２４時間テレビについて

日中まだまだ暑い長野県ですが、朝晩はいくらか涼しくすごしやすくなってきたな～と感じるA・G・真織です。ごきげんいかが？とんぼなんか飛んじゃってます。いや～秋はもうすぐそこってかんじですわ。ところで、今週末２４時間テレビやっちゃってますが。わたし、この番組あまり好きじゃない。雑誌の編集（しかもテレビ紹介のページ担当）をしている関係で、テレビ局の方とも色々お世話になっており、その方たちが、２４時間奮闘されているのを知っているので、正直、ズバッと「あまり好きじゃない」というのは心苦しいところなんですが。あの番組の趣旨は一体どこに？募金を増額させるため？それとも障碍者の頑張りをみんなに見せるため？何か目標があって、その目標に向かって頑張る姿を見るのは、とても好きです。感動もしますし、私も頑張らなきゃって勇気をもらいます。でもねえ。あの２４時間テレビではあまりそう思えないんです。なんで障碍者よりも芸能人が前へ前へしゃしゃり出てるんでしょうか、あの番組。この番組のために、わざわざ施設や病院へ行く。誰が？芸能人が。私はね、有名なスポーツ選手や芸能人の人が、テレビ等のメディアの目なんて関係なく、自らの意思で寄付したり、一緒に活動したり、といった話が好き。でも２４時間テレビは、どうも芸能人の人が「やらされてる感」がガンガンに出てて、それをひどく感じてしまうから、私はダメだな～。見れない。視聴率を取るために、有名芸能人や売れっ子タレントを多数起用しなければならないテレビ側の事情はよく分かります。でも、もうちょっと数を減らして、もっと障碍者の日常を前面に押し出せませんかね。何かにチャレンジさせる企画が多いせいか、普段の障碍者の生活とはかけ離れたものになっているのが、なんか違和感。私はテレビとして放送するなら、実際の彼らの日常がみたい。学校に通う学生さんなら、毎日どんな事を学んでいるのか。社会人の方なら、どんな仕事をしているのか。私達の生活とどこが違うのか。賃金や生活に不満はないのか。どこをどう補えば、もっと彼らがすごしやすくなるのか。私達健常者にどんな事を伝えたいのか。知ってもらいたいのか。私には精神的疾患をもちながらも、日々頑張っている夫がいます。彼の病気はなかなか難しく、傍目からみて病状の軽い重いがあまり良くわかりません。心や脳に関わる病気で、その原因や明らかな治療法などが未だ解明されておらず、それがいらぬ不安をあおり、言われも無い差別を受けたり、就職に支障をきたします。四肢の障碍者に比べて、賃金や待遇などに差が出ることもあります。…というか四肢の人より断然求人が少ないです。そういった現状を、私は世の中の人に知ってもらいたい。精神疾患を抱えた患者さんの日常はこんな感じです。病状はこんな感じです。こういう事をサポートしてください。働く場所や共に働く上司や同僚の方は、こういった事に気をかけてください。むやみやたらに病名だけで差別しないでください。誤解を与える報道は避けてください。私達家族は、真実をみんなに知ってもらいたい。そのために、正しいことを、ありのままに、何の修飾もなしで伝えて欲しい。でもそれでは、視聴率は取れないんでしょうね。たくさんの芸能人と、非日常的な企画がないと、チャンネルを合わせてもらえないんですよね。悲しいなあ。それでも募金が集まるからいいじゃん。そう割り切ってしまうのが、一番なのでしょうか。「今、女優の○○さんが会場に募金箱を持っていらっしゃいました～」のアナウンスも嫌。なんでわざわざ言うの？そんな事。いっそ、「世田谷区の山田さんが募金箱を持っていらっしゃいました～」「前橋市の田中さんが募金箱を～」「千葉市の山本さんが募金箱を～」「文京区の鈴木さんが募金箱を～」アナウンスを流すなら、全員流すか。いっそ。バカバカしさ倍増。ああ、２４時間テレビ。あと何時間？ところであの番組に出てる芸能人の方たちにギャラが払われてるって本当？私てっきりボランティアだと思ってたんだけど。だとすると、ますます興ざめだわ。追記。まじで払われているようです。ギャラ。しかも会場に駆けつけたとされている芸能人の方にも。それって『駆けつけた』んじゃなくて、単に仕事しに来ただけじゃないの。