小村和也の建築家日記

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     - 思い出の作品 -

このコンクリート打ち放しの住宅は昭和61年に設計したものだが、
これは自邸だった。近年、残念ながら手放してしまったのだ
が、10余年にわたるここでの生活は私にとっても家族にとっても
忘れることのできないものとなった。

子供たちはここで育った。
2階にリビング・ダイニング・キッチンを配したが、透明ガラス
のトップライトから見える青空や星空、通過する飛行機に
目を輝かせている子供たちの姿が忘れられない。


家族全員で壁を雑巾がけ。美しい御影石のような打ち放しの
壁がよみがえる。

家と共に生活する(うまく表現できないが)、というか、胎内
ではぐくまれる、というのか、包み込まれれているような感覚
の中にいたような気がする。

約10年にわたる安藤事務所訪問の集大成として、自分の
中に醸成されたものを現した作品だ。
ディテールは安藤先生の名作「住吉の長屋」を引用した。

今の持ち主もオリジナルのままで事務所として使っている。

これからも私の中では永遠の名作として残っていくだろう。




コンクリート打ち放しの住宅(松江市) 設計:コムース

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Last updated  2004/05/18 08:51:17 AM
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