昨日、BSでやっていた映画。
どんな内容かも、存在も知らなかった上、奥田瑛ニ監督?!全然期待せずに見始めたら。
良かった。引き込まれた。キャストに没頭していく自分がイヤじゃなかった。
緒形拳という役者さんを堪能することが出来た(つもり)し、
奥田瑛二の演技のお陰で、ヘビーなテーマもどこか救われる気分で客観視できたし
子役の女の子(さち)がいつも身につけているダンボールで作った天使の羽も
どこかシュールな感じがして、こちらの闇を負担してくれたように思えたし、
(最近どうしてるのかな~とちょうど思っていた原田貴和子さん見れたり。)
そして、なーにーよーりーも!!
松田翔太くん。
最初フラッと軽い感じで登場してきた時は、どこの変態ヤローかと思いましたが
闇と向き合ってしまった儚くも凛とした彼の一語一句、一挙に釘付けになりました。
・・・と思ったら! あ! っと言う間に。。
ワタシ、彼の出ているところだけ感情大移入していました!!
「さよーなら」のリップシンクが…忘れられません。
完全に彼の独断場に見えました、少なくともワタシには。。
名優、緒形拳さまがそのような空気を、踊り場をお作りに?
見事に転調になってた…。
いろいろいいポイントはあるのに、その曲の転調が聴きたいがためにまたリプレイ。
なのに、全体的にうま~い具合にまとまってるなんて。
どんだけ、存在感の使い分けしてるんでしょうか。
各々それぞれの闇を持った3人のしばしの交流シーンだけでもオムニバス一本。
あーーー、胸に残されたーーー。
どーしてくれるーーー。あの転調、クセになるーーー。
ビデオに録画してないじゃないかーー。ずっと気になったままになっちゃうじゃんかーー。
えーー、一旦、興奮冷まします。
人が抱える問題は、本人じゃないとどうすることもできないけど
その本人を突き動かすのには、やっぱり外部との繋がりは必須なんだねぇ。
誰かの人生に乗っかって、必要とされているってゆう思い
どうして、それが身近な人 になると出来ずらくなるんだろう。
どうして、松太郎(緒形)の奥さんは(木内みどり)彼の記憶の中でいつも
泣いて土下座して、謝り続けてたんだろう。
娘(原田貴和子)は、父を一生許さないのだろうか。許さないのも、彼女の選択。
歩み寄ろうとすればするほど、傷つけ合ってしまう関係ってあると思う。
特に近い関係であるほど。
でもね、正直…、、松太郎は何に対して自責の念を持ったの?
映像だと勝手に自分のフィルター通って、価値観プラスされて想像しちゃうけど
実は、そんなにわかってないんじゃないかな…って。
家族3人が、それぞれ一方的な関係をお互いにして来た結路がこれなんだって
でも、これもまたひとつの形であって、決して特別な関係とかじゃなくって。
そんな、よくある話し。。
「Into The Wild」思い出しました。
やっぱり、ひとはひとりじゃシアワセになれないんだって。
その思いを伝えてシェアすることによって、
シアワセをシアワセと認識できるっていう、ひとつの考え方。
そして、「BLOW」も。
娘と父親の距離感って、何なんだろうね。
また、答えが出ない問題に再会。
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