セミリアイア「晩年」日記

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2022.01.28
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カテゴリ: 仕事


「黙っていても分かれ」というのは、実は典型的な幼児性の表れであり、「○○ちゃん、どうしたの、お腹空いたの?じゃあ、ミルクあげるね」という母親の庇護の下にあり続けたいだけのことだ。

物事は「説明」しないと分かってもらえない。「説明」の中心は「言葉による説明」である。建築図面とか機械の設計図なども一種の言語なのだから、言語的説明には違いないが、この際それは除いて考える。

言葉で「説明」できる、ということは、その説明する内容について「分かっている」ということであり、だからこそ「現代文」に限らず、まともな大学のまともな入試問題では「説明」が要求される。もちろん、説明のためには「知識」が必要で、しかもそれが体系化されていなければならない。

「知識」はしかしITのおかげで、あっという間に調べられるようになった。ひょっとしたら、「辞書持ち込み可」でなく「○○というアプリだけが入ったPCを使用できる」という入試が行われるときも来るかもしれない。しかし「知っている」だけでは「説明」にならない。

こんなことを書いたのは、昨日一人、今朝も一人の二次対策で過去問を一年分解いたからなのだが、現代文の中心は「傍線部を説明せよ」という問題だ。それは文脈を丁寧に辿り、傍線部がどのような思考につながるか、どのような思考と対立するかについて、把握しないとできないことだ。

「指示語問題は大体1~2行前に答えがあるからね」などという国語教師がかつていたが、この人が「読解」ということについて何も分かっていない人だったことは確かだ。そんなことは、受験テクニックですらない、ただのデタラメである。まあ、生徒に教えている指示語問題の解き方は、そのうち書こう。

文章を論理の体系として読めたとき、初めて「説明」が可能になる。端的に言えば「言葉を言葉で説明する」ということは「言葉を、文脈上つながる別の言葉に置き換える」という作業であり、それは読者がどの程度までこの文章の論理を把握できたかという目安になる。現代文がいくつかの小問から成っているのは、比較的簡単に掴める構造から、全体を俯瞰しないと掴めない構造までを問うているからで、従って後の設問にいくほど、難しくなる。また、最初の簡単な設問も全体的把握がないと正確な解答は書けない。

まず、漢字問題を、というような指導は「ものを読む」ということ知らない国語教師の戯れ言であり、漢字ドリルに命を懸けるような指導は、完全に間違っている。だが、そういう国語教師は多い。

彼らは、解答は解答集に書いてあると思っているから、自分で解かない。自分で解かないで、なんで文章を体系的に把握などできるだろうか。

この時期になると、いつも思うことだ。





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最終更新日  2022.01.28 06:48:59
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