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年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず 今年も桜が咲いた。 見慣れた美しい景色は毎年同じように見えて、でも去年とはどこか違う。 花は同じように咲くけれど、人や人を取り巻く環境は全く同じではないのだ。 4月は始まり、そして変化の季節。 変化は時として別れの形を取り、一抹の寂しさを伴う。 そしてちょうど桜の儚い美しさと相まってしばしば私たちを感傷的にする。 よく言われるように、日本人は桜に対して特別な思い入れを持っている。 毎年桜前線の到来は大きなニュースであり、人々は花見に出かけては、散るのを惜しむ。 「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という古歌にもあるように、美しさの絶頂で散る花として、桜は時に我々の心を乱し、感情を高ぶらせてきた。 言ってみれば刹那の美の象徴であり、そのあまりにも潔い散り際は日本人にある種のカタルシスさえもたらす。 そしてこのカタルシスを経て我々は変化を受け入れ、消化し、乗り越えてきたのかもしれない。 その意味で桜は、極めて日本的な花である。 花を落とした桜が青々とした若葉をつける時には、また前を向いて自分の道を進んで行けるように。 満開の桜にさまざまなことを思い出しながら、ひとときのあはれに思いを馳せた。
2016年04月03日
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奈良国立博物館で行われている白鳳〜花開く仏教美術〜に行ってきました。 白鳳時代とは、大化の改新から平城京遷都までの時代。 古代日本の白眉ともいうべき飛鳥と天平に挟まれていまいち地味なのですが、実は非常にドラマティックな時代でもありました。 東アジアで強大化する唐が百済、高句麗を滅ぼし、百済救援に赴いた日本も白村江の戦いで大敗。あわや占領されるかという国家存亡の危機に加え、国内でも壬申の乱など多くの血が流れました。 そんな中、急ピッチで律令制度を整え、日本初の本格的な都である藤原京を造成し、中央集権国家を築いていった時代がこの白鳳時代。 ヤマトから日本国へと自らの足で歩き出した、国家としての青春時代といえるかもしれません。 そんな白鳳の仏様も、やっぱり青春。伝来したばかりの飛鳥仏がアルカイックスマイルのいかにも異国の仏様といった感じなのに対して、鼻も心なしか低く、目もあまりぱっちりではない。でも、なんだかとても親近感がわくというか。そう、日本人っぽいお顔になってくるんですね。 スタイルも8頭身からちょっと頭でっかちな感じになり、かといって腰まわりには余計な脂肪も筋肉もついてなくて、顔は丸顔の童顔。中学生って感じでしょうか。 「おれ、ショスタコしか聞かねーし」とか「やっぱニーチェ、神!」とか言ってそうな…。 突然筋トレに目覚め、プロテインとか飲み出すのはもうちょい後みたいです(余談ですが天平時代になると俄然イケメンマッチョが多くなります)。 ちなみに、今回のクライマックスは薬師寺東塔の水煙(本物)を背景にした、同じく薬師寺の聖観世音菩薩立像、そして月光菩薩立像。 もう、まじ神!(仏様だけど) 光背が外してあり、思う存分後ろ姿まで拝めてしまいます。 聖観世音さまの、束ねた髪から後れ毛がゆらゆらと肩にかかる感じとか、まじでやばいっす。全体のたたずまいは羽生弓弦なのに、ちょっぴり高橋大輔みたいな。惚れてまうやろ、みたいな。 月光菩薩さまは天平を先取りしたようなたくましい筋肉のイケメンマッチョ。もうキュンキュンです。 お寺で拝見するよりも至近距離でじっくり向き合えて、まるで夢のようなひととき。 たまにはこんなキュンキュンもいいものです。
2015年09月24日
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さまざまのことおもひ出す桜かな 芭蕉桜が満開である。桜についての一番古い記憶は幼稚園の頃、家の近くの桜の木が切られると聞き「好物の桜餅が食べられなくなる」といって泣いたことだった。その心配は杞憂だと知った春、買ってもらったばかりのランドセルを背負った6歳の私のとなりにも桜は写っている。アルバムをめくれば、それから中学校入学、高校入学、大学入学と、節目の写真にはどれも桜が色を添える。社会人になってからの桜も感慨深い。新たな職場へ希望半分、不安半分で向かう道すがらに見た桜。別れの季節のほろ苦さを味わいながら見た桜。自信が持てず地面ばかり見ていた時、散り敷いた花びらに思わず見上げた満開の桜。患者さんを看取って帰る早朝の神がかり的に美しかった朝焼けの桜。咲いたと思えばすぐに散ってしまう、一瞬だけの美しさ。その強烈な印象が、ちょうど春という変化の季節にある人々の記憶を焼き付ける。いろいろな人の人生の節目を切り取り、思い出させる一種の装置、それが桜なのかもしれない。今年の桜を思い出す時、未来の私は何を思うのだろうか。
2015年04月06日
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世間がバンクーバーで盛り上がってる間に。私も一つのドラマを経験していました。真央ちゃんもがんばっていただろうが、私も人生の中で最高に頑張ってました。それは。内科医が一度は通る道。内科認定医のサマリー提出。今まで受け持った患者さんの病状や経過をまとめて18症例提出しないといけないのでした。まあ、もう皆さんお気づきでしょうが、計画性という文字と対極にいる私。締め切りは3月1日の当日消印有効。中央郵便局に日付が変わる直前に持っていったら間に合う! ぉぃ。2月最終週の時点で、まだ半分しかできてなく。一応、学会とかあったので、忙しかったんですけどね。と言い訳。最後はもう半泣きでパソコンに向かってました。医局で数個向こうの机で同じくパソコンとにらめっこ中のM先生と一緒に。最後の数日はほとんど合宿状態。土日も朝9時から夜の12時まで病院にいました。で、M先生と一緒に食べるご飯がもう何食目だろう、となった頃に。周囲の半ばあきれながらの応援、「最後まであきらめるなっ!」もあり、迎えた3月1日。最終日提出組の間には、強く堅い絆が生まれていたのでした。なぜかこんな日に限っていつになく忙しく、分刻みのスケジュール。こんな日に限って緊急入院、緊急受診。そこはたくみな連携プレーで乗り切って。仕事が終わって午後9時に梅田の中央郵便局におそろいの緑の封筒を持っていき、今日の消印でお願いしますね、と3回ぐらい念を押して。心の中では、ぱんぱんっと手を合わせてましたよ。無事に届きますように!落ちませんように!私の中では、トリプルアクセルを2つ決めたぐらいの達成感でしたっ!同じく、肩の荷をどさっと下ろしたギリギリ三人組でその後タコスで打ち上げ。辛かったけどおいしかった!あ、でも。サマリー出しただけでは受験資格がもらえるだけで(それもサマリーが通ったら)、本番はこれから。7月にある試験に受からないといけないのでした。ま、しばらくはそんなことを忘れてます。そして、またしてもギリギリになる自分が目に浮かぶ・・・。とりあえず、しばらくはまたコツコツと仕事します。きっとこれから先、バンクーバーのニュースが流れるたびに、頑張った真央ちゃんの演技と、ギリギリまでパソコンに向かってた必死な思い出が私の頭によぎることでしょう。にしても、この性格、なんとかならないものか。。。
2010年03月02日
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移植学会で浜松に来ました。夕方に病院を出たのでまだ学会には行ってないのですが、夜にもうすでに発表を終えた人たちと飲み会でしゃべってたら、もう既に終わった気分です。はあ、明日発表かと思うと気が重いです。今回もポスター発表です。ま、せっかく浜松まで来たので5分だけ恥をかいてきます。とか言ってたら、ポスターは一日中貼られてるから、一日中恥をかいてるんやで。と言われ、へこむ私。ま、発表はどうあれ、おいしいうなぎを食べてきなさいと送り出されました。そんなわけで、明日に備えて早く寝ます。新大阪でうろうろしてたので、入浴剤をゲット。バスタイムは出張の夜の楽しみです。
2010年02月19日
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ちょっと前ですが、当院主催の緩和ケア研修会というのに出てきました。朝から夕方まで缶詰で、しかも土日の両日とも。それを聞いて丁重にご遠慮申し上げようと思ったのですが、まあ若いうちに(?)受けといた方がいいような気もして、同期の先生が何人か受けることもあり、参加してみました。参加者は総勢40名ほどで、当院以外からも近隣の病院からもたくさん参加されてました。結構錚々たる面々で、副院長やら某科の部長やら。主に医師が多数でしたが、看護師さんやソーシャルワーカーさんなどコメディカルの方々もちらほら。内容は、座学は半分ぐらいであとの半分はワークショップでした。まず、アイスブレーキングといって、まったく知らない人と打ち解ける練習。10人ぐらいのグループになってその中で知らない人とペアになり、「生まれ変わったら何の動物になりたいか」でトーク。私は、百獣の王ライオンになりたいかもと考えたところで、あー、でも野生だし自分で狩りをするのもめんどくさいしやっぱ、ニャーと鳴いたら飼い主が餌をくれる飼い猫がいいななんて、結構ありがちな答えをしちゃいました。ちなみに、ペアを組んだ小児外科の某先生はタヌキ。のんびりしてそう、だからです。ちなみに、決して「たぬき親父」ではなく、なかなかダンディーなおじさまでした。念のため。それから、みんなにむけて他己紹介。「この人は普段は何の仕事をされていて、生まれ変わったらなりたい動物はたぬきだそうです」 などなど。なかには、おもしろい紹介もあって爆笑しつつ、まさに氷(アイス)が解けた(ブレーキング)ところで。提示された症例について、どうしたらいいか話し合いました。またまた別のワークショップでは、医師役、患者役、観察者役になって、ロールプレイ。けっこう迫真の演技でがんの告知をしたりされたり、麻薬を使ってみましょうと説得したり。医師役は普段やってることなので、結局地が出てしまうのですが、患者役が一番難しかったです。がんの告知を受けたら、どんなことを思うのか。たぶん、頭が真っ白になって、それから自分はどうなっていくのか不安になって・・・。自分だったら果たして前向きになれるだろうか。自分が告知をした方がどうやって乗り越えてこられたのか。そんなことを思いながら、難しいな、答えはないなと。。。それにしても、普段なかなか他の先生が告知をされるところを見ることがないので、いろいろと参考にさせてもらいました。私はしゃべりすぎるみたいで、そういえば肩で息をしながらしゃべってしまうので、自分と相手を落ち着けるための沈黙、これが大事なのかも。 二日間、しんどかったけど有意義でした。そもそも緩和ケアというのは、いわゆる末期の人のものではなくて、痛みや苦痛を取ることで治療を受けやすくしてQOLを上げるためのものなんだと思います。がん診療を続けていくには、避けて通れない領域。勉強すべきことは、山のようにあります。それにしても、ペアになった相手がえらい先生ばかりだったので、例えば副院長相手にがんの告知をするとか、気づかないうちにどっと疲れがたまってたようで。次の日、一緒に参加した先生たちとの朝の挨拶は「お疲れ様」でした。ほんと、疲れました。(笑)
2010年02月06日
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あけましておめでとうございます。って、もうだいぶ前に明けましたが。。。昨年は大変お世話になりました。滅多に更新しないへっぽこブログですが、あたたかく見守って下さる方、素敵なコメントを下さる方、とっても励まされています。今年もまたよろしくお願いします。 年末年始は患者さんの急変が相次ぎ、気が付いたら年が明けてました。なんだか年が明けてからはちょっと放心状態って感じで、ようやく、戻ってきたところです。年末年始はちょっとパニくって、深く落ち込んだりもしましたが、そんなことも言ってられないので、またがんばります。今年の目標パニくらない。へこまない。周りをあてにしない。毎年、誓うのですが、なかなか成長しない私。まあでも、昨日の私よりはほんの少しはかしこくなってるはず。 そうそう、一つとってもうれしいことが。患者さんから年賀状が届きました。病気を克服して必死に生きてる人の、心のこもったメッセージが今の私には一番効きます。命というものを感じながら、パワーをもらい、少しはこちらからもあげられるような、そんな仕事を今年もしていければと思います。 さて、今年はじめの曲はなぜか第九。苦しみを乗り越えた歓喜の歌に、元気をもらってまた頑張ります。
2010年01月08日
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またまた当直中です。ぼやーっとしてたらいつの間にやら2009年ももうじき終わり。早いもんです。私はといえば、なにやらノロっぽい症状でゲロゲロなりながら、うつしちゃいけないと手を洗いまくりながら仕事しております。世間では相変わらずインフルエンザ。右を向いても左を向いてもハクション大魔王です。さてさて、iphoneライフもなかなか快調です。最近は金魚さんが泳ぐアプリを発見。日本画風の金魚がiphoneの中でのびのびと泳ぎます。ちなみに背景はクリムト風とか秋の池、夏の水辺風とかに変えられます。さらにさらにっ、タップすると花びらをはらはらと水面に散らせます。水音もします。癒されます。 癒されるといえば、NHKで金曜の夜にやってる「世界ふれあい街歩き」。カメラの視線が一人でぶらぶら歩いてるみたいな構成になってて、しかもすれ違った街の人に話しかけたり、話しかけられたり。 見知らぬ海外を実際に歩いてるみたいな錯覚を覚えます。昔行ったことのあるところだとさらに面白い。全体的にテンション低めの番組ですが、金曜の夜遅く、疲れた心にはちょうどいい。ちなみに、同じくNHKでやってた、「出社が楽しくなる経済学」も好きでした。スーパエキセントリックシアターの人たちが面白可笑しく教えてくれるためになる経済学の講義。はっきり言ってその知識を使う場所はないですが、何気に毎回楽しみにしてました。坂の上の雲 と 仁-JIN- は見たいけど見る時間がない。。。なので再放送&DVDを楽しみにしてます。そういえば、映画公開を前にのだめも再放送するんですよね。あー、見たい。でも、その前に目をそらしてる現実がいっぱい・・・。金魚さんでも見て癒されます。
2009年12月12日
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またまた御無沙汰です。あっという間にもうすっかり冬ですね。写真は京都某所のライトアップされたもみじ。去年のもみじはイマイチだったけど、今年はどこにいっても結構キレイな気がします。気候の問題?ともあれ、もうすぐ師走。早いです。 さてさて、この一カ月、いろいろとありました。半年がかりで治療していた白血病の患者さんが無事に退院されたり。なぜか金曜になると状態の悪い患者さんがどこからともなく現れたり。サブとしてではなく、自分が第一線にたって他科の先生方と渡りあっていくことの難しさを学んだり。まぁ、きついことやつらいこともいろいろとありましたが、元気になって帰っていく患者さんの笑顔でぜーんぶ帳消し。この仕事しててよかった!そんな医者冥利につきる思いをかみしめる今日このごろです。こんな頼りないひよっこドクターに命をあずけて、まあ一応は信頼してくれてる人たちに、しんどい思いや悲しい思いをさせないように、わずかな一歩一歩でも私がしっかり前をむいて頑張らないといけないなぁ、と。なんとなく神妙な気分になった秋の夜でございます。久しぶりに書いたら何を言いたいかわからないブログになっちゃいました。まあ、今年はもみじが綺麗ってことで。
2009年11月29日
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iphone、解らないなりに楽しいです。アプリをダウンロードしまくってたら、RCO(ロイヤルコンセルトヘボー)のアプリに出会いました。なんと、ライブ音源が24時間ストリーミングで聴き放題。今はブルックナーのミサ曲第3番ヘ短調とか、ニールセンのバイオリンコンチェルトとかやってます。どちらも初聴きでしたが、なかなかよいです。さすがは天下のRCO、太っ腹です! さてさて、今日は当直です。前の当直が忙しかったからか(?)、今日は今のところ平和です。平和なうちに、カンファレンスの後で学会の予演がありました。予演って、予行演習の略? うーん。いよいよ今週末なので、私の重たーいお尻にもさすがに火が付き。この前泣きながら2時までかかって仕上げました。とはいえ、中身はないのでせめて見た目だけでも、と無意味にグラデーションなんて入れちゃいました。最近のパワーポイントはセンスがなくても大丈夫なようにできているのか、結構キレイに作れる、気がする。ポスター発表なので、発表時間は4分。質疑応答1分。短いっ!ついつい長ーくしゃべってしまいます。ま、でも、どんだけがちがちに緊張しようが、4分で終わってしまうと思えばまあ気は楽かな。うちの施設では私だけ発表は日曜なので、ひっそりと発表してきます。そんなわけで、週末は京都です。なんと、宝が池プリンスにお泊まりです。この日は京都に日本中の血液内科医が集まるので、京都中のホテルというホテルが予約いっぱい。舞妓さんが舞を披露してくれる1泊6万円のホテルか、お風呂、トイレは共用。二段ベッドの相部屋のドミトリー、1泊2000円ぐらいしか空いてませんでした。そんな中で奇跡的に宝が池プリンスが一室だけ空いてたので、ちょっとリッチながらも京の秋を満喫してきます。 話はぜんぜん変わって。日曜の当直明けに医局でぼーっとテレビを見てたら、日曜劇場JIN-仁の再放送をやっていて、すっかりはまった私。もちろんその夜の第2話もみて、ホムペで第3話のあらすじもチェック。大沢たかおラブで(某産婦人科にそっくりな先生がいて素敵でした!)しかも歴女な私としては、これは絶対にはまるっ。それにしても、結構リアルな手術シーンとか出てて、これって医療従事者じゃない人が見たらどん引きしないんだろうか、と心配になってしまいます。医療ものって多いですね。それだけ関心が高いということでしょうか。私もがんばろ。まだまだひよっこだけど。。。そんなわけで勉強します。。。
2009年10月20日
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10月ですね。涼しくなってきました。絶好の行楽シーズンですが、実は学会シーズンでもあります。血液では、10月23日から25日が日本血液学会です。で、いつの間にかポスター発表することになっていたのですが。10月なんてまだまだ先だし。とか思っていたら。あと2週間で学会。ぎゃー。と、またまたいつものようにあわてているのでありました。さっさと始めればいいのですが、テスト前日に部屋の掃除を始めてしまうのと同じで、何かと現実逃避に走ってしまう今日この頃であります。そんな中、ノリでiphoneに機種変更しちゃいました。かっこいい!なんて思ったのもつかの間、まったく使い方がわからない。メールってどうするの?電話帳ってと゜うやったらコピーできるの?マナーモードってどうやって設定するの?アラームって??などなど、今から10年近く前に携帯を初めて持った時と同じレベルに逆戻り。そもそも、iphoneって、携帯っていうよりもちっちゃいパソコンです。使いこなす、というか超基本的なことをマスターするのにもうちょっと時間がかかりそうです。あー、そんなことよりも学会・・・。私の秋はこうして過ぎていくのでありました。ま、でもちょっと楽しいぞ。
2009年10月11日
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すっかり「夏休みブログ」になっちゃってますが、一応、仕事もしています。世間はシルバーウィークですが、そんなものはまったく御縁のない生活です。というか、大型連休って邪魔とまで思ってしまう今日この頃。だって、検査も出せないし、処置とかもできないし。ぜーんぶ連休前とかにやっちゃわないといけないので、逆に大変だったりする。でも、一つだけわがままを通してというか、頭を下げまくってやってもらいましたが…。私の未熟さ故にたっくさんの人にご迷惑かけてしまいました。反省。でも、やっとなんとか落ち着いてきたって感じです。まだまだ気は抜けませんが。 明日はまた当直。がんばろうっと。
2009年09月21日
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一週間の夏休みもそろそろ終わり。休みの締め括りに、今日は東京までお勉強しに行ってきました。若手医師のための移植のセミナーです。朝、少しゆっくりできたので、北海道土産のカチョカバロチーズを食べ、ipodにお気に入りの曲を入れて、ゆったりと出発。途中で北村薫の直木賞作品、の前作を買って新幹線の中で読んでました。この人の本はなんか好きです。あ、もちろんお勉強もしました。あらかじめボタンが用意されていて、5択でボタンを押したりと、参加型でなかなか楽しかったです。それにしても、所変われば医療も変わる。もちろん、質とかレベルということではなくて、それぞれの施設によってカラーがあるということ。やっぱり、ハプロ移植は関西でしか選択肢になりにくいのかな?学会トモダチの横浜の女医さんズにも会って、久々の同期トークもできて満足でした。でも、さすがに東京は遠いので、最後の方は諦めて、今帰ってます。東京日帰りってキツイ…。そんなわけで残りの新幹線でiPod聞きながら寝ます。でもまあ、夏休みの最後に勉強できて、モチベーションが上がったというか、すんなりと仕事復帰できそう、な気がまあしなくもないような…。
2009年09月12日
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北海道2日目です。今日のメインは旭山動物園。でも、その前に。ちょっと寄り道して、きれいなお花畑でパチリ。富良野には、こんなきれいなお花畑がたっくさんありました。もっと時期が早ければ、ラベンダーが一面に咲いてたみたい。残念っ! さて、ホテルから40分ほどで旭山動物園に到着。やっぱり、道広いです。気づいたら、すごいスピード出てました。着いたら、まずほっきょくぐま館と思ったのですが、ちょうどもぐもぐタイム直前で入れず。とりあえず、他をかたっぱしから周りました。どうぞお楽しみください。ペンギン。いっぱいいました。ただし、卵を抱いてる時期なので、ほとんど泳いでませんでした。したがって、ペンギン空を飛ばず。 ライオン。前は勇ましいけど、後ろ姿はちょっぴりおとぼけ?ユキヒョウのしっぽと前足。大きいけどなんだかキュート。カピバラ。世界最大のネズミ。 クロヒョウ。ゴーイング マイ ウェイ。 黒いけど、ひょう柄。シロクマ。左はモグモグタイム直前。腹時計ではそろそろか?右。おやつをもらって、飛び込んだところ。ものすごい人だかりでした。 他にもいっぱい、久々の動物園を堪能しました。 それにしても、随所にいろんな工夫が。さすがは、日本で今いちばん熱い動物園。ちなみに、動物のもぐもぐタイムを見た後は、自分たちももぐもぐテラスでもぐもぐプレートを食べました。なかなか、おいしかったです。もぐもぐ。
2009年09月11日
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夏休み満喫中。昨日、北海道から帰ってきました。北海道は寒かったです。そして大きかった。その話はまた後ほどアップします。 さて、今日は思い立って一人で法隆寺に行ってきました。世界遺産。教科書では知ってましたが、実は初めて。聖徳太子さんにはまあちょっとしたご縁もあり(子孫とかではないです)、前から行ってみたかったもので。急に思い立ったので着いたのは12時すぎ。修学旅行生たちが思いっきりキャピキャピしてました。南大門から入って、うろうろしてたら地元のボランティアガイドさんらしき人発見。「おすすめの見所はありますか?」と聞いてみたら、「たくさんあります。よかったら付いてらっしゃい」ということになり、ちゃっかり混じってみました。一緒に説明を聞いたのは、茨城からのきれいなおねえさんお2人と岐阜からの素敵なおばさまお一人。こういう一期一会のご縁って、素敵なものです。途中からの合流だったので、伽藍の方は行かず、聖霊院と大宝蔵院と夢殿を見学しました。とっても詳しい説明で、なんちゃって歴史マニアな私ですがとってもおもしろかったです。今から1400年も前の瓦とか仏像なんかの現物を目の前に、これはどこから伝わったか、誰が作ったのか、誰が作らせたたのか、どんな思いがこめられてるのか。もちろん、記録に残ってないこともあり、それを推理するのは、まさに太古のミステリー。こういうのって、一人でぼーっと回ってたらきっと味わえなかっただけに、感謝です。何事も先達はあらまほしきものなり。なかでも印象に残ったのは、夢違い観音百済観音玉虫厨子 夢違いさんと百済観音さんは売れっ子で、出張が多いそう。なかでも、百済観音はキリスト教圏の人たちに人気があるそうで、シラクさんに見初められてフランスまで行ったんだとか。確かに、8頭身もあるスラッとしたナイスなバディは、ちょっとマリア様に似てなくもない。優しいお顔は、人類共通なんでしょうね。不謹慎ですが私には、手に持っている薬瓶が酒瓶に、前に差し出された右手がおつり頂戴と言っているようで、俗に言う「酒買い観音」に見えました・・・。ちなみに、かぶってらっしゃる冠は別のところに保管されていたらしく、誰の冠だろうと、一体一体仏様達に合わせてみたんだそうです。そしたら、百済観音さんにジャストフィットで、しかも釘穴までピッタリだった!なんかシンデレラのガラスの靴みたい。玉虫厨子。教科書の写真でしか見たことがなかったので、卓上サイズの小さなものかと思っていたら。でかっ!なんと2m越えてます。残念ながら、件の玉虫の羽はもうほとんど取れてしまっていたけれど、2箇所だけ残っているところがありました。これが全面にちりばめられていたら、なんと見事なことでしょう!ちなみに今でも難波の高島屋の資料館に行くと復元された玉虫厨子が見られるそうです。いつか行ってみたいな。仏様や、当時の遺物一つ一つに、太古の謎がいっぱい詰まっていて、おなかいっぱいになりながら、濃密な楽しいひとときを過ごしました。 最後に夢殿をめぐって、聖徳太子さまにご挨拶。思いつきで行きましたが、ほんとに行ってよかった!おもしろいお話をたくさんして下さった物知りガイドさんと、楽しいひとときの道連れとなってくれたきれいなおねえさん達と最後にがっちり握手をして別れました。今回は時間切れで伽藍の方は回れなかったので、また後日の宿題にします。今度は中宮寺も行ってみたいな。
2009年09月10日
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というわけで、北海道に来ています。最近、学会等の仕事で札幌には来たのですが、ほとんど観光する余裕なく直帰だったので、プライベートで、しかも富良野とあってはテンションが上がらないはずがありません。早起きして関空まで行くと、天気は快晴!行きの飛行機では富士山も綺麗に見え、ルンルンしてたら眠くなりいつの間にやらスヤスヤ。シートベルト着用のサインで目覚めると、何やら空が暗い。あまつさえ、窓には雨の雫、なんてかわいいもんではなく、はっきり言って土砂降りでした。雨女。 なんです。まあ気を取り直してレンタカーを借り、とりあえずジンギスカンでも食べたいということで札幌は羊が丘へ。クラークさんに会って、牧場で放牧されてた羊さんたちに「めぇー」って言って、ジンギスカンを食べました。羊を見た後に羊を食らう。うーん。でも、申し訳ないけど、なかなか美味でした。ぼちぼち雨も止んできたので、そのまま道央自動車道に乗って、一路富良野へ。高速乗った途端に、またまたバケツをひっくり返したような大雨。というか、ゲリラ豪雨。やっぱり、雨女。いったん止んだと思っても甘かった。なんとか2時間半ほどかけて富良野へ。途中、ファーム富田に寄って、きれいなお花畑で運転疲れをリフレッシュ。大雨というのもあり、ジンギスカンをたらふく食べたこともあり、ホテルに着いてからしばらくじーっとしてました。北海道のニュースを見てたら、おじさんがクマに襲われたとか、結構ローカルなニュースがいっぱいでした。で、お待ちかねの夕食。富良野の新鮮なお野菜がいっぱいで美味でしたっ。食事中、窓の目の前のお花畑に野うさぎファミリーがやってきてぴょんっ。かわいぃー!!二重に満足でした。明日は旭山動物園。ほっきょくぐま館とか、楽しみです。童心に返って楽しむぞう!
2009年09月07日
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休み前の苦しかった一週間もなんとか乗り切れそうです。人間、やる気になればなんとかなるもんですね。って、なかなかやる気にならないのが問題なんだけど…。さて、あと1日仕事したら、北海道の青い空が私を待っている!早く明日が来ないかな…。というわけでがんばってきます。あ、でもなんか天気悪そう…。がーん。大阪はこんなに天気いいのになぁ。ま、そうはいっても一瞬ちょっと晴れることもなくはないか。てるてるぼーず作ろうっと。ドライブ中に聴くCD、何にしよっかな。旅行って、行くまでに楽しみの75%を味わってしまってる気がする。ふーむ。ま、楽しんじゃおっ。
2009年09月06日
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朝夕めっきり涼しくなってきました。昔から、夏が終わって秋に向かう今時分がなんとなくさびしいです。夏休みが終わっちゃうのと、これからどんどん暗く寒くなっていくから。まあ、近年の残暑はそんなノスタルジーよりもはるかにすごい力強いですけど。さて、来週一週間は待ちに待った夏休みです!!!直前まで取れるかどうかわからなかった休みですが、周りの先生方の協力により、無事に取れることになりました。わーい、わーい!!んで、大急ぎで旅行会社に行き、ノリで予約したのが北海道。でっかいどう。でも、日にちが直前過ぎて、なんと飛行機は正規料金…。往復の飛行機代だけで韓国とかゆっくり楽しめそうです。一瞬、行くのやめようかと思いましたが、そこは1年でたった5日間しかない絶対に呼ばれない休み。清水の舞台から飛び降りたつもりで予約してしまいました。札幌は去年なぜか2回も行ったので、今回は話題の旭山動物園と富良野に。楽しみだー。でも、でも。一週間休むということは、その一週間分の仕事を前倒しでやらないといけない。ってか、今診てる10人の患者さんを押しつけていかないといけない。その前に、治療の準備で処置やら検査やらを今週中にしないとだし、なぜか今週3人も入院…。ぎゃー、申し送り10人分…。さらにっ。今まで貯めに貯めてた診断書にレセプトに退院サマリーといった書類たち。いい加減、なんとかしなくては部長に怒られる…。ぎゃー、なぜこのタイミングでレセプトがこんなに来るんだ!?と、さっきまで病棟で格闘してましたが、もう限界なので今日は帰ります。あぁ、これもすべて北海道の美しい空気を吸うため…。お天気にめぐまれますように。というか、旅行の準備しなきゃ…。ぎゃー。。。
2009年09月04日
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とってもとってもご無沙汰でした。9ヶ月もほったらかしにしといてナンですが、生きてます。まあいろいろありまして。雇用形態がただ働きからいっぱしの契約社員になり、「私、なんにもわかんないんですぅ」とかぶりっ子が許されなくなってきて、ま、早い話が忙しかったんです。あっさり言い訳。ブログって一回滞ってしまうと何書いたらいいんだっけ?ってなってついつい…。でもお昼休みにはめっちゃブログサーフィン(←あってる?)してたのですが。最近ひょんなことから、そういや、またブログでも書いてみよっかなー。となり、そんなわけで、また細々始めます。次は9ヶ月後にならないように…。ハイ。えーっと、何書こう?じゃ、最近の出来事。髪切りました。数年ぶりに前髪作ってみた。よっぽど印象が変わったようで、いろんな人から指摘されます。散髪した?毛刈りした?涼しくなった?って、私は羊かい!でも、ま、B型なのでそんな風にいじられるのもやぶさかではありません。一応、私の患者さんのめっちゃキュートなママさんには若くなったねとほめられたので、素直に喜んでます。でも、処置する時に前髪がうっとおしい。処置帽かぶってます。髪といえば。うちの科では抗がん剤をすると、脱毛が付き物。頭ではわかっていても、皆さん辛そうです。特に女性。命と引き換えと言われても、ショックだよね。また必ず生えてくるからとしか言えない。ま、でも髪と引き換えにいろんな意味での強さを身につけていく人も多いです。私も彼らから元気とか、生きる意味とか、いろんなことを教わってるのかな。と、ちょっとまじめに。選挙、すごいことになってますね。この国難の時代に、日本は一体どこに行くのか。政治とは日ごろ無縁に過ごしている私ですが、医療行政の悪政だけはやめてほしいものです。って、他もいやだけど。。。医療崩壊が各地で叫ばれる中、もうギリギリまできてると思うので、ホント頼みます。一応、音楽のブログのつもりなので、最後に音楽の話題を。ミーハーな私は、のだめの影響受けまくりでこのところショパンにはまってます。ピアノコンチェルトとか、バラードとか。そういや、2000年のショパンコンクールの頃もめっちゃはまってたなぁと懐かしく思い出す。バラード1番で苦労してたのもあの頃か・・・。遠い目。今やピアノどころかバイオリンさえ触ってませんが、聴くのは続けていこうと思います。ショパンのビアノコンチェルト1番&2番。迸る情熱をぶつけるアルゲリッチを大きく包み込むデュトワ氏のタクト。なんとなくのだめとシュトレーゼマンという気もしなくもなく・・・。うーん、いい曲です。
2009年08月30日
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またまたほったらかしでした。でも、まあまあ元気にやってます。ホームシックもちょっと治ってきました♪初めて受け持ちの患者さんを亡くしたり血液学会でいろんな先生に会って刺激を受けたりその夜に大学オケの本番を見に行って懐かしくなったりそうこうしてるうちに、バッハの無伴奏バイオリンを聴いてみたくなったりラジバンダリ。まあ、いろいろありました。相変わらずモタモタバタバタやってますが、ちょっと楽しくなってきた♪めっちゃ小さいけど確かな進歩かな。で、突然ですが芸術と文化の秋。天気もよかったので、遷都君と鹿を堪能しに奈良まで行ってきました。と思ったら、鹿も遷都君もいませんでした…。しょーがないので(笑)、正倉院展に行ってきました。毎年やってて今年はなんと60回目。噂には聞いてたけどすごい混雑でした。まず入場待ちで30分!みんなそんなに聖武天皇のファンなのか!?などと突っ込みつつ、どんなお宝があるのかと胸踊らせながら待つこと30分。ようやく会場に入ると外以上の混雑ぶり。人口密度高っ!でっかい香木とか、ちっちゃい尺八とか、綺麗な鏡とか、綺麗じゃない鏡とか、その箱とか。ジャパネスクというよりはオリエンタルな香ただようお宝でした。あと、仏教儀式に供した色とりどりの仏具。幡とかは一部に当時の色彩が鮮やかに残っていて、ちょっと感動!でも、どう見てもペルシャ絨毯の柄にしか見えない…。アラベスクというか唐草文様というか。天平の昔には、日本は随分オリエンタルな国だったのでしょう。青丹よし、匂うが如く咲き誇っていたかつての寧楽の都を垣間見た気がしました。それから、今回のイチ押しのお宝は何と言ってもコレ!椰子の実。名も知らぬ遠き島より流れ落つ椰子の実一つ。その発芽孔を大きくあけて口に見立て、なんとも情けない感じに、垂れ目をつけられた椰子の実君は、ご丁寧にも内部に漆まで塗られて千年も後の私たちを泣きそうな顔で見つめ返してくれていました。ムンクの叫びみたい。なんでこの椰子の実君が宝庫に納められたかはわかってないそうです。とりあえず面白いから入れとけ、ってなったんでしょうね。正倉院の中って、結構ガラクタもあるみたい。貂のミイラとか、アコヤガイに割り箸をくっつけたスプーンみたいなやつとか。訳がわかんない宝物?もいっぱいでしたが、並んだ甲斐ありなかなかに充実した展示でした。その後、ちょっと足をのばして春日大社に。その昔、拝観料をケチって本殿を参拝しなかったので今度こそ!と思ったら、時間切れでした…。うぅ、残念!次こそは絶対拝観するぞー!と心に決めつつ、ちゃっかりお願い事はした私。「いい血液内科医になれますように。」思えば去年の今頃には、まさか全然知らないところでただ働きをするとは思ってもみなかった…。(ちなみに今は給料出てますが。)当時は大学病院で感染症やるか、小児血液やるか、はたまた呼吸器内科やりながら細々と血液内科やるか、その辺りで決めかねて悶々としてました。たまたま、一人で北海道に心臓外科修業に行くのを決めた友達と旅行した時に、私も外に飛び出して頑張ってみようと思って動き出したのが11月の最終週。それからまだ1年も経ってないなんて!あの時の決断は自分にとってまあよかったのかな。などと感慨にふけりつつ、鹿くんたちに鹿せんべいをあげたのでした。なぜか、春日大社の森には鹿がいっぱいいました。飛火野の隣だから?遷都くんには会えなかったものの、鹿には会えたのでちょっと満足して奈良を後にしたのでありました。それから大阪に戻ってプチ飲み会。ちゃんこ鍋を食べつつ、めっちゃ色々聞いてもらってなんというか、目からうろこでした。わかっちゃいたけど、私って笑っちゃうほど子供ですな…。ま、B型なもので、そういう自分も好きだけど。そんなこんなで、貴重な3連休はあっという間に終わったのでした。またがんばろ。
2008年11月02日
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ひっさびさの更新です。夏休みぼけを引きずり、リハビリの末ようやく社会復帰ができました。そんなわけで、惜別の情をこめつつ、今年の夏休みを述懐。キーワードは、「のだめ」と「ピアノ」と「バイオリン」と「北村薫」。まず、のだめ。ついに待ちに待った21巻。CDブックまで出て、ラヴェルのピアノ協奏曲を聴いてたら、全曲聴きたくなって、買っちゃいました。フランソワのラヴェル、ピアノ協奏曲集。EMI CLASSICS 決定盤 1300 84::ラヴェル:ピアノ協奏曲集「左手」とのカップリング。ちょっと「ティル」とか、「魔法使いの弟子」にも通じるウキウキワクワク感。でも、しっとりとおしゃれなんですよね。名曲です。あれをのだめの名シーンにのせて流した日には、きっと涙なしには見られません。ちなみにのだめのストーリーの方はすごいことになっちゃってます。次が気になるー!!!さて次のキーワード、ピアノ。夏休み一日目の日曜になにげに近所のホールに行ったら、偶然昔習ってたピアノ教室の発表会をやってて、ちょっとピアノでも触ってみようかなー、と何年ぶりかになりました。そんなわけで、帰って適当に遊び弾きをしてたら、ある曲にめぐりあい、はまってしまいました。ドビュッシーのベルガマスク組曲より 前奏曲。ベルガマスクといったら、やっぱり「月の光」が有名ですが、なぜか「前奏曲」。でも、どうしてなかなか。この「前奏曲」もいい曲です。最初、低音からはじまるどっしりした和音の中から、はかなげにあらわれる高音の旋律は、やがてわずかな憂いを秘めて展開をはじめ、心地よくゆれるテンポの波の中で静かな盛り上がりをみせる。寄せては返す波のような音楽は、どこか悲しげで切なげな淡い色彩の中に響き、静かに高揚し、そして何事もなかったかのように終わる。古典を思いっきり意識してますが、音楽はまさにドビュッシー。ひさびさにどっぷりはまってしまい、あろうことか暗譜まで始めてしまい・・・。密かに録音までして完全に自己満足で楽しみました。あんなにピアノにはまったのは何年ぶりかと思うほど。あー、今思い返してもちょっと幸せな日々でした。ほんとは、夏休み最後の日に大学オケの合宿があって、そのOB会で弾くシューベルトの交響曲5番モーツァルトの交響曲39番を練習しないといけなかったんだけど。というわけで、次のキーワード、バイオリン。なにげにバイオリンよりもピアノの方が弾いてた気がするけど。バイオリンも例によって4月以来ほとんど触ってなかったので、ひさびさに弾いて少しだけ生き返ったような気がします。やっぱり楽器は弾かないと死んじゃいますね。ま、それをいうならもっと上手い人に弾いてもらった方がいいんだろうけど。OB会は、結構しんどかったけど、ミラクルなことに一応最後まで通り、へとへとになりながらも楽しかったです。うーん、音楽っていい!!そして、やっぱりモーツァルトは天才だ。って、このブログで何回書いたんだろう。でも、「晩年」を迎えていたモーツァルトの最後の3つの交響曲はそれぞれにいい。そして、大曲って感じの41番、美しいまでの憂いに満ちた40番もいいけれど、生命力にあふれた39番こそ、モーツァルトの音楽という気がする。今の私なら、3曲のうち一つ採るとしたら、迷わず39番。セカンドバイオリンはありえないほど難しいけど。これは、無理してでも本番乗りたいっ!と、今から空しく騒いでます。そしてもう一つ。北村薫著 『六の宮の姫君』これ、いい本です。日本には珍しい書評ミステリー。芥川自信が語ったという、「六の宮の姫君、あれはキャッチボールだね。いや、玉突きというべきか」という言葉。その謎を解くうち、芥川と菊池寛という2人の親友の心の交友に迫り、大正に生きた二人の文豪がリアルタイムに蘇ってくる。芥川は何を考え、何に憧れたか。芥川が「私の英雄(ヒーロー)」と呼んだ菊池寛は、何を思い小説を書いたか。2人の天才の心の光と影を、現代に生きる主人公、私が書簡と著作の中から読み起こしていく過程は、信じられないほどスリリングです。菊池寛が芥川龍之介の葬儀で、友人総代として号泣しながら呼んだという弔辞は、まっすぐに泣けます。夏休みに福島に旅行に行くという設定から始まるせいか、夏になると読みたくなる。今回は、どこにも旅行に行かなかったからか、これを読んで旅行に行ってる気分になってました。一週間の夏休みの間になんと二回も通読してしまうぐらい、オススメです。うーん、こう考えてみると、結構楽しかったなぁ。というか、実家が途中からなんか別荘みたいに思えてきて、近所のスーパーに買い物に行くのでさえ、なんか幸せでした。こういう、仕事を忘れてのんびりできて、好きなことできるって幸せですね。まあ、老後の楽しみに取っておこう、ということで。今はぼちぼち働きます。。。
2008年09月11日
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気が付けば、もう8月です。4月から、思えばあっという間なようで、長くて・・・。いろいろ考えるところもありましたが、とりあえずここまでやってこられたのもみんなのおかげなのかな、としみじみ思う今日この頃。あーあ、なんにもかしこくなってない。でも、努力なくして愚痴ったところで仕方ないですね。そして、気づけば27歳です。なにやってるんだろ、私。眉山-びざん-/松嶋菜々子[DVD]なんだか思いっきり泣きたくて、「眉山」を観ました。さだまさし原作、宮本信子、松嶋菜々子主演。元神田芸者の母と、不倫の末に生まれた娘。母は今、末期癌。残された時間をどう過ごすか。いろいろ考えさせられました。いつもは医者の立場ですが、自分が家族の立場になったら。。。そう思うと、涙が止まりませんでした。さだまさしの映画、解夏も精霊流しも泣きました。さすがですね。さてさて、今日は大学当直。今日は一応真面目に勉強なんかしちゃいました。その後、息抜きにDVDを見たら逆にぐったり疲れてしまいました。って、あかんやん。あと1週間仕事したら、念願の夏休みなので頑張ります。といっても、どこに行くわけでもなく、バイオリンでも弾いて過ごします。週末は大学オケの合宿なので。今年はモーツァルトの39番がメインです。セカンド、難しそうなんだけど大丈夫かな??
2008年08月02日
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今日は誕生日です。でも、誰にも祝ってもらえないとしくしく言ってたら、放射線科の納涼会に誘われました。それを励みに頑張ってきます。
2008年07月30日
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今日は近くのレストランでチェンバロのミニコンサートがありました。前に一度、大学オケの定演でチェンバロ(なぜか後輩の家にあった)と一緒に弾いたことはあったのですが、余裕がなくてあまりマジマジと見ないままでした。今日はイタリアンを食べながら地元で活躍されているチェンバロ奏者の方のお話と演奏を聴く、という会なので、張り切って行ってみました。行ってみると、あまり広くない店内にドドーンとチェンバロが。チェンバロって、もっと小さい楽器かと思ってたのですが、グランドピアノのひとまわり小さいぐらい。後で聞くと、これは結構大きいタイプだそうです。オープニングはバッハのメヌエット。鈴木のバイオリン曲集に入っている「メヌエット第2番」「メヌエット第3番」です。弦をひっかく音色が、飛び跳ねるように無邪気な明るい雰囲気をかもし出すかと思えば、短調になると一転、しっとりとした大人な雰囲気に。今回はイタリア、イギリス、フランス、ドイツと国別に曲をめぐっていくという趣向。まずはイタリア編。ローマカトリック教会が全盛を誇っていた当時、文化の中心はイタリアだったらしい。と、言われても、実際に曲を聞いてみるとイタリア男が情熱的に女性をくどいている、って感じ。ま、タイトルが「恋する人たちよ聞いておくれ」だったからかな。作曲者はカッチーニ。アヴェ・マリアってこの人のもありましたよね?ローマだけに、ロマンティック?次は海を渡ってイギリス編。といっても、曲はG.ファーナビー(1563頃~1661) スペイン風W.バード(1543~1623) 涙のパヴァーヌと、二曲続けてスペイン。ファーナビーさんはチェンバロ奏者であったと同時にチェンバロの装飾も手がけていたそうです。とーたるぷろでゅーすですねぇ。スペイン風とはいいますが、なんとなくヘンデルっぽい、明るく溌剌とした感じの曲。涙のパヴァーヌは、当時ヨーロッパ中で流行っていた流行歌、実際には吟遊詩人みたいな人がリュートで弾き語ってたらしいのですが、それをチェンバロ用に書き起こしたのだそう。そのせいか、なんとなく異曲情緒漂うというか(ま、日本人からしたらどの国も異国なんだけど)、無国籍っぽい感じ。チェンバロって古楽のイメージからかわりと教会っぽい感じが勝手にしてたのですが、この曲は流行歌だけあってなんというかもうちょっと世俗っぽい。メインの料理をはさんで、次はフランス編。ここにくるとちょっとは知ってる人も出てきます。当時、ベルサイユ時代の黄金期。ルイ14世が白タイツをはいて踊り狂ってた時代ですかね。クープラン (1626~1661) ピエモンテ人ラモー (1683~1733) 女神達の会話 喜びクープラン(1668~1733) 神秘の障壁ちなみに、2人のクープランんは別人です。ラモーさんはラヴェルに称えられた人、どっちかのクープランさんはドビュッシーの「クープランの墓」の人でしょうか?さて一曲目、ピエモンテとはイタリアのアルプスよりのところ。イタリアの群雄割拠時代、最終的に統一を果たしたのがこのピエモンテ人だったそうです。それだけ力があったんでしょうね。なぜ、フランス人のクープランがイタリアのピエモンテ人の曲を作ったのかは知りませんが、大阪の人が「東京人」という曲を作るみたいなもの?ちょっと違うかな?なんとなく勇ましい感じの短い曲。続いてラモーの「女神達の会話」。ミューズ達が他愛もないことをおしゃべりしてる様子だそうですが、ミューズたちは大阪人ではないので長調ではお話されないようです。短調というには不思議な光の差し込む、教会旋法とでもいうのでしょうか?シチリアーナのような、短調でも長調でもないような不思議な曲調でした。喜びは、下々の者にもわかるようにわりと明るい音楽。3人目のクープランの「神秘の障壁」は神秘でしたね。でも、イメージ的にはそんなにレベルの高い神秘じゃなくて迷路を楽しんでるような感じ。短い曲であっという間に終わります。さてさて、いよいよコーヒーを残すのみとなり、最後の曲。コーヒーがアラブの修行僧に発見されてから数世紀、ヨーロッパに入ってくるや否や、あっという間にヨーロッパに広がり、主要な都市にはコーヒーハウスができたそうです。そこでは、それまで教会か貴族の屋敷でしか演奏されなかった音楽の生演奏がされるようになり、あのバッハもそこでコーヒーカンタータなどの世俗カンタータを生み出したとか。バッハは意外に「やんちゃ」だったそうです。武勇伝がいろいろあるとかないとか。さてそんなバッハがヴェネツィアの作曲家、ヴィヴァルディの曲を研究し、イタリア風(ヴィヴァルディっぽい曲)として発表したのが「イタリア協奏曲」。協奏曲とはいえチェンバロの独奏曲。でも、よく聴くとソロとトゥッティがちゃんと入ってるんですね。そういえば、昔この曲弾いた気がする。と、聴きながら思い出した。バッハのイメージが強すぎるのか、正直ヴィヴァルディっぽいというよりは正真正銘のバッハ。バッハってやっぱり大作曲家です。今まで、ピアノでしかあんまり聴いたことなかったけど、バッハの時代の楽器で聴くと、また違った味わいがみえる気がします。終演後、「よかったらちょっと触ってみてください」とのことでほんとに「触って」みました。ピアノフォルテと違い、強弱がつかないのかと思ってたら、ちょっとしたタッチで強弱とはいわないまでも雰囲気は出るらしい。ま、私がやってもわかんなかったけど。チェンバロにはいろんなタイプがあり、英語ではハープシコード、イタリア語ではチェンバロ、ドイツ語ではクラビーア。地域によって大きさや装飾や鍵盤の数など実にいろいろあるそうです。基本的には、鍵盤をたたくと木の札みたいなのがぴょーんと上がって、その木についてる爪が弦を引っかいて音を出す仕組み。ちなみに現在では爪はプラスティックですが、その昔は鳥の羽の軸のところだったそう。なんかヨーロッパって感じですね。今日のチェンバロは大きくて、鍵盤が二段ありました。下の主鍵盤は溌剌としたはっきりとした音色。上の副鍵盤は少しやわらかい繊細な音色。で、あるキーを「がこっ」とすると、二段が連動して動く。そうすると響きが輝きを増し、倍になってちょっと感動。あと、リュートストップっていう機能もあって、ミュートがかかって「ポロロロロン」となったり。こんなに間近にチェンバロを見たのが初めてだったのでいろいろと発見があって楽しかったです。そんなわけで、チェンバロコンサートでした。滅多にない機会なだけに、行けてほんとによかった♪また地元でこんなのがあったら行きたいな。今週末は久々にこっちでゆっくりできたので、ちょっと余裕があって楽しめました。さて、明日からまたがんばろっと。
2008年07月27日
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最近、気付いたら、 「♪ポーニョポーニョポニョ…♪」 と歌ってる自分がいた。 というか、頭の中に回ってなくても、どこかで誰かが歌っているので、すぐに頭の中を占領する。 この間はCT室で技師さんたちが大合唱していた。 病棟に上がって来たら、副部長が口ずさんでいた。 というか、およそポニョとは無縁と思ってたこのむくつけきおじ様は、なんと一人で早々に見に行かれていたらしい。 うーん、気になる。 そんなにポニョって、魅力的なのか? というわけで、当直明けで病院にちょこっと顔出して、そこから梅田にゴー。 ギッリギリで間に合い、ポニョを観てきました♪ ここからちょっとネタばれ。 ストーリーはとっても心温まるもので、たまに涙が出る所も。 なかなかよかったです。 ところで、観てるうちにある疑問がムクムクと沸き上がってきた。 それは。 「宮崎駿ってもしやワグネリアン?」 ポニョの本名?はブリュンヒルデというらしい。 しかも、劇中つぎつぎとワーグナーの「指輪」らしき曲が…。 実はワーグナーあんまり知らないのでよくわかんないのですが、確実にワルキューレの騎行はあったと思う。 そう考えてみると、ブリュンヒルデ=ポニョの設定も意味深だ。 非常に朧げな記憶なのだが、ブリュンヒルデって神様どうしの間に生まれた子で、ポニョもお母さんは女神様っぽいし、お父さんも元人間の魔法使い。 なんか似ている。 それに、確かブリュンヒルデって人間のジークフリートと結婚するんだっけ? それで、確かお父さんとすったもんだがあるような…。 うーん、考えれば考えるほど、指輪のパロディっぽいんだけど、考えすぎ? ワグネリアンの方、教えて下さい! ちなみに、例の「♪ポーニョポーニョポニョ♪」の歌は、実はエンディングだけに登場します。 でもインパクト絶大なので、頭の中にはその歌だけが残ります。 そして私は今日も気付いたら歌ってるのでした。 ♪ポーニョポーニョポニョアヒルの子♪ あれ?なんか違う…。
2008年07月26日
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連日のあまりの暑さに耐え兼ねて、先日ちょっと小旅行に出かけてきました。行き先は貴船と鞍馬。大学時代の友人、Yちゃんと一緒です♪お互い京都は何度も足を運んでいますが、市内や嵐山周辺がほとんどで洛北は初めて。山深い緑の中でせせらぎの音を聞きながら川床で鮎を食べるなんて、素敵よねぇ!とか思って行ってみたものの…。みんな考えることは同じでした。車で行ったので、狭い山道にあふれんばかりの歩行者をひきそうになりながら、対向車とぎりぎりですれ違うというアクロバティックなドライブ。Yちゃん、お疲れ様でした!私なら途中で泣いてました…。結局、川床料理も、お目当ての流しそうめんも食べられず、横目で山の緑を見て、リベンジをかたく誓ったのでした。というわけで、気を取り直して今度は鞍馬へ。こちらは打って変わってスイスイでした。すぐ近くに駐車場もあっさり見つかり、散策開始。まずは駅前ででっかい天狗がお出迎え。写真では大きさがわかりにくいかも?とにかく大きかったです。とりあえず、お腹がすいたので、くらま荘という料理旅館でちょっと遅めの昼食。なんだ、ここにもちゃんと床があるじゃん!というわけで、落ち着いてゆっくりいただきました。写真はお料理と床から見下ろした川の流れ。美味しかったです♪お腹もいっぱいになったところで、鞍馬寺へ。牛若丸があずけられてたお寺です。写真は立派な山門。。階段を上がっていくと、ケーブルカー乗り場があり、片道2分で急な斜面を登っていきます。こんな感じ。→そして、ここまで来てしまってから、もう一人の友人、K君を呼び出すという勝手な私たち。それでも心優しい彼は、怒らずに鞍馬駅から鞍馬山の上まで登って来て、しかもお茶まで買ってきてくれました…。ありがとうー!そこから3人で、さらに上の方にある本殿を目指しました。登っても登っても、どんどん現れる階段。でもその分、景色もどんどんよくなっていきます。いよいよ本殿。一字心経というのがあって、私は般若波羅蜜多心経の蜜の字を書きました。それぞれに願いごとをして、学生時代に戻ったようにおしゃべりをして、あぁ、いいなぁ、としみじみ。働き出してから、こういう機会って貴重です。途中、甘味処でところてんを食べ(疲れた体に三杯酢が美味しかった!)、清少納言も歩いたという九十九折りの山道を膝を笑わせながら降りてきました。降りたところにある由岐神社のおみくじ。→天狗さんでした。鞍馬山で心が浄められたところで、次は汗を流しに鞍馬温泉へ。鞍馬山からちょっと行った所にある、宿泊もできる温泉です。内湯も露天風呂も入れて、浴衣もあって休憩もできて、と至れり尽くせり。川は見えなかったけど、山は遥かに見渡せて、思わず、「ずっとこうしてたいねー」と。久しぶりの広いお風呂に疲れも吹っ飛び、K君をおもいっきり待たせて、今日何度目かのごめんなさい。ほんとにごめんよ。それから京都在住のK君オススメの和食屋さんへ。いきなり付きだしがとうもろこしのアイスで、びっくり。食べてみると、あまーいコーンが口いっぱいに広がって幸せ♪その他にも鱧のしんじょうとか鮎のつみれ汁とか加茂茄子の田楽とか。めくるめく夢のようなメニューでした。隣で外人さんのお客さんに、大将が英語で説明してたりでさすがは京都。。。ま、ちなみにこっちでは急性腎不全の管理の仕方、とかいう変な話をしていたのですが・・・(汗)友達がみんなえらくなるって便利だわ。そうこうしてるうちに、夢のような楽しい時間はあっという間に過ぎ、お別れの時間に。次は流れでモツ鍋の会と決まり、再会を固く誓って分かれたのでした。あぁー、また行きたい!というか、貴船は絶対またリベンジするぞー!
2008年07月20日
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最近、早くも夏ばてです。ものすごい大食いだった私が、ごはんを見ただけで気持ち悪くなるって・・・。お昼にコンビニで1000円近く買ってた私が、今やちっちゃいおにぎりとお茶、250円也って・・・。ちょっと、感動・・・。って、違うやろっ!さすがに続くとなかなか感動してばかりもいられません。早く治らないかなー。ま、夕飯はわりと食べられるというのが、8割方サボり病というのを露見していますが。。。なんとなく最近、また忙しくなってきて、まあ精神的にはいいんですけど、いろいろ手が回らなくなってきたりして、ケアレスミスばっかです。はぁ、だめだなぁ。それはそうと、今日は初ムンテラ。ムンテラって、一種の業界用語ですかね?ムントテラピーの略(だと思う、たぶん。)直訳すると口治療。つまり、インフォームドコンセントを取るための説明です。というのも、部長先生の下でもってた患者さんがある日部長と大喧嘩してしまい、「それならもう自分は見ないっ」と部長をキレさせ、なぜか私に全主権が落ちてきたのだった。「うっ・・・。」って感じでしたよ。でもまあ、こういうややこしいシチュエーションで研鑽を積め、との親心ですかね。今まで、上の先生の見守りの元でムンテラをしてきたのだけど、今回はなんせ喧嘩後なので上の先生なし。その上、結構厳しいムンテラでした。リンパ腫の人で病気が進行して、もう後がないという状況での化学療法。一応、文献探して自分でレジメンを考えてなので、これで合ってるのかというのが常に不安。まあ、一応カンファで科としての総意は得たけど、今まで既に決められた治療を安心してやってただけだったので、今回はドッキドキでした。うーん、独り立ちって厳しい。人一人の命がかかってるので、そんなことも言ってられません。さらに明日はいよいよ移植の患者さんが入院。こちらも負けず劣らず厳しい状況。夏ばてなんてしてる場合じゃないっ!というか、仕事終わってこんなの延々と書いてる自分、疲れてるんかな・・・。帰ってから、コードブルー見ました。またまたいろいろとつっこみつつ、ちょっとかっこいい!とか思ったり。ところで素朴な疑問。彼らは研修医なのか?それとも後期研修医?普通、一人で開腹できる研修医っていないよね?あと、あんなにみんな、けんのんじゃない気がする。まあでも、一流と言われる人達はそうなのかなぁ?ていうか、自分が内科医だからかもしれないけど、みんなそんなにオペやりたいの?私は救急の時の緊急オペはめっちゃ嫌々入ってた気がする…。強いていえば、オペってちょっと非日常だから血が騒ぐのかな?うーん。なんて考えつつ。はあ、やっぱり疲れてるかも…。おやすみなさい☆彡
2008年07月17日
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今日は大学で当直中。24時間一人で過ごす当直って、暇でうれしいのを通り越してちょっと退屈です。ごはんも一人で食べるので、ちょっとわびしいです。とはいえ、アメニティはものすごく充実した医局なので、結構楽しんでたりします。というか、勉強しなさいって感じですが。。。べんきょしてるといつの間にか寝ちゃってました。お昼寝って、何日ぶりだろ。気持ちよかったです♪で、夕食。今日は、第二土曜でお客様感謝デーだったため、お寿司にしました。結構美味しかったです。うふっ。結構いい当直してますね。さてさて、今日はこのまま何にもありませんように。
2008年07月12日
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札幌からこっち、すっかりご無沙汰でした。あまりにもご無沙汰だったので、なんかブログの書き方を忘れてしまったかも。思えば、札幌行きの前日に車をこすり(というか凹ませ)、修理代がだいたい30万円と言われ持ち主も一緒に凹みました。生まれて初めての事故処理。一応、けが人もなく、相手の損害もなく、私だけの事故でした。ソニー損保でよかった、といえるかどうかはよくわかりませんが、まあ無事にうちのヴィッツ君は戻ってきました。でも、ついでに何個もあったちっちゃいキズたちも治ってしまったので、前よりもかなり気を使う車になってしまった・・・。前は、どうせ結構キズついてるしいっか、と思えたのだけれど。ま、これに懲りて今後は気をつけます。というか、バックモニターつけた方がいいのだろうか。。。それから、今までタダ働きだったのが、ちょっとだけお給料をもらえることになりました。どういうことかというと、放射線科に出稼ぎです。週3回午前のみ、造影CTの点滴取りをするといういわば肉体労働ですな。もうちょっと余裕が出てきたら、ちょっとは読影でも教えてもらおっと。何事もプラスに考える、これ最近のモットーです。肩書きも、放射線科・血液内科という、なんだかよくわかんない肩書きです。結構時間をとられるので、おいしかったバイトも終わりにしたり、ようやく慣れてきていた生活が少し変わってしまうのは少し寂しくもあります。それでかどうかはわかりませんが、最近ちょっとデプレッション。別に、そんなにストレスを感じるほど仕事をしてるわけでもないのですが。サザエさん症候群のちょっとひどいバージョンかな。うーん、一回こうなるとちょっと抜け出すまでしんどいです。そんなこと言ってないで、勉強して自信をつけるしかないということはわかっていても。できないならできないなりにどっか開き直れないところが悪いのかなと自己分析。友人に「5月病やねん」と相談したら、「まあ梅雨明けぐらいには治ってるよ。そうじゃないと鑑別診断を考えて別の病気じゃないか検討しないとね」という、妙に医者っぽい解答が返って来て、変に納得してしまいました。なんか湿っぽいブログになってしまいました。だって天気がものすごい湿っぽいんだもん。梅雨が明ければカラッとしてるのかな。梅雨明けまでもうすぐ。うーん、どうなるか!?今日は大学当直。一人で24時間という、かなり寂しい当直です。寂しいので、友達を呼んで夕飯食べようっと。そして息抜きにDVDでも見ようっと。「神童」。原作は読んだけど映画は見たことなかったので。あー、まだあと17時間。べんきょもしないとなー。。。はぁ。
2008年07月05日
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札幌2日目はフリーだったので、友人Sちゃん姉妹に遊んでもらうことに。でも、Sちゃんは午前中は仕事だったので、その間一人で中島公園に行ってブラブラ。なぜ、中島公園だったかというと。中島公園内には札幌交響楽団の本拠地、キタラホールがあります。最近、ものすごく素敵なブログを見つけてしまい(あやこの部屋)、札響の本拠、キタラにぜひぜひ一度行ってみたかったのでした。まるで日本じゃないような広大な公園の中にあるすごく立派なホールでした。おなかがいっぱいじゃなければ、キタラのレストランで一人でお茶したのに。ホテルの朝のバイキングをまたまた十二分に食べてしまった自分がちょっと情けない。ちなみにあと1週間遅ければ、札幌交響楽団の定期があったそうです。めっちゃ残念!後で聞くと、ほんとにいい演奏会だったようで、かえすがえすも残念でした。いつかキタラで絶対に聴きたいっ!それはそうと、「あやこの部屋」。めっちゃおもしろいです。びよら好きな方、大阪を愛する方、北海道に憧れる方は是非っ。あ、それ以外の方も一度行ってみてください。私はちょっと人生の潤いをもらいました♪その後、Sちゃん姉妹と合流し、札幌市内をドライブしながら回転すし屋さんへ。車窓からの風景は、広大で雄大で、なんの脈絡もなく牧場とかサイロとか札幌ドームが出てきたりして、やっぱりちょっと日本じゃなかったです。気候も梅雨まっさかりの本州と違って、カラッとして気持ちよかったです。そして、さすがは北海道!回転すしでもおいしかった!ホッキガイとか、うにとか、ザンギとか。回転すしなので、あんまり気にせず、わけわけしながら食べました。おなかもいっぱいで、久しぶりに友達とも会えて、元気をもらって帰ったのでした。千歳まで送ってもらい、北海道の雄大な自然を目に焼き付けながら、搖れる飛行機に乗り関空へ。帰ってきたら大阪は蒸し暑かった。すっかり現実に引き戻されてしまいました。また日常診療。ちょっと最近欝っぽいな。ま、楽しいことのあった後だからしょうがないか。それにしても今回は写真がないです。ちょっと寂しいですね。ま、いかんせん一人旅ですので。。。
2008年06月15日
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出張で札幌に来ています。若手医師のためのリンパ腫セミナー。マイナーですな。会場は天下の北大。チョビとミケがいるかと期待しましたが、農学部は見つけられなかった・・・。 北大ってすごくいいとこですね。私は単科大学だったので、あの公園のようなキャンパスにカルチャーショックを受けました。札幌に行く飛行機の中で、すごい地震があったことを聞き、無事につくのかなと心配したのですが、幸い札幌は大丈夫だった様子。でもすごく大きな地震だったみたいで、被害に会われた方が心配。。。最近、いろんなところで天変地異が起こってますね。札幌に着いたら、友人Sちゃんと妹さんが迎えにきてくれました。久々の生Sちゃん、そのまんまでした。札幌で関西弁で大声でまくし立てつつ、闊歩する女3人。時間も微妙だったので、ラーメン共和国というところでラーメンを食べました。おなかいっぱい。その後、北大を散策して、セミナーへ。さすが、タイトルに若手医師のための、と銘打ってるだけあって、非常に教育的な内容で面白かったです。当てられちゃったりもして、ちょっとあせりました。うーん、いろいろと勉強することがいっぱい。その後、ボスと横浜の先生たちと一緒に炉端焼きに。さすがは札幌、海の幸もジャガイモもおいしかったです。お酒も飲んで、満足満足。明日は一日フリーなので、札幌観光の続きをやって帰ります。はぁ、こんなに楽しかったら来週からいったい何を楽しみに仕事をしたらいいんだ!なんて、考えてしまうところはちょっと重症かな。ま、またボチボチやります。では、おやすみなさーい。
2008年06月14日
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まったり昼休みです。今日、朝病棟で仕事してたら、いきなり患者さんに「わっっ!」とおどかされました。不覚にもめっちゃ黄色い声をあげてしまいました。めっちゃ喜ばれました。完全になめられてます。おじいちゃんに・・・。ま、そんなこといいから、これからの骨髄移植を頑張ってくれ。フッ。ところで、アルバンベルクの感想をいいかげんアップしました。なんだか、だいぶ時間が経ってからの更新なので、ちょっと熱も冷めてますが…。聴きに行ってからほぼ毎日お風呂でベートーベンの弦楽四重奏曲15番の3楽章を聴いています。カサカサの心がちょっとだけ癒されますわ。では、仕事してきます。ちなみに、ちょっとだけ訂正。下のブログ、「歌舞伎の」しゃっきょうではなく、「お能の」しゃっきょうでした。歌舞伎では、連獅子とかいうそうです。失礼。
2008年06月10日
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アルバンベルクをルンルンで聴きに行った辺りから、患者さんの急変などで余裕のない今日この頃です。 感想、もうじきアップします…。 ところで、今日すごいものを見ました。 歌舞伎で「石橋」ってありますよね? 「いしばし」ではありません。 「しゃっきょう」です。 超ロン毛のボサボサのカツラをつけた赤と白の獅子が、頭をありえないぐらいに振り回すという、アレです。 その白い方に今日遭遇しました。 正確にいうと、自転車に乗った「しゃっきょうさん」に。 と、思ったら。 白い超ロン毛の正体は、なんとポメラニアン。 自転車に乗ったおっちゃんの腰にあるウエスとポーチに後ろ脚2本で立ち、前脚2本はおっちゃんの肩にちょんと置かれてました。 一見すると、ブリーチしすぎたボサボサロン毛。 回りの人も何が起こってるのかすぐにはわからず、ぼーっと見つめる人多数。 一方、おっちゃんとポメラニアンは慣れたもので、すまし顔でみんなの注目を浴びてました。 さすがに微妙に安定が悪いらしく、ウエストポーチの上でタンタンとじだんだしてました。 ちょっと癒されました。 今夜、どうか呼ばれませんように!
2008年06月08日
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アルバンベルク、行ってきました。実はホールを出てちょっとしてから患者さんの急変で呼び出されたもので、今頃になっての感想です。当日、一人でこっそり行ったら入り口でなんと知り合いのオンパレードだった…。みんな考えることは一緒なのね。それにしても、一人で来てたのは私だけというなんだかとっても寂しい。こんなことなら、誰かに声をかけて一緒に行けばよかった。さてさて、実は一人だけA席。というか、チケット買ったのがかなりギリギリだったのでA席しか残ってなかったともいう。せっかくなので特等席で見ちゃいました。お気に入りのG列。ここ、舞台と同じ高さなので演奏家との一体感がより味わえるような気がします。最初はハイドンの弦楽四重奏曲88番。ファーストのビヒラーさんが矍鑠と奏でるメロディーは、ちょっとウィーンの香りがしました。あー、アルバンベルクだー。というのが感想。バランスが完璧。間合いが完璧。一切の迷いがない。だから、まっすぐに伝わってくる。それがアルバンベルクたる所以でしょうか。二曲目、ベルクの弦楽四重奏曲すいません、実はちょっとうっとりしすぎてうとうとしちゃいました。ABQを聴きに行かなければ、きっと実演で聴くことはない曲だけにちゃんと聴いとけばよかった、とは思うのですが。おぼろけな記憶では、駒の向こう側を弾いてるのか、なんかちょっと鼻をつまんだような音というか、ヘリウム吸ったような音がしておもしろかったです。うん、結構よかった気がする。休憩時間、これではいけないと思い、コーヒーを飲む。これ、基本ですね。ただ、気をつけないとアンコールあたりでトイレに行きたくなってしまうというオチあり。今回は大丈夫でした。ほっ。って、何の話やねん!そして、さらに知り合いに遭遇。ますます寂しい独り身。気を取り直して、3曲目。ベートーベンの弦楽四重奏曲第15番。私がコーヒーで目覚めたからか、彼らがのってきたからか、明らかに3曲目はちょっと気合が違ってたような・・・。ベートーベンが作曲の途中で寝込んでしまい、復活した後に第3楽章を挿入したこの曲。その第3楽章は病気回復の願いをこめ、「リディア旋法による、病癒えし者の神に対する聖なる感謝の歌」と記されている。その名の通り、荘厳なハーモニーで始まる主題は、リディア旋法というある種浮世離れした宗教的な旋律で歌われる。でも、神妙な顔をしながらも、病気が治ったよーんと言いたくて仕方がないようなウキウキ感。第二主題はニッコニコで、無邪気なまでに明るい。聴いてて、「病気が治ってほんとによかったね」とこっちまで幸せになってしまう。仕事柄、毎日ガンと闘ってる人と接してると、時々悩むことがある。どうしたって、まだ経験もないひよっこだし、自分がガンにかかってるわけではないので(たぶん)、患者さんの痛みが本当にわかるわけではない。わかろうと思うことは大切だけど、医者がそれだけだったら意味がない、ということはわかっていても。「どうせ私の痛みを先生はわからないでしょ」と言われて、言葉に詰まってしまう時だってある。そんな時、この曲を聴いてなんとなくじーんときてしまった。自分のものすごくちっちゃい経験から言って、突然おなかが痛くてたまらなくなった時、思わず「ああ、神様助けて!」と、天に祈ったことはありませんか?私はあります。わりと。で、祈りが通じたのか自然経過なのか、腹痛がウソみたいに消えた時、「あぁ、健康ってなんてすばらしいのかしら!これからはいい子になります」って、思ってしまう。(そのときだけ)言ってみれば、その時の気持ちがまるまる現れた曲。ものすごくストレートに共感できてしまう。なんだか、不覚にも涙が出てきてしまいました。私は、日々こんな瞬間が見たくて仕事してるんだって。コンサートで涙が出たのは(あくびしすぎた時を除くと)初めてでした。アルバンベルクの最終公演というのもあって、過去にコンサートに来た時の思い出とかが走馬灯のように蘇ってしまったのでありました。なんか、脈絡ないですけど。とにかく、健康ってすばらしいっ!そして、音楽もすばらしいっ!青い空のように一点の曇りもなく、晴れ晴れとした気分になったのでした。アンコール後、何度も何度もカーテンコール。ピヒラーさんとちょっと目が合ったような気がして、またもやじーんときました。いっぱいいっぱい感動して、すがすがしい気分でホールの外に出て、さてこれからみんなでお茶しにいこうって鳴った時。ふと見ると、病院からの着信が・・・。がーんがーん。っていうか、何?急変?一瞬にしてパニック状態。そんなわけで、現在に至る。。。ちなみに、まさに私が3楽章を聴いていたその時、患者さんが急変していたのでありました。って、あかんやん!でも、なんとか現在は回復され、ほっと胸をなでおろした次第であります。おしまい。
2008年05月25日
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朝ドキドキしながら病棟に行ったら、患者さんが落ち着いてたので。 アルバンベルク、行ってきます♪(#^.^#) ヤッター\(~o~)/ 帰ってきたらまた報告します♪
2008年05月25日
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今日は週に一度のバイト日です。なぜか医局のエアコンが壊れてます。めちゃめちゃ強くしてみても、めちゃめちゃ温度を下げてみても、「えぇー.だって暑いし・・・.やだ.」って感じのやる気のない風がちょろっと吹いてくるだけです。しかも、西日が・・・。あづい・・・。体力消耗したので、べんきょもせずにブログでも書いてみます。話は変わりますが、ちょっと前に書いたリヒャルト君のチェロソナタ。実は楽天から「品切れっす」というショックなお知らせが。なので、「いいわよ、ふんっ」と鼻息荒くHMVで買っちゃいました。ドンキホーテ、という交響詩を実は初めて聴きました。チェロがドンキホーテさんで、ビオラがサンチョパンサさんだそうです。思わず、志○スペイン村を思い出しましたが、ちょっと違いました。CDが輸入版だったので、ライナーノートを読むのをさっさとあきらめ、ウィキってみました。ドンキホーテとサンチョパンサ、結構ひどい目にあってるみたいです。というか、ドンキホーテは好きでやってるからいいとして、サンチョパンサは内心「けっ、やってられまへんな」なんて思ってたのかもしれません。実際、第3主題ではサンチョパンサとドンキホーテが言い合いしてます。でも、途中からご主人様は愛しのドルネシア姫を思って一人でうっとりし始め,人の話なんて全く聞いてなかったりしますが・・・.そんなわけでそれからも2人はどんどんひどい目にあっていきます。そして終曲では、ドンキホーテが死んじゃいますが、サンチョパンサはいったいどこへ?せっかく、一生懸命ついていったのに、最後は行方不明。サンチョパンサ、かわいそうではありませんかっ。結局振り回された挙句,省みられることもなかったサンチョパンサ君ですが,独奏ビオラで奏でられる彼の歌はなかなか泣かせるのであります.もちろん,ドンキホーテの独奏チェロも涙ちょちょぎれますが.それにしても,きっとドンキホーテはB型ですな.交響詩って,交響的でなおかつ詩的なんだからもっと格調高いのかと思っていたけどなんだか紙芝居みたい。関西人の私には,吉本新喜劇のようでさえあります.ちょっと言い過ぎました.金管で羊の鳴き声とか、ウインドマシーンで風の音とか、結構楽しい。元気のない時に聞くのがおすすめです.カップリングの(というかこっちがお目当てだったんだけど.)チェロソナタ.バイオリンソナタよりもさらに若々しい感じです.なんとなく気分はアルプス.澄み切った空気にリヒャルト君の若さがまぶしいです.しかし,ピアノが結構動き回ってて,音域的にチェロが埋もれやすいかも.実演で聞いた時も席が悪かったのか,ホールの響きがワンワンしてたからかその辺がちょっと.ホントに音量も響きもバッチリなチェロでないと厳しいかも?でも,いい曲です.リヒャルトのバイオリンソナタが好きな人はきっと気に入るはず.そんなわけで,ただ今バイト後の大学当直中.やっぱり母校って落ち着きます.ホームシック度が徐々に上昇中なので,今日は元気をもらって帰ります.このまま明日の朝まで何もなければ.さてさて,日曜はいよいよアルバンベルクなので頑張って仕事に励みます.行けるといいなっ♪
2008年05月23日
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胸に手をあてて考えてみた.4月に下宿して以来,ほとんどまともなご飯というものを作っていない.最近の私のメニュー.・ごはん・冷奴・納豆・ハムエッグ・もずく酢以上.こんなんじゃ,だめだわっ!と思って,ちょっとだけまともなものを作ってみた.・アスパラとベーコンのリゾット・タコとセロリと青じそのマリネといっても,ガスコンロは使ってないけど.炊飯器でリゾットを炊けばものすごくカンタン!でも,40分もかかってしまうので,おなかがすいてる時は無理だな・・・とか考えつつ,サンサーンスのバイオリンコンチェルト3番なんて聞きながら作ってみました.泥棒かささぎを聴きながらスパゲッティをゆでる,って感じでちょっとルンルンでした.そんなこんなでできたごはんは,自分で言うのもなんですが,結構おいしかったです.でも自分で作ったというよりは,炊飯器に入れといたらできた,という感じですが.さて,たこが余っちゃった...また明日も同じメニューの予感.
2008年05月16日
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4月後半の毎日更新から一転、実は風邪ひいてました・・・。連休後半はそんなわけでダウン。一人暮らしの寂しさと心細さが募りまくった瞬間でした。天下のり○な銀行のATMが連休に止まるなぞ夢にも思わず、気がつけば財布の中は250円。チャリーン。帰れません。でも、翌日にはちょっと復活して大学の同級生としゃべりまくったら、翌日から見事に声が嗄れました。ニューハーフも顔負けの声で仕事してたら、患者さんに「大丈夫?」と笑いながら心配されるし。医者の不養生ですね。しかも仕事中に鼻血ブーするし。そんなこんなで、五月も半ばになってやっと回復。このままでは五月病になるところでした。って、ちょっとなってたけど。さてさて、この間からブログで行きたいと騒いでいたアルバンベルクの最終公演。実は今しがたゲットしちゃいました。きっと人気公演だし、絶対もういい席なんてないんだろな、とか思ってたら。なんとあるではありませんか。G席の真ん中らへん。前にゲルハルト・オピッツ先生(師匠のお知り合いなので、一応先生づけにしてみました。)のリサイタルが、G席の19番という超ど真ん中だったのですが、それがものすごくいい席だったので、今回も即決め。舞台とちょうど同じぐらいの高さになっていて、しかもど真ん中。これは行かねばっ。お願いだから、みんな25日は熱出さないで…。アルバンベルク、思い起こせば大学時代、みんなで行ったなぁ。ベートーベンのカルテット4番を弦楽合奏でやったことがあって、その時ベトベンカルテット一大ブームが起こったのでした。局所的に。最初、ぜんぜん知らなくて興味なかったけど、聴いてみてびっくり。なんか、ぜんぜん違う。うまく言えないけど、ものすごい上質のワインを飲んでる感じ。まろやかで、でも刺激的で、でもやっぱりどっしりしてて。あの人たちって、やっぱり始終相談してるのかなって。四重奏団だけに。ひゅるるー。冗談はさておき。ほんっとに練られた演奏なんですよ。月並みな言葉だけど。普段、ベルクのカルテットなんて絶対聴こうとは思わないのに、目の前で演奏されるとなんか引き込まれてしまう。ベートーベンも、目の前にドラマが繰り広げられるのです。あぁー、いい席取れたし絶対行きたいっ。行けたらまた感想はアップしますね。で、こんな話をしてたら意外に周囲にクラシック好きが多いことにびっくり。休日に一人でふらっとクラシックコンサートに行くのは私ぐらいかと思ってたら、たまに行くよー。とかいう先生がチラリホラリ。そうなんだー。血液内科ってやっぱりマイノリティーの集まり?そんなわけで、五月病も吹っ飛ばしてまた頑張ります。
2008年05月16日
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【送料無料選択可!】ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番 ハ長調 作品60「レニングラード」 / エリアフ・インバル(指揮)/ウィーン交響楽団今日はゴールデンウイークの中の飛び石のお休み。なので、今日が休みということを忘れるところでした(笑)昨日の夜にハタと気付き、なんかちょっと得した気分♪なので今日はルンルンで仕事して、お昼にはルンルンで帰りました。で、せっかくなので。またまたコンサート検索。ゴールデンウイークなのでなんかやってるかなと思ったら、案の定いいのがあるではありませんか。いずみホールのモーツァルテウム室内管メンデルスゾーンプログラム、バイオリンコンチェルトフィンガルの洞窟交響曲第3番 スコットランドにするか、シンフォニーホールの関フィル定期、モーツァルト ピアノ協奏曲第23番ショスタコーヴィチ 交響曲第7番 レニングラードにするかで迷った結果。(なんか最近よく二者択一になる気がする。)レニングラードはそうそう聞けまい、そしてピアコンはショパンコンクール入賞の関本さんだし。そう思って関フィルにしました。結構時間に余裕があったのでゆっくりしてたら微妙に遅くなり、着いたと思ったらなんと当日券売切れ!関フィルをちょっとなめてました。というか、ゴールデンウィークだからか!?とりあえず、整理券をもらってキャンセル待ちに並び、開演1分前にB席ゲット!席は3階席の入口から1番遠いとこ。なーにぃ!?走りましたよ、全速力で。完全に肩で息をしながら席につき、1曲目。モーツァルトのピアノコンチェルト23番。ソリストは関本昌平さん。指揮は藤岡幸夫さん。とってもロマンチックなモーツァルトでした。音の広がり、深み、力強さ。何をとってもいうことなし。曲の最初の方でふとよぎった「もしかして、このコンサートすごいかも」という予感は、2楽章の真ん中ぐらいで確信に変わりました。まだ一曲目なのに、なんかのってる。オケもピアノも美しく歌ってました。これからショスタコを弾く人達とは思えないぐらい(笑)、美しい響きでした。モーツァルトはピンク色、とのだめは言ってましたが、今日のモーツァルトはロイヤルブルー。なんだかとってもまじめでひたむきで、ノーブルなモーツァルトでした。それにしてもピアノの関本君にちょっと萌え♪2楽章でうっとりと空を見上げる表情にイチコロです。実はモーツァルトのピアコンは20、21、24番をオケで弾いたことがあるのですが、その時のピアニストさんはみんな若い女性だったんです。それはそれは素敵でしたが、最近オバサン化してきた私としては、若い男の子の演奏姿に思わずぐっときちゃいました(笑)若い男の子といっても、世界の関本昌平なんですけどね。あとコンマスが知らない間に岩谷祐之さんになっててちょっとびっくり。まだ岩谷さんが日コンで優勝されたぐらいの頃、当時私が習ってたピアノの先生と室内楽で共演されてたのを何度か聴きに行ったことがあり、その時よりもさらに貫禄がそなわってらっしゃいました。私とそんなに歳も変わらないはず。あの若さで関フィルをひっぱってるなんてすごいな。さてさて2曲目、いよいよお待ち兼ねのレニングラード。とはいえ、実はそんなに期待してたわけではなかったんです。ショスタコを実演で聞くのは2回目。前は第5番、革命を地元のアマオケで聴きました。その時の印象があまりにも薄くて…。でも今回はちょっとすごかった!まず、吉松隆さんのプログラムノーツがすごい。その時歴史が動いたって感じ。ここに全文を載せたいぐらいですが、それもできないので拙文で。ナチスドイツのポーランド侵攻から2年。1941年6月、ついにソビエトへの侵攻が始まった。さらに9月にはレニングラードを包囲。34歳にして母校であるレニングラード音楽院の若き教授であったショスタコーヴィチは迫り来るドイツ軍の気配を感じながらこの交響曲の作曲に着手した。全曲の完成は、ソビエト軍がモスクワに迫っていたナチスドイツを撃破した12月27日。900日にわたる第二次世界対戦の中でも最も悲惨な、レニングラード包囲の開始から侵攻、激戦を経て勝利の兆しに至るまでの全てがリアルタイムに描かれている。第1楽章。美しい平和な主題で始まるが、突然ピアニッシモの小太鼓の連打が始まる。ここからは同じ主題がボレロのように繰り返され、次第に手がつけられないぐらいに増殖する。小太鼓の無機質な音が近づいてくるドイツ軍の軍靴のようにも、銃声のようにも聞こえて不気味でした。そして、その増殖する主題が完全におどろおどろしいわけではなく、なんとなく明るくて平和っぽい感じが残っているのも、なんとなく薄ら寒い感じ。。。金管によるサイレンのような唸りも緊張感を高めます。最後に、再び牧歌的な美しい旋律が戻ってきて、一応ほっとします。2楽章は美しいスケルツォ。3楽章のアダージョと共に、うっとりするような優雅な楽章です。昔はよかった、みたいな感じ。特に、3楽章のアダージョは神秘的。祈りにも似た、本当に美しい響きです。4楽章。第1楽章が戦いの始まり、激戦であるならば4楽章は勝利の兆し。3楽章からアタッカではじまるこの勇ましい楽章は、モールス信号のV(…ー)をふんだんに用い、バンダも巻き込んで勝利を朗々と歌い上げる。もう、テンションマックスです!執拗に繰り返されるVサイン、金管の咆哮、弦の叫び。ていうか長い!でも、どうしようもなく素晴らしい!死ぬまでにこの曲を実演で聞けてほんとによかった!と、嫌でも思わされてしまうエネルギー。シンフォニーホールの音響がまた絶妙で、3階バルコニー席というはるかかなたの席でも十分に伝わってきました。いやほんと、ショスタコは実演です。ほんとはまりました。今までに1番感動したのは庄司紗矢香と小菅優のデュオコンサートでしたが、今回のもそれに匹敵するぐらいの感動でした。関フィル、すごいよ!ちょっとなめててごめんなさい。次も絶対行きます!(休日なら。)またショスタコやってください!そして、あまりに感動したので、タワーレコードに直行してレニングラードを買っちゃいました。1番廉価で、レコード芸術推薦と書いてあったインバル、ウィーン交響楽団。バイトに行く車の中で大音声で聴こうっと。次は5月25日のアルバンベルク最終公演に行きたいな…。アルバンベルク、終わっちゃうのか・・・。それまで頑張って仕事します。。。
2008年04月29日
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こんな時間まで医局でねばってたら・・・。なんか、衝動買いしてしまいました。リヒャルトのチェロソナタ。Amazonでも、セブンアンドワイでもなかったのに・・・さすがは楽天!検索したら2つありました。ヨーヨーマ&エマニュエルアックスのリヒャルト&ブリテンのチェロソナタにするか、スティーヴン・イッサーリス(Stephen Isserlis)/ロリン・マゼール(Lorin Maazel)/バイエルン放送交響楽団のドンキホーテ&チェロソナタにするかで迷った結果・・・。ブリテンよりもやっぱドンキでしょ。となったのでした。確か、ブリテンのチェロソナタってちょっといっちゃってた気がしたもので。。。それにしても、やっぱりマイナーな曲なんですねー。はぁ、仕事しよっと。
2008年04月28日
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昨日定演が終わってから急いで大阪に戻ったら、患者さんもなんとか落ち着いていました。そんなわけで。。。昨日久しぶりに舞台にのったら、なんとなく音楽を思いっきり浴びてみたくなったので、今日はふらりと演奏会に出かけてきました。お目当てはリヒャルトシュトラウスのチェロソナタ。去年、やはりふらりと出かけた庄司紗矢香&小菅優のデュオコンサートで同じくリヒャルトのバイオリンソナタに出会い、大好きになったので。あの時の感動を再び!とばかり、気合を入れて洗濯を済ませて、ザフェニックスホールまで行きました。うーん、近い。当日券目当てにちょっと早めに行ったので、時間が余ってしまいました。なので、その辺ブラブラして。。。と、思ったけど何もなかった(爆)Les Cloches宇宿真紀子さんと直彰さんの姉弟デュオで、お姉さんの真紀子さんがピアノ、弟さんの直彰さんがチェロです。真紀子さんはとってもチャーミング。で、弟さんは落語家の桂吉弥さんとピアニストのランランを足して2で割った感じ、と一人でつぼにはまってました(笑)2人とも、小さい頃に渡仏し、フランスで育ったそう。今回のプログラムもフランスものが中心でした。前半、メンデルスゾーンの無言歌とシューベルトのセレナーデ(チェロ&ピアノ)、ラベルの亡き王女のためのパヴァーヌ、水の戯れ、サン・サーンスのロマンス、ドヴュッシーの喜びの島などなど。ホールが結構ワンワン系だったせいもあり、どちらかというとピアニッシモの繊細さよりもフォルテの迫力の方が勝っていたかも。私の勝手なフランスもののイメージは、一見無秩序でいて、見事なまでの色彩の乱舞。刻一刻と移り変わっていく色彩は捕らえようなく、でもおぼろげな輪郭が仄見える。って感じでしたが、ただ一つ難を言えば、この輪郭がほんの少し骨太だったかも。というか、響き過ぎたのかもしれないけど。フォルテの迫力は申し分なくて、喜びの島なんかはかなりよかったです。というか、最近私がフランスものからちょっと遠ざかってただけなのかもしれません。なんとなく、集中して聴けなかったような気もしました。で、休憩挟んで後半。ドヴュッシーの映像、第一集。これもやっぱり前半と同じ感想。でも、3曲目の「動き」はよかったです。なんかこう、ぷつりと糸が切れたように終わるラスト、ちょっとおしゃれですよね。この人のラベルのPコンとか聴いてみたいな♪とか、ふと思いました。さてさて、トリはお待ちかねリヒャルトシュトラウスのチェロソナタ。出だし、おっこれはっ!と思ったのですが。気づくの遅いことに、なんかピアノとチェロのバランスが微妙。ピアノが響きすぎて、チェロが聴こえない。ユニゾンのところは完璧チェロが埋もれてました。チェロの低音の響きも、素晴らしいだろうにあんまり聞こえず(涙)曲が地味なのか、席が悪いのか!?そんなことを考えてたらなんかやっぱり集中できず、ちょっと不完全燃焼。でも、なんかよさげな曲ということはわかりました。アンコールは、愛のテーマとG線上のアリア。アンコールの最中に、反響板がスルスルと上がっていって、大阪の夜景がステージに現れる、というお決まりの演出にちょっとニヤリとしつつ。うーん、なんとなく不完全燃焼で終わってしまった。帰りに、このモヤモヤを晴らそうと、リヒャルトのチェロソナタのCDを買って帰ることに。件のワルティー堂島に寄って探そうと思ったら。ここって、作曲家別に分けてあるのはほんの一部で、ほとんどレーベル別なんですよね。むきゃー、探しにくいっ!というわけで、いかにもクラシックおたくっぽい(あら、失礼!?)店員のおじさんに聞いたら、ものすごーく長い間探してくれて、挙句「海外からの取り寄せになります。」とのこと。えぇーっ、そんなにレアな曲だったのか!ますます聴きたいじゃないか。。。というわけであきらめきれず、それならば西日本最大を誇るジュージヤ ハービス梅田店に行ってみたら、なんかどれだけ探してもCD屋さんはなく、あるのはスタインウェイのショールーム。っていうか、さすがはリッチなハービスですな。聞いてみたら、CD屋さんは2月で営業終了とのこと。えーん。あー、ますます気になる。。。仕方がないので、サイレントバイオリンをためし弾きして帰りました。あー、リヒャルトのチェロソナタがめっちゃ聴きたい!と、結局悶々として帰りました。うーん、今日は一日なんだったんだろ。。。まあ、いいコンサートでしたけどね。
2008年04月27日
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半年に1度の大学オケの定期演奏会でした♪ひっさしぶりにケースを開けて、弦が切れてないことを確認して、ゲネプロから参加。しかもゲネ遅刻してるし…。今回は一回も練習に出られなかったので、史上最高にやばい本番でした。そうまでして出ることもないかとも思ったのですが。ま、単純に弾きたかったんです。結構弾きやすい曲がそろってたのでいけるかな、と。思ってたら、一曲「これはいくらなんでもこのまま出たら迷惑やろ」と思い、その曲は降りました。うーん、自分がコンマスまでして、何回も本番に乗せてた曲だったのですが…。やっぱり、下手になるのは一瞬です。上手になろうと、あんなに弾いてたのにね。メインの曲とアンコールだけゲネに間に合い、バタバタとさらって、あっという間に本番。現役時代には許されない不真面目さです…。こんなOBのわがままを許してくれた現役さん、ありがとう(涙)一曲目、モーツァルトのディベルティメントK.136。実はこの曲、降りて袖で聴いてました。袖で聴いたの初めてでしたが、低弦の地響きが伝わって来て、迫力満点でした。弾きたかったな…。2曲目、パーセルのシャコンヌ。ここから参加。といっても、どんな曲か知らず、本番で初めて聴きました…。いい曲です。以上。だって余裕なかったんだもん。休憩はさんで、3曲目、バッハの主よ人の望みの喜びよ。唯一余裕で弾けました。これも現役時代、いやというほどあちこちで弾いたネタでした。こういう、なんてことはないけど、単純にいい曲もたまにはいいですね。4曲目、シベリウスのアンダンテフェスティーボ。アンコールピースとして弦楽合奏ではよく使われるようで、私も何度か実演に接したことはありました。でも、初見…。ゆったりした小曲で、北欧の香もちょっとする、名曲というほどではないけど、ふと出会うと幸せになる曲。弾いてて、怖かったけど、癒されました。そしていよいよ本日のメイン、アブラカタブラ組曲。ではなく、パーセルのアブデラザール組曲。ブリテンの青少年のための管弦楽入門は、実はこの組曲の第2曲、ロンドが元ネタ。原曲はバロックって感じのどっしりした曲です。テンポもどっしり系なので、わりと弾きやすくて結構ノリノリで弾いてました。みんなもノリノリで、特にコンバス隊がバリバリ弾いてて気持ち良かったです。どんな曲でもそうかもしれないけど、特にバロックでは低弦にバリバリ弾いてもらうと弾きやすいです。そんなわけで、バリバリ弾いてバッチリストレス解消しちゃいました。ノリノリでアンコール。全パート、全曲ピッツィカートのPlink Plunk Plank。この曲、実にごきげんな曲で、途中チェロは回るわ、コンバスは回るわ。実はチェロ達が回してる間にバイオリン、ビオラも楽器をこすってキュッって音を立てるんですが、これがなぜか出ない。若い子達はみんな普通にキュッっといわせてるのに…。単に私が練習不足なのかと思いきや、トラさんも苦労してる様子。もしや、手の油が足りない?それって、私も歳とったということ!?と凹んでたら、本番は1度だけ成功しました♪よかった!そんなこんなで、最後までドッキドキの演奏会でしたが、なんとか大過なく(小過は数々あれど)、終われました。ほんとに、こんなにナメたOBですいません!って感じですが…。次こそはもうちょっと余裕をもって弾くぞー!サイレントバイオリン買おうかな…。でも、無給の身に7万の出費は痛い…。うーん。でもなんだかんだいって、日常を離れて音楽に癒された一日でした。音楽って素晴らしい!月並みな一言ですが、これに勝る表現はないでしょう。さてさて、また明日から仕事がんばろ!
2008年04月26日
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4月19日、20日と新潟に研究会に行って来ました。その名もリンパ腫治療研究会、いわゆるリンフォマニア(リンフォーマ=リンパ腫とマニアをかけてるんですな)の会、みたいです。実は、東は静岡までしか行ったことがなかったので、今回さらにちょこっと東まで遠征。今回のルートは京都から東京経由で上越新幹線に乗って新潟まで行くという、私にしてはちょっと壮大な旅でした。5時半起きで6時の電車に乗り、まずは京都へ。そこで、一緒に行く先生と落ち合って、延々5時間ちょい。はぁ、長かったです。途中、初めての東京駅は滞在時間、約10分。なんとなくもったいないような。ちょうどお腹がすいたので、駅弁を買いました。ぶりいくら弁当、だったかな。その名の通り、ぶりとイクラでした。結構豪華!道々、車窓から見える名所を教えてもらいながら、わりと楽しい旅でしたが、如何せん朝早かったもので、途中で撃沈。それでもやっぱり長くって、やっと1時前に新潟に到着!研究会の会場はその名も朱鷺メッセ。新潟ですねぇ。ちょっぴり緊張しながら会場に入り、いろんな先生に紹介してもらいながら、「血液内科をやろうなんて、変わった人だね」と言われ・・・。いやいや、お互い様ですから(笑)いやー、ほんとにこれだけ多くの血液内科医(と血液病理医)が世の中にはいたんだ、と感嘆しました。だって、私が知ってる血液内科って、全スタッフ入れても片手で足りてしまうようなところばかりなんだもん。「日常診療に埋没するな」のお言葉通り、なかなかに示唆に富む症例がたくさんあって勉強になりました。といっても、夢の世界に旅立ってたりもしましたが(汗)結構歴史のある会だそうで、今回は創設メンバーの先生の退官祝いも兼ねてあり、我が師匠のN先生も表彰されてらっしゃいました。すんごい気さくな先生だけど、ほんとはすごい先生なんですね。研究会終了後には、なんと信濃川クルージングなるものがあり、夕暮れ時の新潟の町を船の上から散策するという心憎い演出。写真は萬代橋と日航ホテル新潟。(ここに泊まりました!)ちょっと風は強かったけど、なかなかに気持ちよかったです。それが終わって、懇親会。何気にものすごーく高名な先生方がそろってる中で、ちょっと緊張。でも、皆さん気さくに話しかけてくださって、ちょっとずつ緊張が解けました。特に今回の会では、女医さんがわりと多く参加されていたのがちょっとびっくり。というか、血液内科の女医さんって、私の身近には一人ぐらいしかいなかったので。なかには、ものすごくエネルギッシュに活躍されている先生もいて、ちょっと憧れちゃいました。うーん、まだまだひよっこだけど、ここからどんだけ大きくなれるのかは私次第ってことなんですね。がんばろっと。さてさて、立食パーティーで新潟のおいしい魚を堪能したところで、次は二次会。なんでも、この研究会は夜の部であるこの二次会が必ずセットなのだそう。皆さん、結構飲むのが好きなんですね。二次会では、横浜グループの若い先生たちと知り合いになりました。日ごろ同期がいないので、こういうところで年の近い先生と知り合いになれてよかったです!横浜は若い女医さんがすごく多いらしく、うらやましいです・・・。途中、酔っ払った、ではなくいつもよりもさらに陽気になったおじ様たち(実はすごい人たち)とも和み、お酒の入った席はいいものだなぁとしみじみ。もちろん、新潟のおいしいお酒を堪能しました。ごちそうさまでした♪研究会で二次会まで行ったのは今回が初めてでしたが、人脈ってこういうところからできるんだな、と思いました。というか、純粋にお酒がおいしくて、いっぱいしゃべれて楽しかったです。みんなこうやって、また日常診療に戻っていくんですね。私もいつか、ここで会った人たちの100分の1でもいいから、いい仕事をしたいな、と思いました。結局、日付が変わるまで飲んでホテルに帰り、せっかくの豪華なホテルなのにバタンキュー。でも、ちゃっかり泡風呂は楽しみました。そして、朝ごはんもしこたま食べ、さすがは新潟のコシヒカリ!最高でした♪研究会2日目。昨日あれだけ飲んだはずなのに、そして明らかに声まで嗄れてるのに、普通に議論しだす先生たち。私はといえば、上のまぶたと下のまぶたがくっついて・・・。教授のま隣で寝てました・・・。だめじゃん!反省。医者って、どんだけ飲んでもタフじゃないといけないんですね。そんなこんなで研究会は終わり、新潟駅で名物笹だんごと駅弁を買い、一路東京へ。私のお弁当はもちぶたのなんとか丼でした。で、一緒に行った先生のは雪だるま弁当。富山のだるま弁当に対抗して作ったこの雪だるま弁当、ゆるーいキャラが人気で売り切れ続出だそうです。なんと食べ終わったら貯金箱になるというすぐれもの。中身は意外と普通でした・・・。お腹もいっぱいになって油断してたら、上野の手前でいきなり新幹線がストップ。「ただ今停電が発生いたしました」って、おいおい・・・。次の乗り継ぎって、10分ぐらいしかなかったような・・・。結局、動き出したものの、次の電車は私たちの目の前で発車してしまいました・・・。気をとりなおして、数本あとののぞみを取り、ちょっとだけ余った時間で東京駅の散策。なんとなく、東京ばな奈をゲット。これ、結構おいしいんですよねー。そこからの東海道新幹線はさすがに止まらず、またまた観光名所を教えてもらいながら帰ってきました。ちなみに富士山は行きも帰りもあんまり見えず。ま、去年の夏に河口湖で堪能したからいっか。浜名湖と琵琶湖は見えました♪新潟を出てから5時間ちょいでようやく京都に。よく考えたらそのまま新大阪まで乗ってたらよかった、と思いながら大阪まで帰ったのでした。あー、疲れたけど楽しかった!また明日から日常診療がんばります・・・。
2008年04月23日
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昨日は実家でのんびり過ごしたので、今日は朝からちょびっと病棟に顔を出してきました♪といっても、行ったのが9時半だったので、もうすることもなく…。結局さっさと帰って来ちゃいました。その帰りに、気持ちのいいお天気だったので大川を散策。葉桜もなかなか風情があっていいものです。花は盛りのみを見るものかは、ですね。調子に乗って歩いてると、そのうちに私はどこ?となって、後半はほとんどさまよってたともいいますが…。10分の道のりを30分以上かけてやっと桜ノ宮に到着。(苦笑)せっかくなので専門書をみに、そのまま梅田に行くことにしました。ここでもジュンク堂に行こうとしてやっぱり迷い、うろうろしてたらCD屋さんを発見!クラシックとジャズだけのwalty堂島、グーでした。今日の戦利品。内田光子 モーツァルトピアノソナタ集 8、11、14、15。パールマン バイオリン小曲集 サラサーテ カルメン幻想曲、ショーソン 詩曲、サンサーンス ハバネラ、序奏とロンドカプリチオーソ、ラベル ツィガーヌシノーポリ、ウィーンフィル ヴェルディ 序曲、前奏曲集CARL SCHURICHT(なんて読むの?) シューマン マンフレッド序曲、モーツァルト Pコン19番以上、しめて3033円。ちなみに最後のは 333円でした♪ヴェルディは運命の力とシチリア島の夕べの祈りが目当てだったのですが。1000円のシノーポリにするか、1300円のムーティーにするか結構迷い…。やっぱ、イタリアオペラといえばムーティーよねー。でも300円差はけっこうでかい。しかもムーティーの方が収録曲少ないし。そういや、シノーポリってお医者さんだったっけ?じゃ、同業者ということで♪というわけわかんない議論の末、シノーポリの方を購入。うーん、吉とでるか、凶とでるか…。そんなこんなでおもいっきり寄り道して、ついでにお昼ご飯も食べて(オムライス、おいしかった♪)、やっと到着。医学書のところをうろうろしてると、なるべく薄めの本を選んでいる自分が…。どの分野でもそうなんでしょうが、需要の少ない専門書って高いんですね。そんなせいで、5000円だったらなんとなくお得感が漂ってきて、3000以下だともう激安!って感じ。それでも何冊か買うと諭吉さんが旅立ってしまうのですが…。前にちらっとお邪魔した静岡がんセンターの先生達が書かれた本があったのでそれも買っちゃいました。本って買った時点でなんかすごい達成感がありますよね。ま、読まなきゃ意味ないんですけど。レジのところで喫茶室のドリンク券をもらったので、ちょっとルンルンしながら紅茶をご馳走になりました。現金なやつです(笑)さて、目的は達成したのでブラブラしてると、B型の本があったので思わず立ち読み。B型ってなんやかんや言って自分が大好きなんです。そして自分のことが話題になるのがなによりも気持ちがいいのでこんな本があるとつい読んでしまいます。ちょっと前に高い買い物をしていなければ思わず買ってしまうところでした。実によくB型のことをわかってますね。危ない危ない。もうじき移植の、私の患者さん。移植したら血液型がB型になります、と言ったら、ものすごく驚いてました。なので、もし移植が成功して生着したら、「B型へようこそ!」と言ってやろうと今から企んでます。一日も早く、そう言える日が来てほしいものです。いい加減、荷物が重くなってきたので。そろそろ帰宅。行きに30分以上かかったところが実は6分だったと知ってちょっとショックでした(汗)思いの外いっぱい買い物をして、まあでもちょっとすっきり。あとは買ってきた本が本棚の肥やしにならないように読むだけですね。これが意外に難題なんですが…。戦利品のCDでも聴きながらゆっくり読もうっと。はぁ、携帯でこんだけ打つの、しんどかったー!!
2008年04月13日
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新しい職場もそろそろ二週間。最初は、知らない人だらけの中で、どうしよーと心細かったりもしたのですが。行ってみれば、この前友人の結婚式で会った子がいたり、高校の同級生がいたり、大学の同級生がいたりと、ちらほらと知り合いもいたりして。そんなわけで、今は「友達百人できるかな」キャンペーン中。キャンペーン中はもれなく!何もついてきません。。。総合医局という、だだっ広いスペースに100人ぐらいの医者がごちゃっといる中で、ひとまずご近所さんだけでも覚えよう、というわけで誰彼構わず自己紹介をしていくと、二年目と三年目の先生に知り合いが結構できました。うーん、知り合いがいると住み心地も違うかも。で、ちょっと余裕もできて思ったのが、みんなの机の上。結構所狭しと本が並んでいて、それだけですごく勉強ができそうな感じ。。。一方私の机はといえば、もらいものの本が数冊、ちまっと並んでいるのみ。こ、これは。。。寂しすぎる。ちょっと巣作りに励まねば!というわけで、手始めに写真を飾ってみたり、マグネットを買ってきてみたり。って、勉強はどこにいった!?でも、本買ったとしても読まないしぃ。。。up to dateさえあれば本なんていらないって某先生が言ってたし。(ま、そのup to dateも持ってないけど)ひとまず、今持ってる本やら資料えやらを暇な時に片っ端から読んどこうと思い、持ち歩いてたら、筋肉だけはつきました。って、よくあるオチですね。で、今日は出張日。某リハビリ病院にて。比較的平和(控えめな表現。)なので、「抗菌約の考え方、使い方」なる本を買って帰りました。まだ読み始めですが、やっぱり感染症ってロジカルなようで奥が深いっす。これから先、血液内科ではきっとありえないような重症感染症とお付き合いしていかないといけないので、べんきょしよっと。うーん、でも平和すぎて眠くなってきてしまった。。。話題変わって、最近とんとご無沙汰なクラシックの話。一応、このブログって音楽のカテゴリなんですよね。最近、仕事の話しか書いてないけど。えー、お題です。自分の持ってるCDの中から、何か10枚ほど持って行くとしたら?何をいきなりって感じですが、早い話が引越しに何を持っていくかってことです。私の場合、意外にドボルザークが多くなりました。ドボ7・8、ピアノコンチェルト、チェロコンチェルト、バイオリンコンチェルト。ドボルザークってメロディメーカーというか、ものすごく土臭いけどハートフルなんですよね。それと、庄司紗矢香のパガニーニのコンチェルト。カップリングでカルメン幻想曲とかパガニーニアーナが入ってて、聴きごたえたっぷり。あとは、ジュリーニのプラームス交響曲全集。これはやっぱり外せません。今までの中で一番しっくりときたブラームス。気品があって、寛容で、落ち込んでても元気になります。それからグラナドスのピアノ作品全集。ニールセンの交響曲全集。この辺、なんとなくマイナーですね。ニールセンの4番「不滅」をのだめで知ってからはまりました。考えてみると、のだめで開眼した曲、結構あります。エルガーのバイオリンソナタとか。ベルクのバイオリンコンチェルトもまた聞いてみようかなと。(前に聴いたときはさっぱりわかりませんでしたが。)あと、サンサーンスのチェロコンチェルト。ドボコンとカップリングでデュプレのやつ。指揮は確か元旦那だったか。ラストはシューベルトのピアノソナタ。そうそう、これものだめで知りました。16番。シンプルなようで、「畳みかけ」がいつの間にか心を打つ、なんかずるいけどしょうがないですね。だいたいこんな感じです。また心の余裕ができたら、ちょっと集めようっと。心の余裕、できるかな。。。
2008年04月11日
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えー,四月です.なんとなく思い立ってタイトル変更してみました.もう,研修医でなくなってしまいいよいよ甘えが許されないなぁと思いつつ,中身はほとんど変わらず「ひよっこ」のままですが.一応の決意表明!?です.3月末に有給があったにもかかわらず,ばたばたと新年度になだれ込み,気づけばなんとなく一人暮らしがスタートしてしまいました.初めての一人暮らし,初めての病院,初めてのバイト,初めての一人当直.いろいろと初めて尽くしです.何もこんなにまとめて初めなくてもとは思うのですが,なにせ行き当たりばったり,走り終わってから考えるタイプなんです...3月の末にあらかじめ歡迎会があって,まずは顔合わせだったのですが,行ったところはわりとおしゃれな焼き肉屋さん.おぉー,っとルンルンはしゃでたら「焼肉なんかでごめんね」といきなり謝られてしまいました.訳がわからずにいると,「いや,初対面の人にいきなり焼肉なんてと思って.せめてイタリアンかフレンチにしろよ」と幹事の先生が怒られているのを見て,思わず「あー,えらいところに来てしまった」とへこんだのでした.なんだかみんなものすごく優秀で洗練されていて,田舎者の私はついていけるのかちょっと不安です.そんなこんなで,4月1日から仕事がスタート.と思いきや,まずはオリエンテーションやら何やらでなかなか始められず.今年はかつてないほどの異動ラッシュで,事務がほとんどパンク状態でした.あまりに忙しそうでひるんでいると,血液内科の先生がほぼ全員で言ってくれてなんとか机とロッカーとIDをゲットして,無事に始動.今までいた大学病院と違い,医局はだだっ広い中にごちゃごちゃと机が並んでいます.周りはみんな知らない人で,かつて体験したことのない環境なので,ちょっぴり落ち着かない・・・.しかも,カルテが久々の紙カルテ.大学で電子カルテにようやく慣れてきた頃だっただけに,逆に新鮮.ボールペンの減りの速さに,なんとなく仕事してる感を感じる私って...まあ,いろいろ慣れるしかないですね.そんなわけで(どんなわけで?),今日は大学で当直です.4月5日にして,早くも泣いて帰ってきたの?といじられつつ,やっぱり知った人ばかりの大学っていいなぁと思ったのでした.考えてみるとこの人脈もポリクリ+2年間の研修でできたものなので,慣れるにはそれと同じだけの期間がかかるのかも.長ーい気持ちで頑張ります.余談ですが,大阪の血液内科の先生の中に,大学の血内の先生と双子の兄弟かというぐらいそっくりな先生がいて,いつも一人でふふふと思ってしまいます.世の中に似た人っているもんです.今日は何気に初めての一人当直.このまま何もなければいいのになぁ・・・.明日は友達と久しぶりにお食事してきます.2年間沖縄に行っていて,4月からは大阪に帰ってきた子なので,沖縄話をたっぷり聞いてきます!
2008年04月05日
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というわけで、二年間の研修がついに修了しました。20日に修了式があり、一応研修修了証を無事にいただきました。その時は、あんまり実感もなかったけれど、その後の一次会、二次会とまたしても飲み続け、次第に「あー、もう終わりかぁ」としみじみ。沖縄に行ってしまう友人やら、北海道に行ってしまう友人やら。もちろん、大学に残る子もたくさんいるのですが、自分も出て行ってしまうだけに、「あー、みんなばらばらになるんだな」と。給料なくてもなんとかなるさ、とか思ってる自分はとっても甘いんだろうな、とは思いつつ。今はやれるだけやってみようと思います。それから、遣り残した仕事は多々あり。残務処理に追われながら、あと当直がなぜか飛び石で日曜に入ったりして、やっと24日から有給休暇中!あぁ、なんて幸せ!とか思ってたら、きっと4月からはまた怒涛の生活なので、今やれることをやっておこう!と思い、まず手をつけたのが写真の整理。ちょっと優先順位を間違ってるかもしれませんが。デジカメで撮って、カメラの中に入れっぱなしだったデータをしこしこ印刷してました。最初にお店プリントに持っていったら意外と高くて、ちょっとびっくり。なので、ネットで頼んだら結構安くつきました。あとは、アルバムに整理するだけ。なのですが、これがめんどくさい。。。それから、引越しの続き。(こっちが最優先な気もしますが。)大きな家具とか家電が結構大変かと思っていたら、意外とこまごましたものの方がめんどくさいっ!大きな家具家電は、買ってしまったらそれで終わりだけど、こまごま系は整理が大変。でも、土曜にあるお宅にお邪魔してから、そんな考えがちょっと変わりました。産婦人科の時のオーベンの先生が、歴代の研修医を集めてホームパーティーを開いてくださったので、みんなでおしかけてきました。イギリス留学から帰ってこられた先生だけあって、お家のテーマはイギリス。なんとなくカントリー風の家具に、食器は全てウェッジウッド。すごいなー、と思ってためつすがめつしていると、イギリスではウェッジウッドはそんなに高くないとのこと。日本でいうところのたち吉みたいなもので、あくまで普段使いの食器なんだそうです。それにしてもいいなぁ。まずはシャンパンで乾杯して、それから料理ができるまでとりあえずアルバムでも見といてーとのことで渡されたのが3冊にも及ぶイギリス留学アルバム。イギリス国内はもとより、学会などで行った世界中の都市のきれいな写真がびっしり。はぁ、いいなぁ。ヨーロッパの雑学やら空港のいけてなさを聞いてるうちに料理が出来上がり、テーブルへ。やっぱりオールウェッジウッドで、しかもお鍋はルクルーゼ。そのせいか、お料理も一段とおいしく、デザートまでしっかりいただきました。クレームブリュレにバーナーで焦げ目までつけるってどうよっ。それから食後のティータイム。これがまたすごかった。今まで、私の中で紅茶は「渋いもの」だったんです。というか、この渋さがきっとおいしさなんだと固く信じて疑わなかったんです。でも、ここで出てきた紅茶は違いました。色と香りはものすごく濃いのに、ぜんぜん渋くない!「秘密は二つある。一つは本場の茶葉、もう一つは何かわかるかな?」いささか、おいしんぼ風ですが。そう、答えは水。紅茶が飲まれてきたヨーロッパの水は硬水。軟水と違って、色と香りは強いけれども渋みはほとんど出ません。「なかでもエビアンは一番バランスがいいからおすすめだよ」というわけで、さっそくエビアンを買って帰った私でした。いやー、今までの紅茶はなんだったんでしょ。これから、とっておきの紅茶は硬水で入れよっと。その後、スコッチ片手にアイリッシュタップのリバーダンスのDVDを延々見て夜も更けていきました。そういえば、アイリッシュバイオリンのフィドルを見せていただきました。バイオリンって普通、木の色ですよね?でも、フィドルは赤とか青とか紫とか。調弦とかは全く普通のバイオリンなんですが、ちょっとかわいかったです。現地では8000円ぐらいで売っているそう。私もほしいなあ。かなり遅くまでお邪魔して、その日はお暇したのですが、アロマポットとか、一輪挿しとか、私もそういう小物をちゃんと飾ろうと決意したのでした。長くなってきたので、続きはまた今度。今から、「思い出症例」の発表をしてきます!
2008年03月26日
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ちょっと復活したかと思ったけど、やっぱり御無沙汰でした。なんとなく精神科って、精神的に疲れマス・・・。ま、言い訳なんですけど。ところで、昨日は4月から住む下宿の引越しをしてきました。といっても、ベッドとか冷蔵庫、洗濯機はついているので、そんなに荷物が多いわけでもなく、自家用車にいろいろ積んでいくことになりました。で、その第一弾。とりあえず、大阪のど真ん中に車で行ったことなんて一度もないし、高速も一人では乗ったことがないというわけで。いつものかわいそうな、いえいえ勇気ある友人Sちゃんが、今回も道連れを買って出てくださいました。というか、周囲からのプレッシャー(研修センター命令!?)で、無理やり行くことになってしまったのですが。今回は荷物よりも高速に乗って無事に辿り着くことがメインなので、積んでいく荷物は少なめ。とりあえず、食器とタオルと収納ケースと本類とカーテンと敷物だけを積んで出発。まず、Sちゃん家に着くのに迷い(いきなりかい!)、でもなんとかたどりついて出発。意外に早く大阪の中心部に到着したものの、右折したすぐ後になんと4レーンをずずいっと左に寄るという超高度なことを要求するカーナビ君。うそっ、そ、そんなん無理やー!と叫びながら、オタオタ運転する私にも、大阪のドライバー達はするっとかわしてくれました。ほんとに、あんな運転でみんなよくぶつからないなぁと感心。なんとか、問題の4レーン越えを突破し、早くも到着。でも、大阪の道路は片道2車線、広い所は4車線ほどもあり、中央分離帯がばばんっとそびえているため、右にある目標物は、見えているのに遠い。しかも、路駐がやたら多いので、それを避けて車線変更する車がめっちゃ多い!なので、初心者ドライバーの私はなかなか目標地点にたどり着けず。で、路駐はダメと思い、タイムズに停めたらめっちゃ高いし。。。えーん(涙)気を取り直して鍵をもらって、引っ越し開始。カーテンをつけて、敷物をひいたら、なんとなくそれだけで結構雰囲気が変わりました。部屋のテーマカラーは図らずもピンクになってしまったのですが。「ピンクの部屋に住んだら結婚できるらしいで」という母上のありがたいお言葉を信じるとしましょう。近くのこじゃれたレストランで軽くランチした後、カラーボックスやら洗濯物干しやらを買いに近くのホームセンターへ。最近はなんでもすぐにそろっちゃうんですね。かなり横道にはそれながらも目的のものをゲットして帰還。それから、Sちゃんのアドバイス「トイレマットとかバスマットは自分がほんとに気に入ったものでないと、後から絶対後悔するよ」を受け、かわいいお風呂・トイレグッズを求めて梅田へ。距離的にはそんなに遠くないはずなのに、車で行くとすごい交通量の上に駐車場が見つからなくて、大阪のど真ん中をうろうろ。かなり怖かったです。結局めちゃめちゃ離れたところに車を止めて、ヨドバシカメラとLOFTにたどり着き、そこでリサとガスパールのグッズを買いました♪それだけで新生活がちょっと楽しみになるから不思議。これで脱ホームシックなるか!?戦利品をひとまず下宿に置きに行って、それから引っ越しそば代わりになにかいいものを食べようということになり、なんと○ルトンへ。なぜか夜には、あんなに車だらけだった昼間と打って変わって、道路にタクシー以外の車の姿はほとんどなし。飲酒運転取締まりの厳しい折から、みんな大阪のど真ん中には電車で来るのでしょう。お酒が飲めないことに一抹の寂しさも感じながらも、お料理には120%満足して帰途についたのでした。さて、ここで恒例の「おうちに帰るまでが遠足です、もとい引っ越しです」。というわけで、帰りの高速も安全運転で帰りました。それにしても、某高速道路を走っている間、一台も車を見かけなかったのはなぜだろう?まっ暗い高速をさびしく、というか途中でちょっと怖くなりながら帰りました。あれ、ひとりだったらきっと泣いちゃってたよぅ・・・。とりあえず、なんとなくではありますが、新生活のイメージはちょっとつかめてきたかも。でも、収入とか福利厚生とか身分とか、まだまだ懸案事項は山のようにありますが。。。気合でがんばろっと。。。
2008年03月02日
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気づいたら、2か月近くも放り投げてますね。そして、グーグルでもヤフーでも、「アナカプリの丘」と入れただけでは出てこなくなってしまった。。。おまけに、気づけば変なカキコで無法地帯になってるし・・・。やばいやばい。というわけで、久しぶりの更新です。何してたかっていうと、冬眠してました。ウソです。いろいろあって(別にもめたわけではありませんよ)、外の病院に出るということになってから、なんとなくあっという間に時間が過ぎて行ってしまって、気持ちの上でちょっとバタバタしてました。といっても、なーんにもやっないので、あせってただけ。相変わらず、大量のレポートやら何やらが残ってます。確定申告もしなきゃだし、もう何がなんだかです。でも、まだ大丈夫とかいう変な自信があるために、なかなか体が動かず。って、やっぱり冬眠かしら。さてさて、なんだかんだで5か月も行ってた懐かしの小児科が終わり、現在は精神科。行く前のイメージは摩訶不思議ワールドでしたが、行ってみるとさらに摩訶不思議。抗うつ薬とか、抗精神病薬とかを使って薬物療法もするのですが、精神療法といって話を聞くのも重要な治療。そんなの研修医がやって意味あるのか、というか逆に悪くなるんちゃうの?と日々思いながらやってます。まあ早い話が、毎日が悩み相談です。ただ、精神病者に対するいわゆる偏見みたいなものはちょっとなくなりました。全部すっきりなくなったといえるほど簡単なものではないのかもしれないけど。極端な話、それが精神科を回ることの意味なのかもしれません。ちょっと回っただけでは人間の高次機能障害なんて語れませんから。本当に、考えれば考えるほど、見れば見るほど、人間の奥底というものは得体が知れません。なんとなく思ったことは、実は性善説の方が当たってるのかも。あくまでひよっこの意見ですが。どんな感想やねん、と突っ込まれそうですが、とりあえずちらっと回ってみた感じではそんな風に思いました。早いもので、3月で精神科が終わったら、2年間の研修も終わりです。ほんとに2年間って短かった!もっともっと研修医やってたい気分です。で、バレンタインデーに次の病院にごあいさつに行ってきました。普通は1人で行くのでしょうが、なんと教授と元オーベンの先生も一緒に来てくださるというなんだかもったいないことになってしまいました。行ってみると、そんなに大規模というほどでもないのでしょうが、中規模の市民病院という感じで、かえってこのくらいの方が働きやすいかな。行って早々に、部長先生じきじきにスタッフの先生方に紹介して下さったり、昔感染症でお世話になった先生がわざわざのぞきにきて下さったりで、実際に現場を見てちょっとモチベーションも出てきました。なんとなく決めてから時間がたってたのもあって、ちょっと憂鬱になってたのですが、今回行ってみてよかったです。おかげさまで4月から住む家も病院のすぐ近くに見つかったしで、4月からがんばります!こんな感じの近況です。あー、早くレポートに手をつけなければ!今週の金曜日までに31個のレポート。終わらせなれれば、ではなく、手をつけなければというところがもはや終わってます。しかも、仕事中だというのにブログに逃げてるし。。。今からせっせとやりかけます。。。
2008年02月20日
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かなり遅ればせながら、あけましておめでとうございます。早いもので、国家試験前にせっせと更新していた時からもう二年以上が経ちました。その間、いろいろな方にご訪問&カキコをいただき、ほんとに感謝です。今年もよかったら時々のぞいてやってくださいね。さてさて、実は年末に風邪をひいてしまいまして、せっかく進路が決まったにも関わらず、なんとなく燃え尽きたような生活を送っておりました。体調が悪いくせに、折からの忘年会シーズンでなかなか風邪が治りきらず。小児科で悪性腫瘍の化学療法中の患者さんをもっていることもあり、うつしては大変ととっても肩身の狭い年末でした。でもおかげさまで寝正月を堪能したせいで、風邪もほぼ治り、「健康ってすばらしい!」と、職業柄痛感している今日この頃です。大げさですね、ハイ。患者さんにもうつってないようで、ひと安心です。でも、完全に正月ボケでございます。正月中は昼前に顔を出していたので、仕事始まってからもなかなか起きられないっ!しかも、仕事始めの献血バイトは今までで二番目ぐらいに忙しい献血でした。うぅっ。そして、私が行くと必ずといっていいほど何かが起きる。この日も、始末書いっぱい書きました…。えーん。いっときますが、私のミスとかじゃないです、一応。。。最近、マイカーをゲットしたので、車通勤がちょっと楽しいです。我が愛しのヴィッツ君は、早くも満身創痍になってしまいましたが。。。さて、気を取り直して。今日は競技かるたのクイーン、名人決定戦をじっと見てしまいました。NHKで昼の1時から6時まで、えんえんやってました。あそこまで長丁場だと、やってる人も見てる人も疲れるだろうなぁ。実は去年もおととしも見てたのですが、さすがは「畳の上の格闘技」、すごいです。お人よしに「はい。」とか言いながら取るんじゃなくて、無言で札を十枚ぐらい蹴散らしながらババッと払うんです。これは見ててちょっとストレス解消。しかも、一字決まりの札というのがあって、「む」という文字をきいただけで取れる、なんて札も結構あり、読み始めてから1秒未満で取ってたり。すごいスピードです。そんな瞬殺なので、札の位置は全て暗記。それを一日に何試合も、6時間することもあるんだとか。うへー、すごい記憶力と集中力と持久力です。クイーンは4年目、名人は10年目とあって、なんだか別格の強さです。世の中にはすごい人もいるもんです。ちょっと触発されて、百人一首のCDを探してみようかと思ったのですが、めんどくさいのでやめました(笑)来年もまた見ようっと。さて、一応今年の抱負です。やるべきことをためこまない。もう何年も年始には密かにそう誓っているのですが・・・。今年こそは、頑張るぞうっ!まずは、溜め込んでるサマリーとレポートと感想文・・・。こんな私ですが、今年もよろしくお願いします!
2008年01月05日
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