セミリアイア「晩年」日記

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2019.10.08
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カテゴリ: 随想
神戸の小学校で、ろくでもないことが起こっていたらしい。

生徒のいじめを指導する側の教員が、集団で若手の教員をいじめていたという報道だ。

まず、前提としておきたいのは、その程度の人間が教員になるのだ、という事実である。教員間の人間関係は、ここ30年くらいの教育環境の劣化によって、相当悪化している。

背景にあるのは、まず収入の悪化だ。財政状態の悪い地方公共団体では、他の公務員と同じく、教員の収入は減り続けた。給与、賞与からの一律削減が続いた。私立校は、もっとひどいところもある。全体の給与体系を大きく狂わせる昇給停止措置があったところも多い。

それに加えて、保護者の劣化がある。ほとんど一人っ子である児童・生徒は母親に甘やかされて育ち、教員の指導は効かなくなっている。クラス崩壊、授業崩壊が常態になりつつある。加えて保護者の無茶なクレームも後を絶たない。

こういう状況だから、教員のメンタル疾患による休職は増加の一途をたどっている。まるでブラック企業である。中学校、高校の場合、部活動は正規業務でないにもかかわらず、実質は強制される業務になっている。しかも、特別法によって決められた本俸4%の教員調整手当によって、残業代は支払われなくてもいいことになっている。まあ、部活バカみたいな教員も一方にいて「オレは子どもの運動会なんか出たことがない」と豪語する。こういう教員が、普通に土日に休みたい教員にプレッシャーをかけ続ける。

全体としての職場風土を改めようという意識は校長にはまったくない。なぜなら、彼らは紛れもなく「中間管理職」であり、教育委員会とその上の文科省の意向に絶対服従することが第一の仕事だからだ。現場の不都合は見なかったことにする。面倒な報告を教育委員会に上げれば、自分の首が締まる。

要は救いようのない人間たちが、学校という職場に流し込まれていくわけで、この構造を変えない限り、神戸で起きたようなことは、今もどこかで起きているし、それが解消されることなどまったく期待できないだろう。





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最終更新日  2019.10.08 06:22:48


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