場所もそれぞれ。
この先に咲く花
もう少し探してみよう。
特にクラシック好きというわけではない。
南壽あさ子ファンになったお陰か
ピアノの音色には随分と馴染み深くはなった。
だからといってワが
フジコ・ヘミングに惹かれるとは思っても見なかった。
フジコ・ヘミングの名前は
聞き覚えがある程度でしか知らなかった。
きっかけは新聞。
彼女の映画を告知する記事を見かけた。
なぜだろう?
いつもなら素通りしそうな記事なのに
彼女の穏やかで優しそうな表情のせいだろうか
何気なくその文字を追った。
何の知識もなかったワは
ピアノの名手で
若い頃から活躍してきた大ベテランなのでは…と勘違いしていた。
全くそれとは別の人生を歩んできた人だと知った。
記事を読み終えて普段はそこで終わり。
なのにワは映画館に向かった。
座席に座っても
「はて?」とワ自身の行動に疑問を抱く。
不思議にも「見るべきだ」という思いが心に湧いたのだ。
