セミリアイア「晩年」日記

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2022.04.09
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カテゴリ: 仕事
​​金銭の貸し借り、ということは自分は基本的にしない。何かをローンで買うという経験も、住宅ローン以外はない。車や家電、あるいは教育ローンなど、同僚の中にはこれでもかというくらい何でもローンという人もいて、大丈夫なのかな?と他人事ながら、要らぬ心配までしてしまう。定年になり、非常勤なのにまだ教育ローンがあるという。いつも金に汲々としている感じだ。

一昨日の初授業。3年生は丸山真男の『「であること」と「すること」』であった。その中に、こんな一節がある。

する という行為によって時効を中断しない限り、単に自分は債権者 である という地位に安住していると、ついには債権を喪失するというロジックの中には、一民法の法理にとどまらない極めて重大な意味が潜んでいるように思われます。

​​ここから、憲法12条の「…自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」という条文の具体的意味に話は進んでいくのだが、

「いや、むかしのことだけどね。友人と飲んでて、彼がちょっとお金足りないからと3000円貸したことがあったんだよね。それが全然返ってこない。たかが3000円なんだけど、貸した方は覚えている。だけど、こっちから『返せ』とも言えないまま、そのうち疎遠になっちゃったんだけどね。まあ、余計なことだけどさ、友だち同士なら、お金の貸し借りは絶対しない方がいいと思うよ。友だちでなくなっちゃうこともあるからね」

などというエピソードを挟みながら、

「さて、『この憲法の規定に、先ほどの「時効」について見たものに著しく共通する精神を読み取ることができる』ってあるでしょ?この『著しく共通する精神』って何?80字以内。これ次の板書課題ね」と言って、1時間目の現代文Bは終了。

昨日、チェックインしてからPCを取り出し、解答を書いた。



​​もちろん、この解答に至るプロセスを説明して、全体がA4、1枚のプリントになったわけだが、こういうことを大体毎週一回やっていく。予め、プランとしてあったのではなく、生徒にとっては難解な文章の冒頭部分の理解度をこの問で確認しておきたかった、ということである。

ちょっと急ぎ足になったから、生徒が読めなかった「不心得者」と「不断」と「普段」の違いは辞書を引き、イントネーションを含めて確認したが、「趣旨」は「主旨」との違いを含めて、辞書を引かせて確かめなければいけなかった。それは次週で。

「授業」が「ジャズ」の即興演奏に近い、と前項で書いたのは、まあ、こんな意味合いである。






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最終更新日  2022.04.09 03:58:10
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