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2008年04月09日
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カテゴリ: 投資

前回、ベア買収の裏側を下記で紹介したが、

ベアスターンズドタバタの主役は誰 (04月05日)
歴史的救済劇? (04月06日)


堀古さんとこから、詳細が出てきた

ベアスターンズ危機の背景 、以下抜粋で、

しかしこのベアスターンズ危機の経緯を振り返れば、実は極めて可能性の低い偶然が重なった不運である事が明らかになってきます。

意図的に危機の噂を広めると共に株式を売るベア・レイドの形跡があるとして、SEC(証券取引委員会)委員長は調査に乗り出したと議会で証言しています。昨年7月のアップティック・ルール(株価上昇時にのみ空売りできる)の廃止によってベア・レイドが容易になっていたのも事実です。

 しかし危機が訪れる3月13日の朝まで、ベアスターンズにとってそれは全く馬鹿げた噂に過ぎませんでした。それもそのはず、 当日の朝時点で手元現金残高は1兆2000億円以上もあったからです 。しかしその日の夜までに、何と1兆円が引き出されるという異常事態が起こってしまったのです。

 ここまでの時点で既に異常事態が重なっていた事が分かります。住宅ローン関連以外の証券の混乱、特に政府系住宅金融債の利回り急上昇、ファンドの破綻、風説の流布、そして一日で1兆円も引き出されるという異常事態です。(中略)

 ベアスターンズ危機をきっかけに翌日、大手証券会社を含むプライムディーラーに連銀が直接貸出を実施するという、大胆な策が発表されました。ベアスターンズのCEOも議会で「直接貸出が利用できていれば危機は逃れられた」と証言しています。(BSCだけ翌日返済が適用された!?)


堀古さんは偶然が重なって起きたとしているが、偶然は重なると、偶然とは言わない、必然だろう、

これをまとめると、

1. 敵対的(レイド)空売りの規制であるアップティック・ルールの撤廃、
2. 1.2兆円の内、一日で1兆円引き出し(事前に大量空売りの事実あり)、
3. 連銀の翌日返済強要、(他の証券、投資銀行には長期で)

FRB、JPM、SECの見事なチームプレイだ、
(ベアには気の毒だったが)


4/16 JPM の決算が無事通過するなら、

FRB/連銀/財務省/SEC、そして当の JPM に対し、
天の裁きが下るんじゃねーの、ナンテ真剣に考えちゃうよ、






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最終更新日  2008年04月09日 12時00分20秒
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