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2007.07.18
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カテゴリ: Serie A
「月々○○円の○回払いです」
通販の支払い方法によくある言葉である。月で割ると安く思うけど、ああいうのは最後まで払いきると一括で払うより高くついてしまう。それに支払い途中で破損とかしても支払いは続いていくもの。仕方ないとはいうものの、分割にするか一括にするかは財布と相談したうえで。


前々から噂されていたデポルティボDFアンドラーデのユベントス移籍が正式に決まった。移籍金は約17億円で、契約年数は3年。そしてローマはバルセロナからFWジュリの獲得を発表した。移籍金約5億4千万円に加えて、契約期間中にローマがチャンピオンズリーグに出場するたびに約7千万円がバルセロナに支払われる。契約年数はこちらも3年。

ここで注目なのは支払い方法である。
ユベントスはデポルティボに対して、17億の移籍金のうち今回に6億円、来年の7月1日に6億円、再来年の7月1日に5億円と3分割して支払うようなのだ。アンドラーデとの契約年数が3年だからちょうど3年で払いきることになり、言い換えれば1年契約の3年は更新が保証されていると言っていい。一方でローマはジュリへの年俸の支払いが1、2年目は5億2千万で、3年目が5億4千万になっている。


今まで何気なく見てきた分割による支払い方法だったが、よく考えればこれこそ両者にメリットがある方法だと思う。ユベントスの場合、最初のうちに支払いを多くしておくことで割安感を出すことができる。また契約年数が3年とはいえ、例えば2年が終わった段階で他クラブへ移籍する可能性もなくはない。その際に起こる移籍金をデポルティボへ払う移籍金に回すことができ、将来の経営に対する目論見を立てやすい。カルチョ・スキャンダルを経験している当人として、先のことなど何1つ分からないと肌で感じているだろうから、それぐらいは考えているだろう。逆にデポルティボは分割での支払いを認める代わりに、多少多めに貰っているのではないだろうか。そうでなければ以前にも話した経営難のデポルティボが一括での支払いではなく、分割での支払いを認めるとは思えない。ユベントスに足元を見られた可能性も否定できないが、それでもアンドラーデほどのクラスになると一括で札束を積んででも欲しがるクラブはあるだずだ。それが分割による支払いを呑んだとなれば、やはり適正より上の値段で成立したと見ることができる。

詳しくは書かれていなかったので真実は分からないのだが、逆にローマはバルセロナに対して一括で少なめに支払い、不足分とでも言おうか、それをチャンピオンズリーグ分で賄おうと考えているのではないだろうか。ローマとしてはチャンピオンズリーグにでるだけで、出場給や入場料などの収入を手にすることができ、昨シーズンのベスト8という自信にジュリを加えたことで、より確信に近い自信を手に入れたと考えているはずだ。チャンピオンズリーグにさえ出場すればグループリーグで敗退しようが優勝しようが、バルセロナに払う額は同じなのだから、払い終わりさえすれば、あとは勝ち進む分だけクラブの懐が潤うことになる。バルセロナとしてもメッシの台頭とアンリの加入で、昨シーズンに出番の著しく減少したジュリの放出と金庫を潤す必要があった。多少適正より低い価格だったとしても一括で現金が手に入り、戦力外の人員整理を進めることができた。またローマがチャンピオンズリーグに進出すればボーナスも手に入るわけだ。だがローマもそれほど金に余裕があるわけではないので、ジュリの年俸を最初の2年を安くあげることで今を乗り切ろうと考えている。それにアンドラーデと同じく、契約途中で他クラブへ移籍する可能性もある。最初の年俸を安くしておくことでリスクを抑え、3年目を高くしておくことでジュリのモチベーションを上げる効果にもつながる。仮に他クラブからオファーがあり移籍すれば、3年目の年俸を支払うことなく、かつ獲得時より少しでも高い移籍金を獲得できれば収支はプラスになる。


昔の移籍における契約はもっと単純だったはずだが、サッカーバブルが崩壊し持つ者と持たざる者に二極化したことで、どのようにして少ないリスクで大きなリターンを得るか、あらん限りの知恵を絞ってクラブ強化に取り組んでいる。結局は財布と相談したうえで決定しなければいけないのだが。



ほな、また。





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Last updated  2007.07.18 20:21:26
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