三番手としては十分ですが、エースとなると少々心もとない面があるだけに、もう一段階の成長を見せて名実共に千葉ロッテのエースとして君臨する日を楽しみに待ちたいと思います。※ 石川投手のbatted ballはこちらからご覧いただけます。※ 2016年4月30日時点でのセ・リーグ遊撃手のRFランキングを公開していますので、こちらからご覧いただければ幸いです。【安心の正規品】NEWERA NEWERA CAP CHIBA LOTTE MARINES BLACKニューエラ ニューエラキャップ 千葉ロッテ・マリーンズ ブラック 帽子 ニューエラ製 N0001879/11122011 ニューエラ価格:6264円(税込、送料別)
2016.05.23
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『堂上直倫』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。第15回目は前回紹介の福田と同じくプロ入り10年目の節目にしてようやく遊撃手のレギュラーとして定着しつつある堂上直倫です。 堂上は2006年のドラフト組で世代を代表する右のスラッガーとして注目され、中日と阪神、巨人の3球団が競合した程の逸材です。結果的に中日が引き当て、外れ一巡目として今や日本を代表する遊撃手となった坂本勇人、同じく右の強打者として注目されていた野原将志(残念ながら既に戦力外通告を受けて、社会人野球でプレーしています)が指名されることとなりました。2010年に井端の代役として二塁手として出場して5本塁打を放ったものの、それ以外に目立った活躍はなく、入団当時に嘱望されていた中軸打者としての期待とは裏腹に自慢の打撃力は完全に影を潜め、寧ろ不安視されていた守備面の方で頭角を現し、「守備の人」というイメージが定着し、守備固めで起用される選手として定着しつつありました。しかし、今年は3番遊撃手として期待されていた同い年の遠藤が不調で二軍に降格すると、遊撃手としての先発出場の機会が増え、現在は7番遊撃手として出場して打率は.297と打撃でも見事な成績を残し、レギュラーとしての地位をようやく手に入れつつあるようです。 打撃の方を見ていきますと、かつての強打者としての姿は残念ながらなく、これまでのIsoPはキャリアハイで2010年に記録した.112となっており、基本的にIsoPは.050すらも下回る数字で長打を売りにする選手ではなくなっています(今年のIsoPも.068とやはり低いです)。ミート力はこれまで4.50~5.00強程の数字で推移(2013年だけ異常な数字ですが)していてそれほど非凡なものはなく、選球眼(BB/K、PA/K、IsoDなど)も.100台~.222とこちらもかなり低い数字で、やはり典型的に守備の人というイメージがぴったりと当て嵌まる選手でした。しかし今年はミート力が6.73と高めの数字を記録し、BB/Kはまだ打席数こそ少ないですが.545と.500以上を記録しているなど打撃面での成長が見られます。ちなみに現在某サイトで坂口選手の記事が掲載されているのですが、そこでPA/Kという指標が公開されていたので堂上の数字も出してみましたが、7.63と良好な数字を残しており、壊滅的だったボール球を見極められる力を身につけつつあるようです。 守備の方ではRFを見る限りでは相変わらず守備能力を示していることが分かります。今年の遊撃手としてのRFも坂本に次ぐ非常に高い数字(5.13)を記録しており、堂上の打撃がこのままの状態が継続されるのだとしたら非常に大きな利得を生みだすと共に、守りの要且つ繋ぎ役としてかつての井端の後継者が誕生することとなるでしょう。思い描いていた選手像とはかけ離れてしまいましたが、個人的にはポスト井端となって2番打者として定着して中日らしい嫌らしい選手になって欲しいですね。※ 守備指標についてはホームページで掲載していますので、こちらからご覧いただければと思います。※ また、4月30日時点でのセリーグのレギュラー遊撃手の守備指標を公開しましたので、こちらからご覧ください。PS: 『ELB緊急速報』 かつて阪神、楽天でプレーした上園啓史投手が今年から発足したeuro league baseballに所属するオランダのチームであるアムステルダムに入団することが発表されました(公式にて発表されています)。ELB初の日本人選手の誕生ですね。日本も何とか欧州のプロ野球と連携を取って野球を世界中に広めていきたいところですね。日本にとっては他国のレベル向上は脅威ではありますが、楽しみでもあります。【ポイント最大17倍】カプセルカッター キャトル RCP-2[フードプロセッサー カプセルカッターキャトル ミキサー フローズンデザート アイスクラッシャー レコルト recolte かき氷機 ジェラート](送料無料) 02P01May16価格:6480円(税込、送料無料)
2016.05.02
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『福田秀平』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。第15回目はプロ入り10年目の節目にしてようやく1番打者として定着しつつある福田秀平外野手です。 福田は2006年高校生ドラフト1巡目で遊撃手としてソフトバンクに指名されました。しかし、この指名には裏があると噂されています。元々ソフトバンクは現千葉ロッテの投手である大嶺を一本釣りする予定でしたが、千葉ロッテが特攻してきてまさかの重複指名となり、抽選で大嶺を逃しました。そしてソフトバンクは外れ一巡目で千葉ロッテが指名予定であった福田を指名、つまり千葉ロッテに対する報復指名だったのではないかと言われていますが実際のところは定かではありません。プロ入り後は外野に転向し、主に代走要員として起用され、97試合の出場ながら22盗塁を記録したシーズンもあり、連続盗塁成功記録32はプロ野球界トップであり、福田が保持者です。しかし、打撃面で壁にぶち当たっており、2011年にレギュラーを掴みかけましたが翌年大失速してすっかり元の代走要員に逆戻りしてしまいます。昨年は一時期1番に座りましたが、やはり奮わずにレギュラー定着とまでは至りませんでした。しかし、今年は1番に座り、今現在は打率.302を記録し、盗塁も6個を決めて失敗は0と見事にリードオフマンとしての役割を全うし、ようやくレギュラーの座を掴みかけています。 それでは今年の打撃の詳細を見ていきたいと思います。まずミート力ですが、4.50とこれまでの数字ととあまり変わっていませんが、選球眼(BB/K)は.400とまだまだなものの、これまでに比べて向上が見られます(これまでは4/48、1/18、1/10、12/35とかなりの脆さを露呈していました)。そして何より大きく成長したのはIsoP、実はファームの打撃成績を見ても分かるのですが、意外にもパンチ力のある打者であり、ファームでは.120~.150とそこそこの長打力(三塁打で引き上げてもいます)を保持していたのですが、今年はそれを一軍でも発揮しており、現在.206とかなり高い数字を記録しています。この数字はさすがに出来過ぎだとしても二塁打や三塁打を打てるようになれたのは大きいのではないでしょうか。最後に守備ですが、昨年と今年共に主にライトを守っており、昨年のRFは1.669と若干マイナスですが、ソフトバンク投手陣は三振が多いこともあり、補正をかければプラスに転じる可能性もあり得ますが、特別秀でているかと言われると微妙なラインでしょうか。判断するにはサンプル数が不足しているので、今年はかなりの出場機会が見込まれるだけに、そこで改めて判断してみたいところです。 課題の打撃に長打力の片鱗が見られるようになり、ミート力や選球眼にはまだまだ課題が残るも徐々にではありますが成長がみられるようになりました。元々盗塁能力には非常に長けており、失敗をほとんどしない選手で次の塁を陥れられる選手なだけに、1番に定着すればソフトバンク打線もますます強固なものとなると思います。変に当てに行こうとせず、今の打撃スタイルを維持して中距離打者で失敗知らずのスピードスターを目指して欲しいですね。※ http://masa.naga-masa.com/right_2015_softbank.html
2016.04.25
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『澤村拓一』 それでは今回は88世代の特集を行っていきたいと思います。今回、紹介する選手は巨人のクローザーである澤村拓一投手です。澤村は2010年ドラフト1巡目で巨人に入団し、当初は先発として活躍して二桁勝利を記録したこともありますが、昨年からは完全にクローザーに定着して36セーブを記録するなど見事な活躍を見せました。 まず投球スタイルから見ていきますと、クローザーなので直球(約6割)とフォーク(約3割)の二つで全体の85%を占めています(その他にスライダー、シュートを所持)。直球の最速は157キロとかなり速く、フォークも好調時には140キロを越えるなど和製サファテ(ソフトバンク)のような投手です。ただサファテと違う点はカーブを投げていない点、サファテのカーブは今流行りのパワーカーブで、このカーブで結構空振りを奪えており、良いアクセントとなっています。澤村の場合はスライダーとシュートを所持していますが、正直あまり大した効果は発揮できておらず、今後は引き出しを増やすことも視野に入れて良いかもしれません。 次に奪三振率は7.90と高めではありますが9.00には届いておらず、与四死球率は3.16とまずまずとまだまだ改善すべき余地を残しています。最後にbatted ballと球威ですが、投球スタイルから見てみると何となくパワーピッチャーのイメージでてっきりフライが多いのかと思いきや、実はGB%が55.3%とGBが5割を越えており、意外にもground ball投手のようです。被IsoPは.085とまずまず良い数字を残しており、これならば安定した投球が期待できそうです。 高いポテンシャルにしては奪三振率が若干低いところは気になりますが、ゴロを打たせて球威も申し分なく、三振もそこそこ奪えるのですから抑えられるのも大きく頷けます。しかしながら150キロオーバーの直球にフォークを操る投球ですからやはり奪三振率を向上させたいところです。現状だと確率は他の投手に比べて低めですが四球と連打でピンチを背負うこともあり得ますので、この部分さえ改善できれば更に安定感のあるクローザーへと進化できると思われます。しかし、ここまでの成績では11.1回を投げて6奪三振とやはり奪三振率は低めとなっており、この課題はまだ改善できていないようです。まだまだポテンシャルを有り余らせているような気がしますので、もっと高いレベルの投手へと成長して欲しいところです。※ データは『プロ野球 ヌルデータ置き場』様、『データで楽しむプロ野球』様のデータを引用しています。※ また、batted ballのデータに関しては私が公開している『プロ野球 マニアックデータ』から引用していますので、興味のある方は是非ご覧いただければと思います。読売ジャイアンツ/巨人 グッズ 澤村拓一 Tシャツ オレンジ カラー背番号Tシャツ価格:2160円(税込、送料別)
2016.04.21
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『福山博之』 それでは今回は88世代の特集を行っていきたいと思います。今回、紹介する選手は楽天のセットアッパーである福山博之投手です。福山は2010年ドラフト6巡目で横浜に入団するも横浜では芽が出ず、野手転向を勧められましたが福山はこれを拒否して自由契約となり、楽天への入団が決まりました。すると2年後に才能が開花してセットアッパーとして活躍してオールスターにも選出、防御率は1.87を記録するなど獅子奮迅の活躍を見せました。昨年は一昨年と同じく65試合に登板して防御率2.76と好成績を残しています。 それでは投球スタイルを見ていきますと、最速153キロの直球が45%程を占め、次にスライダーやシュートがそれぞれ25、20%ずつを占めているなどどうやら横変化の投球を主体としているようです(チェンジアップは10%程となっています)。その為か奪三振率は低い水準で推移しており、セットアッパーとして活躍した2年間はそれぞれ4.28、4.45と5.00すらも下回るかなり低い水準となっています。制球力はそれぞれ1.60、3.07と昨年は一昨年程ではないものの、十分なものを持っていると見て良いかと思われます。最後にbatted ballと球威面ですが、GB%が64.7%とかなり多くのゴロを打たせており、典型的なground ballerと見て良いでしょう。被IsoPはゴロを打たせている影響で.075、.089と低めに抑えられており、被本塁打数も65試合に登板しながら一昨年、昨年共に僅か2本に留めています。 制球良く低めに集めてゴロを打たせるという投球がしっかりと確立できており、これこそが奪三振率は低くとも安定した投球成績を収められる要因だと思います。しかしながらやはり奪三振率があまりにも低すぎるきらいがあり、できればせめて6.00程までに引き上げることができれば更にもう一段高いレベルで安定してくるのではないかと思われます。広島には現在クローザーを務めている中崎という投手がいますが、中崎も最速155キロの直球とスライダー、ツーシームを操る投球スタイルなので非常に福山と似ているだけに、是非とも楽天の福山の投球を参考にして欲しいところです。※ データは『プロ野球 ヌルデータ置き場』様、『データで楽しむプロ野球』様のデータを引用しています。※ また、batted ballのデータに関しては私が公開している『プロ野球 マニアックデータ』から引用して いますので、興味のある方は是非ご覧いただければと思います。東北楽天ゴールデンイーグルス 田中将大 KISEKI プロ7年間の軌跡と奇跡の無敗記録 [ 田…価格:3,690円(税込、送料込)
2016.04.11
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『斎藤佑樹』 忘れた頃にやってきたこの特集をしていきたいと思います。今回はその名の通りこの世代を代表するはずだった投手、斎藤佑樹投手です。皆様もご存じのとおり10年前(もう10年も前なんですね^^;)の夏の甲子園決勝にて田中将大擁する駒大苫小牧孝行との2日連続に亘る熱戦を制して優勝を果たし、早稲田大学でも最後の学年で優勝を遂げるなどプロでないにもかかわらず野球界のスターでした。ところがプロでは中々活躍できず、右肩痛が癒えて迎えた昨年は僅か12試合の登板に留まり、海へ渡った田中、前田健太、ビッグ4と謳われた大嶺、同じチームの吉川、同じドラフトで指名された同学年同期入団の中日の大野、巨人の澤村らとは大きく引き離されてしまっています。 まず投球スタイルを見ていきますと、直球が全体の4割を占め、フォークが3割を占めるなど意外にもパワーピッチャーのような投球をしていることが分かります。斎藤=技巧派のイメージがついている世間とは裏腹に実態は正反対の投球をしていることが分かります。しかし、その肝心の直球とフォークが通用しておらず、被打率はそれぞれ.307、.276と非常に高い数字を記録してしまっており、フォークの空振り率も13.33とフォークにしてはかなり寂しい数字となっています。 次に奪三振率ですが、パワーピッチの投球にもかかわらず5.10とかなり低い数字を記録しています。しかしながら与四死球率は3.19とこちらは改善の兆しが見られるのは救いでしょうか。 最後にbatted ballですが、パワーピッチをしているのですから当然GB%は40.3%と低い数字を記録していたのも十分頷けます。パワーピッチャーですから当然FB%は45.6%と昨年投げたパリーグ投手全体の平均よりも当然高い数字を記録しており、FBタイプの投手であることが分かります。しかし、FB投手でありながら肝心な球威面で大きな課題を残しており、被IsoPは.181と尋常ではない程高い数字を記録しており、全く球威がないと言わざるを得ない結果となっており、IFFB%も僅か7.4%と非常にさびしい数字に留まっています。また、LD%が14.1%と他の投手に比べても明らかに高い数字を記録しており、球自体が捉えられやすいのだろうという見立てもできてしまいます。 現状思った以上にかなり厳しい状態なのではないかなと感じるところです。正直申し上げて抑えられる術を何も持っておらず、今のまま一軍で起用しても恐らく結果を残すことはできないでしょう。まずは一にも二にも投球スタイルを変更することが必須と言えそうで、パワーピッチなど今の斎藤にできるはずがないのですからもっとカットボールやシュートといったボールを増やしていくことが必要なのではないでしょうか。大学時代に「本格派を目指す」といった旨の発言をしていましたが、未だにその投球を思い求めていることがデータからは見て取れました。もうそろそろ現実を見据えて自分に合った投球スタイルに変えていかなければいけないのではないでしょうか。※ データは『データで楽しむプロ野球』、自分自身が公開してるホームページから引用しています。斎藤佑樹のbatted ballはこちらから閲覧できますので、良かったらご覧いただければと思います。※ポイント20倍【1000円 ポッキリ 送料無料】 13種類から選べる九州ラーメン6人前2セッ…価格:1,000円(税込、送料込)
2016.03.28
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『塩見貴洋』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。今日取り上げる選手は楽天の先発左腕である塩見貴洋投手です。 塩見は2010年に行われたドラフト会議にて斉藤佑樹の外れ一巡目としてヤクルトと楽天が競合し、楽天に入団が決まりました。早速1年目から先発として起用されて24試合に登板(4完投も記録)して既定投球回にも到達して9勝をあげ、当時違反球だったことで防御率も2.85と良好な数字を記録して新人ながら大活躍しました。2年目も1年目程ではないですが先発投手としてそれなりの成績を残しましたが、3年目に肩を故障してまさかの登板なしに終わってしまいます。それでも翌年は復帰して先発投手として起用されて8勝をあげるも防御率が4.71と今一つな内容を残し、今年は16試合の登板で3勝に終わるなど勝ち星は徐々に減らしつつあります。 それではもう少し詳細に見ていきますと、塩見の投球スタイルは直球がほぼ半分を占め、スライダーが2割程、残りをフォークとカーブで分け合うスタイルで、ごくごく普通の本格派投手でしょうか(基本的に緩急の役割を果たすカーブがやや多めです)。ちなみに3勝に終わったものの、今年の投球内容はそれほど悪いものではなく、奪三振率は7.32で与四死球率も1.69を記録し、K/BBは5.20と非常に良好な数字です。batted ballは120GB:92FB:28LD:34IFFB:14HRとなっており、GB%は41.6%と平均よりも9%も低いので基本的にはFB投手と言えます。ただし、FB投手にしては球威面のなさが致命的となっており、今年の被IsoPは.159と非常に高いものとなっており、例年このような傾向となっています。それでも今年の防御率が良くなったのは「これでも」被IsoPが去年より改善し、奪三振率も与四死球率も引き上がったからだと思われます。特に奪三振率7.32は先発にしては中々高い数字を記録しており、投球の面で進化が見られます。 勝ち星こそ3つに終わりましたが投球自体は進化を遂げている塩見、表面上では正念場と捉えられているでしょうが個人的には日本ハムの吉川よりも楽しみな投手ではないかと思います。やはり一番影を落としてしまうのは球威面、できれば大竹を見習ってチェンジアップやシュート辺りを覚えて少しでも球威のなさを工夫できるようになれればもっと安定した投球ができるのではないでしょうか。貴重な先発左腕だけにもう一皮剥けることを期待したいところです。 『こぼれデータ』 「二塁手」 井端弘和 33試合 224.2回 55補殺 63刺殺 RF4.73 今年で引退した井端氏、二塁でのRFは4.73とやはり年齢的な影響からか低いものとなっています。※ 片岡のRFは後日発表したいと思います。秋季限定セットどれでもセット価格1,980円(税別)!送料無料!ふるさと割 ピザ★秋限定★お試し...価格:2,138円(税込、送料別)
2015.11.14
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『荒木郁也』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。今日取り上げる選手は阪神のサブプレーヤーである荒木郁也内野手で、主に代走や守備要員として一軍に帯同しています。今回は阪神の二塁守備成績が完了したので取り上げることとなりました。 荒木は2010年ドラフト5巡目で阪神に入団、俊足巧打の選手との触れ込みで入団したものの、ウエスタンリーグでも打撃成績は.220台とあまり冴えず、今年も打率.178と低打率に喘いでおり、完全に打撃が課題となっています。ただし、盗塁の方はまずまず決めており(昨年は15盗塁)、更に阪神にはあまり優秀なユーティリティープレーヤーとなる選手がいない為、守備固めや代走として重宝されることが多く、それはそれでプロで長生きする為には願ってもない幸運といえるのかもしれませんが、その結果としてあまり打撃の技量を伸ばすことができる状況にいない点が荒木にとっては不運な環境に身を置いていると言えるかもしれません。 それでは詳細な打撃内容ですが、今年の打撃内容はミート力が5.00、選球眼はIsoD.082ですがBB/Kは.143とかなり低調な数字を記録しており、打撃が一軍レベルにないと思います。中途半端に一軍で便利屋として起用するよりはしっかりと二軍で打撃レベルを引き上げた方がレギュラー奪取への近道なのではないかと思います。ちなみに二軍ではBB/Kが中々高く、何とか一軍でもそれを見せて欲しいところですが・・・。 足が速く、どこでも守れるというだけでも強みではありますが、もう少し打撃を引き上げることができればもっと出場機会を得られるはずです。特に阪神の二塁手はまだ決定しているわけではないだけに、レギュラー奪取への意気込みを見せて欲しいところです。 『阪神二塁守備成績』上本 107試合 918.0イニング 321補殺 262刺殺 RF5.715大和 35試合 273.1イニング 92補殺 78刺殺 RF5.60坂 20試合 47.0イニング 19補殺 12刺殺 RF5.936荒木 5試合 30.0イニング 6補殺 13刺殺 RF5.70今成 2試合 2.0イニング 1補殺 1刺殺 RF9.00森越 1試合 2.0イニング 0補殺 1刺殺 RF4.50 今年主に二塁手のレギュラーとして出場していた上本は平均以上の守備力を有していたようです。逆に大和が平均をやや下回る結果となっている意外な結果、後一つ気になるのは普段守備固めであまり脚光を浴びにくいものの、坂が最も高いRFを記録しており、さすがに守備固めで起用される選手といったところでしょうか。年間100万人がご愛食1日で驚異の16,478人前完売厳選した国産牛もつ(小腸)を使った本格博多もつ...価格:3,480円(税込、送料込)
2015.11.06
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『宮崎敏郎』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。今回は来季二塁手のレギュラー奪取の期待がかかる宮崎敏郎内野手、丁度前回二塁守備でまた取り上げていなかったチームなので、丁度良いタイミングとなりました。 宮崎は小柄ながらも打撃力を売りの選手で社会人のセガサミーを経て2012年ドラフト6巡目で入団こんなに打力のある内野手がいたのに広島と来たら・・・、1年目から二軍で持ち味の打撃力を発揮して打率.343、7本塁打を記録して存在感を示し、一軍にも昇格して.250、2本塁打とまずまずの成績を残して翌年の活躍を期待されたものの、一軍で投手からの一塁送球(犠打でセカンドがファーストに入るシチュエーション)を気づかずに見逃してしまい、懲罰降格を受けて僅か5試合の出場に終わってしまいます。それでも二軍では成績を残し、今年は一軍で最多の58試合に出場し、打率.289、1本塁打を記録して来季への足がかりを掴みました。ちなみに二軍での打撃成績はOPS.889、.784、.836と非常に高く、もう二軍で経験することはないと言って良いと思われます。 打撃の詳細を見ていきますと、まず目につくのはミート力が意外と高い点、一軍では7.24と高く、二軍では15.7、14.7、9.88と非常に高い数字を記録しているなど三振はあまりしません。それと同時に四球も同じくあまり多く選ばず、20、12、15と非常に少なく、一軍では僅か6しか選んでいません。IsoDは二軍で.030~.055、一軍では.042と低い数字を記録しています。ただし、BB/Kは二軍だと高い数字を記録しており(1.333、.667、.625)、打撃の重要な要素はしっかりしており、一軍でも実戦経験をもっと積めばもっと打てるようになるのではないかと思われます。長打力は二軍の場合中距離打者の範疇となっており、ツボに嵌まれば一発が出るタイプと言えそうで、しかも横浜スタジアムを本拠地としているだけに、上手く行けば20本弱程の本塁打数を記録できる可能性も残されいているので、二塁手でこれほどの打撃力がある選手はかなり貴重な存在となりそうです。しかし、一番大きなネックとなってくるのは守備面、今年のRFは5.35と平均の5.66を0.31程下回っており、143試合フル出場換算にすると、一般の二塁手に比べて44個程アウトが少ないという結果となっており、簡単な単純守備得点の計算上-11点となります。それに対して今年の石川は5.82と高く(もしかしてまさかのセリーグ1位?)、守備では完全に石川の方が上回っています。寧ろ二人の良い部分を足せば凄い二塁手になりそうですが・・・。 現状、打を重視するのなら宮崎、守を重視するのなら石川ということになりそうです。ただ宮崎は足が遅いというわけではなさそうで、マイナスでも良いからせめてもう少し改善したいところです。それならば打撃力自体は非常に高いものを持っていると思われますので、一気にレギュラー奪取も見込めそうなのですが・・・。 『宮崎守備成績』二塁手 40試合 260.2回 88補殺 67刺殺 RF5.35※ 他のポジションと他の選手は後日追記します。各セット1,820円(税別)⇒クーポンで30%OFF!【楽天総合ランキング1位(2012年3月16日)】お試し...価格:1,965円(税込、送料込)
2015.10.30
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『梶谷隆幸』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。第8回は横浜の『青い韋駄天』こと3番打者、梶谷隆幸外野手です。 梶谷は2006年の高校生ドラフト3巡目で遊撃手として横浜に入団した俊足巧打が持ち味の野手でした。2年目に二軍のレギュラーを掴んで14盗塁を記録し、翌年は二軍で盗塁王に輝くなど徐々に持ち味を発揮し、2012年に開幕スタメンを掴むも全く打てずに.179と全く精彩を欠いてしまい躓いていしまいます。しかし、2013年は守備のミスで懲罰降格を味わうも昇格後はそれまでになかった長打力に突如磨きがかかって77試合の出場ながらも打率.346、16本塁打を記録してOPSは1.047と一気に中軸打者へと成長を遂げました。2014年からは外野にコンバートされて(主にライト)3番打者として定着して16本塁打39盗塁をマークして盗塁王を受賞しました。しかし、一昨年に比べると一昨年と今年以降.793、.767と徐々に打撃成績が落ち始めている点に加え、今年は足首の故障もあって盗塁の失敗数も増えてしまうなどやや精彩を欠いたシーズンとなったでしょうか。それでもRCAAは19.06とチーム3位の数字を記録しています。 まず打撃の詳細を見ていきますと、IsoPは2013年は突出してします(.288)が基本的には.175、.150なので中距離打者の範疇に収まっています。ミート力は3.89、3.94と中距離打者にしては低い数字で、このミート力の低さは打率があまり伸びない一つの要因となっているように思います。また、選球眼はIsoDは.092、.067を記録しているものの、BB/Kは.481、.410と.500を切ってしまっており、四球は選べるもののアプローチ自体は悪いのでこれも打率が伸びない要因となっています。実は2013年もミート力は4.23、BB/Kは.433と打撃の根幹自体は低い数字を記録していたので、残念ながらこの年の数字はただの確変だったと言わざるを得ないかと思います。次に守備面ですが、RFは1.89と平田よりも僅差ですが上の数字を記録しました。 2013年に突如打撃が目覚めて素晴らしい成績を記録したものの、それ以降は徐々に化けの皮が剥がれつつある梶谷、正直打撃自体は結構脆い上に年々打撃成績が下降してきているだけに、このままだと『確実性の低いが一発は見込める』ぐらいの打者に成り下がる危険性をはらんでいます。理想は1番に座って欲しいところですが、今の打撃だと1番は任せにくいと言わざるを得ません。来季は寧ろ踏ん張り所となるシーズンかもしれません。ただポテンシャル的には中距離打者で盗塁を見込める選手はやはり魅力的、できればもう少し選球眼を引き上げていきたいところです。もしくはもう一度本来の持ち味だった巧打という面に立ちかえるのも一つの手?かもしれません。 」梶谷守備成績」右翼手 123試合 1103回 225刺殺 7補殺 RF1.89中堅手 12試合 75回 19刺殺 1補殺 RF2.40※ センターの成績はあくまでも参考記録です。 『広島情報』 前田健太が澤村賞を受賞、今年は受賞できそうだと思っていただけに嬉しいですね。ただし、前田健太にとって重要なのが来年、隔年投手の傾向がある(かなり高レベルの中でのですが)だけに、来季が気になるところです。また、元広島、西武の河田氏が広島のコーチとなることが決まりました。どちらかと言えば西武のイメージが強く、よくパワプロ2000では好調だった時、大友か小関と入れ替えてスタメンで起用していましたあの頃の西武の打線貧弱すぎ。各セット1,820円(税別)⇒クーポンで30%OFF!【楽天総合ランキング1位(2012年3月16日)】お試し...価格:1,965円(税込、送料込)
2015.10.27
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『亀澤恭平』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。第7回は今年中日に移籍して二塁のレギュラーとして起用されてプチブレイク?を果たした亀澤恭平です。 亀澤は元々四国独立リーグの香川オリーブガイナーズに所属しており、そこでレギュラーとして活躍して打率3割、26盗塁を記録し、その俊足巧打ぶりを買われてソフトバンクから2011年に育成ドラフト2巡目で指名されました。88世代組は基本的に2006年、2010年に指名されます(社会人は除く)が、1年遅れて入団した理由は独立リーグに所属していたからですね。 2013年からレギュラーに定着して打率3割、14盗塁を記録するなど持ち味である俊足巧打を披露し、翌年の2014年には規定打席にも到達するなど順調な成長を遂げます。しかし、育成選手は3年ごとに一旦自由契約となり、亀澤の場合も例外なく適用されて一旦は自由契約の身になりましたが、ソフトバンクは育成選手として再契約しようと乗り出します。そんな中、中日が支配下登録選手として正式にオファーを出して亀澤も承諾し、秋季キャンプを経て正式に契約を交わして中日への移籍が決定します。そして今年は第3戦目で2番二塁手として出場すると4安打を記録し、そこから荒木と併用されて今年は一軍で107試合に出場するなど飛躍のシーズンとなりました。更にスタメン起用は83試合と49試合の荒木にほぼダブルスコアを付けるなどチームとしても世代交代に向けての大きな一歩となったのではないでしょうか。今年の最終打撃成績は打率.269、9盗塁と終盤に打率を落としてしまいましたが、それでも持ち前の俊足巧打の一端を見せられたのではないでしょうか。 まず詳細な打撃内容を見ていきますと、あまりにも非力すぎる点が課題として挙がります。89安打中長打を打ったのは8本と少なく、IsoPは.030とかなり低い数字です。更に89安打中内野安打が22本であり、しっかりとクリーンヒットを打てるわけではないところも気に懸かります。また、この手のタイプにしては選球眼が悪い点も課題で、IsoDは.035、BB/Kは.340とどちらもかなり低い数字を記録しています。その影響で打率.269でありながら出塁率は.304とリードオフマンとしては寂しい数字で、OPSは僅か.603とはっきり申し上げてレギュラー失格の数字であり、RCAAは-8と物足りなさが残ります。元々長打力を売りにする選手ではないだけに、幸いミート力は7.52と高い数字を記録しているだけに、何とか選球眼を引き上げて出塁率を引き上げていきたいところです。また、盗塁は9を記録したものの失敗の数も8と多く、二軍でも盗塁刺が多かった年があるのでもう少し盗塁技術を引き上げていきたいところです。しかしながらこの選手の良いところは守備力、今年の二塁手としてのRFは5.71と高めの数字であり、この数字は今年の菊池を上回っています。また、出場イニング数こそ少ないものの遊撃手としてのRFは4.88とこちらも今年遊撃手の中で高い方だった田中と同じ数字を記録しているなど守備範囲の広さを見せています。 世代交代が必至となっている中日の中で数多くの出場機会を積むことができた亀澤、実は開幕から最後まで一軍登録されいた数少ない選手のようです。しかしながら二遊間にはエルナンデスや故障で離脱したものの打撃で存在感を見せた遠藤、ベテラン荒木に加えて来季は新人石川が故障から復帰、そして今年のドラフトでも阿部を指名するなどレギュラー安泰とは言えません。しかしながら二遊間どちらでも高い守備範囲を誇る亀澤は非常に貴重な存在となるのは間違いなく、守りの野球が主眼の中日にとって現状は一歩リードしている状況なのは確かです。後は課題となっている攻撃面での成長を見せて欲しいところで、まずは何とか四球を選べるようになってリードオフマンとしてもう一段階上のレベルを目指して欲しいところです。 『亀澤守備成績』二塁手 88試合 688.2イニング 231補殺 206刺殺 RF5.71遊撃手 11試合 46.1イニング 20補殺 5刺殺 RF4.88※ ショートの成績はイニング数が少なすぎるのであくまでも参考記録です。 『中日二塁手』亀澤恭平 88試合 688.2イニング 231補殺 206刺殺 RF5.71荒木雅博 76試合 471.1イニング 142補殺 141刺殺 RF5.40エルナンデス 17試合 117.0イニング 44補殺 29刺殺 RF5.615堂上直倫 2試合 2.0イニング 1補殺 2刺殺 RF13.5レビューを書いて激安特価★ハロウィン バッドマン スパイダーマン コスプレ コスチューム 衣装...価格:1,685円(税込、送料別)
2015.10.25
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『柳田悠岐』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。第6回はかつて今年見事に首位打者、再考出塁率、3割30本塁打30盗塁のトリプルスリーを達成した柳田悠岐です。 柳田は2010年ドラフト2巡目でソフトバンクに入団、ちなみにご存知かと思われますが地元広島の出身で、子供のころから広島ファン(私と同じだ^^;)で、市民球場に通っていたそうです。そんな地元の有望な逸材がいたにもかかわらず広島は2巡目で獲らず・・・安部首相と同じく正に「痛恨の極み」です(しかも代わりに2巡目に行ったのが荒削りな素材型大型左腕とくればもう・・・。当時、2chでも大批判がありましたね)。 2011年はファームで頭角を現し、2012年に一軍で経験を積んだ翌年の2013年にはほぼレギュラーとしてOPS.860の記録を残します。2014年にはフル出場して打率.317、15本塁打、33盗塁の記録を残し、3番打者としての定着に成功しました。しかしながらここまでの成績を見る限りではそこまでスラッガーというわけではなく、どちらかと言えば出塁率の高い中距離打者というイメージでしたが、今年に入っていきなり本塁打を量産します。更に打ちまくったことで打率も急上昇し、結果的に打率.363、34本塁打、99打点、32盗塁、出塁率.469とと輝かしい成績を打ちたてて山田と並ぶリーグを代表する打者へと急成長を遂げました。ちなみにRCAAは76と2位秋山に26以上もの差をつける断トツ1位の打撃貢献点となりました。走塁得点がないので何とも言えませんが、盗塁成功率も高いだけに総合的な攻撃貢献点は非常に高いものとなることは間違いないでしょう。ましてや今の時代は投高打低であり、防御率1点台の投手が毎年一人はいる時代の中でこの成績は脅威的な数字と言っても良く、これまでのトリプルスリーを達成した選手の中でも最も価値の高い(山田と並ぶ)トリプルスリーだと言って良いのではないでしょうか。 まず打撃の詳細な内容を見ていきますと、やはり例年に比べてIsoPが大きく引き上がっており、何と.250を越える.269を記録(1位は西武中村の.280でした)しています。また、この選手の特徴とも言えるのが選球眼の良さ、IsoDは.107と2位を記録し、BB/K(個人的にはこちらを重視)は.832と共に非常に高い数字を記録しており、さすがに出塁率.450越えを達成する選手だけあって非常に長けています(ちなみに実は昨年も出塁率は.400を越えていました)。ちなみにミート力はスラッガーなので4.97となっていますが、充分だと思います。今年の打率.369はさすがに高すぎるとしてもこれならば例年安定した打撃成績を記録することは間違いないかと思われます。一つだけ注文したいのは守備面、今年のRF(主にセンターを守っていました)は2.07とセンターにしてはあまり冴えず、同じセンターの西武秋山(2.48)と比べると物足りない印象です。 柳田は文句なしで88年世代のNO.1打者と言っても差支えなく、それどころか山田と並ぶ日本球界NO.1打者と言っても良さそうで、将来的にはMLB挑戦を表明してもおかしくはない成績を残しています。今年のプレミア12でも山田、秋山と並ぶ日本代表の中軸打者として君臨して欲しいところです。個人的に日本代表の3、4番は山田と柳田が一番ふさわしいと思います。それにしても広島出身の素晴らし逸材をみすみす逃すとは何をやっているのやら・・・(その癖微妙な選手を地元の逸材と騒ぎ立てて無駄に上位で獲得することもあるのに)。それはともかく、その打撃力を世界(MLB関係者だけではなくELB関係者も見ているはず)へ轟かせて欲しいところです。 『柳田守備成績』中堅手 125試合 1113.2イニング 249刺殺 7補殺 RF2.07右翼手 22試合 89.2イニング 23刺殺 0補殺 RF2.31※ ライトの成績はイニング数が少なすぎるのであくまでも参考記録です。ちなみに柳田の場合は指名打者での出場や代打のみの出場もあり、試合数は単純な出場試合数ではなく、守備についた試合数となっています。【楽天ブックスならいつでも送料無料】日本野球連盟の公式記録完全マニュアル [ 日本野球連盟 ]価格:1,296円(税込、送料込)
2015.10.24
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『吉川光夫』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。ご無沙汰の第5回はかつて田中将大、前田健太、大嶺祐太、増渕竜義らと同じく高卒組で入団した左腕の吉川光夫です。 吉川は2006年高校生ドラフト1巡目で日本ハムが外れ1巡目で指名されました。当時は最速147キロの直球(現在最速152キロ、今年は151キロ)を投げる上位候補として同じ左腕の延江(残念ながら戦力外)と注目され、更に広陵高校に所属していたので広島のメディアからも取り上げられていましたね。ただし、当時は完全な素材型と称されており、大成するのには時間がかかると評されていましたが、意外にも1年目から先発投手として活躍し、初完封を飾るなど19試合に登板して4勝をあげて防御率も3.66を記録するなど優勝に貢献しました。ただし、与四死球率は4.82で暴投は6つを数えるなど制球難に不安を覗かせていましたが、翌年からはその制球難に苦しみ出し、それ以降の4年間は登板機会に恵まれるも制球難を露呈、更に意外と球威がないところも災いしてしまい、二軍では結果を残すも一軍でさっぱりで伸び悩むこととなりました。しかし、2012年に栗山監督が就任すると、「四球を出しても良いので自分自身が納得のいくボールを投げろ」との助言で才能が一気に開花、14勝をあげて防御率1.71、WHIPが脅威の0.88を記録して最優秀防御率に輝くなど、ダルビッシュが去った後のエースとして一気に駆け上がりました。2013年は15敗、2014年は既定投球回に届かないなど徐々に成績を落としてしまったものの、今年は既定投球回にも到達し、11勝をあげるなどやや持ち直りました。 まず投球スタイルですが、投球の8割は直球とスライダーで構成されており、時折カーブやシュート、縦の変化球を織り交ぜる投球となり、似ている投手として挙がるのは阪神の岩田や内海辺りでしょうか。しかし、肝心の直球とスライダーの被打率は芳しい物ではなく、他にも縦の変化球で空振りを奪えないことからか奪三振率は5.25とかなり低く、与四死球率は3.84とそれほど改善されているとは言い難いだけに、現状かなり苦しい投球となっています。 次にbatted ballですが、253GB:143FB:47LD:40IFFB:16HRとGBの割合が高く、基本的にground ball投手と言えます。しかし、その割に球威面は冴えず、被ISOPは.138と高めな上に札幌ドームを本拠地にしていながら被本塁打数も16本と非常に多く、例年同じような傾向なので典型的に球威のないタイプだと思われます。つまり三振は奪えない上に四死球もそこそこ出し、長打も割かし打たれやすいという如何にも炎上しそうな投手ですが、それでも何とか保てているのはゴロを打たせられている点ではないでしょうか。 しかし、今のままの投球では2012年のような輝きを取り戻せるとは思えず、寧ろ先発投手として務めていけるかどうか不安さえよぎります。せめてまずは投球スタイルの改善から乗り出して見ても良いかもしれません。せっかく中々モノにならない素材型左腕投手ですが、吉川でさえも完全に開花したとは言いづらく、やはり素材型左腕投手の育成は本当に難しいことを痛感させられますね。果たして上原健太は大丈夫なんでしょうか・・・。 『こぼれデータ』 「右翼手」平田良介 130試合 1143.2回 234刺殺 6補殺 RF1.89 今年はライト専任だった平田のRFは以上の通りとなりました。センターの丸とほぼ0.10の違いしかなく、ライトにしてはまずまず良いかも?しれません(外野の場合はポジション別の平均が出せないので何とも・・・)。各セット1,820円(税別)⇒クーポンで30%OFF!【楽天総合ランキング1位(2012年3月16日)】お試し...価格:1,965円(税込、送料込)
2015.10.21
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『坂本勇人』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。ご無沙汰の第4回はかつて田中将大、前田健太と並ぶ高卒BIG3の一人である坂本勇人内野手です(ハンカチ世代大学組がドラフト解禁の際、『俺世代、来い』のポスターにもなりました)。 よく「坂本は無名の隠し球だった」と某ドラフトのドキュメンタリーで流されたことで言われていますが、実際は少し違い、高校生当時は堂上と並ぶ三拍子そろった遊撃手として野球○僧にも特別扱いの有名な選手(ちなみに将来予想図はカル・リプケンとされていました)として掲載されるなど注目されていました。2006年高校生ドラフト1巡目で巨人に入団して2年目から早くも「8番遊撃手」の座を掴むと規定打席に到達、打撃はまだまだでしたが主に守備範囲の広さで頭角を現しました。翌年は打撃でも成長を見せて打率3割を記録して本塁打も10増やして18本塁打、4年目は31本塁打を放つなどOPSはそれぞれ.823、.836と遊撃手としてどころか打者として非常に高い数字を記録し、正に遊撃手として現役トップの選手に昇り詰めています。ただし、それ以降はキャリアハイだった2009年、2010年に比べると若干成績を落としており、2014年以降はOPS.750を越える程に落ち着いてしまっているところが気になるところです。それでも遊撃手という重要なポジションを守りながらもこの数字ならば十二分に良く、更に近年では盗塁数も増やしています。 それでは打撃内容を見てみますと、これまでフリースインガーでしたがここ2年のBB/Kは.613、.810と非常に高い数字を記録しており、選球眼に向上が見られます。ミート力は6.19、6.06とまずまずの数字を記録しており、何故打率がそれほどパッとしない成績となってしまうのかが不思議なところで、batted ballなどで原因を見てみたいところです。まあその代わり打率はパッとしなくなったものの、その分出塁率が伸びているので問題ないかと思われます。現に打率2009年に打率.306、2012年に打率.311を記録しましたが、出塁率はそれぞれ.357、.359ですが、今年は打率.269なものの出塁率が.353と遜色ない数字を記録しています。。長打力に関しては31本塁打を記録した年以外は大体.130~.150前後程で推移しており、基本的には中距離打者の範疇です。よく打撃成績が物足りないと言われていますがRCAAはチームNO.1の打撃貢献を記録しています。次に守備力ですが、今年のRFは4.746と今年の遊撃平均RFの4.58を上回っており、相変わらず守備範囲の広さを維持し続けています。 遊撃手として十二分の成績を残しており、遊撃手にある程度打撃力があって守備範囲も広い選手が在籍している点は巨人にとって非常に心強い存在となりそうです。個人的には坂本云々よりも周りの打者がもっと奮起して坂本の負担(遊撃手で4番も務めるというのはさすがに激務では?)を減らしていきたいところではないでしょうか。現時点で球界NO.1の遊撃手であることは間違いないでしょう。 『守備成績』坂本勇人 130試合 1147.1回 190刺殺 415補殺 RF4.746遊撃平均 143試合 7649.0回1257刺殺2633補殺 RF4.58 『おこぼれデータ』川端慎吾 143試合 1245.2回 88刺殺 230補殺 RF2.30三塁平均 143試合 7649.0回592刺殺1487補殺 RF2.446 首位打者を受賞した川端ですが三塁守備平均をやや下回る結果となる意外な事実でした。送料無料/黒毛和牛/A5/肩ローススライス500g/複数購入でオマケ付き/ギフト対応/敬老の日/お中元...価格:3,980円(税込、送料込)
2015.10.17
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『秋山翔吾』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。ご無沙汰の第3回はかつてハンカチ王子と同じく大学組となる秋山翔吾外野手です。 秋山は2010年ドラフト3巡目で西武に入団すると、開幕からレギュラーとして起用されて規定打席不足ながらもそれなりの出場機会を得て翌年からは規定打席に到達します。ただこれまでは強肩と俊足に特徴がある選手ですが打撃はある程度の長打力を持つそこそこの選手(OPS.750弱程)という位置付けでしたが、今年に入って突如打ち出し、NPB新記録の216安打を記録、打率は首位打者にこそ届きませんでしたが.359のハイアベレージを記録するなどリードオフマンとして輝かしい成績を残しました。ちなみにRCAAは50を越えるなど3位以降を大きく引き離しており、OPSは.941を記録するなど破格の数字を残しています。 まず打撃内容から見ていきますと、明らかに変わってきているのは選球眼、昨年から成長の見えるBB/Kでしたが今年に入っても.7435と高い数字を記録しているなど四球を選べるようになっています(ISODは0.06)。それに反して昨年は下がってしまったISOPが今年に入って復活して.163と過去最高の数字を記録して中距離打者の範疇に入っています。元々低めだったミート力は7.72と高めの数字を記録しており、打率が大きく引き上がった最大の要因ではないかと思われます。しっかりと球を見極め、しっかりと確実にミートして二塁打や三塁打を狙える打球を打てるだけのパワーも兼ね備えているという実に充実した打撃内容ではないかと思われます。守備面ですが、今年のRFは2.475、残念ながら日本野球機構はあろうことか『外野手』と一括りにしてしまっているので、平均は全てを合算したものになりますが、その平均と比べても十二分に高い数字を記録しています(1.96)し、他のサイトで公開されている主にセンターを守っていた簡易RFと比較してみてもかなり高い数字を記録しており、攻守にわたって素晴らしい活躍を見せており、WARにしたらとてつもない数字を残していそうですね。 今年になって急ブレイクした選手ですが、これほど充実した打撃内容ならば来年以降も好成績を残していけるだけの土台があるように思います。一つだけ注文したいのが盗塁、17個を記録していますが失敗も17個とかなり多く、もう少し盗塁技術を身につければ更に強力なリードオフマンとなることは間違いないでしょう。WBC日本代表の強烈な1番打者として是非注目して見ていきたい選手であり、将来的にはMLBへの移籍も現実味を帯びてくるかもしれませんね。【取寄】西武ライオンズ イエローシリーズ プレイヤーズTシャツ埼玉西武ライオンズ グッズ 秋山...価格:2,800円(税込、送料別)
2015.10.16
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『大嶺祐太』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。久々の第2回はかつて田中、前田、増渕と並んで超高校級投手の称された大嶺祐太投手です。 大嶺は2006年高校生ドラフト(当時分離ドラフト)1巡目でソフトバンクと千葉ロッテが競合してバレンタイン監督(当時)が当たりくじを掴みました。ただし、本人は沖縄出身でソフトバンクを志望していたので難航が予想されましたが、無事に入団が決まりました。当時は151キロの直球とスライダー、フォークが売りの剛腕投手で、当時の評価では『将来性は田中将大をも凌ぐ』と呼ばれた投手でした。実際、一年目から一軍で初登板を果たすなど順調な滑り出しを見せたかに思えました。しかし、3、4年目に先発投手として起用されるも奮わない成績に終わり、スピードもみるみるうちに低下していき、2011年と2012年の2年間は僅かに1試合の登板に終わるなど、立場も危うくなりかけていましたが、一昨年にやや復調の兆しを見せ、今年は途中から先発ローテーションの一角に加わることに成功しています。 まず投球スタイルから見ていきますと、直球(投球の約6割程)とフォークのコンビネーションを軸としており、カーブで緩急もつけるなど、広島の投手で例えるならばかつての先発投手として投げていた長谷川のような投球スタイルではないでしょうか。長身から投げ下ろす投球フォームもかつての長谷川と似通っているところを感じさせます(長谷川は・・・、黒田と共に柱になってくれると思っていたんですがねぇ・・・)。 次にbatted ballですが、81GB:44FB:11LD:8IFFB:2HRとGB%は55.5%と50%を越えており、どうやらground ball投手としての道を歩んでいます。被ISOPは.101とゴロを打たせることによって抑制されており、被安打数こそ多いものの防御率がそれほど悪くない点は長打を浴び難いところが「今のところは」粘り強く抑える投球を支えているのではないでしょうか。スピードも一時期は下がっていたものの、今年は最速149キロや常時ではありませんが145、6キロ辺りを計測するなどこちらも復調傾向です。 ただし、一番の課題として挙がるのは制球力の悪さにあります。奪三振率はGB投手なのでそれほど問題視する必要はないかと思われますが、与四死球率5.16はGB投手FB投手関係なしにかなり悪く、これが防御率の割にQS率がかなり低く、球数が嵩んでしまってイニング数を稼げない最大の要因ともなっています。また、GB投手は連打を浴びやすい点もあり、これだけ制球が悪いと四球と安打が重なっていずれは大量失点する可能性が高いように思われます。それでも「もう駄目なのかな」と思っていた所からのこの復調ぶりは嬉しい次第であり、次は制球力を改善して更に頼れる投手へと歩んで欲しいところです。元々ノビシロはNO.1と呼ばれた投手、まだまだこれからの成長に期待したいところです。 『サッカー情報』 日本とシンガポールの試合は引き分けに終わりました。実はシンガポールは自分にとっては育ちの国であり、その大健闘ぶりは非常に嬉しかったです^^。カレー レトルトカレー レトルト 業務用カレー レトルトカレー レトルト 特製中辛ビーフカレー3...価格:1,000円(税込、送料込)
2015.06.16
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『大野雄大』 それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。記念すべき第一回は前田健太や坂本勇人、MLBでは田中将大などが真っ先に挙がる面々ですが、今回は今年に入って更に成長している中日の大野投手を最初に見ていきたいと思います。 大野は2010年ドラフト1巡目で中日に単独指名を受けて入団した左腕投手、当時は左肩痛を発症していたことで秋のリーグ戦には登板せず、広島もリストアップしていましたがこの怪我が主な理由?で撤退した球団が続出、当時投手力に余裕のあった中日がまんまと単独指名に成功しました。左肩の癒えて以降は先発ローテーションとして活躍し、昨年は山井らと共に先発投手陣を支える主戦投手として活躍し、二桁勝利を記録して防御率も2点台と安定した投手へと成長しています。しかし、個人的な印象としては希少価値の高い速球派左腕でありながらあまり目立たない存在というイメージが拭えない気が・・・。 まず投球スタイルから見ていきますと、最速151キロの直球を中心にスライダー、フォーク、シュートとあまり緩急は使わず、速い球速帯のボールで構成しており、何やら2005年時の黒田と似通った投球スタイルであり、この辺りは速球派左腕らしいでしょうか。 次にbatted ballですが、今のところ82GB:54FB:14LD:16IFFB:2HRとなっており、GB%は48.8%とどちらかと言えばFB系ではありますが、大分GBを打たせる割合が高くなっており、これまでのような球威で押していた投球から進化している感があります。また、この投手の特徴として挙がるのは球威面が優れている点で、昨年の被ISOPは先発で.099と優秀な数字を記録し、今年も今のところですが何と.052(しかも先発投手で)と非常に優秀な数字を記録しており、かなり打ち崩すのが難しい投手へと進化している感があります。元々制球面もそれほど悪い投手ではありませんでしたが、今年は2.13とこちらも改善されており、正に今が旬の投手なのではないでしょうか。 課題として挙がるのはやはり奪三振率が低い点、昨年は6.49でしたが今年に入って4.13に留まるなど三振を奪う数がかなり少ないことにあります。せめて昨年並みの水準に戻せばGB%が引き上がってきているだけに、もっと安定感のある投球を見せることができ、次回のWBCにも文句なしで選ばれるのではないでしょうか。もう少しフォークかチェンジアップの辺りの精度を磨いて空振りを奪える球種を身につけたいところです。元々ポテンシャルは充分の投手で、今年に入って技術面の成長も見て取れ、いずれは前田健太に負けず劣らずの投手になる可能性は高いのではないかと思われます(それは広島ファンの我々としては脅威でもありますが・・・)。※ 次回は千葉ロッテんの大嶺祐太投手について見ていきたいと思います。 『広島 二軍情報』 新人の飯田投手のスピードが、最近の試合では最速143キロ、平均140キロを叩き出すなど徐々にではありますが引き上がり始めています。また、分かり得る範囲でのbatted ballは10GB:16FB:1LD:2IFFB:1FBorLDとやはりFB投手である事がはっきりと見て取れるなど球威面での向上が重要です。また、『新人選手紹介』シリーズにおいても「今のままではスピード不足ですが、実際見る限りではまだまだ体が細く、パワーをつけていけばまだまだ伸びるので将来性に期待』と書かせていただきましたが、予想以上に早い段階でのスピードの向上は非常に大きな影響をもたらすことになりそうです。今のところ二軍では14.2回を投げて14奪三振を記録し、奪三振率は8.59と非常に高い数字を叩き出し、制球面も与四死球率は1.22と非常に高いレベルの投球内容を示しています。やはり今年入団した飯田は今までの下位指名社会人投手とは一味も二味も違うと感じさせます。カレー レトルトカレー レトルトカレー レトルトカレー レトルト 特製中辛ビーフカレー3食...価格:1,000円(税込、送料込)
2015.05.11
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