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大神
「こ・・・・この前のクリスマス・・・・・!?」
クラツィーア
「熱がまだ残っているんじゃないですか?仕事に穴を開けられないから無理しなくてはいけない状態なのは解りますが、本当に辛かったら言って下さいね。」
大神
「 え!?
・・・・あ・・・・あぁ!
熱はもう大丈夫だよ、心配してくれてありがとう。
あの時は本当に迷惑掛けちゃって・・・・」
クラツィーア
「やだ、看病の事ですか?それでしたら本当に気にしないで下さい。
ちゃんと車で帰りましたし、そんなに恐縮されちゃうと逆にこっちが余計な事しちゃったかなって気になるじゃないですか~」
大神
「いや・・・・そ・・・そう?
・・・・・・・・・・・・・・・・・」
クラツィーア
「大神さん?何だか本当に変ですよ?」
大神
「・・・・あ・・・・あのさ、クラツィーア・・・・」
クラツィーア
「 ?
はい?」
大神
「この前のクリスマス・・・・」
クラツィーア
「はい」
大神
「・・・えと・・・・・・・あ~・・・・・・変な事聞くかもしれないけれども~~~~・・・・。」
クラツィーア
「 ???
大神さん?」
大神
「・・・・・・・・・っと!ごめん!やっぱ何でもない!」
クラツィーア
クス・・・・
「変な大神さん」
大神
「あは・・・・あはははは・・・・」
大神
(う~ん、やっぱあれは熱にうかされて見た夢だったのかな?
クラツィーアはいつも通りだし・・・・・あんな事があったら普通こんな態度取れないだろうしな・・・・)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
クラツィーア
「・・・・私、大神さんの事が好きなんです」
大神
「・・・クラツィーア・・・・・?」
クラツィーア
「あの5年前、雨の日に初めて出会った時から、ずっと好きだったんです・・・・・・・・。」
大神
「・・・・・クラツィーア・・・・・・・・・・・・・。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
大神
(それから気が付いたら、すっかり朝になってたんだよな~。
いつ、どういう風に眠っちゃったのかもまったく覚えていないし、テーブルの上にはクラツィーアの書いたメモが残してあって、そこには朝食を用意してくれた事と『ちゃんと車で帰りましたから心配しないで下さいね』って事が書かれていて・・・ あの事
は一言も触れてなかったんだよな~。
・・・・でも、夢にしてはやけにハッキリしてたし・・・・・その先もちょっと何かあったような気がするんだけど・・・・・・・・・。
もしあれが本当の事で、クラツィーアが真剣に言ってくれていたんなら、いくら熱があって朦朧としていたとしてもその事を忘れるだなんて俺って人として最低じゃないのか!?
・・・・・・・・でも、そんな事があった割りのはクラツィーアはいたって普通の態度だし・・・・あの事には一切触れてくる気配も無いし・・・・
やっぱ夢~?
つか!やっぱ夢だとしても、1年間ずっとスコールと会っていなかったからっていっても、今でも変らずスコールの事が諦められないでまだ好きなのに、他の女の子に告白される夢を見るなんて俺ってやっぱ最低じゃん!?
あ~~~~!!!
あれから何があったかハッキリさせたいけれども、あれがもし本当の事だとしたらあんな大事な事を忘れるなんて最低だし・・・・・クラツィーアを傷付ける事になるかもしれないし、もし違ったらとんでもない勘違い野朗だと思われるかも・・・・・
それに、夢だとしてもあんな夢を見ちゃうなんてどっちにしろ俺ってば最低!最低~~~!!!
そんでこんな事をウジウジ考えて仕事中にボ~っとする俺も最悪!!)
ゴチゴチゴチ・・・・・
クラツィーア
「・・・大神さん?」