小村和也の建築家日記

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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ありがたいことにJIA(日本建築家協会)への入会のお誘いをいただいた。

6年前までの土建業にいる時までは最早異次元の世界となっていた会だった。
まして入りたいから入れる会ではない。


 まさか、JIAへの入会の誘いを受けるとは・・・

既会員の推薦がなければ入会できないが、推薦するということだろう。


振り返るのはもちろんまだ早い。しかし、当時のことを思い出すと、
しみじみこの身に与えられた使命に打ち震える思いがする。


つらかったのは、大手ゼネコンの下請けをしていて、私が安全
パトロールで現場に出向いたときだった。

砂博物館では高松伸事務所の方と話したときだった。

私もこんな物件を手がけてみたい!
強烈にそう思ったものだった。

こいついやに詳しいなと思われたに違いない。(笑)
それだけいつまでも建築家へのこだわりが抜けなかった。
本屋ではいつも新建築や建築文化、A+UやJAなどを手に取
り建築の世界から振り落とされないようにしていたものだ。


依頼されれば・・・
ニューヨーク現代美術館だって、ロンドン現代美術館だって
超高層だって設計できる自信がある。 

安藤先生も言っていたが、自分が建築家になりたければその瞬間

評価は人がするものではない。自分が自分自身にするものだ。
自分自身に評価されないものが他人に評価されるはずがない、と。

自信過剰とか、そんな思い上がりの意味ではなく、自分自身の正体
への確信みたいなものだろう。現に、安藤はもともと素人だったのに
世界の安藤になった。

たが、しかし目の前の安藤からは確かな世界観を感じたものだった。
「この人はきっと大きな仕事をするだろう」強烈な個性・思い
・知性・芸術感を感じたものだった。

まさかここまでの人になろうとは想像できなかったが。

安藤は自信を持っていた。いつも強気とも受け取れる言葉しか
発していなかった。

そういえば、新建築に、後に日本建築学会賞を受賞した「住吉の長屋」
が載ったとき、その翌月号の月評で建築家の清家 清が住吉の
長屋を「こんなのは人の住めるものではない」と酷評したが、
安藤の反撃はすさまじかった。おまけに住んでいるクライアント
も怒り出す始末だった。
私もこのすばらしい空間の持つ芸術性が分からないのであれば
清家もたいしたことはないな・・と思ったものだった。

予断だが、建築学会賞へ強く押したのは村野藤吾先生であったという。さすがだな。


JIAは著名な建築家が名を連ねている。
そんな中に自分の身を置くのもいいかも知れない。

一度きりの人生、人にできて自分にできないはずがない。

私ももっと建築家としての人生の深さを増していきたい、そう
強く思う機会を与えていただいた。






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Last updated  2005/01/03 11:28:30 AM
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