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12月9日~11日、ソウル旅行予約しました。羽田発金浦着JAL利用。ホテルは未定ですが、明洞のロッテか、ソウルヒルトンか、プラザ(ここは何かのドラマのロケ地らしい)のどれか。ロッテ限定にしたかったのですが、やはりロッテは人気のようですでにキャンセル待ち状態でした。2日目に、韓国新幹線で行く慶州日帰りのオプションを予約。新幹線乗車に、慶州の世界遺産観光です。最終日は景福宮に行ったら、あとは特派員2号にすべておまかせで。・・・韓国通のひとが周りに多くて多くて(苦笑)、いろんな情報を教えて貰えますのでね~。サムギョップサルは必食!とか、お土産は「マーケットO」のチョコレートブラウニー!とか、ロッテ免税店は開店してすぐに行かないとダメ!とか。ワタクシは、韓国時代劇は見ますが、特にダレダレさんのファンではないので(汗)、「いや!ワタシ、韓流アイドルさんはいらないです!」って顔で歩かなきゃなりませんぜ(笑)。それでも、時代劇ドラマがさらに楽しめるこの本はおすすめです!【送料無料】知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物価格:800円(税込、送料別)「イ・サン」の王様のおとうさんは、本当に米櫃に押し込められて死んだとか、「チャングム」の流された済州島は、王朝時代は流刑地で、ここに流されると二度と都には戻れないようなところだったとか、宮廷の高貴な女官の髪型はカツラだとか。気楽な裏話も満載で、あまり馴染みのなかった朝鮮王朝(1392年~1910年)の歴史がよくわかりますよ。ドラマ鑑賞、韓国旅行のお供に是非おすすめ!
2011年10月15日
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先月までNHKBSプレミアムで放送されていたドラマ「テンペスト」。仲間由紀江さんはじめキャストがみな適役で、沖縄の景色の素晴らしさも堪能できました。ただ、後半は怒涛過ぎる展開で、もう少し回数が多かったらね~、というのが残念。でも、あまり知られていない琉球王国の歴史や暮らしの様子などを知るいい機会になったと思います。さっそく原作を図書館でゲット。著者は、ファンタジー小説でデビューされたということで、この作品も歴史小説というよりは、ファンタジー系エンターティンメントというべき。史実の骨格は崩していないけれど、ファンタジー要素がアチコチにちりばめられている、という感じ。文体は現代調でテンポがよい。(軽すぎて格調がない、ともいえる)なので、歴史小説は苦手、という方にはラクラク読めます。(逆に、本格的な歴史小説を期待すると、怒りたくなるかも)ストーリー展開がまさにジェットコースターなので、飽きさせずに読ませます。主人公の真鶴が、父の野望をかなえるため宦官と偽って琉球王国の科試(キャリア官僚試験)を受ける。(当時、琉球王国では、女性は試験を受けられなかった。そのため、真鶴は去勢した宦官として試験を受けた)真鶴は幼いころから学問好きで、試験をらくらく突破、王国の官僚として大活躍する。しかし、波乱万丈(ほんとにいろいろありまして)、罪に落とされ流刑にされるが、今度は、女として王宮に戻り、国王の側室となる。真鶴のまわりを取り巻く男性キャラは、ライバルの朝薫や、真鶴がひそかに恋をする薩摩藩士浅倉など、なかなかステキ(笑)。しかし時代は江戸末期。明治政府へと変わり、琉球王国にもついに最後のときが訪れます。琉球王国エンディングの歴史ドラマであると同時に、一人の少女が決してあきらめずに、希望をもって道を切り開いていくサクセスストーリーでもあります。ラストは、王国は形としては滅びてしまうけれど、琉球の魂は永遠に続く、と結びます。(この辺は、ヤマトンチュとしては、かなり心苦しいところです。)でも、個人としての真鶴にはハッピーエンドを予感させるエピソードが用意されているので、幸せな気持ちで読み終われるでしょう。ますます沖縄が大好きになること請け合い。沖縄好きな方、琉球王国に興味のある方におすすめ。原作を読んでドラマを見ると、よりわかりやすい。(来年には、映画も公開予定とか!)【送料無料】テンペスト 上(若夏(うりずん)の巻)価格:1,680円(税込、送料別)【送料無料】テンペスト 下(花風の巻)価格:1,680円(税込、送料別)
2011年10月12日
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御正月休みなどで家にいると、ついついネットショッピングでぽちっとしてしまい勝ち(苦笑)。アマゾンでぽちっとした本が今日届きました。これまでは友人に借りていた「聖☆おにいさん」をお買い上げ。手元に置いて楽しみたい漫画。 来月の香港旅行に備えて「ことりっぷ香港」。国内版からスタートしたことりっぷは、かわいい装丁と重くない(これ携帯するには大事!)小型本で、女子的好みに絞ったガイドがかなりツボのシリーズ。とうとう海外版も登場。ソウル、香港、上海、台北、ホノルルというラインナップで、これまた女子のプチ旅行先として人気の都市を押さえてます。 そして、朝日新聞連載中に後半をちょこっと読んで、これは面白い!と注目していた、辻原登「花はさくら木」。江戸時代中期の京・大阪を舞台に、幕府老中・田沼意次や後に女帝となる天皇家のお姫さまが活躍する爽快な時代活劇。これは、来週大阪に行くときに新幹線の中で読むために。旅行のおともは、だいたい時代小説を持っていくことが多いです。そうです。大阪行き、いよいよ来週。お目にかかる皆様方、よろしゅうに~。 ついでに、 今月以降決定している予定など。 1月10日・・・101氏と池袋サンシャインシティ。蘭展です。 1月11日・・・大宮駅近くで、近在友人と新年ランチ会。 1月15~16日・・・大阪。まずは伽藍改修が完了した奈良の唐招提寺を拝観してから大阪入り。関西チームの皆様にご案内いただき、新世界で串カツに挑戦したい。 1月23日・・・新橋演舞場で歌舞伎。特に自分は市川海老蔵ファンではないのですが(笑)、彼の座長公演ではあります。ま、おめでただからね、ご祝儀がてら見に行ってあげよう! 1月29日・・・101氏と渋谷東急本店。蘭展。 1月30日・・・特派員たちの高校の新年会。PTA役員OBで集合予定。 2月12日~13日・・・101氏と東京ドームホテル。12日夜には、東京ドームでの「世界蘭展日本大賞」内覧会に行く予定。 2月24日~26日・・・特派員1号と香港。香港ではブログのご友人skytrainさんにお会いできる予定で、それも楽しみ。よろしくお願いします^^ 5月13日~16日・・・101氏、特派員1号と上海。さきほど、HISから宿泊予定のグランドハイアットのお部屋情報の連絡あり。ハンディキャップルームでなくてもすべての部屋がシャワーブースが独立しているそうで、そこは安心。送迎の車が、3人乗るとセダンは無理ということでワゴン車になってしまうのが少々問題か?でも、ダメと思わず、頑張っちゃってもらってもいいかな?最悪、タクシー拾って貰って後を追いかけていってもいいわけだし。とりあえず車の写真を送ってもらうように依頼中。まあ、ワゴン車に乗れるよう、特訓するか(笑)。
2010年01月06日
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激動の2009年も暮れようとしています。大変なこともありましたが、自分的には新たな展開も見えてきて、まさに変革の年となりました。新しいブロガーさんにもお会いできて新しいご縁も広がり、ちょっと余裕のある時間の使い方もしてみました。来年そうそう、ひさしぶりの関西オフ会や新しい地香港への上陸も控えております。たくさんのかたにお目にかかり、新たなご縁ができますよう、よろしくお願いいたします。 さて、本日、不燃物を一山、無事出すことができました!昨日、特派員2号に古い下駄箱と本箱を解体してもらって一般の不燃物として出すことに成功。(さすが男の子、のこぎり使えたのね~。)さらに特派員1号、2号二人の古本やら不用品を整理。だいぶモノが減ったぞ。とはいえ、まだまだ年明けの収集に向けて第二弾の準備がこれから。特派員2号がいる間に、彼のパソコンデスクと書棚の解体をやってもらわねば。あとは、引越し先にいつでも運べるように、天袋からお雛さまをおろしてもらう、というのがとりあえずの課題。お正月は不用品片付けに集中というところです。さて、大晦日の夜、しみじみとコミックはいかがでしょうか?実は、ワタクシメの周辺でブレイクしているのが「聖おにいさん」中村光著。天界に暮らすイエスとブッダ(言うまでもなく、世界の東西を代表する偉大な聖人ですね~)が有給休暇(笑える)をとって、何故か東京都立川市でアパートを借り、ゆるゆると下界バカンスを楽しむ、というお話。全体にゆる~い日常生活なのですが、仏教やキリスト教を知っていると笑えるコネタが満載。たとえば、リンゴを食べたことがなかったイエスとか(旧約聖書でリンゴは人間の原罪の象徴)、毎年ブッダに「乳がゆ」をお中元で送ってくれるスジャータさんとか(ブッダが厳しい修行に耐え悟りを開いたときに、村娘スジャータが捧げた1杯の乳がゆで癒された)。脇キャラも楽しくて、いつもイエスをGPSで監視している4大天使がジャニーズばりのアイドル系だったり、ブッダに漫画を描かせて天界のフリーペーパーに掲載している梵天さんはやり手のプロデューサー気質だったり、ブッダの奥さんヤショーダラーさんは無理やりバレンタインデーにチョコを送りつけてきたり、イエスの父(キリスト教でいう世界を作った方です)は携帯のメールをうつのが苦手だったり。本当に、天界で、どの宗教の聖人もこうして一緒に仲良く暮らしていると考えたら楽しいね。下界でも、ゆるゆると、仲良くやっていければ世界平和も夢ではない!とりあえず、ゆるゆると和みたい方にはおすすめ。
2009年12月31日
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待ちに待った「ガラスの仮面」最新刊をゲット!美内すずえ先生が、かれこれ30年?に渡って書き続けられている、少女マンガ界のお化け作品のひとつ。ストーリーをざっくり書くと、演劇界幻の名作「紅天女」をめぐって、演劇界のサラブレッド美少女・姫川亜弓と、薄幸の生い立ちながら、その天性の才能を見出された北島マヤが争う、というもの。主人公たちが中学生くらいの年齢からスタートし、いまやっと20歳過ぎになったあたりか。数々の演劇シーンをはさみながらの物語に、これをきっかけに演劇界に足を踏み入れた俳優さんも少なくない模様。ようやく、「紅天女」をマヤと亜弓どちらが演ずるか?という大詰めに到達してきましたが、まだまだ結果を教えてはくれないようですね。美内先生。ワタクシたちアラフィフは、マンガで育ったといってもいい世代。中高校生の頃、今に残る名作マンガがリアルタイムで連載されていました。その数々の作品の中から、人生に影響を与えた、といっていい10作品をあげてみます。10位 「エースをねらえ!」山本鈴美香 テニス漫画の傑作。華麗すぎるお蝶夫人に、こんな高校生いる?と突っ込みも (笑)。9位 「あさきゆめみし」大和和紀源氏物語の漫画化。といっても時代考証、解釈もすばらしく、これで源氏物語を理解した、といってもよいほど。 8位 「日出る処の天子」山岸涼子聖徳太子が主人公。太子と蘇我蝦夷の人物像がそれまでの解釈と違って新しかった。7位 「南京路に花吹雪」森川久美陰謀渦巻く戦前の上海を舞台にしたハードボイルド。これを読むと、上海の外灘(バンド)の壮麗な建物の印象が変ります。6位 「あさぎ色の伝説」和田慎二「スケバン刑事」の作者が描いた新撰組隊士たちの若き日の物語。明るい青春の陰に悲劇の予兆を感じさせます。5位 「オルフェウスの窓」池田理代子ドイツ・レーゲンスブルグの音楽学校を舞台に展開する音楽家の卵たちのお話、と思いきや、ロシア革命にまで話が広がる。これを読んで、ぺテルスブルグに行きたい!と思った。4位 「天上の虹」里中満智子古代の女帝・持統天皇の物語。まだこれも未完結。女の人生、持統天皇のごとく、強くあらねば!と思わせられる。そうです。ワタクシにとってまさに人生のバイブル。持統天皇の、(たとえ、世間から嫌われようと、悪人といわれようとも)信念を通した生き方に少しでも近づきたいと精進しております。3位 「ブラックジャック」手塚治虫孤高の医者ブラックジャック先生。彼も又、ハードボイルドなんですよね~。理想の男性でもあり。(笑) 2位 「ベルサイユのばら」池田理代子説明の必要もない、少女マンガの古典ですね。歴史への興味も勿論ですが、ワタクシにとっては、この作品の舞台化で中学生のとき宝塚を初めて見たことが、その後演劇ファンへの道を歩ませるきっかけになった、という意味も大きい。1位 「ポーの一族」萩尾望都1作品だけあげるなら、やはりこれ。吸血鬼バンパネラ一族を描いた一大叙事詩。永遠の少年エドガー(吸血鬼は歳をとらないで生き続けるという宿命を負う)の哀しみが心を打ちます。望都先生の絵もリリカルで美しい。名作です!いかがでしょうか?ご存知の作品、お好きな作品はありましたか。それではこれから、「ガラスの仮面」読むぞ~!
2009年01月28日
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『ダ・ヴィンチコード』が、ようやく手元にやってきた。2日で文庫本3冊の1巻目を読み終わる。なかなか、テンポがよくて面白い。なるほど!これは、ルーブルやパリに行ったことがあるひとなら、うんうん!と頷きながら楽しめるだろう。お話のほうは、やっと発端から次の展開へ、というところなので、謎ときはこれから。これを読んでからルーブルに行くと、お馴染みのダ・ヴィンチの絵も、また違ってみられそうだ。ルーブルといえば元は宮殿。宮殿といえば、ベルサイユ。なにしろ、かの『ベルサイユのばら』は、「週刊マーガレット」連載当時から愛読していたのである。当然、コミックスも全部そろえ、現在は、愛蔵版が本棚に収まっている。結局、語学の壁は越えられず、フランス史をやることにはならなかったが、それでも、大学の第二外国語は、ちゃんとフランス語にした。・・「アン、ドウ、トロワ、キャトル、サンク」ぐらいですかね。覚えてるの。そうした、フランス大好きっ子が、とても多かったものだ。いつかは、オスカル様(伯爵令嬢なのだけれど、軍人としてマリー・アントワネットに仕える。革命が起こると、貴族の身分を捨て民衆の側に立ち、バスティーユ攻撃で命を落とす)のご命日7月14日に、パリに行きたいものだ、とは思っている。写真は、マリー・アントワネットの最期の地、革命のとき、断頭台が据えられていたパリ、コンコルド広場のオベリスク。2003年2月、家人3が修学旅行で撮影。(玲家でただひとり、パリに行ったヤツなのだ)
2006年08月02日
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サザンの集大成的なこのアルバム。2枚組で全30曲。CMやドラマのテーマ曲も多く、聴きなれた感じで親しみやすい。全体に、奇を衒わない、ちょっと懐かしい感じのするメロディライン。無理に若ぶっていない落ち着いた仕上がり。さすがの余裕を感じさせます。桑田さんの詞も、言葉は厳選されてちょっと見は美しく穏やか。しかし、その裏にある時代批評精神はますます鋭い。このアルバムから、ベスト3曲選んで見ました。3位・・・愛と欲望の日々ご存知フジテレビ「大奥」のテーマ曲。ドラマの雰囲気にとても合ってた。かったるげな曲と少々きわどい詞が妙にインパクトあり。 2位・・・神の島遥か国 たぶん、JAL沖縄のキャンペーンソングでしたか?琉球的メロディをうまくミックスさせている。リゾート気分満載の曲。そして堂々の1位・・・夢に消えたジュリア昔風の曲が、なかなかドラマチック。ロザリオや十字架などキリスト教関係の言葉が詞に散りばめられて物語を感じさせる。桑田さん、実は、歴史や文学にかなり詳しいひとなんでしょう。ジュリア、といえば、「おたあジュリア」(江戸時代初期のキリシタンの女性)を思い出してしまうのだが、ひょっとして、そんなことが頭にあったのかも?で、滅茶苦茶乗りのいい「BOHBO No5」を着メロにしております。<ただいま日テレのドラマ「河井継之助」を見ているところ。明日、河井について書く予定です^^>
2005年12月27日
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先ほどNHKニュースで、紅白歌合戦の司会に、仲間由紀江さんと山本耕史さんが加わった、と放送していた。仲間さんは来年の大河「功名が辻」の主役。山本さんは、昨年の「新撰組!」で土方歳三を好演し、お正月のスペシャルドラマ「土方歳三最後の一日」で主演することから、この司会抜擢となったのである。新撰組副長土方歳三。幕末の人物のなかで、おそらく坂本竜馬と人気を二分する。(えっ?違うって。まあ、いいじゃないですか。)新撰組、そして土方自身は、坂本や高杉晋作や西郷隆盛、あるいは勝海舟などと違って、誰からも認められる建設的事業を為したわけではない。むしろ、彼らの事業を阻害する邪魔者として見られてきた、といえる。とはいえ、新撰組にも彼らなりの目的と、歴史上の意義があったことは間違いない。だが、人間の生き様としては興味深いのが新撰組の面々。大きな時代の転換点のなかで、闘うことに生きる意義を見出した彼らは、結構早くから物語の題材になっている。しかし、それを一気に表舞台に押し上げたのは、誰あろう司馬遼太郎先生。『新撰組血風録』で各隊士の人間的エピソードを語り、『燃えよ、剣』で、冷たい人間、鬼と呼ばれた土方のファンを一気に増やしたのである。まったく司馬先生は罪なひとである。この作品に出会ってしまったせいで、どれだけのひと(女性?)が土方に片思いしていることか!組織を作り上げること、そして喧嘩に勝つことに、無上の喜びを感じる土方。決して、一流の政治家になれる人物ではない。最後の最後までやんちゃな男の子、歳三は、己が運命を決めてきたすべての人々の思いを背負い、ただひとり、敵陣に向かっていく。なんの役にも立たない美学(というより見栄っ張り)で結構。人間、損得だけで生きちゃいけないのだ。
2005年12月08日
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紀伊国屋WEBで注文していた本が、今朝届きました。宮本昌孝さんは、気鋭の時代小説家。溌剌としたスピード感ある文章と、エンタメ性120%、絶対読者を楽しませるぞ!という気概溢れるストーリー展開で、ここ数年ではイチオシの作家。基本的にハードカバーのうちは買わないので、今まで文庫化を待っていたのが「ふたり道三」です。時代小説、といっても、ちょっと青春小説のような雰囲気もあり、爽快で明るい作風の宮本さん。剣戟シーンの描写も豪快でワクワク感いっぱい。戦国物にはこれまでも「剣豪将軍義輝」などの傑作があり、本領発揮できるジャンル。これで、しばらく楽しめそうです。「縄文人の文化力」は本業ネタなので、最新の情報を仕入れるため購入。(というか、このブログのネタさがしのために買っちまった!)「人類進化の700万年」は、送料を無料にするため無理やり探した1冊。これも、ブログネタに使えそう。がんばって読みますわん。
2005年10月23日
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映画を見て、滅茶苦茶気に入った「セヴンソード」のサントラと、こちらは絶対買うと決めていた、サザンオールスターズのニューアルバムが本日到着。サザンの「キラーストリート」は豪華2枚組なので、あわせて3枚、聞くのが大変そう。とりあえず、「セブンソード」をかけながら、これ書いてます。映画のサントラなんて、滅多に買わないけれど、これは特別。お気にいりアーティストに、この作曲家の川井憲次さん、追加しておこう。サザンのほうは、東京ドームでライブをやるそうだけれど。さすがにね、スタンディングはもう疲れるのでね・・・若くないから(泣)
2005年10月11日
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「鉄道員(ぽっぽや)」をちら、と読んだときは、この作家、それほどたいしたことないなあ、と正直思ってしまった。実はタイトルの本、出版当時から興味をひいていたのだが、文庫化されるまで待っていたというワケありの1冊。昨年やっと手に入れた。そして、浅田次郎は稀代の書き手、と認めざるを得なくなってしまった。時は清朝末期。貧しい少年春児は占い師から妙なお告げを聞く。「汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収めるであろう。」その予言ひとつを心の支えに、彼は、幼馴染で地主の息子の梁文秀とともに都へ上る。文秀は科挙の試験を受けるのだ。文秀は科挙に首席で合格。若きエリート官僚として、栄光に包まれたスタートを切る。一方春児は権力に近づくため、もうひとつの途を選ぶことを決意する。それは、宦官となって、宮廷に入ることだった。順調に出世する文秀。彼の周囲には、いつしか、国の行く末を憂う人々が集まり始める。それは、政治を牛耳る西太后に批判的な改革派へと成長していく。春児も、持ち前の才覚と人柄のよさで、ついに西太后の側近になる。改革派の標的にされている西太后が、実は誰よりも真剣に、清国のことを考えていること。それを春児だけが知っていた。やがて、西欧列強、日本も巻き込み、改革派と守旧派の対立は激化。紫禁城に渦巻く策謀。文秀ら改革派の西太后排斥計画は、まさに成功目前であったが・・。物語は、政変に失敗した文秀が日本に亡命。再び政治をみるため紫禁城に出発する西太后から、春児が清朝の秘密の宝、「龍玉」をもらうところで終わる。そう、これこそが、占い師の予言、「天下の財宝」だったのだ。作者が言いたいのは、志の力。極貧から宦官のトップに上り詰めた春児は、まさに、意志ひとつで途を切り開いてきた。一方、文秀も、科挙首席合格、という立場と期待に応えるべく、困難な途を選ぶ。運命に立ち向かうこと、それが素晴らしい、と作者はいう。そして、特筆すべきは西太后の人物造型。清朝を滅ぼした悪女として書かれることがほとんどの彼女。しかし、浅田氏は、彼女にこんな台詞を言わせる。「そうね。悪女だの鬼女だのと。でもね春児。最後のひとりはそうならないと、新しい時代は始まらない。それで、いいじゃないの」「私は鬼なのよ。夫を殺し、子供を殺した鬼なのよ。鬼になって、何とか40年この国を持たせたんだけどね」だらしない夫と子供に代わり、自ら鬼となって、傾く老大国清を支える西太后。悲しみに満ちた、しかし、覚悟し切ったすさまじい生き方を、無条件で受け入れる春児の目は、浅田氏の目でもある。ラスト近く。作者は、お尋ね者になった改革派の仲間、王逸が、少年毛沢東に出会う場面を用意する。王逸は、死んでいった仲間たちの夢を託すため、毛少年に学問を教えることを決意する。ここで、一筋の希望は、未来に繋がっていく。歴史書的な描写も多く、名前も中国語読みだったり、かなり”読みで”がある作品。梁文秀は、おそらく、実在の改革政治家「梁啓超」をモデルにしているかと思われる。伊藤博文はじめ、文秀亡命に尽力する日本人の登場人物も魅力的。伊藤のライバル李鴻章、袁世凱など歴史上の有名人たちも生き生きと活躍。それでいて親しみやすい文章なので、一気に物語世界に入れる。それにしても、これを読んでから、北京に行きたかった!
2005年09月10日
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漫画なのですが、歴史ものなのでこちらに入れました。この作品、森川久美の評価を決定付けた、知るひとぞ知る傑作。というのも、「LaLa」というマニアックな少女マンガ誌に1981年から1983年まで連載されていた作品ゆえ。舞台は昭和初期、日中戦争開戦前夜の上海。当時の上海は中国国民党と共産党勢力の駆け引きの狭間で混沌を極めていた。租界の外国勢力、特に、日本の勢力拡大とそれを危険視する欧米諸国の水面下の対立。各国政府の秘密諜報機関。暗躍する黒社会。混乱の間に莫大な利益を得ようと画策する財閥。反日運動を展開する国民党、共産党双方の特務機関。民間人も、いつスパイに変じるかわからない。さまざまな力が錯綜し、犯罪、麻薬、暗い欲望が渦巻く魔都。軍部諜報機関に嫌われ、上海の新聞社に飛ばされた本郷義明は、酒場で知り合った青年黄子満と大きな陰謀に巻き込まれていく。本郷と黄は、日中開戦を阻止したい小此木大佐の依頼で地下組織「54号」を組織。熾烈な戦いに、自らの身を投じる。はたして日中全面戦争は避けられるのか?彼らの命がけの大仕事が始まった。スパイ、アクション、黒社会、陰謀、暗殺。こうしたキーワードが並ぶ。少女マンガにしては異様にハードボイルドな、(当時としては)画期的な作品であった。作者は、上海に魅せられてこの作品を書いたという。そして、本郷のなかに、日本人の良心を書き込んだ。南京路(ナンキンロード)に面した高層ホテルから下を見おろす。美しく飾られたビル達が、歩道に沿ってびっしり立ち並ぶ。しかし、それらの裏側に視線を転じれば、そこには、昔ながらのリーロン(庶民の住宅街)が、まだ健在だ。狭い石畳の路地を、今にも、本郷や黄子満が走り抜けてきそうな佇まい。上海という街には不思議な空気がある。かつて政治と軍隊に翻弄された街に、今は一攫千金を求めて人が集まる。明るい歩行者天国の南京路も、裏側の路地では死ぬか生きるかの駆け引きが展開されているのだろう。昔も今も変わらない、冒険者たちの夢の都。今日も、街のどこかで、現代の本郷や黄子満たちが夢に向かって走っていく。白泉社文庫 全3巻
2005年08月10日
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月曜日に手に入れたTUBEのニューアルバム、毎日聞いとります。ここ数年で、一番の完成度では?しばらく、いろいろな試みをしていた時期もあったけれど、昨年あたりから、いかにもTUBEらしいアルバムになってますね。結局、これぞTUBE!というスタイルが確立され、聞く側も、それを期待している、ということかな。全体のバランスもいいね。ラテンでスタートして、いかにもTUBEらしいメロディラインの曲をはさみ、バラードで締める構成。このバラード「a song for love」。彼らのベストナンバーにしてもいいくらい。前田くんの詞がいいの。40歳になった男性にしか書けない詞。(ひょっとして、自分の体験も入ってる?)サザンに次いで、日本を代表するバンドになりつつある彼ら。20年をまさに、集約したかのような1枚。
2005年07月30日
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実はTUBEの15年来のファンである。アルバムは欠かさず買っている。20日にNew アルバムが発売された。ここで、これまでのアルバムからrin的ベスト10を選んでみた。1位・・・湘南My Love2位・・・十年先のラブストーリー3位・・・海の家4位・・・壊れかけのMy soul5位・・・Kona windに吹かれて6位・・・SUMMER DREAM7位・・・君となら8位・・・傷だらけのhero9位・・・Close Your Eyes,Hold Your Dreams10位・・Love Song1.2位は「湘南」から。アルバムとしては、やはりこれがベストかな。9.10位は「Melodies & Memories」から。バラードだけを集めた1枚。TUBEのバラードは正統派。とても気分よく聞ける。7位の「君となら」。これは、誰かに歌って貰うしかないでしょう!学生のとき、かっこだけサーファーをやっていたので、夏の海は大好きなのです。
2005年07月22日
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このコーナー、1冊目は何にしようか考えた。そして、やはり、これにすべきと思った。大げさにいえば、rinの進路を決定づけた1冊なのである。油屋からついに美濃の国主となった斎藤道三。あらゆる手段を駆使して野望を遂げていく。しかし、彼は愛する女の産んだ息子によって命を落とす。その道三には二人の弟子がいる。一人は娘婿、織田信長。もう一人は妻の甥、明智光秀。信長は道三の先駆的な政治感覚を受け継ぎ、光秀はその古典的教養を受け継ぐ。二人の弟子は、お互い相補い合いながら、天下統一を完成させて行く。しかし、二人の間には、いつしか深い溝が出来ていく。そして二人の弟子は、本能寺でまみえる。前半、道三が成り上がっていく過程は、ただただ痛快。時代が、がらがらと音を立てて動いていく、わくわくした気分満載。一転、後半はきりきりと抉るような心理確執劇。なぜ、信長と光秀が、乖離してしまったのか。司馬氏は、本能寺の変について、自分なりの推理を提示している。司馬氏の客観的な筆運びは、光秀をただの謀反人にはしていない。中学生のとき、初読。家人3が、やはり中三のとき読破。若いひとに、志を実現していく快感を教えてくれる1冊である。もちろん、気持ちだけ若いひとにも、大いにお勧め。
2005年07月13日
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