2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全5件 (5件中 1-5件目)
1
そしてまた、私のせいにされた。なんだかもう本当、どうでもいいや…。ただうつむいて、『すみませんでした…』とつぶやいて反省したフリを続けた。今度はA子がしゃしゃり出てきた。「お義母さんはさ、本当に物知りだよ。 洗濯物だって、厚手のものなんかを外側に干しておけば日がよく当たって乾きが早いし、 日が当たらなくったって薄手のものなんかは手前でも十分に乾く…なんてこと教えてくれてさ。 すごいと思わない!? 掃除だって、掃除機よりもほうきで掃いたほうがきれいになるって教えてくれたのお義母さんだし… 本当、私なんか何も知らないから、尊敬しちゃうよ」なんだかこれも、前に聞いたような気がした。でも、『 はい…はい…、そうですね 』 としおらしく返事をした。姑が教えてくれることに、一喜一憂している こういったところが、A子が姑に気に入られている所以(ゆえん)なんだと思う。私はとてもじゃないけど、こんなことくらいで、姑のことを物知りだとはちっとも思えなかったもの…。「まぁ、こうやって離婚届を書いてきたみてぇだしな。 二人で話し合って、お前が心を入れ替えるって言うんなら、もう一度信じてやるよ。 でもな。 一度失った信頼を取り戻すのは、並大抵の努力じゃダメなんだからな。 お袋を大事にするっていうのは当然のこととして、 放れていった人を呼び戻す努力を怠るんじゃねぇぞ」テーブルの上にあった用紙をバシッと叩くと、M男は、「お前はまだ、マイナスなんだからな。ゼロになったと思うなよ。 まぁ、俺たちの心がプラスになるまで、努力し続けろや」せせら笑いながら、私を見た。「また、俺からお袋に説明してやるから、今日はもう、帰れよ。 お前のところに返すのは 不本意 だけどな。 大事にするって言うなら、俺たちで、何とかお袋を説得してやるよ。 本当、俺って寛大だよな~」ここまで言われても、やっぱり何も言い返さない、ダンナ。醜くゆがんだ顔で人をあざけ笑う、M男。まったく同じ醜い顔で私を見る、A子。そして、これらの会話を耳を澄まして聞いているだろう、2階の姑。私の味方なんて、誰一人としていないんだ。まさに、四面楚歌 だった。姑が家出した、あの日と同じ気持ちが、よみがえってきた。私を悪者にしておけば、この人達の間柄は安泰なんだ…というのが、あらためてよーく、分かった。だったら、悪者になってあげるよ。勝手に、仲良しこよしをしていればいいや。とりあえず、勝手に離婚届を出されてしまうのが怖かったから、言われた通りにすることにした。それにしてもこの人たち、本当に引き取る気なんかあるのかな・・・。
2006年02月11日
コメント(10)
離婚用紙を持って、また、M男の家へ。車の中で、迷惑をかけたのだから…と、なんだか、よく分からないけど、M男夫婦に謝らされた。M男はふんぞり返って言います。「お前さ、友達いないだろう」はい!?「俺の家には、いつでも友達が遊びに来てくれる。それがどうだ? 兄貴たちの家には、誰も来ないじゃねぇか」あなたはずっと地元にいるのだもの。遊びに来てくれるような友達が近くにいて、当然なんじゃないの?しかも、私が知る限り、しょっちゅう来るのは1人か2人だけだ。「まさか、お袋がいるから誰も来ないなんて思っているんじゃないだろうな」M男は小ばかにしたような顔で、私を見た。私の学生の時の友達は、もちろん誰も来なかった。結婚して移り住んだここは、みんなには遠すぎる。だから友達には会うときは、いつも実家だった。まだ24歳だったからもあるけど、結婚している友達なんかいなかったし、家に 『姑がいる』 ということ自体にドン引きされていた。顔に出ていたのか、私を見て、M男はふふんっと笑うと、「だいたい兄貴が高校生の時なんか、兄貴がいなくたって 『 おばちゃんがいればいいや 』 と遊びに来ていた人、いたぜ。 なのに今は、気の利かないお前がいるから、だれ~も遊びに来たがらないんじゃないか?」と言った。そんな15年以上前の、昔の話されてもなぁ…。しかも、それ、今じゃM男との方が仲のいい、Tさんのことでしょ? (←まるでこっちが兄弟のようだった)なんだかその話、前にも聞いたような気もするし…。「誰も来ないのは、全部お前のせいなんだからな。その辺、分かっているか?」自信ありげに言われ、これにはちょっと、気が重くなった。ダンナには、知り合いはそこそこいる。月に1回くらいは、仕事帰りに取引先の人と飲みに行ったりはよくしているものの、その人たちが結婚したとたん、ぴたりとそういった交流がなくなった。結婚してすぐの頃に、一度だけ私も一緒にボーリングに行ったこともあったけど、お互い子供が産まれて、出産祝いをし合ったものの、その後、家族ぐるみのお付き合いというものは、特別なかった。ダンナは仕事先では会っていたけどね。それって、私のせいだったのかな…。家族ぐるみで会っていたのは、ここから車で1時間ほど離れたところに住んでいる、Tさんだけだった。しかもこのTさん、M男ととっても似ているトコがある人だ。(←まさに類友)Tさんには、当時、子供が4人いた。 (←今はもっといる)子供たちがある程度大きくなると、かわいい盛りを過ぎた…と次の子を作るという、すごい人たちだ。 (←自分たちで言ってた)父親も母親も口が悪く、子供たちは落ち着きがなかった。よく、家にも遊びに( 姑に会いに? )来たものだけど、奥さんの実家が市内にあって、実家の帰りに家に寄っていくものだから、夜の8時9時に平気でやってきては、大騒ぎ。一番上の子は小学4年の男の子。次に小1の女の子、年中の男の子、3歳の男の子と続いた。毎回、子供達は出してあげた飲み物をこぼすし、それを見た母親が子供を怒る。「家じゃないからってな、お母さんは甘い顔なんかしないからな!!」と言っては、きーきーきーきー怒鳴りつけた。姑が裏では、「あのおかあちゃんのきーきー声を聞いていると、頭が痛くなる」と言っていたものの、来るとM男の話で盛り上がっていた。いつも11時過ぎまでいるので、ものすごく迷惑だった。その後にお風呂に入ったとしても、12時過ぎてしまい、息子君は興奮して寝ないし、寝たとしても夜中、何度も起きてはぐずった。「Tくんが言っていたぜ。 “ぽけっとちゃんは、行くといつも迷惑そうな顔をする”って」これにはズキッときたものの、…ちょっと不思議だった。私はいつも、来た4人の子供たちと別の部屋で遊んであげて、ダンナや姑やTさん夫婦がゆっくり話しをできるように勤めていた。「会話に参加しようともしないで、すぐに別の部屋に行っちゃうってさ」M男はそう言って、息を吐いた。子供たちが来るといつも、「お姉ちゃん、遊ぼ!」 (←私のことをお姉ちゃんと呼んでくれていました)と私を別の部屋に引っ張っていくので、一緒にトランプをしたり、あや取りをしていました。負けた子が怒ってトランプを放り、トランプが1枚なくなろうと、別の子が、息子君のおもちゃで遊んでいたときに乱暴に扱って壊そうと、いいよ いいよと親には言いませんでした。親達のところへ行こうとしても止めて、「ゆっくりお話させてあげようね」と、さらに遊んであげたものだった。Tさん夫婦は帰るとき、まだまだ話が尽きない…といった高揚感でかいつもごきげんで、「遊んでくれて、ありがとう」っていつも私に言っていたけど、裏ではそんな風に言っているんだ。「Tくんは、せっかくおばちゃんがいても、兄貴のとこには行きづらいって言っていたぜ。 俺の家のほうが、遊びに来やすいってさ」
2006年02月10日
コメント(8)
家に帰り、すやすやと眠る息子君をジュニア布団に寝かせると、早速、話し合った。「M男さんの言っていること、すべて信じているの?」「…いや、鵜呑みにするつもりはない」“じゃあ、なんでかばってくれないの?” …とは、聞けなかった。「M男さんは、なんで私だけじゃなく、あなたに対して、あんなに偉そうなのよ」ダンナはタバコに火をつけ、「アイツはおれに対していつも 『 兄貴ヅラするなよ 』 って言っているからな。 ここぞとばかりにしているんだろうよ。 おれもおふくろの事を大事にしていないって言っているんだろ」煙をはきながら、頬杖をついた。ダンナは言います。「もし、M男がおふくろを引き取ることとなってM男の家に行ったとして、 今度はM男のところでこんな風にもめたとしたら、 今度こそおふくろの行くところがなくなってしまう」え? なにそれ…。 「だから、おふくろとおれ達の気が合おうと合わまいと、 これは、長男としての義務だ。 …分かってくれ」ダンナはタバコを消しながら、私に言った。「それがダメだっていうなら、離婚でもなんでもしてやるよ。 お前がなんて思おうと、今は、こうしていくしかないんだ…」 言っている意味が、よく分からなかった。結婚前は、5年くらいは二人の生活を楽しみたいって私が言ったときには、ダンナは、“俺の家は父親がすでに死んでいないし、今は弟とおふくろは一緒に暮らしている。 長男だからって親と一緒に住まなければならないようなことは、うちには関係ない”って言っていたのだけどね。結局、そのあともいろいろと話し合ったけど、話した内容は忘れてしまった。もし親と別居となったら、親戚づきあいや世間体の悪さについて言われたような気がする。とにかく、姑をここの家に帰すように、私は気持ちを入れ替え、私がとにかく変わることを約束させられ、離婚届に名前を記入した。…記入させられた。
2006年02月09日
コメント(4)
ダンナのほうをちらりと見ると、ダンナはため息をひとつついた。「ずいぶんとM男は知っているんだな。 さっきの話の中には、俺の知らない、お袋とぽけっとの間にあったこともあるし…」ぽそりと呟く。心臓を鷲づかみにされたような、ぐわっとした痛みが波のように押し寄せてきていた。目をつぶって、すべてが夢であってほしいと、願わずに入られなかった。私の意見も聞かずに、弟の言うことをすべて鵜呑みにするの?ダンナと話し合った末に離婚…となるのならまだしも、M男に 離婚させられる なんて嫌だった。ましてや理由が「性格の不一致」ではなくて、「姑がらみ」だなんてもっと嫌だ。M男は言います。「日曜日の朝だって、いつまでも寝ているんだろ? 休みくらいは一緒に朝メシをみんなで食べたいってお袋は思っているのに、 9時ごろにならなきゃ起きてこない。 子供がいるのに、なにやってるんだよ。 俺らなんか、日曜日だって朝、7時半には起きて、8時にはメシ喰っているぜ? ほんと、お袋がかわいそうでかわいそうでよ…。 掃除だって、毎日しないんだろ? それに、いつまでも外で近所の人としゃべっていて、 5時を過ぎなきゃ、洗濯物も取り込まない。 だらしない嫁で、近所の人に恥ずかしいってお袋が思っているの、知ってるか?」びくつきながら聞いていたものの、なんだかもう、いろいろと言われても他人事のようでした。「俺さ、兄貴に何度も言ったよな。あんな女、別れちまえよって。 それでも兄貴は別れようとしないからさ。 どうかしているよって、A子なんかと笑っていたんだぜ? だから今回、チャンスをやるよ。 ハンコはいらないからよ、名前だけ記入して…俺が預かっているよ」自分の奥さんがここまで言われてもかばうこともない、ダンナ…。突然出された、離婚届。ダンナは、どうするんだろう。しばらく沈黙が流れた。私にはものすごく長い時間に感じた。ずっと黙っているダンナでしたが、沈黙を破ったのは、ダンナでした。「わかった。お袋を家に帰す条件だって言うなら…書くよ」ええぇー!? 書くの?もう、私たちは終わりかも…と思ったものの、「でもな、出すか出さないかは、俺たちの問題だから、お前らは口を出すなよ。 とりあえず二人だけで話したいから、一旦、俺たちは家に帰る」とダンナは、呆然としている私に向かって、「帰るぞ」と短く言うと、離婚届を手に取り、かばんにしまった。私たちは車に乗り込み、家に帰りました。帰りの車中、またもや沈黙。私には、ダンナの考えがよく分かりませんでした。家に帰るまでの間、ずっと考えていました。ダンナは何でM男に言われっぱなしのままなの?なんであんなにM男は偉そうなの?家の中であったこと、ちくいちM男に報告していた姑も、おかしいよ。すべて姑が正しい?自分たちのとは違う考えを認めず、自分たちの常識を私に押し付けているだけじゃない!びくびくしていた自分が、M男の家から離れるにつれて、なんだかバカくさくなった。押し黙ったままタバコをふかしているだけだったのダンナにも、だんだんと腹が立った。この時の私は、本当に自分のことばかりで、すごく自分勝手でした…。
2006年02月02日
コメント(6)
ここまで私が言われても、黙っているダンナ。やっぱり、私の味方はしてくれそうにない…。絶望感が私を襲った。誰も私の味方をしてくれる人なんかいなかった。でも、この子だけは…。息子君だけは、きっと私のことを好いていてくれている。そういえば、M男にこの子に謝ってもらうって決心したんだっけな。そんなことを考えながら、息子君のことを抱きしめ、目線を息子君に向けたとたん、M男が、「ほらな。人が話をしているのに、子供にかこつけてごまかそうとしている。 今だって、頭の中で、次の言い訳を考えているんだろうよ」と言ってきた。片方の頬を吊り上げ、目を細めて軽蔑したような顔で私を見る。「それは・・・・」“違う!”といいかけて、やめた。図星といわないまでも、…ほぼ、当たっている。そしてM男は・・・一枚の紙を出してきた。離婚届 でした。M男は言います。「A子にもらってきてもらった。…こんなこと、A子に頼みたくねぇよ」それは大丈夫…とA子がM男に微笑んだ。私は、ぼーとその紙を見ていた。「お前みたいな奴を見ていると、本当、うちのA子はいい嫁だなってつくづく思うよ」「そんなことないって」二人で言い合い、冷たい目でM男は私を見ると、「だいたい、A子はいつも俺の財布の中身、必ず2万円あるようにしてくれているし、 どこか店に入る時だって、ドアを開けて、必ず俺を先に入れてくれる。 ダンナをうまく立ててくれているんだよ。 お前はさ、そういうことしていないんだろうが」『見てもいないくせに!!』と反論する気にもなれなかった。私の頭は、離婚届の用紙のことでいっぱいだった。M男は言います。「一度失った信用を回復するって言うのは、並大抵のことじゃあねぇよ。 心を入れ替えて、やり直しますって言うなら、これにサインしろよ。 それが、お袋をそっちの家に帰す条件だ」私は、絶句した。ダンナはその紙を見つめたまま、黙っていました。ちょっと、まさか・・・承諾したりしないよね!?
2006年02月01日
コメント(8)
全5件 (5件中 1-5件目)
1