セミリアイア「晩年」日記

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2021.06.10
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カテゴリ: 言葉・コトノハ


今朝の新聞記事だが、この「骨太の方針」という奇妙な日本語が登場したのは小泉内閣のころである。「骨太」とは、「骨格が強く頑丈な」という意味の言葉で、調べてみたら「骨細」という反対語もある。これは「痩せて華奢な」という意味だ。

英訳ではほぼ例外なく「Basic Policy」、つまり「基本的方針」であり、そこに「骨格が強く頑丈な」という含意はもちろんない。

これは、政府が自ら提出する方針が「しっかりしたものなのだぞ」と言いたいがために、作り出した日本語で、非常に「政治的」な言葉遣いである。

初めて聞いたときから、強い違和感を覚えた記憶があるが、その違和感の正体は「基本方針」と言えばいいものを、わざわざ「骨太の」と言い換える政治的思惑を感じたからだ。「国と地方の基礎的財政収支を黒字化する財政健全化」についての「骨太の方針」は、小泉内閣以来、どんどん先延ばしされ、現在は2050年だそうだ。確か最初は2020年だったはずだ。こんなに空手形を連発し、しかもそれが空手形ではないのだぞ、と虚勢を張らざるを得ないから「骨太の」などという、センスのかけらもない形容をした、というだけのことである。

それが日本の政治とマスコミのレベルだ。





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最終更新日  2021.06.10 05:09:13
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