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アランが会社に出勤すると、皆が何かヒソヒソと話していた。
「おい、どうしたんだ?」
「キミ、知らないのかい。きのうの夜、ジャンが家に帰ったら、奥さんがヨソの男とベッドで抱きあっていたんだ。 頭にきたジャンがピストルをとりだして、その男の頭を撃ったんだ」
「へえー」
「叫び声を聞いて、オレがかけつけたんだが、あんなに恐ろしい場面、見たことないよ」
だが、アランは首を振って、「いや、世の中にはもっと恐ろしいことがあるよ」
「そうかな」
「うん。昨夜だからよかったんだ。一昨夜だったら、オレが殺されていた」
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