コマさんの 気まぐれDIARY

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2012.12.29
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カテゴリ: 学童保育




言われるまま座ると(自分の専用イスのように)慣れた手つきでザッキ~の肩によじ登り今度は『たって~』と歩かせる。

男の肩の方が安心すんのかな?

ザッキ~他 サポートで入ってくれてる男子大学生に肩車してもらったり
おんぶしてもらってると凄くご機嫌な顔するG・・。

見てると女性の先生にそれをねだることはしないんだ。


2年生くらいになってくると足腰もしっかりしてきてね・・
10分もその体勢でいると肩に凄い負担くるんで

ちょっとカーペットに下ろして


池に見立てたカーペット。。
そこにごろんと横になった子ども(G)
《池に落ちちゃった人間役ね^^》
それをねらって動物さん(魚やワニ、アリさん等)がムシャムシャ~って
体のあちこちを食べちゃうって・・そんな遊びをしてあげたんだ。

魚さんが足の裏、ワニさんはいっぱ~いお肉がついたお腹、
最後に残ったアリさんは首のあたりをねらいうち~ってネ

初めはね・・
『ボク、赤ちゃんじゃない!』って嫌がって逃げるものだとばかり思って
《そうなったら 暫く別の仕事取り掛かれるかな~って思って^^)
Gを離れさせる為に考えたとっさの親子遊びだったんだけど


一回終ったら『も1回、さっきのやって!』ってねだる始末・・。

そこにやってきたのがGの友達で同じ学校に通ってるJ。

『ねェ~!ザッキー、プラ板やりたい』と
ザッキーのお腹めがけて足をバシバシ
Gも自分の邪魔をしにきたJをどかそうと彼の頬っぺたを軽くひねったり伸ばしたりして嫌がらせする。


『ねぇ~!プラ板~』とお腹蹴り続けるJ。

『じゃ、Gの遊びが終ったら
プラ板用のスプーンがあるか 先生見てあげるからそれまで待ってな?』

そういっても『今すぐじゃなくちゃ、イヤだ』って言い張り
またお腹をドシドシ

初めこそ やさしいトーンでJをなだめていたザッキ~だったが
このわがままぶりにはちょっとキレて

『いい加減にしろ J!
先生、お前ひとりの先生じゃないんだぞ?!』と怒鳴ってしまった

このままじゃ Jの気持ち、モヤモヤしてしまうと思ったから
Gをサポの先生にお願いして 外の相談テーブルで二人話し合うことにした。


話を聞いてみたら
朝、学童に来たら前の日の夕方、
彼が別保育園に移送される直前にプラ板をやり始めた男の子グループが
作り上げた綺麗な作品(ペットボトルに20~30個くらい浮遊する綺麗な七宝焼き風モビールに完成してた)を得意げに見せびらかしたらしい

※もともと 綺麗なもの絵、作品(アートに関して)敏感に反応を示すJは
それを見て゛僕も作りたかったのに~"って気持ちが大きくなってしまったらしい。

だから朝からず~っとザッキーにプラ板、プラ板ねだってた訳だ・・。

『Y君ばっかずるいよ・・あんなにいっぱい作って・・。
ボクだって作りたかったのに・・』

普段はニコニコ 元気いっぱい周りを楽しませてるJの目からポロポロ涙があふれ、その声もウルウル

《ポケットからハンカチとりだしてJの前においたザッキ~》

『そうか~。Jも作りたかったのか・・みんなみたいなの・・』

《ハンカチで涙ふきながらこくんとうなづくJ》

『なぁ、J。。お前の気持ちもよ~く分かるけどな・・
学童の先生っていうのは、何も考えていないように見えて
色々計画しながら学童を動かしてんだぞ・・。
もちろん保育園の先生だって小学校の先生だってな・・。

午前中に何をやって午後からはこうして~って・・。
もちろん そのためには何を何人分用意して~って人数分の材料も揃えとかないといけないし、前もってパソコンとかで作り方、勉強しとかないといけない。

プラ板やりたい、ってお前言ったけど
もしお前が作り始めたら他の子だって作りたくなる・・
それ考えたか?
自分がただ やりたいって気持ちだけで 
そんなこと考えてなかったんじゃないのか?』

《すこ~し考えたあと こくんとうなづくJ》

『でも どうせボクの分の材料なんて もうないんでしょ?』

そうがっかりした顔してるJの前に
10ほどの残った姫スプーンをおくザッキ~・・。

『あったんだ・・。』

《泣いたカラスが何とやら^^ いつものあの笑顔でJがそれを手にする》

『ようやくいつものJの目に戻ったみたいだな^^

一つだけ、約束してほしいことがあるんだ・・。

その10のスプーンは 先生が春に学童にやってくる子供たちのために
とっておいた大事なスプーンなんだ・・。

だからJ、自分一人で全部それを使わないで
プラ板やりたいって言った学童の子たちで分け合ってほしい』

『わかった・・』
そう言って部屋に戻ったJを見て

やれやれ~のザッキー(笑)


宝物を独り占めしたいって気持ちは誰にでもあると思うんだ。
でも自分の学童で過ごした子供たちは
その影で泣く誰かもいるということを考えられる人間でいてほしい・・。




~冬休み特別講義3
『学ぶこと、すなわち自分を知り 人の意を量ること』~ につづく





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Last updated  2012.12.29 14:14:51


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