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市役所で宣誓書にサインをした卓上には、フランスと日本の国旗が飾られてました
以前は教会での式でも婚姻が認められたのですが
今は、市長の面前での宣誓が唯一結婚を認められる方法です
教会に近づくと鐘の音が街中に鳴り響き始めました
その音色が心に沁み入り、厳かな雰囲気に心洗われ、と同時に湧き上がってくる感動
この鐘が私たちのために鳴らされているのだと思うと身が引き締まる思い
教会の入口に立つとパイプオルガンの音楽が響き始め、一歩中に入ったら!!!
あまりの人の多さにビツクリ
とにかく祭壇までは無事にたどり着いたものの、父は母の横の自分の席に
祭壇の前で一人で待てども、彼が一向に来ない。何がどうなってるの~~???
と、思わず周りを見渡すと・・・
汗だくになって列席されている人々をかき分けながら
必死の形相でこちらに来ようともがいている彼の姿が
息を切らした彼がやっと横に来てしばし着席
神父さんのお言葉から式が始まりました
未熟なフランス語で誓いの言葉を読み上げる私を
心配そうに見守ってくれている両家の両親
指輪の交換も終わり、サインをする
場所によってフラワー・ラベンダー等あるそうです。
この後・・・二人の前に列席してくださった方々の長蛇の列が・・・
一人一人から新郎新婦に祝福のキスが贈られるのです
彼の街と彼のおばぁ様の街の方々がみなさん
祝福に駆けつけてくださったのです
でも、ほっぺが。ヒリヒリと
左右にほっぺを軽く寄せ合うので、相手の方のヒゲが・・・
皆さん子供の時のお父さんに頬ずりされた時のヒゲを思い出してね~
車のフロントガラスにもリボンが後ろには大きな花束が飾られてます。全部生花
帰りは新郎と新婦が先頭の車に乗ります
窓から手を振って『おめでと~』の言葉に答えます
列席者が乗った車がどんどん後ろに続きます。どれにもアンテナと取っ手にリボンが
だから、他の車は列を切らないように、割り込まず待ってくれるのです
彼の両親の自宅に戻り アペリティフ(食前酒) のパーティー
食前酒にはシャンパンポルト・シェリー酒やアニスなど
ウイスキーも食前酒になっちゃうからすごい
様々なおつまみも出てちょっとした簡単な昼食替わり?
親戚はもちろん、市長さんや近所の方々も集まり様々な話に花が咲きます
母は、きもの姿に注目が集まり、『あなたも新婦みたい。素敵よ~。』と、声がかかり
『少しでも日本の文化が紹介できて良かったわ』と、大きな荷を下ろした様な
ホッとした顔で着替えに入りました。『日本は素晴らしいわね。昔からの文化を
大事にしてる。今でも着物を着てるのだから。残してるのだから。フランスはもう
昔の服は全く着なくなっちゃったわ。』と・・・。そうか~と、嬉しくなるような・・・。
新婦もお色直しを?いえいえ、これから披露宴です。だから、着替えない。
車に乗って、会場へ。まずはシャンパンで乾杯
美味しいお料理を堪能したら、奥のダンスホールでダンスの始まり
最初は新婦と新郎の父と踊るのです。それから新郎と変わります
新郎新婦のダンスが終わったらどんどん参加
それぞれに相手を変えながら楽しく踊ります
『Danse des Canards(鴨ダンス)』はフランスでは大変ポピュラーで
結婚式やパーティー、イベント等で子供からお年寄りまでよく一緒に踊ります
腕を組んでくるくる回転。父は鴨の真似。母も目いっぱい楽しんでる
笑いが絶えませんでした~
日本人もフランス人も、言葉が出来なくても一緒に踊ればみんな一緒
曲は全く違うけど~これって何かを思い出す~。坂本九ちゃんのジェンカ
ちょっと休憩タイム。あれ~?テーブルの配置が変わってる
ケーキが真ん中へ。ケーキ入刀とケーキカット
手作りケーキを新郎がカットして新婦はみなさんに配ります
なんとも言えない美味しさ
だんだん式も終焉へ。もう真夜中とっくにをすぎています
自宅へ戻った時はへとへと。でも、彼はしっかりお姫様抱っこしてくれました
次の日にはパリへ 懐かしのパリ
でも、刻々と両親が日本へ帰る時が近づきます
パリ散策をしたあとシャルル・ド・ゴールへ
母は気丈にゲートをくぐっていきました
ここから、自分で選んだ道を歩み始めます
いやはや、どんな新婚生活になるのでしょう
私たちはテゥルーズへ
後で父から聞いた話です。
やはり、母は機中で泣いてばかりいたそうです
親不孝な娘ですね