ドクターイワタの認知症ブログ~東海エリア最高の治療実績~

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Feb 5, 2017
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト​

おかげさまで今年11月開業10周年を迎えます


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外観@長久手南クリニック
20170205@長久手南クリニック4
外観@長久手南クリニック

筆者のクリニックは今年11月に開業10周年を迎えます。開業時には色々な人達にお世話になりました。

開業医をしている名古屋市立大学医学部の同級生に話を聞きました。その同級生が、開業支援は税理士事務所に頼むのが一番良いと教えてくれたのです。税理士事務所以外にも建築会社、医療機器会社、薬卸会社などが開業支援を行っています。

税理士の方が、宅地建物取引士資格を持つ開業支援の方を紹介してくれました。その方が、偶々、筆者の地元長久手市で民生委員をしておられ、地元の名士を紹介していただき、在宅支援診療所を開院するためにクリニックの土地を分けていただくことになりました。気に入った建築士の人とも出会い、山小屋風の薪ストーブのあるクリニックが出来上がったのです。

1年間病院に勤めながら、地元で往診をする機会を得ました。そのおかげで往診患者50名を引き継ぐ形で開業することが出来ました。高校の先輩に勧められ時間に余裕があったこともあり、200カ所以上の居宅介護事業所に在宅支援診療所として開業する旨を記載した開院パンフレットに名刺を添えて、挨拶回りをしました。

この頃、ドクターコウノ河野和彦先生との運命的な出会いがありました。脳神経外科専門医の経験を生かしながら、頭部CTを導入して、認知症専門医を志すことに決めたのです。平成19年11月開院後、ドクターコウノを講師としてクリニックに招き、認知症勉強会を開催することにしました。当初、少人数で行う筈だった勉強会に、近隣のケアマネージャー、看護師、介護士、理学療法士、医師、歯科医を招き、100人規模の認知症勉強会として、認知症診断および治療の知識を普及、共有する機会を設けることが出来たのです。今でも年に1回はドクターコウノを講師に迎え、認知症勉強会を行っています。

20170205@20151125認知症勉強会
20151125認知症勉強会@長久手南クリニック

筆者は、開院するに当たって、新常識となる外来も往診も同等に出来るクリニックを目指すことにしたのです。一般開業医は外来診療が主で通院患者から依頼されれば往診もするという外来診療クリニックです。一方で、外来を持たず、病院、開業医などから依頼を受けて診療を行う在宅専門クリニックがあります。筆者が目指した診療は、患者が通院可能な間は外来診療、通院不可能となったら同じ医師が在宅または施設に往診して診療を継続する、外来と往診を同等に行うことが出来るクリニックでした。



筆者の開業理念は、患者の居場所に関わらず認知症専門医として高いレベルの医療を行うことでした。これからも初心を忘れず、日々向上しながら診療に当たらせていただきます。


症例報告

20170205@2762@881
ケアマネからの紹介である。既往歴:2年半前アルツハイマー型認知症、神経内科 ドネペジル3-5mg。物忘れ、介護拒否、易興奮、服薬忘れを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮先端部軽度、4.左>右海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:3、アルツハイマー型認知症(ATD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にドネペジル5mgを継承、フェルガード100M1包を勧めた。脳梗塞にプレタール50mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+-)、近時記憶3/6(+-)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。フェルガード100M1包からNewフェルガード1包への変更を勧めた。7か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+-)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善した。1年半後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(-1)、近時記憶2/6(-3)と軽度低下した。認知機能低下にドネペジル5mgから7.5mgへ増量、メマリー5mgを開始した。脳梗塞にサアミオン5mg開始した。2年後、中核症状は改訂長谷川式:23.5/30(+4.5)、近時記憶5/6(+3)と中等度改善、上記中核症状は消失したままだった。7年後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(-2.5)、近時記憶3/6(-2)と軽度低下したが、独居生活を続けている。

20170205@5048@882
知り合いからの紹介である。既往歴:2年前アルツハイマー型認知症、内科 1.レミニール8-16mg、2.フェルガード100 2包。物忘れを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:1、アルツハイマー型認知症(ATD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19.5/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール16mgmgを継承、NewフェルガードLA2包を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23.5/30(+4)、近時記憶6/6(+1)と中等度改善した。1年半後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(-2.5)、近時記憶6/6(+-)と軽度低下した。認知機能低下にメマリー5mg開始した。1年8か月後、改訂長谷川式:24/30(+3)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善した。2年2か月後、改訂長谷川式:21/30(-3)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善した。脳梗塞にプレタール100mg開始した。2年5か月後、改訂長谷川式:26/30(+5)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善した。3年後、改訂長谷川式:28/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善した。

20170205@6156@883
インターネット検索で来院された。既往歴:外科 1.リピディル 2.アムロジン 3.マイスリー。物忘れ、昼間傾眠、食欲低下、味覚低下、語義失語、甘い物好き、収集癖、生真面目を呈していた。頭部CT: 1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、6.その他 左淡蒼球石灰化、左ピック切痕。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、NewフェルガードLA粒4錠を勧めた。味覚低下にプロマック150mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+-)、近時記憶3/6(+-)と不変、上記周辺症状はすべて改善した。認知機能低下にレミニール4mgから8mgへ増量した。NewフェルガードLAを希望されなかった。3か月後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+-)、近時記憶2/6(-1)と軽度悪化した。認知機能低下にレミニール8mgから12mgへ増量した。9か月後、中核症状は改訂長谷川式:15.5/30(-3.5)、近時記憶2/6(+-)と更に軽度悪化した。認知機能低下にレミニール12mgから8mgへ戻し、メマリー5mgを開始した。10か月後、中核症状は改訂長谷川式:22/30(+6.5)、近時記憶3/6(+1)と中等度改善した。脳梗塞にプレタール50mgを開始した。

20170205@6231@884
インターネット検索で来院された。既往歴:22年前くも膜下出血、クリッピング術。物忘れ、膝組み、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側ラクナ脳梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他 右未破裂動脈瘤クリッピング術/左破裂脳動脈瘤クリッピング術。以上から、レビースコア:0.5ピックスコア:3、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:23.5/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:26.5/30(+3)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。フェルガード100M粒4錠から2錠への減量を希望された。脳血管性認知症(VD)ににプレタール50mgから100mgへ増量、プロルベインDRは希望されなかった。7か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(-1.5)、近時記憶2/6(-4)と軽度悪化した。認知機能低下にレミニール4mgから8mgへ増量した。10か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(-2)、近時記憶4/6(+2)と軽度低下した。認知機能低下にレミニール8mgから4mgへ減量、メマリー5mgを開始した。12か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+3)、近時記憶6/6(+2)と軽度改善した。

20170205@6780@885
知り合いからの紹介である。既往歴:心筋梗塞。内科 1.バイアスピリン100mg 2.プラビックス75mg 3.アリセプト5mg 4.マイスリー5mgなど。物忘れ、暴言、膝組み、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮先端部、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、6.その他 左>右ピック切痕、両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:7、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にアリセプト5mg中止、レミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mg/プラビックス75mgを継承した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(-7)、近時記憶0/6(-2)と中等度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:24.5/30(+6.5)、近時記憶4/6(+4)と中等度改善した。

90歳以上の高齢者でも大腿骨頸部骨折は手術すべき

高齢者に好発する骨折としては、大腿骨頸部骨折のほかにも、脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折, 上腕骨外顆頸骨折などがあげられますが、これらは多くの場合,保存的に治療されます。

これに対し、大腿骨頸部骨折では,早期離床のためには手術的治療を要し、術中,術後管理に苦慮することも多いが、90才以上の高齢者に対しても早期離床をめざして積極的に手術を施行すべきであるという報告があります( 整形外科と災害外科41:(1)219~222,1992 )。

その報告の中で、最終調査時に25例中17例の死亡を認めたものの、90才の平均余命が3年余りである事を考えると、手術の影響はないと結論付けています。また、歩行再獲得率は36%もあり、たとえ歩行出来なくても、疼痛緩和、支持性の獲得により端座位、車イスでの早期離床が可能であり、長期臥床により生じる種々の合併症の予防の面で、手術の意義は十分認められたと締めくくっています。

それ以前にも、80歳以上の高齢者の大腿骨頸部骨折に対して早期離床を目指して積極的手術すべきであるという報告があります( 整形外科と災害外科37:(3)1059~1062,1989

筆者の外来および往診患者の中にも、80-90歳以上の高齢者の大腿骨頸部骨折に対して手術を受けた方が多数おられます。片側大腿骨頸部骨折に対して手術を受けた方は、ほとんどの方が歩行可能です。両側大腿骨頸部骨折に対して手術を受けた方でも、歩行が可能な方も多数おられます。施設患者が大腿骨頸部骨折となった場合、御家族が手術を望まず、保存的治療を選択され、ベッド上寝たきりとなり、屈曲拘縮が酷くなり、深部組織まで達する褥瘡を合併して、亡くなられるという悲しい結末を見てきました。筆者は整形外科医ではありませんが、大腿骨頸部骨折に対しては年齢に関わらず積極的に手術を受けるべきと考えています。





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Last updated  Jun 18, 2023 04:33:13 PM
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