2004年10月26日
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カテゴリ: 喫茶「話倶話倶」
この日記を読んでくださっているみなさん、「もんじゃ焼き」ご存知でしょうか?
最近では、TVで取り上げられたり雑誌に載ったりしているので、認知度はわりと高いんじゃないかな?

昨夜、お友達4人でお好み焼き屋さんに行った。そこではもんじゃ焼きメニューに「水焼き」と書いてある。う~ん、このネーミングはすごいな、と思った。ピッタリなんだもん。

知らない方のために、ちょっと説明。お好み焼きよりも、ずーっと柔か、というか全く別物と思ってもらったほうがいいかな?
基本的な材料は、小麦粉と水(だし汁を入れる人もいるけど、水でも充分)、キャベツ、ウスターソース。それに、お好みの具(揚げ玉・紅生姜・チーズ・シイタケ・キムチなどなど)を入れて、鉄板で焼きながら、【はがし】と呼ばれる小さなヘラで直接食べる。ウスターソースで味つけしてあるけど、つけながら食べてもOK!

焼き方は独特。お好み焼は、カップの中の具を全部よくかき混ぜてから鉄板に流し込み焼くけれど、もんじゃ焼きの場合は...
まず、カップの中から具だけを鉄板に乗せ、手早く混ぜながら焼き、それを使って円形の土手を作る。その中にカップに残してあった汁を一気に流し入れる。表面の色が少し変わってきたところで、土手をくずしてよく混ぜ、【はがし】にうまく取って食べる。

この食べ方も慣れないとうまく食べられない。もんじゃを【はがし】にくっつけて食べるのだが、初めての人は、これがなかなか難しいようだ。

タネの作り方は、小麦粉を水で溶くだけ。この割合だが、小麦粉に対して水は10倍程入れる。これも好みだが、だいたいこのあたりが目安だろう。小麦粉が20gなら水は200ccという感じ。始めての方は、えー、こんなに水っぽくっていいのぉ~? と思うかもしれないが、なんせ水焼きだ(笑) これにキャベツの千切り・他お好みの具を入れ、ウスターソースで味付け。かつお節や青のりを入れる向きもあるようだが、これもお好みで。


実はこの「もんじゃ焼き」、私が知ったのはだいぶ大人になってからなんだけど、初めて食べた時に、これってさぁ...



「ぼったら焼き」じゃないの~?

と思ったのだ。こちらの「ぼったら焼き」のほうが、今や全国区になった「もんじゃ焼き」よりも、私には馴染みがある。
他の地方にこれがあるかどうかは、全く知る由もないが、どうだろう?
「ぼったら焼き」はこの辺で育ち、3~40年位前に子供だった人なら、かなり頻繁に口にしていたんじゃなかろうか? これこそまさに「水焼き」だ。なぜかって...「もんじゃ焼き」のタネのみを焼いて食べる、当時の子供たちの食べ物だったんだ♪

どこの駄菓子屋さんに行っても、店の一部に大きな鉄板があって、それを囲むようにベンチシート。そこに子供たちが座れるだけ坐って、鉄板を真ん中に、みんな「ぼったら」を焼きながら食べていた。席が空いていればめっけもの! なかなか入れず、順番待ちをしたこともしばしば。とても人気があった。

「おばちゃ~ん、ぼったらね~」と注文すると、アルミのカップに例のタネが入れられて、自分の前に置かれる。「甘辛ね~」と、これはソースの注文。ほとんどの子供はこの「甘辛ソース」を所望していた。いったいこのソースが何物だったのか、大人になってからも、さっぱりわからなかったのだが、つい最近ウスターソースとイチゴシロップを混ぜたものだと判明した。かき氷にかけるあのイチゴシロップだ。

焼いた「ぼったら」を【はがし】になびり付け(こういう表現がピッタリなんだけどね)、「甘辛ソース」を付けて食べるのだ。
半焼けの状態の時に、【はがし】を上手に使って、タネを鉄板になびると、薄い膜ができる。またその上にタネをなびり、これを繰り返す。それをそっと剥がすと香ばしい「せんべい」ができる。これも「ぼったら」の楽しみだった。上手に「せんべい」ができると、同席しているみんなの羨望の眼差しを受けながら、優越感とともにゆっくり食べたものだ。

当時は「ぼったら」1杯15円くらいだったと記憶している。
お小遣いをたくさん持っている者は、卵を買って、これも焼く。卵もやはり15円くらいだった。卵って値段が変わらないんだね。


こんなふうに「ぼったら」を楽しむ子供たちであふれていた駄菓子屋は、今ではほとんど姿を消している。「ちょーだいな」とお店に入って、消しゴム一個、鉛筆一本を買いに行った頃が懐かしい。
最近では、駄菓子コーナーみたいな所も見かけるが、何がどうということもなく、「これは違う」と思ってしまう。見た目は、おんなじなんだけど、あの頃、10円玉を握って買いに走った駄菓子屋の、おばちゃんが売ってくれた物とは明らかに違うのだ。

小さな店の軒先にまで雑然と、所狭しと並べられた駄菓子たち。ガラスのポットにアルミのフタをした中に、たくさんのおせんべいが入っていた。新聞紙で作った袋に、小さなシャベルで入れてもらったっけ。大きな三角飴を狙ってヒモを引いたり、指をこすって煙の出る不思議な物に歓声をあげたり...桜大根は食べると舌が真赤になった。掌に収まってしまう程小さなビニールのカップに入ったヨーグルト(ヨーグルトではないけどね)、サイコロキャラメル、当り付きのアイス、串にささったカステラ団子、チャンバラの道具にもなった麩菓子...思い出せばキリがないね(^^;)

「もんじゃ焼き」から話は大幅に逸れてしまったけれど、「ぼったら焼き」は子供の頃のとても温かい想い出だ。近所の子たちと肩寄せ合って食べたことや、おばちゃんとの会話や、学校帰りに溜まり場となっていた店先など、自然な形で周りとコミュニケーションをとる方法を学んでいたんだろう。

今の子供たちは、友人の家で一緒に遊んでいても、それぞれが別のことをしていると聞く。TVゲームをやっている子、漫画を読んでいる子、たいした会話も交わさずにただそこに一緒にいるだけで、気持が通じるのだろうか。ケンカをするほど近づかない友人関係、お互いを「さん」付けで呼び合う子供たち、外での遊び方を知らないんじゃないかと疑ってしまうような過ごし方...私には不可思議で理解に苦しむようなことがたくさんある。



とにかく、久しぶりのもんじゃ焼き。おいしかったよぉ~。大人になっても、鉄板焼きやお鍋など、大勢でひとつのものを囲むのは、楽しいもんだね♪








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最終更新日  2004年10月26日 23時36分58秒
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