お種の徒然なる日常

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2005年01月17日

阪神淡路大震災から１０年

(4)

テーマ： 1・17阪神大震災(159)

カテゴリ：独り言

あの時、私も旦那様も大学生。

ちょうど大学の後期の定期考査が、始まる日だったかな。
私は、京都。彼は、神戸。

京都にいた私はその朝、すごい揺れで目が覚めました。
今までに経験したことの無いほどの大きく長く続く揺れ。
１階で父が朝食を作るのに火を使っていたので、とても心配しました。
幸いなんともありませんでしたが。
本棚の本など、棚の上にあったものは床に散らばっていました。

京都が震度６か５ぐらいだったと思います。
奈良も、大阪も同じくらい。
なぜか神戸が震度４。

家の周りも特に被害がなさそうだったので、もう一度寝なおしました。
10時頃再び起きて、テレビをつけると世界は変わっていました。
神戸などの被害が、すごいとの報道。
第１報の震度４とは、えらい違い。
正確な情報が発信できないぐらいの被害を受けていました。
テレビの報道で、ひどい神戸の惨状等が映し出されています。
彼の住まいが、神戸じゃなかったけ。
住所を調べると彼の住んでいた区が、テレビに映っていました。

無力。

電話をしたいと思ったけど、電話は込み合っているらしいので遠慮しました。
もっと緊急を要する電話を、必要としている人がいるだろうから。
元気だったら、そのうち連絡があるはず。
結局彼と会えたのは、２週間後くらいだったと思います。

私の家の１件置いて隣の娘さんも、灘で被災されました。
寮で暮らしていたそうです。
夜中、大阪のほうまで歩いたそうです。
13時間、歩き続けたそうです。
そして京都の実家に帰ってきたそうです。
｢怖かった。｣と言っていました。
１週間後に会ったけど、どういう言葉をかければいいかわかりませんでした。

彼の家は半壊。
でもとても住める状態ではなく、家の歪みを修正し、壁とか床とか全部やり直したらしいです。
幸いお父さんのお勤め先のご好意で、社宅に仮住まいすることができたらしいのですが。
でもそれまでの避難生活は、かなりたいへんだったらしいです。
もとの家にもどるのに、８年ぐらいかかりました。

平成１０年私が結婚して神戸に来た時、まだ少しだけ仮設住宅が残っていました。
あちらこちらに空き地がありました。
そしてやたら新しい建物が、目に付きました。

年々、道が整備され、新しいビルや家が建ってます。
どんどん、町が変わっていきます。
あまりにも急激に変わっていくので、昔を知っている人は寂しいと思います。
だけど、新しい息吹も感じます。

今住んでいるところは、とても被害の大きかったところだそうです。
近所の方とお話しすると、
「着物や写真やグランドピアノなど、思い出がみんな火事で燃えてしまった。」
とおしゃる方が多いです。
思い出の品が無いことは、きっととてもつらいことなんだろうなと思います。

先日、少しきつい地震がありました。
皆さん、すごく怖がってられました。
私との温度差を、少し感じてしまいました。
悲しいけど、神戸での惨状を体験していないせいか、私は危機感が弱いのかもしれません。
もちろん、すごく怖かったりはしますが、本当の怖さをわかっていないということなんでしょうか。

自宅周辺のの道路。
昨晩から夜中、いつもよりたくさんの車が行きかっていました。
今日の日と、何か関係があるのかしら。

朝から、ヘリコプターの音がうるさいです。
今日一日、落ち着かないです。

今日一日、神戸の町のいろんな所で様々な行事があったようですが、
なにも参加しませんでした。
でも神戸に住んでるからには、参加したほうが良かったのかもしれません。
コミュニティの１員として。
来年こそ、何かに参加しようと思います。

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