はじめまして!!
いつも楽しみに読ませていただいてます。

そっかー、平等になったから差別が激しくなったんですね。目ウロコでした。
日本も明治時代に四民平等になってからの方が差別がきつくなったんでしょうね。
でも、そうなると平等な社会と不平等な社会、どっちがシアワセなんだろう?って思ってしまいました。 (2005.06.25 17:26:09)

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まろ0301

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2005.06.25
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授業をしていて脱線する。

 南北戦争のところ。戦争が終結して、奴隷制度が廃止されたのに、なぜ差別が残ったのか・・というところ。
 意見を書かせて見ると、「心の中の差別心はなくならなかった」というのが大半。

 平等になったから差別が起きたんだ・・という説明をする。

 だって、それまで道ですれ違ったらペコペコしてた奴が、挨拶もしなくなる。「ご主人様」とか、「○○様」って言ってた奴から、「おい、元気かい」ってタメ口で言われたらどう思う?

 黒人の男が白人の娘と肩組んで歩いてたら、びっくりしないか?

 白人は、金持ちからビンボー人までいる。ビンボー白人にとったら、誇れるところといえば自分たちが「白人である」というだけ。自分たちに、ペコペコして、「ご主人様」「○○様」って言ってくれる奴がいるというだけで、ほっ・・としてたわけだ。

 ところが・・・。

 それまでは、差別なんか起こりようがない。だって、黒人なんか、牛や馬と同じように売られるものだったし、生活も別だったし。



 差別は、「心の中の問題」なんかじゃない。心の中では何を思おうが自由だ。「早くくたばれ!」と思っても、「いつか殺してやる」と思ってもいい。思うだけなら。


 「黒人」という枠にはまらないような「黒人」が出てきたらどうするか?二本、映画を紹介しよう。

 まず、『招かれざる客』。娘が電話してくる。「好きな人が出来たの、結婚したいから紹介するね」。
 空港で待っていたら、娘の「好きな人」は、黒人。シドニー・ポワチエという俳優さんが演じていた。教養もあって飛びきり優秀という役どころ。

 両親、びっくり!特にお父さんはショック!

 このお父さんは、新聞社を経営していて、差別はいけないとか、人権は大切とか進歩的なことを主張していたけれど、やはりびっくりする。この結婚には反対だと言い出す。

 現実を受け入れるのが早いのはお母さん。「いい青年じゃないの」ということになる。彼女は、決して「黒人」という枠で彼を見ない。自分の眼の前にいる青年を見る。

 黒人青年の両親もやってくる。ここでも、頑固に、現実を受け入れようとしないのは父親の方。男っていうのはなぜこうなのか・・・自分の姿を見ているようだ。

 お母さん二人は意気投合する。「息子を、娘を信じましょうよ。私たちの息子、娘なんだから」となる。このセリフ。「信じる。貴女は私の娘なんだから」。いいなぁ。キャサリン・ヘップバーンは良い。オードリーも良いけど。

 父ちゃんたちは取り残されるけれど、自分よりも強硬に結婚に反対する黒人青年の父親に対して逆に割り切れないものを感じ始めた娘の父親は、賛成に廻る。



 スペンサー・トレイシー、いいな。


 もう一本。『夜の大捜査線』。

 南部のある町で殺人事件が起きる。パトロールしていた警官が、駅で怪しい黒人を見つけて逮捕する。警察で調べてみたら、フィラデルフィア警察殺人課の腕利き刑事だという事が分かる。

 このとびっきり優秀な刑事は、優秀ではないけれど、粘り強い白人の警察署長と組んで犯人を捜さなければならなくなって・・・というお話。


 当時の記録でもあったら知りたいところだ。この作品もシドニー・ポワチエ。

 ラストで、所長のロッド・スタイガーがシドニー・ポワチエを駅に見送りに行く。すごくさりげないんだけれど、伝わるものはしっかり伝わってんだよ・・というシーンだった。


 二本に共通するのは、「優秀な黒人」。へぇ、こういう優秀な人も黒人だというだけで差別するわけ・・というところがある。・・じゃ、優秀じゃなかったら差別されてもいいわけ・・・となるけれど、それはまた別の話。

 黒人の刑事と白人の刑事が組んで・・・っていうパターンは、エディー・マーフィーなんかそうだ。

 黒人が映画の中でどう描かれてきたか。演じている俳優自身はどう思っていたか。

 ルイ・アームストロングと、サミー・デイビスJrは違うだろう。シドニー・ポワチエと、デンゼル・ワシントンとは違うだろう。

 一回、このテーマだけで授業してみたいけれど・・・ま、無理だな。あまりに趣味に走りすぎてる。 





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Last updated  2005.06.25 09:04:05
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Re:二つの黒人映画(06/25)  
せしるん  さん
『招かれざる客』のパパはこの時、相手が黒人だから心配って言うより、黒人である事によって生じる困難を心配してるって私は感じていました。(娘も母親も楽観主義過ぎて。)大好きな作品ですけどね。(笑)
ちょっと逸れますが、サミー・デイヴィスJrが来日した時(例のCMが大人気をはくした後です)、「日本人が誰でも何の躊躇もなく握手してくれたのに感動した」って言ったと聞いた時には物凄くビックリしました。
まだそんな差別ってあるのかな?って。結構傲慢な人だという評判も聞いていたので。
その後アメリカでの差別問題はゼミで学びもし、今でもとても関心があります。 (2005.06.25 10:07:22)

そうでした  
まろ0301  さん
せしるんさん
>黒人である事によって生じる困難を心配してるって私は感じていました。(娘も母親も楽観主義過ぎて。)大好きな作品ですけどね。(笑)

☆そうでしたね。父は父なりの考えで娘の幸せを考えているんですね。
 母と娘の「楽観」は、この時期でないと描けなかったものではないかと思います。時代だなーと思ってみました。

>まだそんな差別ってあるのかな?って。結構傲慢な人だという評判も聞いていたので。
>その後アメリカでの差別問題はゼミで学びもし、今でもとても関心があります。
-----
☆ギャップがありますね。ハーレムでの事を書いた吉田ルイ子さんの本や、いろんなルポを読んでいくと、毎度の事ですが目からウロコです。
 ただ、「これは長期間暮らしてみないとわからんだろうな」ということもあります(分かるために暮らしても仕方ないけれど)。
 アメリカの映画、ドラマは現実をポーン!と提示してくれますから、考えるキッカケにはなります。
 『ER』とか。 (2005.06.25 10:48:02)

なつかしー  
せしるん  さん
再びお邪魔します!
吉田ルイ子さん、懐かしいお名前です!
思春期に読みましたー。
白人が黒人になりすまし、黒人として生活をする、というノンフィクションノベルがあって、それが凄く面白かったです。(面白いというと語弊がありますが)そんな昔の話じゃないんですよ。これが。
タイトルが思い出せないのですが・・・。

今でも南部等には深くて暗い溝があるようですね。 (2005.06.25 12:07:54)

吉田ルイ子さん  
まろ0301  さん
せしるんさん

>思春期に読みましたー。

☆私は、「そういえばあれが思春期ってものだったのか・・・」という頃に読みました。
 『ハーレムの熱い日々』『自分をさがして旅に生きています』、が本棚にあります。
 こういった生き方のくっきりした人はいいですね。
 「あらゆる欲望をおさえて、私はひたすら、写真を撮ることにすべての時間と金を費やしたのだった。目標のある生活がどんなに楽しいものであるかを、私はうまれて初めて知ったのだった」(『自分をさがして・・』p8)
 憧れる生き方です。 

>タイトルが思い出せないのですが・・・。

☆ドイツで、トルコ人に成りすましで生活して見たら・・という『最底辺』という本はしっているのですが、何だろう?
 思い出されたら、教えてください。 (2005.06.25 15:26:36)

どっちが幸せでショー  
K.Qawa さん

過渡期  
まろ0301  さん
K.Qawaさん
>はじめまして!!
>いつも楽しみに読ませていただいてます。

☆ありがとうございます。励みになりますね。今後ともよろしくお願い致しますです。

>でも、そうなると平等な社会と不平等な社会、どっちがシアワセなんだろう?って思ってしまいました。

☆結婚差別が起こって自殺する人が出る。悲しいことです。でも、それを乗り越えて、友達の支え、本人たちの頑張り、親の納得(「しゃーないな」という諦めも・・)で、見事に、本当に見事に結婚したカップルを知っています。
 結婚する事なんか選択の余地もなかった時代から考えれば、前進したなと思います。
 いまでも、偏見や差別はありますけれど、それが影響力を持たないような社会にしていかないといけないと思っています。

 でも、「前進する」ということは、新しい矛盾を作り出すことでもありますが。

 今考えている事はそのことです。

(2005.06.25 23:17:18)

ネットで受講中  
K.Qawa さん
こないだテレビを見ていると、「日本の社会は江戸時代に完成されていて…」というコメントをされてた方がいたんです。確かに完成されていたかもしれないけど、ガッチリ固定もされていた社会が、それほどいいものなんだろうかと思いました。

まろ先生の授業、生徒さんたちだけに独占させておくのはモッタイナイ!!
これからも楽しみにしています。 (2005.06.26 17:16:15)

黒人差別映画って事で…  
SEAL OF CAIN  さん
Tバックしちゃいますね~。
昔やってた海外ドラマで「ルーツ」とゆーのがありましたが、あれは実におもしろかったです。
「招かれざる客」は、せしるんさんと同じ見方で、父親がいちばんきちんと考えてるなーとゆー印象でした。 (2005.06.26 17:59:10)

完成なのか固定なのか・・  
まろ0301  さん
K.Qawaさん
>確かに完成されていたかもしれないけど、ガッチリ固定もされていた社会が、それほどいいものなんだろうかと思いました。

☆現在の社会の直接の先祖は江戸時代だ、という考え方があります。
 江戸以前の、室町、戦国時代あたりの日本人は、私たちが、「えっ、うっそー!」と仰天するような「日本人」です。
 そういう意味で、「完成された」のでしょうかね。しかし、それは、お説の通り、「固定」でもありました。
 ただ、「江戸時代」についての研究は急速に進んでいます。それは、「明治の目を通さない江戸」という方向ですが、機会がありましたらまた。

>これからも楽しみにしています。

☆ありがとうございます。
 おだてられると樹にも登ってしまう性格ですので。 (2005.06.26 22:15:42)

ナツカシや・・・  
まろ0301  さん
SEAL OF CAINさん
>Tバックしちゃいますね~。

☆いつもありがとうございます。

>「ルーツ」あれは実におもしろかったです。

☆私の家にテレビが入るきっかけになった作品でした。本も面白かったです。あー、思い出してきた。
 クンタ・キンテとか。

>「招かれざる客」は、せしるんさんと同じ見方で、父親がいちばんきちんと考えてるなーとゆー印象でした。

☆ここは意見が違います。私はキャサリン・ヘプバーンの肩を持つのです。あの時代のあの楽観主義が私は好きなので。もちろん、キャサリンも。
(2005.06.26 22:21:13)

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