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7月9日の日経夕刊で、石黒 浩大阪大学教授が、「個性」、「自分らしさ」について語っておられました。
氏は、研究室の学生たちに「昨日の君はゴキブリとどう違う生き方をしたか」ときつい言葉を頻繁に投げかけるとか。
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言われた方は不快だろうが、私は結構本気で問うている。毎日、食べて、寝て、ただそれだけの連続だとすればゴキブリ同然であり、人間として生きている意味などない。人間にしかできないことで最も重要なのは、この世の根本的な疑問を考えること。すなわち物事の起源とは何か、そして人間とは何なのか。こうした疑問に突き動かされて行動する時だけが、人間が人間らしい瞬間だと私は考える。
さらに言うなら、人間とは何なのかという問いかけに対し、自分なりの揺るぎない見地を確立し、それに従って生きている人間こそが「個性的」というに値するのではないだろうか。
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一見もっともらしいお説、然し、立脚点を変えて眺めてみれば、随分と独善的にも聞こえます。毎日、食べて、寝て、そして死んでいく、それをどうしてゴキブリ同然で、人間として生きている意味がないなどと言えるのでしょうかね。何もこの世の根本的な疑問を考えなくても、生きている一瞬一瞬に何かを考え、感じていない筈はありません。それだけでも、人間にとって十分に意味のあることのように思えるのですが・・・。
教授の考える「個性的」であってもなくても、どうでもよいのだと思います。私たちを存在させて下さる神様の前では、ただあるが侭の自分であればよく、何もこんなに突っ張る必要はありません。
これは、毎日、食っちゃ寝食っちゃ寝のゴキブリ同然の老人が、ひねくれて言っている訳ではありませんので、念のため。