小村和也の建築家日記

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カテゴリ: カテゴリ未分類
ほぼ1年にわたる基本設計というより基本計画の末にようやくまとまった計画案。

施主・建築家ともに、妥協を許さない性格なものだからこんなに
時間が経過してしまった。

この物件で私の概念がひとつ進化したように感じている。

コートハウスというのは密集した住宅地の中で、周囲の目を気にし
ないプライベートな空間を確保することにある。
安藤忠雄の「住吉の長屋」は究極のコートハウスだと思う。
つまり、コートハウス=密集地の住宅、とう概念を持っていた。

N邸は、新しく開発された住宅団地の中に計画された。

N邸での要求はコートハウスだった。正確にいうと、施主が私に伝
えようとしているのがコートハウスだとは思わなかった。

施主は計画案にクビをかしげる。かしげ続ける。
何回も何回も計画をしなおした。

ようやく私に伝わったとき、私の概念が変わった。施主の思いと一致した。

そうか、コートハウスはどこでも成立するんだ!

窓が道に面していてもカーテンを下ろさなければならない。
真中に庭があれば全て開け放しで生活ができる、というのが
施主の概念だった。

お陰で、いつのまにか常識に捕らわれていた私の心は完全に解き放たれた。

いつか、「あの住宅の設計でそれからの人生が変わった」。

物件であることには違いない。


       N邸計画案   設計:コムース
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Last updated  2004/05/21 01:53:18 PM
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