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8月18日に紹介させて頂いた、
T.K.さんの腰痛、高血圧、めまい、転倒による打撲
の解説の続きをさせて頂きます。
この方の腰痛、高血圧、めまいには、
腎虚
という身体の状態が大きく関与しています。
腎
は、東洋医学では、泌尿器そのものの機能を指す他に、
生殖器、腰・膝、骨、骨髓、毛髮、耳、成長、身体の元気度などを
総称した呼び方であります。
腎虚
とは、平たく言えば、腰から下の機能の衰えで、
高齢の方に多くみられる状態であります。
また乳幼児でみられる場合は成長に問題が現れてきやすいです。
この 腎虚
は、初期には、
腰・膝がだるく無力、耳の聞こえが悪い、骨が弱い、尿の出が悪い
といった症状を呈しますが、
進行すると、大きく2つのパターンになります。
腎陰虚
:脳・関節など身体各所を潤す働きの腎精・腎陰が枯渇すると、
相対的に陽が勝つ虚熱の症候が現れます。
ほほの赤味、ほてり、のぼせ、寝汗、尿が濃く少ない、口や咽喉が渇く、
めまい、ふらつき、耳鳴
腎陽虚
:身体を温める腎陽が不足すると、冷えの症状が現れます。
寒がり、手足の冷え、顏色が白くなる、多尿、頻尿、むくみ
腎陰虚
の方には、
腰・膝痛、めまい、高血圧、耳鳴、
といった症状が多くみられます。
これらの症状を西洋医学では、
整形外科、脳神経外科、循環器科あるいは内科、耳鼻咽喉科
でそれぞれ個別で診断することなりますが、
東洋医学では、一人の治療者がこれらを全て治療することができるのです。
それは、二つの医学の哲学の違いと言ってよいでしょう。
【東洋医学】
生気論:生命を分割出来ない一つの統一体として考える。
【西洋医学】
機械論:生命を部分に分割して考える。
この二つ違いがあるためにに、
病態把握から治療まで多くに相違点があります。
このついて今後、
機会があればお話をさせて頂きます。
さて、T.K.さんの話しに戻りますが、
どちらかというと、腎陰虚傾向でした。
また前回もお話させて頂きましたように、
一種のストレス状態である肝鬱気滞もあり、
これが腎陰虚に拍車をかける事があるので、
腎陰を補いながらも、肝へアプローチしながら治療を行いました。
状態が悪いときには、外に出歩くのさえ恐がり、
週2・3回の往診治療をさせて頂いておりました。
現在では、お友達とズンドコで有名なH.K.さんのコンサートに行ったり、
泊まりで旅行する程まで身体の状態が良くなり、
養生のため、一週間~10日に1回の治療を継続しております。