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2005.06.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
“Danny Boy”by Harry Belafonte 1960


 皆さんは、『ダニー・ボーイ』から何を連想するでしょうか。
 僕は前の日記の最後で、この歌を「死というものを意識しながら聴く」などと書きましたが、実は「死」などという言葉を使ってはいるものの、別にたいそうな哲学的はことではないんです。
 ようするに、死んだらどうしてもらいたいかということを考えてしまうんですよ。
 単刀直入ににいえば、火葬よりも土葬がいいと思うんです。
 実は、この歌の2番に出てくるようなシチュエーションが気に入っているんですが、この場合は明らかに土葬が前提で、火葬されてしまった場合、あまり実感がわかない気がするんです。

 とんでもない前置きになってしまいましたが、このことを説明するためには、『ダニー・ボーイ』という歌の歌詞をちょっと説明する必要がありますね。もうよくご存じの人も、一応読んでいただき、間違いや至らない点などを指摘していただくと助かります。

 1番の歌詞は後半が特にいいですね。

 この「私」は、ダニーの母親というのが定説のようになっているけれど、僕はこれが父親でも恋人でも兄弟姉妹でもかまわないと思うんですよね。

♪ But come ye back when summer's in the meadow,
  Or when the valley's hushed and white with snow,
 でも帰っておいで 草原に夏が来たら
  谷が雪で静まり 白く化粧してからでもいいから

♪ 'tis I'll be here in sunshine or in shadow,―
  Oh, Danny boy, O Danny boy, I love you so!
 日が差していても陰っていても 私はここにいるから 
  オー、ダニー・ボーイ 大好きだから

 季節なんかいつでもかまわないから、とにかく帰ってきて欲しい、それまで待っているから……という内容ですね。
 もちろんこの1番だけでも、別れる運命を受け入れなければならない者の気持ちを、十分に伝えて余りあるとは思います。実際、いろんな人に歌われている『ダニー・ボーイ』ですが、時々この1番だけで終わってしまうものもあります。でも、ぜひ2番も聴いて欲しいです。


  もし私が死んでいたら それもあり得ることだから

♪ 私が横たわっている場所を おまえは見つけ
  膝をついて 私に「ただいま」と言ってくれるね

 北アイルランドの、荒涼とした草原の丘の上でも、なだらかな起伏のあるヒースやムーアの縁でも、またわずかな個数の村に一つだけある教会でも、そこにある小さな共同墓地で、ダニーは「私」を見つけてくれる。
 いずれにしても、大地に眠るというのは、土に還るという意味からも、基本は土葬でしょう。やっぱ土葬がいいなあ。


♪ 私には聞こえる そっと私の上を歩くおまえの足音が
  それで私の墓は 暖かく心地良くなる

♪ おまえは身をかがめて 私を愛していると言ってくれる
  そうすればおまえが死ぬまで 私は安らかに眠れるのだ

 実は若い頃は、メロディーは好きでしたが、この曲のことをよく知らなかったんです。『ロンドンデリーの歌』をポップスに改造した曲…ぐらいにしか思っていなかったんですよね。
 それが、歌詞ができた背景や、曲の生い立ちなどを知ってからは、俄然聴くようになったんですよね。

 次回は、『ダニー・ボーイ』に関心を持つきっかけになったあるテレビ番組のことと、そこで知ったこの歌にまつわる秘話を少し……。などと、もったいぶってみました。
                     (文中訳:穴沢)

       **********************

 今回、一応60年代ポップスとして耳にした『ダニー・ボーイ』に敬意を表して、僕がおそらく一番最初に聴いたハリー・ベラフォンテ版を改めて聴いてみたんですが、困ったことに2番の歌詞の前半で一番肝心の "I" と "you" とが入れ替わっているんです。他にもいろいろ聴いていますが、こういうのは他にないですね。 これが誤解からでなく意図的に入れ替えたのだとしたら、かなりとんでもないことですが……、あ、でもライブバージョンだから、もしかしたら単に歌い間違えただけかも知れませんね。因みにこのあと2番の後半のかわりに1番の後半をもう一度歌っています。ちょっと、がっかり。

 何しろこの歌詞ができたのは1913年のこと。細かい言葉については、各歌手によってホントにいろいろ違いがあっておもしろいです。





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Last updated  2005.06.17 02:57:03
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