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2012.11.18
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カテゴリ: 読書感想
藤原正彦氏の傑作エッセイ「大いなる暗愚」から、「ああ餃子」の後半部分です。

 ・・・

 私は家で食べるばかりか外でもしばしば食べる。学生とのコンパは必ず「王将」でする。浜松や宇都宮へ行った時は帰りに駅で御土産餃子を買う。餃子は栄養バランスがよいうえニラやニンニクは精力をつけるから絶倫を夢見る私の必需品だ。それに誰が考案したのか形がよい。こんがり焼けた色もよい。無性に箸でつかみたくなる愛らしさだ。唯一の欠点は魅力的過ぎてすぐに口に入れるため、必ず口内にヤケドを作ることだ。

 女房との初デートも餃子だった。フランス料理かイタリア料理でのデートしか経験のなかった女房にとって、餃子屋は新鮮だったようだ。餃子の焼き上がるのを待つ間、私がいつも通りに小皿にラー油と酢と醤油をさし、割った割箸を右手に今や遅しと待ち構えていたのにも感銘を受けたらしい。用意万端を怠らない周到さ、食物に対する底深い愛情、なすべき仕事への驚嘆すべき集中力、などを印象づけられたのだろう。カルチャーショックに目が眩んだのかすぐに私の求婚に応じてくれた。「単に行儀が悪いだけだった」と女房が言ったのは結婚して数年たった後だった。


まあどうでもよいことですが、餃子を食べた後の口内の臭いを思いますと、初デートに餃子やというのは如何なものでしょうかねえ。カルチャーショックで求婚に応じてくれるのなら、愚生とて幾らでも女性を餃子屋に連れていきますが・・。


本編へのコメントです。
(Edelstoffさん)
誰がなんと言おうが餃子の魅力は不滅です。
私も餃子屋か、インド料理か、一杯飲み屋へのデートの方が、お皿ばかり大きい高級フランス、イタリア料理よりもうれしいです。


Edelstoffさん
残念乍ら、家内とのデートに餃子屋は使いませんでした。
使っていたら、どうなっていたか・・?





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Last updated  2012.11.20 05:28:26
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