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7月26日の日経コラム「交遊抄」に書かれていた、作家小野正嗣氏と詩人・批評家・翻訳者クロード・ムシャール氏の初対面の遣り取りから。
留学生としてシンポジウム会場でマイク運び係をしていた僕に「なぜマイクをずっと持ってる君が話さないんだい?」と訊( き )いてきたのがパリ第8大学文学部教授のクロード・ムシャールさんだった。「だって馬鹿ですから」というと、嬉( うれ )しそうに「奇遇だなあ。私もそうなんだよ」と答えた。
そこからクロードと日本現代詩をフランス語に翻訳することになり、彼が住むオルレアンを訪れているうちにロワール河畔のその家に五年近く住むことになった。
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実際にその場での雰囲気がどのようなものであったのか、冗談半分か、多少の衒いが混じった会話であったのかは分かりませんが、こういう会話が嫌味なく出来るのは、羨ましいというか、好きですねえ。
これと同じで、「なぜずっとブログに駄文を書き綴っているんだい?」と訊かれたら、「だって馬鹿ですから」という答えが一番ピッタリ来るでしょう。これ迄何度か書いた「ブログの効用」も結局は、自己弁護のようなものであったと思います。これからは、もっと素直に「馬鹿」を自認し、「私もそうなんだよ」という人を探しましょう。