まず、ドラマーを志している人なら、オマー・ハキムという名前を知らない人の方が少ないかもしれませんが、念のため、私の知る限りを書きます。 私が初めて彼の名前を知ったのは、かの「ウェザー・リポート」でピーター・アースキンの後任ドラマーとして登場したときでした。その後、「ザ・ポリス」を解散後のスティングが「ジャズ・ミュージシャンとバンドをやりたい」と言ってソロ活動を始めた際に、そのバンド・メンバーとして加わり、その作品、パフォーマンスで、さらに脚光を浴びました。そのときのライブ盤「Bring On The Night」は、スティングのソロ作品の最高傑作として推す人が今でも多い、名盤です。また、そのバンドでのリハーサル、ツアー初日の公演までを追ったドキュメンタリー「ブルータートルの夢(Bring On The Night)」は最近、DVDで再発されています。これもオススメです。 とにかく、スピード、パワーに加えて、しなやかさとバネをも併せ持ったような彼のドラミングは音楽を選ばず、先のスティングはもとより、ナイル・ロジャースやマーカス・ミラーのプロデュース作品の数々など、レコーディング作品の非常に多い人です。私の知るところでは、ヘビ・メタ、パンク以外、ほとんど地球上のすべての音楽に対応できるような人です。