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2025.11.08
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カテゴリ: 自習


場所もそれぞれ。
この先に咲く花
もう少し探してみよう。




特にクラシック好きというわけではない。
南壽あさ子ファンになったお陰か
ピアノの音色には随分と馴染み深くはなった。
だからといってワが
フジコ・ヘミングに惹かれるとは思っても見なかった。

フジコ・ヘミングの名前は
聞き覚えがある程度でしか知らなかった。
きっかけは新聞。
彼女の映画を告知する記事を見かけた。
なぜだろう?
いつもなら素通りしそうな記事なのに
彼女の穏やかで優しそうな表情のせいだろうか
何気なくその文字を追った。

何の知識もなかったワは
ピアノの名手で
若い頃から活躍してきた大ベテランなのでは…と勘違いしていた。
全くそれとは別の人生を歩んできた人だと知った。

記事を読み終えて普段はそこで終わり。
なのにワは映画館に向かった。
座席に座っても
「はて?」とワ自身の行動に疑問を抱く。
不思議にも「見るべきだ」という思いが心に湧いたのだ。



映画は彼女が演奏する活躍の様子と
家族との関わりなど生い立ちの話が
交互に映像の中で展開していた。
決してハッピーなだけの物語ではなく
苦労を多く重ねた
どちらかと言えば重くなるようなものだけど
遅咲きの大輪は
それら苦難があればこそと思わせ
安らかな気持ちに辿り着いた。


太くて丈夫そうな指だったが
自分の手のひらを見て
自身も気に入っていると語っていた。
反対にシワが目立つ手の甲については
「こうすれば大丈夫」と
皮を手首側に引っ張って
シワを無くして笑って見せていた。笑




それで思い出したことがある。
生前、施設にいたバアちゃんに家族で会いに行き
帰りの時はいつも子供達全員にバアちゃんと握手させた。
いつだったかまだ小さかった三男Kが

「手の皮やわらけ〜!」と叫び
周りを大爆笑させたことがあった。笑
もちろんバアちゃんも笑ってた。

同じだ。
2人とも苦労をも肯定するかのようにやり過ごし

当たり前のこととそれを振り返る。
そうして生きてきた自分を大切にしている。
そんな人達には心の安らかさを感じる。

フジコ・ヘミングにバアちゃんを重ねていたのか?
よく分からない。
映画を見終わると外には夜が広がっていた。
駐車場までをゆっくり歩きながら
ひんやりとした夜風を頬に感じた。








​​​​​





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最終更新日  2026.01.14 09:13:19
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