いろいろと「有識者のご意見」とか、現地でのアンケートとかを行った上で、
あらためて 「意見募集」 ということになっていますが、
「え?全然変わってへんやん」
というのが正直なところです。
前のプラン との違いは、柱の表面を「木貼り」にしたことと、屋根の面積をひろげて、東向のアーケードや近鉄駅ビルに近づけたこと、そして地下出口の上も覆うようにしたこと。
柱や屋根の形は、基本的に最初の絵のまま、大して広くもない広場に、 大きなゾウを無理矢理押し込んだ ような状態にかわりはありません。
もっとも肝心なことは、近鉄奈良に降り立って、地上に出た人が感じる 「奈良だからこその空の広さ」「開放感」 という、観光の第一印象を維持しながら、駅と商店街アーケードとの連絡性を確保することのはず。そういう配慮、指向が読み取れません。
もちろん「計画書」には、「圧迫感を与えないような開放感の感じやすさ等を考慮して」という文言(「**感の感じやすさ」って、おかしな日本語だと思います)がありますが、
その結果として最も低いところで 6.7m(マンション2階ぐらい)という高さ と、 「アーチ屋根の傾斜設置」 というどうも不安定で目障りな形状を固守しているようです。
まあそれはともかくとして、現状、駅を降りたところで見える風景はどんなものか、ここに屋根がかかったらどうなるのかを想像するためにも、写真で確認してみました。
まずは、地下コンコースからエスカレーターを上がって、前へ進んだ時の光景。

すぐ前にあるのは、地下から直接あがってくる階段の出口です。
次に、駅ビルのピロティの南西端から見渡した広場の光景

登大路の坂から、商工会議所などの建物がよく見えます。計画では、屋根の上端と下端とは「ひがしむき」という文字の上端からアーケード下端ぐらいの高さになりそうです。また左の地下出口もすべて覆うような広さです。
さらに、地下出口を上がってきて見える光景です。

この視線の上に、屋根が架けられることになります。登大路は文字通り「上り坂」ですので、先へ行けば「空」の面積が小さくなります。屋根で押さえられると「奈良の空の広さ」はかなり損なわれることに。
ただ、逆にふり返るとこんな感じ。

これはしかし、行基さまに相応しいかどうか、かなり問題ではありますねえ。ちょっとこの南側の壁面は、隠せるものなら隠したい。(特に県庁方面から来ると気になるんでしょうね)
ただ、そのために、広場の空をすっぽり覆うような屋根が必要なのかというとそうではないはず。南側の壁から張り出してくるような、 片流れの屋根で十分 でしょう。どっちにしろ、7mなんて高さでは雨の降り込みは必定ですから、気にする必要はない。(商店街のアーケードでも、そのぐらいの高さで家屋に接していないところは必ず雨が降り込んでくる)
とにかく、そんなに広くもない「広場」に、目障りな太い柱や、大きな屋根を持ち込んで、せっかくの 「駅を出た瞬間の視界の広さ」 という奈良の「売り物」を破壊してしまうことはないと思うのですが。
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