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随分時間がたってしまっているのですが、実は昨年の10月4日、「太陽とシスコムーン(太シス)」のライブに行ってきました。幸運なことに昼夜二回参加することができました。朝行って、ライブ二本参加、そのまま夜に帰郷という強行軍でしたが、ほんと行ってよかった。デビュー10周年にあたる昨年、コミがメンバーに「何か出来ないだろうか」と声をかけたところから新しい物語が始まりました。その矢先に「メガベスト」発売、発売記念期間限定ブログの立ち上げ、という流れになり、インストアイベント、メロングリーティングのライブへとつながりました。そして、わたしと同じようにずっと太シスが好きだったファン・解散後に彼女たちを知ったファンの声、メンバーの「ライブをやりたい!」という強い希望から「ライブ開催署名運動」がおこり、トークライブでの涙のライブ開催決定発表となりました。会場はCLUB ASIA P。たぶん200人強くらいのキャパシティーだと思います。昼の部ははじっこだけどほぼ最前列で観ることができました。小さい分、ステージとの距離が近くて興奮ものでした(しのぴー側だったんだけど、すごくキレイだった!もちろんコミもあっちゃんも^^)。それぞれ個々の活動はしていたとはいえ、9年のブランクがあるのにも関わらずさすがの歌唱力。激しいダンスをしながらも歌が乱れることがないのは凄い!しのぴーの生バク宙に感動!RURUの分のパートも三人で完璧にカバーしてました。ほんとに歌が上手い。そして名曲揃いであることを改めて認識しました。メンバーによる開場アナウンス、RURUのVTR出演(今は上海で子供たちに歌を教えたりしているそうです)、たっぷりのMC、音源がある曲全てを歌うという、サービス精神満点の構成。その上でのスーパーパフォーマンス。ステージと会場の一体感はハンパなかった。何回「太陽&シスコムーンLet's Start!」と叫んだかわかりません。夜公演のホントのラストソングとなった「Magic of Love」で、「だ~いす~き~♪」の時のみんなのステージに伸ばした腕が、花を捧げてるようでとっても美しくて涙が出そうになりました。わずか一年半で解散してしまったのに、なぜかずっと好きで、ずっと気になっていました。歌が好きなのはもちろんなのですが、きっとメンバーの一生懸命さ、真摯さ、「歌が大好き」という気持ちが伝わってくるところが大好きだったんだと思いました。このライブにこぎつけるまでほんとにたいへんだったと思います。活動期間一年半、ブランク9年、復活ライブまでの活動一年二ヶ月余りという、ちょっと不思議なグループ。その間ずっと愛され続けてきた稀有なグループ。それが「太陽とシスコムーン」です。ほんとに勇気と元気をもらえたライブでした。しのぴー「一歩前に踏み出す勇気を持って欲しい」あっちゃん「『やりたい』と心から思って口に出せば、助けてくれる人がきっといる。みんな一人じゃない。」コミ「一番出来るわけない、と思ってる私がやりたいって言ったら出来るんじゃないか?と思った。」それぞれの言葉が深く胸に刻まれました。こういうメンバーたちだから、多くのスタッフの方々が協力してくれたのでしょう。RURUのビデオレターは、スタッフが自腹で上海まで行って撮ってきてくれたそうです。そして、DVD発売にまでこぎつけることができました。(残念ながら完全受注販売で、もう販売終了になってしまっているのですが…)。で、先日そのDVDが届いたので、この記事を書いてみました。DVDを観たら、あの日の感動・熱気がよみがえってきました。みんな、キラキラ・生き生きしてます。(実はわたしが一瞬写ってて、ちょっと感激^^)コミが静かに「これで本当に最後です」と言っていましたが、期間限定ブログも1月31日をもって終了となることになりました。この一年ちょっとの間、なんかちょっとしたお祭りに参加していたみたいでとても楽しかった。だから正直寂しい。でも「New Decade」に向かってそれぞれ歩いていかなくてはね。いつまで観られるかわかりませんが、DVDのダイジェストはこちら。ラストライブの3人の勇姿!しのぴー、凄いぜ(≧∀≦)♪!!「宇宙で La Ta Ta」 2009.10.04 by 太陽とシスコムーン「太陽とシスコムーン2009復活ライブ決定記念 期間限定ブログ」 2010/01/31まで『太陽とシスコムーン/T&Cボンバー メガベスト』太陽とシスコムーン/T&Cボンバー発売日:2008年12月10日発売元:ZETIMA(EPCE-5595~6)定価:\3500(税込)『TAIYO & CISCOMOON 1』太陽とシスコムーン発売日:1999年10月27日発売元:ZETIMA(EPCE-5032)定価:\3059(税込)『2nd STAGE』T&Cボンバー発売日:2000年9月27日発売元:ZETIMA(EPCE-5068)定価:\3059(税込)Yo!Yo!Taiyo-La! むうんさんのダンス天国発売日:2000年8月30日発売元:ZETIMA(EPBE-5010)定価:\3059(税込)DVDオ-ル 太陽とシスコム-ン・T&Cボンバ-発売日:2000年12月12日発売元:ZETIMA(EPBE-5012)定価:\ 3990(税込)小湊美和オフシャルウェブサイト KOMINATO.COM小湊美和オフィシャルブログ Miwa Kominato official blog信田美帆オフィシャルブログ 信田美帆のオフィシャルブログ LOVE POWER!!※ブログ内関連記事「太陽とシスコムーン/T&Cボンバー メガベスト」 太陽とシスコムーン/T&Cボンバー「太陽とシスコムーン」 ヤンタン出演予定!
2010.01.27
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(写真はクリックで「フォト蔵」にとびます。)最後に今年の上位3位のねぶたをご紹介します。市長賞(総合第3位相当)優秀制作者賞朝比奈地獄破り「あさひなじごくやぶり」制作者:北村隆青森山田学園022 朝比奈地獄破り 1 posted by (C)usumurasaki025 朝比奈地獄破り 4 posted by (C)usumurasaki027 朝比奈地獄破り 6 posted by (C)usumurasaki032 朝比奈地獄破り 11 posted by (C)usumurasaki知事賞(総合第2位相当)楠木正行 四条畷の合戦「くすのきまさつら しじょうなわてのかっせん」制作者:北村蓮明青森県板金工業組合011 楠木正行 四条畷の合戦 4 posted by (C)usumurasaki012 楠木正行 四条畷の合戦 5 posted by (C)usumurasaki014 楠木正行 四条畷の合戦 7 posted by (C)usumurasakiねぶた大賞(総合第1位相当)最優秀制作者賞運行・跳人賞囃子賞水滸伝 樊瑞、公孫勝に挑む「すいこでん はんずい、こうそんしょうにいどむ」制作者:北村蓮明日立連合ねぶた委員会003 水滸伝 樊瑞、公孫勝に挑む 3 posted by (C)usumurasaki004 水滸伝 樊瑞、公孫勝に挑む 4 posted by (C)usumurasaki001 水滸伝 樊瑞、公孫勝に挑む 1 posted by (C)usumurasaki007 水滸伝 樊瑞、公孫勝に挑む 7 posted by (C)usumurasaki今年は日立が大賞、囃子賞、運行・跳人賞、最優秀製作者賞と完全優勝でした。制作者の北村蓮明さんは、同じくねぶた師・北村隆さんと双子の兄弟なんです。隆さんの方は、既に大賞・最優秀製作者賞を受賞しているのですが、蓮明さんは今年初受賞の快挙となりました。いろいろ思うところもあっただろうなぁと勝手に推察するのですが、本当に受賞おめでとうございます、と申し上げたいです。また来年、素晴らしい祭となるよう願っていますし、観客として、また、参加者としても盛り上げていきたいなと思っております。またまた長い長い記事となってしまいましたが、ご覧いただきありがとうございました。※よろしければ、こちらもご参照下さい。ブログ内「ねぶた記事一覧」「フォトアルバム」と「フォト蔵」に他の写真もありますので、よろしければご覧下さい※クリックで「フォト蔵」にとびます。971 2009 ねぶた by (C)usumurasaki970 2009 ねぶた徒然 by (C)usumurasaki(了)
2009.12.19
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(写真はクリックで「フォト蔵」にとびます。)今回・次回は受賞ねぶたをご紹介します。(思いの他長くなってしまって、すみません^^;)上位5台のねぶたと、今年は以下2台のねぶたが海上運行賞に選出され、最終日の夜の海を飾りました。海上運行賞津軽鬼神伝 名刀鬼王丸「つがるきじんでん めいとうきおうまる」制作者:外崎白鴻青森市役所ねぶた実行委員会077 津軽鬼神伝 名刀鬼王丸 6 posted by (C)usumurasaki075 津軽鬼神伝 名刀鬼王丸 4 posted by (C)usumurasaki080 津軽鬼神伝 名刀鬼王丸 9 posted by (C)usumurasaki『岩木山お山参詣』かけ声「サイギサイギ(懺悔懺悔)」 過去の罪過を神仏の前で悔い改めること。「ドッコイサイギ(六根懺悔)」 人間の感覚器官である目、耳、鼻、舌、身、意の六根の迷いを捨て汚れのない身になること。「オヤマサハツダイ(御山八大)」 観音菩薩など八大柱の神仏に対し「コウゴウドウサ(金剛道者)」 金剛石のように揺るぎない信仰を持つ巡礼を意味します。「イーツニナノハイ(一々礼拝)」 八大柱神を一柱毎に礼拝「ナムキンミョウチョウライ(南無帰命頂礼)」 自分の身命を捧げて仏菩薩に帰依し、神仏の戒めに従うという意味があります。こちらで聴けます(音が出ますのでご注意下さい)。津軽の霊峰・岩木山に、旧暦8月1日に集団でご来光を拝む、というのが「お山参詣」です。この「サイギサイギ」の掛け声は、津軽の者なら一度は耳にしたことがあると思われる有名なものです。海上運行賞義人権太夫「ぎじんごんだゆう」制作者:諏訪慎ねぶた愛好会065 義人権太夫 3 posted by (C)usumurasaki069 義人権太夫 7 posted by (C)usumurasaki070 義人権太夫 8 posted by (C)usumurasaki「ねぶた愛好会」は、毎年手拭を販売してまして、その売上でねぶた制作しています。例年買ってまして、今年も子供たちは手拭をハチマキにして跳ねてました^^観光コンベンション協会会長賞(総合第5位相当)白梅「はくばい」制作者:北村隆ヤマト運輸ねぶた実行委員会050 白梅 5 posted by (C)usumurasaki047 白梅 2 posted by (C)usumurasaki053 白梅 8 posted by (C)usumurasaki056 白梅 11 posted by (C)usumurasaki058 白梅 13 posted by (C)usumurasaki商工会議所会頭賞(総合第4位相当)優秀制作者賞役行者と蔵王権現「えんのぎょうじゃとざおうごんげん」制作者:竹浪比呂央JRねぶた実行プロジェクト038 役行者と蔵王権現 3 posted by (C)usumurasaki044 役行者と蔵王権現 9 posted by (C)usumurasaki042 役行者と蔵王権現 7 posted by (C)usumurasaki045 役行者と蔵王権現 10 posted by (C)usumurasaki※よろしければ、こちらもご参照下さい。ブログ内「ねぶた記事一覧」「フォトアルバム」と「フォト蔵」に他の写真もありますので、よろしければご覧下さい※クリックで「フォト蔵」にとびます。971 2009 ねぶた by (C)usumurasaki970 2009 ねぶた徒然 by (C)usumurasaki(つづく)
2009.12.19
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(写真はクリックで「フォト蔵」にとびます。)男伊達と不動明「おとこだてとふどうみょう」制作者:北村隆に組・東芝104 男伊達と不動明 4 posted by (C)usumurasaki102 男伊達と不動明 2 posted by (C)usumurasaki106 男伊達と不動明 6 posted by (C)usumurasaki107 男伊達と不動明 7 posted by (C)usumurasaki108 男伊達と不動明 8 posted by (C)usumurasaki「に組」といえば火消し。今回、北村隆さんは、それにぴったりの「火消しの男伊達」を描きました。対する不動明が炎といったところでしょうか。白を基調にしたねぶたはとても珍しく、真っ白な火消し纏がとても目立っていました。義と愛 「直江兼続」『ぎとあい 「なおえかねつぐ」』制作者:千葉作龍サンロード青森095 義と愛 「直江兼続」 1 posted by (C)usumurasaki098 義と愛 「直江兼続」 4 posted by (C)usumurasaki100 義と愛 「直江兼続」 6 posted by (C)usumurasaki今年の大河ドラマに着想を得ていますね。「愛」の兜を亡者がかぶっているのがちょっと変わった趣向です。戸隠山の青嵐「とかくしやまのせいらん」制作者:内山龍星青森市PTA連合会093 戸隠山の青嵐 4 posted by (C)usumurasaki092 戸隠山の青嵐 3 posted by (C)usumurasaki勧善懲悪 閻羅王「かんぜんちょうあく えんらおう」制作者:内山龍星NTTグループねぶた088 勧善懲悪 閻羅王 7 posted by (C)usumurasaki084 勧善懲悪 閻羅王 3 posted by (C)usumurasaki085 勧善懲悪 閻羅王 4 posted by (C)usumurasaki※よろしければ、こちらもご参照下さい。ブログ内「ねぶた記事一覧」「フォトアルバム」と「フォト蔵」に他の写真もありますので、よろしければご覧下さい※クリックで「フォト蔵」にとびます。971 2009 ねぶた by (C)usumurasaki970 2009 ねぶた徒然 by (C)usumurasaki(つづく)
2009.12.19
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(写真はクリックで「フォト蔵」にとびます。)古事記 「素戔鳴」 『こじき 「すさのを」』制作者:千葉作龍パナソニックねぶた会109 古事記 「素戔鳴」 1 posted by (C)usumurasaki112 古事記 「素戔鳴」 4 posted by (C)usumurasaki113 古事記 「素戔鳴」 5 posted by (C)usumurasaki関羽「かんう」制作者:竹浪比呂央マルハニチロ侫武多会120 関羽 1 posted by (C)usumurasaki121 関羽 2 posted by (C)usumurasaki123 関羽 4 posted by (C)usumurasaki文殊と龍王「もんじゅとりゅうおう」制作者:大白我鴻県庁ねぶた実行委員会134 文殊と龍王 7 posted by (C)usumurasaki131 文殊と龍王 4 posted by (C)usumurasaki136 文殊と龍王 9 posted by (C)usumurasaki地蔵菩薩 閻魔王「嘆願」『じぞうぼさつ えんまおう「たんがん」』制作者:京野和鴻あおもり市民ねぶた実行委員会138 地蔵菩薩 閻魔王「嘆願」 1 posted by (C)usumurasaki145 地蔵菩薩 閻魔王「嘆願」 8 posted by (C)usumurasaki147 地蔵菩薩 閻魔王「嘆願」 10 posted by (C)usumurasaki碇知盛「いかりとももり」制作者:私たち一同私たちのねぶた自主製作実行委員会149 碇知盛 2 posted by (C)usumurasaki151 碇知盛 4 posted by (C)usumurasaki152 碇知盛 5 posted by (C)usumurasaki「私たちのねぶた」は、市民の寄付で作られています。寄付した人全員の名前が、ちょっと判りづらいかもしれませんが、送りにこのように書かれているのです。今年も甥っ子の名前で寄付させていただきました。みんなで名前を確認して大喜びしました^^水滸伝 轟天雷 凌振「すいこでん ごうてんらい りょうしん」制作者:有賀義弘青森自衛隊ねぶた協賛会154 水滸伝 轟天雷 凌振 2 posted by (C)usumurasaki160 水滸伝 轟天雷 凌振 8 posted by (C)usumurasaki162 水滸伝 轟天雷 凌振 10 posted by (C)usumurasakiこれはとても好きなねぶたです。独創的で、美しい!※よろしければ、こちらもご参照下さい。ブログ内「ねぶた記事一覧」「フォトアルバム」と「フォト蔵」に他の写真もありますので、よろしければご覧下さい※クリックで「フォト蔵」にとびます。971 2009 ねぶた by (C)usumurasaki970 2009 ねぶた徒然 by (C)usumurasaki(つづく)
2009.12.17
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長くなりますが、今年のねぶたのご紹介です。(写真はクリックで「フォト蔵」にとびます。)津軽為信と卍・錫杖「つがるためのぶとまんじ・しゃくじょう」制作者:竹浪比呂央青森菱友会195 津軽為信と卍・錫杖 2 posted by (C)usumurasaki203 津軽為信と卍・錫杖 10 posted by (C)usumurasaki205 津軽為信と卍・錫杖 12 posted by (C)usumurasakiベテラン、竹浪比呂央さんの作品。顔が美しい上に力強さを感じます。難陀竜王「なんだりゅうおう」制作者:柳谷優浩日本通運ねぶた実行委員会180 難陀竜王 1 posted by (C)usumurasaki184 難陀竜王 5 posted by (C)usumurasaki191 難陀竜王 12 posted by (C)usumurasakiこのねぶたの龍の描き方がとても気に入っています。素戔鳴尊 「八岐大蛇退治」『すさのおのみこと 「やまたのおろちたいじ」』制作者:穐元和生東北電力ねぶた愛好会176 素戔鳴尊 「八岐大蛇退治」 2 posted by (C)usumurasaki179 素戔鳴尊 「八岐大蛇退治」 5 posted by (C)usumurasaki穐元和生さんは、第四代ねぶた名人、故・鹿内一生さんの流れをくむ「我生会」のねぶた師さんです。一度引退されましたが、兄である穐元鴻生さんの逝去後、2006年から再びねぶた師として活動を再開されました。力強いタッチが特徴的と言えるかと思います。大物浦の戦い「だいもつのうらのたたかい」制作者:内山龍星(社)青森青年会議所171 大物浦の戦い 1 posted by (C)usumurasaki174 大物浦の戦い 4 posted by (C)usumurasaki172 大物浦の戦い 2 posted by (C)usumurasaki三国志 「赤壁」『さんごくし 「せきへき」』制作者:千葉作龍消防第二分団ねぶた会・アサヒビール164 三国志 「赤壁」 2 posted by (C)usumurasaki169 三国志 「赤壁」 7 posted by (C)usumurasaki170 三国志 「赤壁」 8 posted by (C)usumurasaki※よろしければ、こちらもご参照下さい。ブログ内「ねぶた記事一覧」 「フォトアルバム」と「フォト蔵」に他の写真もありますので、よろしければご覧下さい※クリックで「フォト蔵」にとびます。971 2009 ねぶた by (C)usumurasaki970 2009 ねぶた徒然 by (C)usumurasaki(つづく)
2009.12.17
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実にお久しぶりとなってしまいました^^;今年も残すところあと一ヶ月足らずとなってしまいまして、ほんとに今さらって感じなんですが、途中で終わらせてしまうことがなんとも気持ち悪く、今年の「ねぶた」の記事を続けさせていただこうと思いました。たいがい時期はずれで申し訳ないのですが、わたしの自己満足と思ってどうぞお許し下さい「ねぶた」は8月2日から7日にかけて行われますが、1日はねぶたに灯を入れてお披露目する前夜祭みたいな感じになってます。このように踊りを披露している団体もありました。ちなみに最終日の夜には、それぞれの小屋の前で製作に関わった方々が酒盛りしてたりします^^「ねぶた」には大きく分けて、企業などがスポンサーとなって作る「大型ねぶた」と、町内会・子供会などが自分たちで作る「地域ねぶた・子どもねぶた」があります。「子供ねぶた」と言っても大変レベルが高く、ごく一部ではありますがご紹介させていただきます。左:油川幼稚園ねぶた愛好会 「南祖坊と八之太郎」右:篠田町会 「鐘馗」送り左:西滝子ども会 「川中島より 武神 上杉謙信」右:西千刈町こども会 「牛鬼と滝姫」左:港町々会ねぶた 「米沢再建 上杉謙信」右:同上 送り港町々会ねぶた 「斬」もっとっもっとあるのですが、小型ねぶたは運行の機会が少ないのと、わたしの写真の腕の問題もありまして、ほんとに一部だけのご紹介です。「ねぶた」は山車だけでなく、囃子・跳人、そしてもちろん観て下さる方々などが一体となって盛り上げる祭です。それで、賞も「囃子賞」「運行賞」などが設けられています。左:藤本建設出世太鼓右:マルハニチロ囃子方左:跳人乱舞右:わかりますかね~?「クールポコ」が太鼓を叩いてます。小野まじめさんが青森大学(山田学園)出身だそうで、その関係での参加となったのでしょう。いろんな芸能人や有名人が毎年いらっしゃるのですが、今年は自分が跳ねてるときに、デーモン小暮閣下がTV放送してるのを見かけて、思いっきり声をかけてしまいましたよ^^;こっちを見てくれた(と思ってます^^;)ので、なんかテンション上がっちゃいました^^;前項でもご紹介しましたカルピスソーダ学園のねぶた。CMの「カルピスソーダ学園」は青森山田高校OBの青森大学男子新体操部員が演技しているそうです。青森山田高校Aチームは、『男子新体操 全国WEB選手権カルピスソーダ®カップ』で、2008・2009年と、2年連続優勝を飾っています。祭の時には「カルピスソーダ学園」として演技を披露し、沿道の大喝采を浴び、大人気でしたよ。あの硬いアスファルトの上ですごいなぁ~。ちなみに青森山田高校男子新体操部は、今年2009年、インターハイで優勝しました。ただ、残念ながら、国体では昨年2008年を最後に男子新体操は休止種目となっています。再開してほしいな~。そして、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、これはプロパンガス容器(の着ぐるみ)です。わたしがうんと小さい頃からありますから、数十年の歴史ある出し物なんです。「ベニープロパン」というところがやってまして、中に人が入っていて、この容器を超高速で回す、と、言ってみればそれだけなんですが、子供たちには大人気。大人も自分が子供の頃から見ているものですから、これがけっこう盛り上がるのです。そして、これは今年初めてみました。「青森菱友会」の作品です。70~80cm位のねぶた面です。わたしの近くにいた女の子がこれを見て泣いちゃってました。確かに怖いですよね~^^;でも、迫力あって美しかったです。そして最終日。「なぬかび」と言います。花火大会もあり、ラッセランド(ねぶた小屋)がある「青い海公園」は、ものすごい人出です。こんな感じで夜店もたくさん出ます。そして、花火と海上運行でねぶたは終わります。(海上運行は、残念ながら有料席か船からでないと見られないものですから、写真は撮れませんでした。)以上、ねぶたの徒然を書いてみました。次項からは、ねぶたのご紹介をしたいと思っています。(またまた間が空いたらすみません^^;)※よろしければ、こちらもご参照下さい。ブログ内「ねぶた記事一覧」「フォト蔵」に他の写真もありますので、よろしければご覧下さい※クリックで「フォト蔵」にとびます。970 2009 ねぶた徒然 by (C)usumurasaki971 2009 ねぶた by (C)usumurasaki
2009.12.05
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こんにちは。今日からねぶたが始まります。開催前からいろいろ準備もしているんですよ。市役所前の桟敷席です。国道沿いにたくさんの桟敷が何日も前から設けられますが、祭が終わると一晩で撤去されます。ねぶた作成小屋が並ぶ「ラッセランド」。ずっと雨が続いていたのですが、やっと夏らしい快晴が見られました。これは製作中のねぶたです。これは「台上げ」も済んだ後にも、まだ修正を加えている様子です。腕の位置を直している様子がわかりますでしょうか?力が入ってますね。そして、こんなねぶたも…^^また長いシリーズになるかもしれませんが、今年もねぶたをぼちぼちとご紹介していきたいと思っています。お付き合いいただければ幸いです。※よろしければ、こちらもご参照下さい。ブログ内「ねぶた記事一覧」「フォト蔵」に他の写真もありますので、よろしければご覧下さい※クリックで「フォト蔵」にとびます。970 2009 ねぶた徒然 by (C)usumurasaki971 2009 ねぶた by (C)usumurasaki
2009.08.02
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索引としてご利用下さい。ブログ内「ねぶた記事一覧」
2009.08.01
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キムチを売る女(DVD) ◆20%OFF!中国北部の田舎でキムチの露天商を営む母チェ・スンヒ(リュ・ヒョンヒ)と幼い息子のチャンホ(キム・パク)。夫が逮捕され、母子2人でこの地にやってきたが、未来への展望は暗い。同じ朝鮮族ということで自動車工場の技術者と心を許しあうが、男の妻とトラブルに。結局、男に裏切られたスンヒは売春容疑で留置場に入れられる。 留置場でも顔見知りの警官に、見逃す代わりに肉体関係を強要されるなど追い詰められていく。世の中に憎悪を募らせたスンヒはついに一線を踏み越えてしまう…。(産経新聞ENAK より)救いがない、とはこういうことを言うのでしょうね。観終わったあと、ド~ンと気持ちが落ち込みました。後ろ盾が全くない女は搾取され続けるしかない、という現実。それを受け入れるしかないない、という現実。それでもそういった様々な理不尽を呑み込んで呑み込んで生きてきたのは、守るべき息子の存在があったから。出演者はほぼ素人さんや無名の俳優さんばかりのようです(スンヒ役のリュ・ヒョンヒさんは、どこかの大学の教授かなにかだったと思います)。人物の顔がアップになることはほとんどなく、自らの心情を台詞で表現することもありません。カメラは固定されており、登場人物はその前を通り過ぎていくだけ。人物を追いかけることは、たった一回の例外を除いてはありません。それがなんというか、「どうしようもなさ感」みたいなものを痛いほど感じさせます。誰にも気にしてもらえていない存在を表しているような、とでも言ったらいいのでしょうか。男は自分を利用するだけ。女とは、長屋の隣に住む娼婦たちと心を通い合わせられそうだったのに、彼女たちの逮捕によって繋がりは断ち切られてしまう。親切にしてくれた婦警さんとは、たった一度同じ時間を過ごしただけ。本当に孤独です。哀しい時、辛い時、怒りが込み上げる時、大声で泣き喚く相手もいないその孤独。そんな時スンヒがどんな表情をしているのかもカメラは写しません。どんどん負の感情が滓のように積み重なっていく。息が詰まるような感じです。何か歯車が狂って行く感じ。貧しい生活の中でもきっちりアイロン掛けをするスンヒ。生活を投げ出しているわけではないんです。息子のチャンホ(キム・パク)は元気で明るく、お母さんの手助けもする優しい子に育ってる。そんな息子のために苦しい生活のなかでもテレビを買ってあげる。隣家の娼婦たちに対しても排除する気持ちはなくて、仲良くやっていた。婦警さんの半分社交辞令の言葉もまともに受け取ってしまう生真面目さ。朝鮮族としての誇りもあり、息子にもハングルを勉強させていたのに、理不尽な目に会い続けるうちに「もう勉強しなくていい」といい始める。一所懸命生きているのに悪い方へ悪い方へと流されていってしまう。その流れに抗うだけの力はない。無力感…。全く何にもない田舎の風景が寂寥感を増幅させます。音楽を一切使用していないのも緊張感を高めます。たった一人、心の支えだった息子の身に起こった出来事に直面した時から、スンヒは静かに静かに壊れていきます。本当に静かに…。重い映画ですけれど、ちょっと心に引っかかって忘れられない作品です。『キムチを売る女』2005年(韓国/中国)監督・脚本:チャン・リュル出演:リュ・ヨンヒ、キム・パク、ジュ・グァンヒョン、ワン・トンフィ、他2005年第58回カンヌ国際映画祭 批評家週間ACID賞受賞他、受賞多数
2009.07.29
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ベロニカは死ぬことにした(DVD) ◆20%OFF!明日がどんな日になるか、完璧にわかる。そんな退屈な毎日に終わりを告げるため、トワ(真木よう子)は自殺を図る。次に目覚めたのは、サナトリウムの一室。ここでトワは、院長(市村正親)から余命7日間と宣告された。このサナトリウムに暮らすのは、独自の世界を生きる奇妙な人々。生きながらえたことに憤慨し、周りに馴染もうとしないトワだが、様々な理由からこの病院にとどまっている人々と触れ合い、やがて生きることへの素直な欲求が生まれてくる。(goo映画より)「舞台劇」っていうか、「お芝居」を観ているような感じでした。その世界を受け入れてしまえば、そういうもんだと納得できます。リアルでは有り得ない設定、人物像ばかりですからね。それはわたしはあんまり気にならなかったです。拒否反応を起こす方も多そうですが…。そうは言っても、トワ(真木よう子)が死にたいと思う経緯、そこから再び生きようと思うまでの心の動きというのがどうも軽く感じられてしまいます。もちろん本人にとっては大問題なのは間違いないのでしょうけど。身も蓋もない言い方をすると「アラサー女の自分探し」という、えらく陳腐なフレーズで表現されてしまうような。「死」を意識することで「生」を感じる、というのは有りうる考え方ですし、院長(市村正親)の言葉がそれを狙っているだけ、というのはすぐ解っちゃいますね。さらに言うと、病院での出来事までもが幻だったようにも受け取れてしまいました。病院自体ほんとに在ったのか?まあ、どっちでもいいんですけど。「なんでもあるけど、なんにもない」→だから死ぬ、というのは、「甘え」に見えます。「自殺はいいけど病気でいつ死ぬのかわからないのは怖い、もしくは自分の意志以外で死ぬのはいや」っていうのも、生命に対する想像力の欠如って感じがしましたし…。ちょっと共感できませんでした。年取ったせいかなぁ~。あ、でも、こういう風に考えたらいいのかな?自分で生死を決定するのはいいけれど、あらかじめ決められた生を生きねばならない、というのはきつい。この世には絶対自分の思い通りにはならないことがあって、命は自分でコントロールできないものだからこそ尊いものであるということを知ることができた。その過程を描いた映画である、と。つまらなくはなかったですし、無料で観たし、まあいっか、という感じですかね。(監督の堀江慶さんは、「ガオレンジャー」や「呪怨 2」にも出演された俳優さんでもあります。)※無料動画 GyaO 「ベロニカは死ぬことにした」‐09/08/11(火)正午まで試聴可↑「R‐15」のため、年齢確認画面が表示されます。『ベロニカは死ぬことにした』2005年(日本)監督:堀江慶原作:パウロ・コエーリョ脚本・プロデュース:筒井ともみ出演:真木よう子、イ・ワン、風吹ジュン、中嶋朋子、荻野目慶子、多岐川裕美、淡路恵子、市村正親、他『ベロニカは死ぬことにした』パウロ・コエーリョ発行:2001年1月発行所:角川書店価格:\1680(税込)文庫本角川文庫(税込\580)
2009.07.27
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ブース深夜ラジオの人気パーソナリティ、勝又真吾(佐藤隆太)はその日、局の都合で急遽いつもとは違うDJブースで放送するハメに。そこは開局当時、アナウンサーが怪死を遂げたいわく付きの場所。いまでは誰も使わないブースだった。いつものように始まった生放送だったが、突如、真吾の耳に不気味な女の囁き声が。平静を装い番組を続けるものの、真吾の動揺は次第に大きくなっていく…。(allcinemaより)これは面白かったですね~。そして、怖い。(軽くネタバレしてます。すみません。)真吾(佐藤隆太)自身の人間関係における己の不誠実さと傲慢さが疑心暗鬼を生んでいく様子も怖かったし、みんな一癖ありそうなスタッフのキャストも絶妙でした。細かいお芝居が生きてました。へらへら真吾にへつらってるように見える放送作家・大河内(芦川誠)が話す時口を押さえてるところとか、ちょっと暗い音声の女性・柳生(浅野麻衣子)がわざとミスしたり、スタッフ全員が微妙に非協力的っていうか意地悪・陰険なところとか…。でも、なんと言っても馬渕(小島聖)は強烈でしたね~。そりゃあビビりますよ。ちびっちゃいますよ~^^;リスナーとの話もかみ合わなくて、責められるような流れになっていくのだけれど、それで真吾は過去の記憶に向き合わざるを得なくなってしまう。そうして孤立無援になってしまっていく真吾が追い詰められていく恐怖を描いているのかな(それだけでも充分怖いんですが)、と思っていたのですが…。いや~、電話の女の微妙な訛り、コワイです。そしてラスト近くに姿を現す映像…!こんな怖いモノ、観たことありません(>_
2009.07.25
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我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。(双葉社HPより)読みやすい文体ということもあり、一気に読めました。周りがみんな「馬鹿」に見えて仕方がない、「自分は特別」という根拠なき自信・驕り、コンプレックス…。思春期にはありがちな心の在り方の一つと言えるかもしれませんが、読んでいる立場からすれば、それこそそう思っている全員が「馬鹿」にしか見えません。他人の生命より自分のプライドが大切、という「倫理観の欠如」、殺人を犯せることが自分の優位性を表せると考える歪んだ思考。全く大人に成りきれない子供の考え方でしかないのに、自分の優秀さに疑いを持つことも出来ない「失敗作」。でも、その「失敗作」を作ったのは誰か?親や周りの大人なのは間違いないのでしょうけれど、やはり、そのことで免罪はできないと感じました。「あなたの気持ちは母親だけにしか向いていないのに、被害を被るのはいつも、母親以外の人物です。」こう思って森口先生が復讐する気持ちは、彼女の立場からすればそうせざるを得なかったというのは…理解できると言ってしまうことに抵抗はありますが、その気持ちは了承しましたとは言えましょう。確かに司法に任せてしまえば、彼らは本当の罪悪感も、本当の後悔も感じることもなく、本当の更生も出来ないでしょう。そして本当に被害者に対する心からの懺悔をすることもできないでしょう。それが出来たとしても失われた生命は戻ってこない。でも私的制裁を下した結果、少なくとも3人の命が失われてしまった。森口先生はそれで満足を得られなかったでしょう。「実際、復讐を果たしても、あなたたちを憎いと思う気持ちは全く変わりませんでした。きっとあなたたちをこの手で直接、刃物でずたずたに切り裂いても、同じ結果だったと思います。すべてを水に流せるという復讐などありえないのだ、と気付きました。」これは重要なことだと思います。それでも、人間どこかで区切りをつけて生きなければならない。司法がその役割を正しく果たしていくことがその手助けになるような在り方であって欲しい、と、今のところは願うしかありません。しかし、作品の中でも、おそらく現実でも、他人の気持ちが解らない・理解しようという想像力がない人間は、自分が同じ目にあわないとそれを感じられないと言える気はします。登場人物たちは、全員どこか歪んでいる・何かが足りない人たちばかりですが、現実でも完璧な人間などいないのです。「馬鹿」による犯罪は増える一方のように思えますが、完璧でないながらも周囲の人々と補い合いながら、また、最低限の「倫理観」の歯止めによって、なんとか何事もないように暮らしている人は多いでしょう。そんな危うい現代に生きているわたしたちを再確認させてくれたような作品だったと思います。『告白』湊かなえ 告白2007年第29回小説推理新人賞 (本作中「聖職者」により)2008年度週刊文春ミステリーベスト10 第1位2009年このミステリーがすごい! 第4位2009年第6回本屋大賞 第1位発行:2008年8月発行所:双葉社価格:\1470(税込)
2009.07.08
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【23%OFF!】ハチ公物語 【「HACHI 約束の犬」公開記念 期間限定スペシャルプライス】(DVD) (2009年7月29日発売/発売日以降お届け)※新版DVDが発売となります。秋田県の近藤家の紙屋では、牝犬アカが4匹の仔犬を出産した。数少ない純粋な秋田犬誕生の報告が、県庁の土木課長・間瀬(高橋長英)の元に届けられ、間瀬はそのうちの一匹をプレゼントすると東京の大学教授、上野秀次郎(仲代達矢)宅へ知らせた。彼はその仔犬をハチと名を付けた。三ヵ月が過ぎ、ハチはイタズラ盛り。人には人格が、犬には犬格があると言う教授は、ハチに自由奔放な生き方をさせた。いつからか教授を渋谷の駅まで送り迎えするのがハチの日課となっていた…。(映画生活より)思ったよりサラッと描かれていました。最初観たときは、ハチを愛し愛された二人の飼い主・上野先生(仲代達矢)と菊さん(長門裕之)。二人までにも先立たれてしまい、あとはハチを思ってくれる人はいないのかよ、冷たいな、勝手だな、なんて思ったのですが…。人間に飼われる動物は人間の都合に左右されざるを得ない面があるとはいえ、結局ハチのほうが選んでたんでしょうね。「犬格」かぁ…。今だったら野犬ってことになって、生きていけなかったかもしれないですね。町の人たちがハチの意思を尊重(と言っていいのかわかりませんが…)しながら、必要以上に手を出すことなく見守っている様子は、昔の日本の姿を映し出しているようで美しいなあと思わされました。20年ほど前の映画なのですが、大正・昭和初期の人々の顔に説得力がありました。今だとどうなのかな?人の顔・立ち居振る舞いみたいなものを、このように再現できるのだろうか?なんてことも考えてしまいました。「ハチは待ちたいんだよ」「ハチは無駄がしたいんだ」。奥さん(八千草薫)がハチに逢いにきた時、奥さんは連れて帰る気があったかどうかはわかりませんが、ハチは一人渋谷に残ることを選んだんですよね。それがハチにとっての幸せだったんですね。ハチの最期の姿はあまりにも可哀想でしたけれど、ずっと渋谷で待ち続けた先生と再会できてよかったね、と思えました。「泣き」に走らない描画が生きていたように思いました。『ハチ公物語』1987年(日本)監督:神山征二郎原作・脚本:新藤兼人出演:仲代達矢、八千草薫、柳葉敏郎、石野真子、浦辺粂子、尾美としのり、春川ますみ、山城新伍、加藤登紀子、殿山泰司、石倉三郎、片桐はいり、長門裕之、田村高廣、他リメイク版の「HACHI 約束の犬」も面白そう。結構期待してます。「HACHI 約束の犬」オフィシャルサイト「HACHI 約束の犬」予告編※予告編で既に泣きそうです^^;2009年8月8日全国ロードショー
2009.07.05
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今日、MBS(1179kHz)の土曜ヤンタン(明石家さんま)に、再結成ライブが決まった「太陽とシスコムーン」から、稲葉貴子、信田美帆、小湊美和の3人が出演予定です!放送時間が繰り下がってるみたいで、22:40からみたいです。興味のある方、聴いてみて下さいね^^※太陽とシスコムーン2009復活ライブ決定記念期間限定ブログ
2009.07.04
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アマデウス1823年11月のある晩、ウィーンの街でひとりの老人が発狂して自殺を図り、病院へ運ばれた。この老人は、かつてウィーンで最も尊敬された宮廷音楽家、アントニオ・サリエリ(F・マーレイ・エイブラハム)。数週間後、サリエリの告白を聞くために若年の神父・フォーグラー(リチャード・フランク)が病室を訪れた。やがて、サリエリの回想が始まった…。イタリアに生まれたサリエリは、作曲家として優れた才能を持っていた。やがて音楽の都ウィーンへ赴き、皇帝ヨーゼフ2世(ジェフリー・ジョーンズ)付きの宮廷音楽家になった。そんな順調なサリエリの人生も、天才ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(トム・ハルス)に出会ったことで狂わされていく…。(allcinemaより)聞き手のフォーグラー神父(リチャード・フランク)が、最初と最後では表情が全く変わっていましたね。初めは聖職者としての上から目線的な威厳を持って「懺悔しなさい」って感じでしたが、サリエリ(F・マーレイ・エイブラハム)の話を聞いた後ではまるで普通の人のようになっていました。サリエリの言う「凡庸な人間」。神は全能で、全ての人間に愛を与え、全ての人間に対して公平である、という、当たり前の前提が揺さぶられて混乱しているような感じ。サリエリは本当に音楽を愛していたのですね。そして、音楽に愛されたかった。社会的地位とか権威とかいう面では十分な評価を受けていたわけですから、そこで勝負するんだったら負けはないと思われます。でも、どうしても音楽そのもので対抗してしまうのは、やはり音楽への愛だったのでしょう。モーツァルト(トム・ハルス)は我が身からあふれ出る音楽を奏でずにはいられない本能で音楽を創っている。そしてそれは一音の無駄もない完璧な音楽である。サリエリは、それは自分にはできないことだということを知っている。周りの人間を見ると、モーツァルトの才能を一番理解していたのはサリエリのように思えます。理解できてしまう、という才能だけを持ってしまった悲劇。憎くて妬ましくてしようがないのに、レクイエムを共同作業で創り上げているサリエリは幸せそうです。オペラの報酬をレクイエムの報酬と偽ったり、具合の悪いモーツァルトを医者にも診せなかったのは、確かに悪意があったでしょう。でも、結局は天才から音楽が産み出される瞬間に立ち会う歓びに抗えなかったということなのではないかと思いました。モーツァルトから許しを請う言葉を聞いた時、サリエリはどう感じたのでしょうか?「神は愛した人間の命を奪い、凡庸な人間にはほんのわずかな栄光すら与えなかった」というサリエリは、むしろモーツァルトのような天才を、そして天才から産み出される音楽を奪い去った神に対して怒りを感じていたのではないか?そして、その神の御業に対して自分は手を貸してしまった、という後悔・罪悪感が彼を苦しめた。モーツァルトさえいなければ平穏な日々が訪れると思って、実際は悪魔に魂をゆだねたつもりでいたのかもしれないけれど、本当にいなくなってしまったら、自分も社会的にも物理的にも音楽的にも精神的にも何もかも失ってしまった。そこに神の真意を感じてしまった。『神よ、あなたは残酷で不公平だ』殺したいほど憎んでいたのは事実でしょうが、そういうことなのかな、と思いました。(ちょっとこのあたりはうまく表現できませんが…。)圧倒的な天才なんて、そうそういるものではないはずなのに、同時代に同じ場所でその天才とともに生かされてしまった。そのことで、神はどのような意味をサリエリとモーツァルトに与えたのだろうか。かなり長い物語ですし、再見でしたが飽きずにおもしろく観ることができました。今回はオリジナルバージョンで観たのですが、ディレクターズカット版も観てみたいですね。豪華絢爛なセットや衣装も素晴らしかったです。『アマデウス』1984年(米)監督:ミロス・フォアマン原作・脚本:ピーター・シェイファー音楽監督:ネヴィル・マリナー出演:F・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ、ロイ・ドートリス、サイモン・キャロウ、ジェフリー・ジョーンズ、リチャード・フランク、他1984年第57回アカデミー賞 最優秀作品賞 同 最優秀監督賞 ミロス・フォアマン 同 最優秀主演男優賞 フランク・マーレー・エイブラハム 同 最優秀脚色賞 ピーター・シェイファー 同 美術監督・装置賞 衣装デザイン賞 メイクアップ賞 音響賞受賞1985年第9回日本アカデミー賞外国作品賞他、受賞多数有り※参考アマデウス ディレクターズカット
2009.07.04
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マシニスト工場で平凡な機械工(マシニスト)として働くトレヴァー(クリスチャン・ベール)は、極度の不眠症に陥り、すでに1年間もほとんど眠っていない状態だった。身体は痩せ衰え、誰もが心配する中、それでも毎日仕事に向かい、黙々と働くトレヴァー。そんなある日、彼は自宅の冷蔵庫のドアに不気味な張り紙を見つけ奇妙な不安に襲われる。それと前後して、彼の周囲では不可解な出来事が次々と起こり始める。同僚が機械で片腕を失う事故に遭い、トレヴァー自身も危うく命を落としかける。そして、その影には新入りの同僚アイヴァン(ジョン・シャリアン)の姿が。ところが、トレヴァー以外の誰もそのアイヴァンという男の存在を知らなかった…。(allcinemaより)観終わった後、切ない気分になりました。罪を背負ったままでは、安らぎは訪れないということなんでしょう。ギョッとするほどやせ細った姿になっても、なお過去を思い出せないトレヴァー(クリスチャン・ベール)はすごく繊細なんでしょう。それと対極にいるようなアイヴァン(ジョン・シャリアン)が姿を現すのは、自分を責める気持ちからなんでしょう。マリア(アイタナ・サンチェス=ギヨン)とニコラスを楽しませたい、幸せになってもらいたいという気持ちや、ニコラスが倒れた時、大声で医者を呼ぶ行為。そして、ニコラスは無事でなんともなかった、良かったね。というのは、トレヴァーの贖罪の気持ち、こうすれば良かったという後悔の念、こうあって欲しいという哀しい希望だったのですね。苦しみから解放されたくて、安らぎをくれたスティービー(ジェニファー・ジェイソン・リー)と幸せになりたかったのに、傷つけるような言葉を浴びせて自らぶち壊してしまったのも、そうすることが赦されない自分であることを無意識に知っていたからかな、とか思いました。もちろん記憶が混乱していることが一番大きな原因なんですけど、なぜ混乱しているのかを考えるとそういうことかな、と。途切れ途切れの記憶、つながらない一つ一つのアイテムが、最後に一本の線になるような構成は、わたしは好きでした。心の中に黒い塊を持っている上に、ほんの一年であれだけ姿が変わってしまったトレヴァーは、そりゃあ、気味が悪いし一緒に働きたくなかったでしょうね、同僚達は。でも、自首して良かったですよ。それで赦される訳ではないでしょうけど。ゆっくりゆっくり眠って下さい。クリスチャン・ベールは凄いですね。あの痩せ方(30kg近く減量したそうですね)!そして一年前の姿もちゃんと見せてるんですものね~。撮影計画にぴったり合わせて体型を変えてるってことですもんね。舞台はアメリカなんですが、撮影はスペインで行われ、制作陣もスペイン映画界の人物で固められているとのことで、ちょっとヨーロッパ映画の雰囲気も感じられます。その雰囲気がこの映画によく合っていたと思いました。※無料動画 GyaO Smart's 「マシニスト」‐09/10/01(木)正午まで視聴可 『マシニスト』2004年(スペイン/米)監督:ブラッド・アンダーソン脚本:スコット・コーサー出演:クリスチャン・ベール、ジェニファー・ジェイソン・リー、アイタナ・サンチェス=ギヨン、ジョン・シャリアン、マイケル・アイアンサイド、他2004年第4回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭シルバーメリエス賞受賞 同 H・R・ギーガー賞最優秀ファンタスティック作品賞ナルシス受賞
2009.06.29
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ショーシャンクの空に妻とその愛人を射殺したかどでショーシャンク刑務所送りとなった銀行家アンディ(ティム・ロビンス)。初めは戸惑っていたが、やがて彼は自ら持つ不思議な魅力ですさんだ受刑者達の心を掴んでゆく。そして20年の歳月が流れた時、彼は冤罪を晴らす重要な証拠をつかむのだが……。(allcinemaより)あれ…、目から水が…。「イイヨ、イイヨ~」と言われている有名な映画であることは知っていましたが、詳しい内容は知りませんでした。刑務所の話ということでもあるし、軽い内容紹介などを見た限りでは刑務所の待遇改善とかの社会派映画なのかな?と思っていました。観終わったあとの印象では「ファンタジー」とか「寓話」みたいな感じで、そのカタチのなかから、「生きていくことの素晴らしさ」「希望を持つことの大切さ」「友情とは」みたいなものを感じ取ることができたように思います。なんか、書いてみたら軽くなっちゃった感じですが…^^;刑務所の中という一つの「世界」の中で、搾取され虐げられ続けても、塀に「守られている」現状から抜け出すのが怖い。塀の中でも、作業中の休憩にビールを飲んだりすることで開放感を味わえたりする。仲間もいる。でも、外の世界ではそうはいかない。50年も中にいたブルックス(ジェームズ・ホイットモア)が仮釈放を恐れ、実際世間に出て孤独に耐えられず自殺してしまう。初めて町を歩くブルックスの脚の曲がった後ろ姿、公園でカラスのジェイクを思う姿、切ないです。「私などが死んでも迷惑はかからんだろう」と言いながらも自分の生きた痕跡を残したい、という気持ちは解る気がします。だから、「BROOKS WAS HERE(ブルックス ここにありき)」という言葉を刻み込まずにはいられなかったのでしょう。正しいことを行おうとしても、その「世界」の中で不都合なことであれば握りつぶされてしまう。トミー(ギル・ベローズ)はまともに生きていこうと高校卒業資格試験に臨み合格する。それなのに、アンディ(ティム・ロビンス)が冤罪である可能性を訴えたところ、上層部に殺されてしまう。その「世界」では不都合なことだったから。全く理不尽だ。トミーはあんなに頑張ったのに、未来があったのに、真実を言ったのに…(T_T)自由を求める権利があったのはアンディだけだったかもしれない。それでもアンディが行ったこと―屋上でみんなでビールを飲んだり、美しい音楽を流したり、本を読める環境を作ったり、勉強を教えたりしたこと。それらは、自由の素晴らしさを囚人たちに知らせることとなり、罪を犯した者が自由を得る資格を持つにはどうしなければならないのかということを考えさせることとなったのでしょう。だからレッド(モーガン・フリーマン)は40年目の仮釈放審査で、本当の意味での「更正」とは何かとか、罪を償うとはどういうことかとか、後悔する気持ちを自分の言葉で話すことができ、その結果仮釈放が許可されたのだと思います。レッドも外に出てブルックスと同じ道を歩みそうになったとき、それを止めたのはアンディとの約束でした。レッドは一人じゃない、孤独じゃない。友がいるということはなんと人間の力になるのだろう。ブルックスの刻んだ銘の隣に「SO WAS RED (レッドもここにありき)」と加えることで、ブルックスの孤独も癒されたことでしょう。あんまりまとまりがなくなってしまいました。もう少し面白かったところを書いてみると、所長の金への執着の醜さ、それを逆手に取ったアンディの脱出劇の爽快感。(原作原題の「刑務所のリタ・ヘイワース」というのが、粋ですね。)あの聖書の細工も予想はできたけど、実際観ると「あーっ」と声をあげたくなるほど見事でした。細かい伏線がいろいろ張ってあって、あとから唸らされたり。それと、所長の不正が暴かれて、きっと刑務所内の処遇もいろいろ変わったんでしょうね。レッドの最後の仮釈放審査の時だけ、「座れ」と声を掛けるときに「Please」が付いてたのが、何か面白かったです。出演者の中では、特にモーガン・フリーマン、ジェームズ・ホイットモアがとても心に残りました。なんにせよ、最後の方のレッドの独白、碧い碧い海のもとで再会する二人のシーンには泣きました。自由・希望・友…。どれも素晴らしい。それらを得るためには資格が必要かもしれない。その資格を手にするまでは厳しい道のりかもしれない。でも、追い求める姿に美しさがあるということも言えるのではないでしょうか。二人が幸福であるように祈りたくなりました。『ショーシャンクの空に』1994年(米)監督・脚本:フランク・ダラボン原作:「刑務所のリタ・ヘイワース」 スティーヴン・キング出演:ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、ウィリアム・サドラー、ボブ・ガントン、ジェームズ・ホイットモア、クランシー・ブラウン、ギル・ベロウズ、他1995年第67回アカデミー賞 主要7部門(作品賞、主演男優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、楽曲賞、音響賞)ノミネート1995年度第19回日本アカデミー賞 外国語映画賞受賞1995年度 キネマ旬報ベストテン 外国映画作品賞第1位他、受賞多数※参考『恐怖の四季』スティーヴン・キング発行:1982年文庫本恐怖の四季 - 春夏編 ゴールデンボーイスティーヴン・キング新潮文庫(税込\820)
2009.06.26
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こんばんは。もう梅雨に入ってしまいましたが、今年の弘前公園の桜の写真をご紹介したいと思います。今さらですが、お付き合いいただければ幸いです。※クリックでフォト蔵に飛びます。06 青空と桜 posted by (C)usumurasaki09 どこまでも、桜 posted by (C)usumurasaki16 ボートに乗る? posted by (C)usumurasaki21 桜、静かに posted by (C)usumurasaki34 夜鏡 posted by (C)usumurasaki42 天守麗し posted by (C)usumurasaki51 外堀-桜の絨毯 posted by (C)usumurasaki81 落陽-霊峰・岩木山 posted by (C)usumurasaki弘前城には、50種類以上の桜があるそうです。少しですが、ソメイヨシノや、それ以外のちょっと珍しい桜をご紹介いたします。奥に鳥居が見えています。23 護国神社の桜 posted by (C)usumurasaki江戸彼岸桜(えどひがんざくら)繊細な雰囲気の桜でした。25 江戸彼岸桜 posted by (C)usumurasaki寒緋桜(かんひざくら)72 寒緋桜 posted by (C)usumurasaki御車返し(みくるまがえし)花と葉が同時に見られていますね。73 御車返し 1 posted by (C)usumurasaki佐野桜(さのざくら)76 佐野桜 2 posted by (C)usumurasaki鬱金(うこん)珍しい黄色い桜です。77 鬱金 posted by (C)usumurasaki東錦(あずまにしき)かわいらしいピンクが印象的でした。79 東錦 2 posted by (C)usumurasaki「フォトアルバム」と「フォト蔵」に他の写真もありますので、よろしければご覧下さい(他のアルバムも合わせてご紹介させていただきますので^^;できましたらこちらもよろしくお願いします。)※クリックで「フォト蔵」にとびます。972 2009 津軽の春 by (C)usumurasaki973 2009 鎌倉物語 by (C)usumurasaki974 2009 Tokyo Walk by (C)usumurasaki975 小さなアルバム 2(2009~) by (C)usumurasaki
2009.06.23
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接吻 デラックス版都内の会社に勤める若い女性、遠藤京子(小池栄子)は、幼い頃から対人関係に問題を抱え、孤独な日々を送ってきた。ある日彼女は、無差別にある親子3人を惨殺した坂口秋生(豊川悦司)という犯人の逮捕劇を生中継するテレビを目にする。そこで坂口がカメラに向けて放った謎めいた笑みを見て、自分と同じ孤独と絶望感を見いだした京子。すぐさま事件に関する記事のスクラップを開始し、坂口に関する情報収集に夢中になっていく。そして公判が始まると、弁護士の長谷川(仲村トオル)のもとを訪れ、坂口への差し入れを取り次いでほしいと依頼するまでに彼への想いを募らせていくのだったが…。(allcinemaより) ―この愛は理解されなくてもいい―というキャッチコピーがありましたが、やはり、理解するのはなかなかに困難でした。坂口(豊川悦司)と京子(小池栄子)の抱える圧倒的な孤独を、わたしは感じたことがないからかと思います。でも、「解らなかった」と一言で済ますのも何なので、ちょっと感想めいたものを書いてみようかと思います。誰からも見捨てられ、無視され、いわれのない「罰」だけを与えられ続けてきた二人。「誰にもわかってもらわなくていい」という坂口、「自分だけは理解している」という京子。二人が近づいていくのは必然だったかもしれない。でも交流を続けるうちに、坂口は今まで一言も話さなかった弁護士・長谷川(仲村トオル)に「人を殺した自分、そしてそれに対して何にも感じない自分が怖い」という気持ちを吐露します。「俺はね、きっとまた人を殺します。死刑になるべきなんです。」と訴える坂口は、明らかに変化しているように見える。「俺と君は違うんだよ。俺は人を殺したんだ。」「君は生きて欲しい。」と坂口は京子に話す。坂口は京子によって変わった。でも、京子はそれを望んでいなかったのでしょう。同じ苦しみ・孤独・罪・憎しみを共有したかった。その意味では、京子の方がより坂口を愛していたのかもしれない。京子は坂口と同じになりたかった。だから、最後、坂口はその京子の心を理解し受け入れ抱きしめ微笑んだのだろうと思う。「一人はいや」「わたしたちだけが理解し合える」という気持ちが強い分、京子の孤独の方が深かったのかもしれない。京子の存在によって坂口の孤独が相対的に少なくなったとも言えるかもしれません。でもそれって皮肉ですよね。その分、京子の孤独は増すのですから。ラストで「あたしのこと、どうにかしようなんて思わないで!放っといて!!」と叫ぶ京子。簡単に解ったような顔をしてくれるな、という悲痛な叫びでしたね。ひとつ解らないのは、どうして「接吻」の相手が坂口ではなく長谷川なんでしょう?この「接吻」にはどういう気持ちが込められているのでしょう?長谷川なら理解してくれると思ったのでしょうか?どう思いましたか?やっぱり京子を理解するのは難しいようです。この難役を演じた小池栄子、かなり良かったんじゃないでしょうか。『接吻』公式サイト『接吻』2006年(日本)監督:万田邦敏脚本:万田珠実、万田邦敏出演:小池栄子、豊川悦司、仲村トオル、篠田三郎、他2008年第18回日本映画プロフェッショナル大賞作品賞受賞同 主演女優賞受賞 小池栄子同 ベスト10 第1位2008年第82回キネマ旬報ベスト10 第9位2008年第63回毎日映画コンクール主演女優賞受賞 小池栄子2008年度第30回ヨコハマ映画祭脚本賞 万田邦敏・万田珠実同 主演女優賞 小池栄子同 日本映画ベスト10 第6位2008年第23回高崎映画祭最優秀作品賞同 最優秀主演女優賞 小池栄子同 最優秀主演男優賞 仲村トオル同 最優秀助演男優賞 豊川悦司「接吻」予告編
2009.06.11
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【七夕セール!】 木更津キャッツアイ ワールドシリーズ 通常版(DVD) ◆28%OFF!【七夕セール!】 木更津キャッツアイ ワールドシリーズ さよならキャッツ★限定版(初回限定生産)(DVD)◆28%OFF!ぶっさん(岡田准一)が死んではや3年、残されたキャッツの4人は別々の道を歩き始め木更津を離れていった。そんな中、ただ一人木更津にとどまり市役所に就職したバンビ(櫻井翔)は、ある時、空からの不思議な声を聞く。“If you build it, he will come(それを作れば彼がやって来る)”と、なぜか英語で語りかけるその声をぶっさんのメッセージと確信するバンビ。ぶっさんにちゃんと“ばいばい”を言わなければと思ったバンビは、けんか別れしたアニ(塚本高史)とマスター(佐藤隆太)それぞれのもとを訪れ、木更津に戻ってくるよう説得する。一方、自衛隊に入隊したうっちー(岡田義徳)は美人教官の猛烈なシゴキに音を上げていた。(allcinemaより)なんだか、いきなり涙腺が刺激されてしまった…。ずっと笑いながら観てたのに、ほんとに急に、泣けて泣けてしようがなかった。生きてる人は年を重ねながら前に歩いて行かなきゃならない。逝ってしまった人を、否応なく置き去りにするようなかたちで。それは逝ってしまった人を忘れることではないけれど、「ばいばい」しなくちゃいけない。それは冷たいってことじゃなくて、越えなきゃいけないことなんだ。そして、成長していくものなんだ。だから「居ても、申し訳ねえけど合わせらんねえっつうか」ってなるんだよなぁ。「俺らさ、ぶっさんが生きてる間に全部やっちゃったんだよ、面白えことさ。全部やっちゃったんだよ。」こんふうに言ってくれる友達がいるって、すごいことだと思う。ぶっさんの最期の日々、「普通」に迎えた最期のそのときを観せてもらって良かったと思う。お父さん(小日向文世)の愛情にも泣けました。みんな、ちゃんと「ばいばい」が言えて良かったね。『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』2006年(日本)監督:金子文紀脚本:宮藤官九郎出演:岡田准一、櫻井翔、佐藤隆太、塚本高史、岡田義徳、小日向文世、古田新太、薬師丸ひろ子、酒井若菜、阿部サダヲ、森下愛子、栗山千明、MCU、ユンソナ、山口智充、嶋大輔、三宅弘城、平岩紙、橋本じゅん、高田純次、渡辺いっけい、船越英一郎、レッド吉田、中川家、神奈月、桐谷健太、他「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」主題歌「シーサイド・ばいばい」 by 木更津キャッツアイ feat. MCU 「木更津キャッツアイ」主題歌「a Day in Our Life」 by 嵐この歌、大好きです。
2009.06.06
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ブタがいた教室「卒業までの1年間でブタを飼育し、最後にはみんなで食べたいと思います」─新任の星先生(妻夫木聡)の提案に6年2組は騒然となる。校庭の片隅に小屋を作り、掃除、エサやリなど生まれて初めての経験に戸惑いながらも、成長してゆくブタに愛着を抱いてゆく子どもたち。“Pちゃん”と名づけ、家畜ではなくペットとして慈しむようになるが、卒業の時は迫り、Pちゃんを「食べる」「食べない」で教室を二分する大論争が巻き起こる。(goo映画より)1990年に大阪の小学校で実際に行われた授業を映画化したものだそうです。自分たちがクラスで1年間育てて飼っていた豚を食べられるか?直感的には「無理だ」と思いました。で、子供たちは、星先生(妻夫木聡)はそうするつもりはなかったのに、先に豚に「Pちゃん」という名前をつけてしまう。こりゃだめでしょう。「豚」が、「Pちゃん」という特別な存在になってしまいました。わたしはベジタリアンではないし、人間は他の生き物を食して生きていく業を持っているものだと思っています。「動物を殺して食べるなんて残酷ぅ~」なんてきれいごと言う気はありませんが、名前がついちゃった、いわば特別な存在なってしまったものは無理でしょうよ、先生なんで名前つけさせちゃったのよ、甘いよ、と思っちゃいました。でも、まあ一緒に時を過ごして行く間に、子供たちにもその親たちにもいろいろ変化が出てくるんですね。食肉を扱っているお父さんは、「骨だって砕いて畑に撒くんだ。だから何も無駄にしない。無駄にすることは野蛮なんだ。」と話す。魚を食べられなかった子のお父さんが星先生に「最近は魚をきれいに食べるようになった。魚の身が締まってるのは頑張って生きていたからだ。頑張って生きていたことを無駄にするなって。そんな話も以前は素通りだったのにちゃんと聞くようになった。先生と豚のおかげですかね。」と話す。豚を飼うことに反対していた父兄たちも、「どうするんだ」とか「動物園にあずけられないのか」とか「下の学年に引き継げないのか」とか、子供たちといろいろ会話するようになってきます。そんな中、どういう決着を着けるのか?子供たちはほんとに一所懸命に「命」というものについて考えます。自分たちで考えて引き継いでくれるクラスを募ったり。引き継ぐと言ってくれた3年生に飼育の方法を指導したり。でもそれもうまくいきそうにない気配。子供たちは何度も話し合います。観ているうちにいつの間にか子供たちと一緒に考えているわたしがいました。「Pちゃん」は食べられないのに、他の豚肉ならいいっていうのはやっぱりおかしいのかな?命に差をつけていることになるんだろうか?でもどう考えても「Pちゃん」はペット、仲間になっちゃってるよね?「仲間」は食べられないよね…。食肉センターに送ることは、最初の目的から外れて、大切なことを見ないことになるんじゃなかろうか?だからといって、「Pちゃん」が実際に解体されるところを見て食べることが、本当にいいこと・必要なことなんだろうか?考えても結論が出せなかったんです、わたしは。でも、子供たちはほんとにほんとに真剣に「命」のこと、「Pちゃん」の今後のこと、「命に対する責任」ということを話し合います。「自分たちは1年間いい思い出ができたから、3年生にも素敵な思い出ができるはず」「Pちゃんには一日でも一秒でも長生きして欲しい」「Pちゃんのお肉は自分は食べられない」「食肉センターに任せるなんて無責任。食べるなら自分たちで殺して」「最後まで面倒見れないならそれが無責任」「3年生も同じく悩むことになるし、問題の先送りになるだけ」「最後を見届けてあげるのが責任」…。観ているこちらの頭が痛くなるほどの「命」への思いに対する真剣さに、正直驚きました。6年生でここまで考えられるんだ…と。ほんとに「Pちゃんの命」と正面から向かい合ってたんだね。(このあたりの話し合いは、子供たちには白紙の台本が渡されたそうです。だから、子供たちの言葉も涙も本物だったみたいですね。)子供たちにとっても得がたい経験になったと思うし、自分たちは命を頂いて生きているんだ、ということを心の底から実感できたと思います。3年生に対してきちんと説明と謝罪を出来たのも、この1年間の成長の証に感じました。でも、この教育を一般化して行うことは難しいだろうなとは感じました。必要なことかな~とは思いますが、条件を整える労力、周囲の理解、先生と生徒の信頼関係などなど…。難しそうです。(実際の授業が行われたのは約20年前です。今ならなお難しい面がありそうです。)結局当初の目的の「食べる」というところまで描かなかったわけですし…。だけど、この映画を観ることによって、実際には出来なくても考えるきっかけができるのではないかな?と思いました。ちょっときついし、結局は一匹の豚が人間に振り回されてしまった話という気がしないでもないので、積極的におすすめしづらい感じもするのですが…。「ブタがいた教室」オフィシャルサイト 『ブタがいた教室』2008年(日本)監督:前田哲脚本:小林弘利原案:黒田恭史「豚のPちゃんと32人の小学生」(ミネルヴァ書房刊)出演:妻夫木聡、大杉漣、田畑智子、ピエール瀧、戸田菜穂、原田美枝子、他2008年第21回東京国際映画祭 コンペティション部門観客賞受賞同 TOYOTA Earth Grand Prix審査員賞受賞※参考『豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日』黒田恭史豚のPちゃんと32人の小学生発行:2003年発行所:ミネルヴァ書房価格:\2100(税込)『今夜は!好奇心「豚のPちゃんと32人の小学生~生命の授業900日感動全記録」』(フジテレビジョン)放送日:1993年7月12日1993年第31回ギャラクシー賞奨励賞受賞1995年動物愛護映画コンクール内閣総理大臣賞受賞
2009.05.30
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プレイミツル(玉山鉄二)とその恋人マキ(水川あさみ)は、現在の最低な状態からどうにか抜け出そうと、身代金誘拐を企てることに。さっそくめぼしい少女をさらって廃校になった小学校の校舎に身を潜めた2人。ところが誘拐した少女、篠原愛の自宅に身代金要求の電話をしたところ、思いもよらぬ応えが返ってきた。愛は1年前に死んだというのだ。では一体、彼らが誘拐した少女は何者なのか?おまけにその少女が突然行方をくらましてしまう。もはや身代金どころではなくなり、マキは恐怖に怯える。一方ミツルも少女によって封印していた過去の記憶が蘇り、精神的に追い詰められていく…。(allcinemaより)謎の少女が消えたり現れたり、という中盤が、ちょっと中だるみした感じかな~?あと10~15分くらい短くてもよかったかも…。誘拐した少女の家に金を要求する電話をかけたら、その少女は既に亡くなっていた。では、この少女は誰なのか?とか、廃校で起こる様々な不可思議な出来事とか、そういうのも怖いんですけど…。もっと怖いな~と思ったのが、登場人物たちのクズっぷり。人の命を何とも思ってないし、人を裏切ることも何とも思ってない。こういう人間たちが実際に事件を起こしていたりする現実というのが一番怖いと思ったりしました。そんな中で、ミツル(玉山鉄二)の押さえ込んでいた記憶が徐々によみがえり、妹への愛・自責の念を再確認することによって人間らしい感情が再び湧き上がってきた、とも捉えられます。そういう意味では切ない映画でもありますね。それにしても玉山鉄二、イイ男だわ~『絶対恐怖 Pray プレイ』2005年(日本)監督:佐藤祐市脚本:小川智子出演:玉山鉄二、水川あさみ、篠田光亮、小林且弥、豊永利行、宮田早苗、小日向文世、他「絶対恐怖 Booth ブース」との連作となっていまして、本作は第一弾です。※ブログ内関連記事 「絶対恐怖 Booth ブース」
2009.05.26
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こんばんは。当地も桜が満開を迎えたのですが、なんと、今日(4月26日。もう昨日ですね^^;)雪が降りました!青森市内の4月26日の積雪は1961年に統計を取り始めて以来、87年と並んで最も遅いそうです。(このあいだ観たテレビによると、記憶が正しければなのですが、最も遅い降雪は1983年5月17日だそうです。毎年実家の庭には5月いっぱいぐらい雪の塊が融け切れず残っていました。)車にはこんな感じで積もってました。通りはこんな感じ。そして、青森でもなかなかお目にかかれない、桜と雪のコラボレーションです。※クリックで「フォト蔵」にとびます。43 雪見桜 1 posted by (C)usumurasaki46 雪見桜 4 posted by (C)usumurasaki50 雪見桜 8 posted by (C)usumurasakiさすがに重いベタ雪でしたが…。寒いよ~(T_T)「フォト蔵」に新しいアルバムを追加しました。よろしければこちらもどうぞ。※クリックで「フォト蔵」にとびます。975 小さなアルバム 2(2009~) by (C)usumurasaki974 2009 Tokyo Walk by (C)usumurasaki973 2009 鎌倉物語 by (C)usumurasaki
2009.04.26
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こんにちは。あまりに長くブログをさぼってしまって、間があけばあくほど書きにくくなってしまうとという悪循環に陥ってしまってました^^;そこで、ちょっと硬いタイトルですが、リハビリがてらっていう感じで書いてみました。なので、ちゃちゃっと読み流してやって下さい^^;幼児期、自宅には一冊の絵本もありませんでした。「読み聞かせ」をしてもらった記憶も一切ありません。でも、「字を読む」こと自体にはすごく興味があったらしく、看板の字・新聞の字など、目に付く字の読み方を「これは?あれは?」と親によく聞いていたそうです。幼稚園に入って、初めて「キンダーブック」という絵本を読むことになりました。最初に読んだのが「たまご なんのたまご」…「たまご たまご たまご たまご …なんのたまご」と最後にはいっぱいのたまごが出てくるやつでした。すごく印象に残ってます。年長さんになってからは「ワンダーブック」に変わったと思います(「ワンダー」と「キンダー」が逆かもしれません)。「えっちゃんの(と?)ちびいす」というお話、憶えている方いらっしゃいませんか?えっちゃんの大好きないすが、引越しの時に車から落っこちちゃって、えっちゃんは一所懸命に探します。やっとみつけるんですけど、すでにねずみさん一家の大切な家になっていて、ねずみさん一家は幸せに暮らしています。ねずみさんから家を取り上げることはできない、と思ったえっちゃんは「ちびいすちゃんたら、おうちになったのね」と帰っていきます。この「ちびいすちゃんたら、おうちになったのね」というせりふに、涙が止まりませんでした(これにはうちの妹も泣いてました)。これが本を読んで泣いた初めての経験ですかね。泣くといえば、やはり幼稚園で紙芝居で「しあわせの王子」を見せてもらった時にもぼろぼろ泣いたそうで、後年、甥っ子にこのお話を読み聞かせした時も、途中で涙・涙になってしまいました^^;幼稚園卒園の頃には「少女コミック」「マーガレット」に出会い、特に「少コミ」の上原きみこにはまりました。それからどんどん少女マンガにはまっていきました(この後、お小遣はほとんど本代となります)。(マンガの話はまた別の機会にということで、このくらいにしておきます^^;)小学校低~中学年の頃には、毎月贈られてくる「世界名作シリーズ」みたいなのを読んでました。これでオルコットの「若草物語」が大好きになりました。で、このシリーズが完結したあと、「次は『日本名作シリーズ』どうですか?」というお勧め、宣伝があったのですが、「お金が続かない」ということでこちらは買ってもらえませんでした。その後、小学校高学年ぐらいになると、自分で本を買うようになってたかと思います。毎月のお小遣では足りなかったと思うんですが、その都度もらってたのかなぁ?記憶にないです。(まあ1冊の値段が物価上昇を考えても格段に安かったと思いますので、お小遣で賄えていたかもしれません。)「世界少年少女名作シリーズ」みたいなやつとか(オルコットの「八人のいとこ」とか覚えてます)、その頃にはジュニア小説にも興味が出てピンクの背表紙の「少女小説シリーズ」とか。その流れで雑誌「小説ジュニア」や「コバルト文庫」を読むようになってました。そしてたぶん、その頃には図書館も利用するようになっていたと思います。図書館では最初は「シャーロック・ホームズ」などの推理物が中心だったと思います。長編を文庫本で読む自信はなかったみたいで、図書館をうろつくうちに面白い短編エッセイということで「狐狸庵先生」のシリーズを読むようになりました。それをきっかけに遠藤周作の作品を短編から読むようになりました。短編で印象的なのは「イヤな奴」。長編では「侍」「海と毒薬」「おバカさん」などです。特に「侍」は読み止められず徹夜して読んだ思い出があります。また、「小説ジュニア」にも出てきたり、「狐狸庵先生」の中でも触れられている佐藤愛子を読むようになりました。「好きな作家の作品は全部読みたい」という欲求はその頃一番強かったみたいで、中高生の頃は遠藤周作の作品を主に読み続けていました。そのほかではアガサ・クリスティ、横溝正史、佐野洋なども同じように読んでいました。「コバルト文庫」も発刊され、「小説ジュニア」ではデビュー当時の赤川次郎、氷室冴子や、大御所・富島健夫なども執筆していました。たぶんこの頃から20代くらいまでは、本の題名と装丁を見ただけで自分好みの本かどうかほぼ確実に当てられてましたね。その勘で読むようになったのが中島らもです。最近は、購入する書籍の半分くらいは「はずれかな~?」という感じに、好みの本を嗅ぎ分ける嗅覚の精度は落ちてきちゃってます^^;ひたすら本を読む、という集中力も落ちてきていて、「年取るってヤーネェ^^;」って感じです。今日はごく個人的なお話をお聞かせしてしまい、たいへん失礼しました
2009.04.15
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この作品は、カフェを舞台にした1シチュエーションコメディー。お昼のドラマでは珍しい一日一話完結で、日替わりでゲストが登場し、カフェにやってきては周囲を引っ掻き回します。通常の帯ドラマとは違い、舞台が1セットになるため、順撮り(脚本に書かれた順番どおりに撮影)していくのも画期的。生放送ドラマ風に、リアルタイムな会話が進んでいくのも、見どころです。(略)(略)ヒロインを務めるのは、女優の星野真里。ドラマの舞台となる「Cafe南風」に毎日のようにたむろする3人の専業主婦(「サラリーマンNEO」の堀内敬子、人気劇団「ナイロン100℃」の峯村リエとのトリオ)の1人を演じます。そこへ日常生活のちょっとした悩みを抱えたゲストが登場。雑談をするうちにいつの間にか悩んでいたことがスッキリ解決していきます。しゃべることが悩みの妙薬に!? 「夫の携帯電話、見る?見ない?」「カラオケで歌うなら大塚愛?テレサ・テン?」など「他人に言えないほどしょーもないけど、でも聞いて欲しい自分にとっては切実な悩み」の数々をお楽しみに。(公式サイトより)こんにちは。今日は軽くドラマ紹介を…。「昼ドラ」ってあんまり観る機会ないんですが、これは毎日録画して観ています。いわゆる「シットコム」っていうんでしょうか。舞台の風味も味わえ、「くだらねぇ~(笑)」と笑ったりほろりとさせられたり…。毎日の日替わりゲストも豪華です。今までで印象に残っているのは、若いママ友と仲良くなるためにカラオケ大会で「大塚愛を歌うべきか?テレサ・テンを歌うべきか?」と悩む山下容莉枝さん、老舗の一人娘を嫁に出すべきか、反対するべきか悩む笹野高史さんの回なんかがおもしろかったですね。やっぱり芸達者な方たちだと観甲斐がありますね~。順撮りってことで、アドリブなんかもあるみたいで楽しいです^^よろしかったら御一見を^^!「おちゃべり」公式サイト『おちゃべり』(MBS・TBS)放送日:2009年3月2日~3月27日 月~金曜13:30~14:00(全20話)演出:中村和宏、深迫康之、二宮崇、皆元洋之助脚本:川邊優子、武田有起、他出演:星野真里、堀内敬子、峯村リエ、小林すすむ、金田美香、小堀正博、かとうかず子、他
2009.03.09
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え~!!茶碗蒸しに栗を入れるのって青森県だけだったの!?これはほんとにビックリ(*_*;うちは、どんな料理でもほとんど砂糖は使わない家だったから(煮物にも砂糖・みりんは使いません)、あんなに砂糖やシロップを使ったりしてなかったと思うので、そんなに甘い茶碗蒸しではありませんでした。だから、都会に出た時茶碗蒸しを食べても味が違うとは思わなかったけど、栗は入ってなかったっけ…?気付きませんでした^^;普段は「そんなの聞いたことないよ~」と思うことが紹介されてたりすることもある「ケンミンSHOW」ですが、これはホント。ほんとに当たり前に栗は入ってますよ~。美味しいですよ~。生地と具材のしょっぱさと栗の甘さがちょうどいい具合なんですよ(^_^)b!
2009.02.27
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流星の絆 DVD-BOX※第8話のみ録画忘れのため未見です。以前「原作はイマイチ」とか書きましたけど、実はドラマの方は感動してしまったのです。(コメディータッチの部分や詐欺部分の劇中劇もメリハリが利いてて、シリアスと笑いの融合も、わたしは好きでした。)有明功一(二宮和也)は、原作では「クールで頭が切れる」と形容できるかと思いますし、「自分たちは不幸なんだから幸せなやつらから金を騙し取ったっていいじゃないか」と思われるようなところもあり、ちょっと冷たいんじゃないかな、とか、ほんとはどんな人なのかよく解らないなと感じる面もありました。このドラマでは自ら「きっとどっかで被害者の息子なんだから何してもいいって開き直ってたんだと思います。」と言うなど本音も描かれているし、騙す相手も自分たちを騙したり害を与えた人に限られています(だから許されると言いたいわけではありませんが…)。戸神行成(要潤)をターゲットにしたのも金持ちだからというだけでなく、自分は叶えられなかった父親の跡を継いでいる姿に嫉妬して、という表現がなされており、そちらのほうが功一の気持ち・人物像がより理解できるように思いました。功一は「かわいそう村の村長」と弟の泰輔(錦戸亮)と妹の静奈(戸田恵梨香)にいわれるように、両親を殺された過去から逃れられないでいる(自責の念もある)。それは泰輔・静奈も同じで、静奈は同僚が自分の境遇を知ってしまったために会社に居づらくなって辞めてしまいます。世間からは「かわいそうな娘」という見方しかされなくて、それが耐えられないわけです。泰輔の「遺族が笑ったっていいじゃん!親殺されたか殺されてないかの違いだろ!」「いつまで遺族なんだよ。いつまで遺族って言われなきゃなんねぇんだよ!」という台詞に現れているように「遺族としてしか自分は生きられないのか(世間はそうとしか見てくれない)。でも、自分は自分自身として生きたいんだ。」という気持ちが強く切なく伝わってきます。「被害者遺族の自分」としてでなく、本当に自分の人生を生きていくためには、原作のように柏原(三浦友和)が自殺しておしまい、というのではなく、このドラマの結末の方が似つかわしいと思いました。赦したわけではないのでしょうが、乗り越えた、と言ったらいいのでしょうか。(このドラマに関しての話であって、一般化するつもりではありません。)子供時代の功一役の齋藤隆成くんは、「砂の器」(TBS・2004年)「光とともに…」(日本テレビ・2004年)の頃に比べると随分身体も大きくなって、変声期入りたてって感じのかすれ声が大人びた感じでとても良かったし、弟たちを守っていかなければ、という兄としての決意・強さ・優しさが良く出ていたと思います。兄妹の父・幸博(寺島進)は、腕が良くプライドを持った職人でありながらギャンブル好きのため身を持ち崩す、という役柄にぴったりはまり、こういう人だったら納得、と思わされました。兄妹の母・塔子(りょう)も、強く優しい母であるとともに「錦糸町のソフィア・ローレン(笑)」と言われる役に合っていました。「被害者は『イノセント』であるべき、あるはず」というのはおかしな話で、ギャンブル好きでノミ行為にはまって大事なレシピを金で売るような父であっても、娘の父親から養育費を貰うために夫と籍を入れずに、事実上夫がいることを黙っているような母であっても、子供たちにとっては大切なお父さん・お母さんだし、残された者たちの悲しみは変わらない。子供たちにとっては「優しくて料理が上手くて楽しい父ちゃん」であることは変わらない。功一が「オレの親父じゃなくても良かったのかよ。誰でもよかったのかよ。誰でもよくねえんだよ!オレの親父は一人しかいねえんだよ!!」と柏原につめよる場面で、一人の命のかけがえなさというものに胸が押しつぶされそうでした。静奈が「詐欺でサクッと取れちゃうような金額で殺されちゃうなんて」と、この事件に対するわたしの疑問・違和感に言及しており、「うん、うん、そうだよねえ」と得心がいった次第です。そして静奈の実の父・矢崎(国広富之)の妻・秀子(麻生祐未)が、十数年間に渡って夫が犯人に違いないと思い込み苦しみ続ける姿を描くことによって、一つの事件は被害者・その遺族のみならず関わった多くの人を苦しめるということも描かれていたと思います。時々挿入される回想シーンや、空想シーンに泣かされました。施設に持って行くために大切なものだけを選ばなければいけないシーンで、子供時代の姿と現在の姿がオーバーラップするシーンは涙無くして観られませんでした。功一が父から「アリアケ」を引き継ぎ、厨房で父が文句を言いながらも一緒に働くという、今では叶わぬ夢の場面を描いたシーンも忘れられません。子供時代の家族の思い出(父からハヤシライスの作り方を教えてもらう場面・みんなで食卓を囲む場面・「アリアケ」の柱にまつわる話 etc.)、残された子供たちの描き方(両親がほんとは殺されてしまったことを静奈に告げる場面・施設に向かう車の中で功一が声を殺して泣く場面 etc.)がとても良かったと思いました。宮藤官九郎のドラマは、主人公が、「木更津キャッツアイ」(TBS・2002年)では不治の病で命が限られているし、「タイガー&ドラゴン」(TBS・2005年)では一家心中の生き残りである。辛い状況のなかでも日常生活は続いていくし、その中では泣くこともあれば腹を抱えて笑うこともある。やりたいことや夢だってある。家族や仲間・周囲の人たちとの関わりの中で、優しさを受け取ったり、時には優しさをあげたり。笑わせてもらったり、時には笑わせたり。そうしながら過ごしていくから日常は大切だし、常に悲しんでいるだけ・恨んでいるだけでは人生辛すぎる。だから、「自分の子供には施設暮らしの辛い思いをさせたくない」と言う施設時代の友達・ちえみ(徳永えり)に「わりと楽しかったんだよね、あの施設。俺は。だから子供に辛い思いをさせたくないってちーちゃんが言ったとき、なんかちょっとムカっときたんだよね。そりゃ楽しい思い出ばかりじゃなかったけどさ。いい思い出だってあるからさ。」という功一の台詞も、わたしにはとてもしっくりくる、というか納得できるものでした。このドラマでも、原作にはない、兄妹を見守り続けてくれた林(尾身としのり)とか功一をひたすら愛してやまないサギ(中島美嘉)の存在によって、この兄妹は孤独ではないんだということを現していると思いました。だからこそ柏原に「俺たちがこの先どうやって生きていくかを見続けてもらう。生きて遺族が泣いたり笑ったりするのを観てもらう。」と言えたのでしょう。(これも一般化して言っているわけではありません。)「スッキリする日なんか来ないんでしょう」というのも勿論ほんとのことではありましょうが…。クサい言い方かもしれませんが、クドカンのドラマには「人間讃歌」のようなものを感じます。(「おはぎさん」って…笑った~(-^〇^-))※ブログ内関連記事 「流星の絆」 東野圭吾『流星の絆』(TBS)放送日:2008年10月17日~12月19日 金曜22:00~22:54(全10話)※初回及び最終回:22:00-23:09演出:金子文紀、石井康晴原作:東野圭吾脚本:宮藤官九郎出演:二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香、要潤、柄本明、設楽統、寺島進、りょう、中島美嘉、三浦友和、他2008年10月クール第59回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞『流星の絆』東野圭吾流星の絆2008年第43回新風賞受賞発行:2008年発行所:講談社価格:\1785(税込)
2009.02.23
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バービーボーイズ、結成25周年・17年ぶりの全国ツアー「Re:BARBEE BOYS」に行ってきましたよ!整理券番号が1000番台だったので「いい場所は無理かな~?」とあまり期待していなかったんですけど、結構前の方に行くことができました。ステージ下手側のスピーカー(?)のまん前、エンリケをほぼ正面に見られる場所で、前から2ブロック目の一番前という、わたしとしては思いがけない好位置につけました。「ライジングサン」のときと違い、メンバーの表情までわかるという素敵に素晴らしい位置でした。SEにあわせてメンバーが大歓声とともに登場。「ライジング」と同じく「ノーマジーン」で開幕。杏子はひらひらのストールをまとって登場(白だったかな?黒だったかな?途中で変えてました)。すごく綺麗!コンタもエンリケもイマサも全くスタイルも変わってない!(コイソは渋かった^^;)コンタが「福岡では10人くらい酸欠で倒れた」って言ってましたけど、ほんとすごい熱気です。「年のせいか、立ち見のライブはきついという声もチラホラ…」なんてことも言っていたけど、大丈夫!頑張ります!何曲か演っていい感じに汗だくになった頃、「世の中には立ってるヤツと濡れてるヤツがいる。そんなヤツらをこう言うんだぜ」みたいなコンタのお下劣MCに続いて「ふしだらvsよこしま」。わたしの大好きな「離れろよ」をはさんで、杏子が「バレンタインデーを一人で過ごした寂しい男の子に」と「小僧 -cryin' on the beach」。すごくバービーボーイズらしさを感じる「タイムリミット」。数曲はさんで新曲を演奏。終わったあとにイマサが「新曲。気に入ってくれた?」って言ってたのがなんかいい感じでした。「女ぎつねon the Run」では会場の高く掲げられたたくさんの手ぎつねに見惚れてしまいました。会場もノリノリで、最後のほうでは「オイッ、オイッ、オイッ」という掛け声の大合唱に。杏子も「それなあに?あんたたちも成長したのね」と笑ってました。ラスト近く「わぁい わぁい わい」「C'm'on Let's go!」「負けるもんか」「翔んでみせろ」と怒涛のラッシュ!拳を突き上げ、踊り、跳ねまくる。何がなんだかわからないけど、どっぷりバービーボーイズの世界に浸りきっていました。そして「チャンス到来」。会場の空気がふわっと変わったように感じました。わたしは知らない間に手を組み祈るような姿勢をとりながら聴いていました。コンタと杏子の歌声、サックスの音色を聴きながら「ここに来られて本当に良かった。バービーのファンで本当に良かった。」とこの上ない幸福感に包まれていました。ここでステージは終了。でも、みんな満足するはずもなく手拍子でアンコールを促す。再度登場したメンバーが、これも「ライジング」のラストとなった「マイティウーマン」。そして「三日月の憂鬱」。アンコールも終了したけど、みんなの熱狂は収まらない。そして、それに応えて衣装からTシャツとかのラフな服装に着替えていたメンバーが三たび登場!「なんだったんだ?7DAYS」だ!思いっきり「ォオーオーオ!ォオーオーオ!」と叫びました。あー、幸せ!!2ndアンコールが終わり客電が点いて「本日の公演は終了しました」の放送が流れても帰り難い人が多く、わたしも残っていたのですが、やはりこれで終了となりました。各アルバムからほぼ満遍なく曲が選ばれ「チャンス到来」「なんだったんだ?7DAYS」も聴けたし、選曲に不満はないのですが、個人的には「泣いたままでlisten to me」「ナイーヴ」「もォやだ!」「ラストキッス」あたりも聴いてみたかったなあ、という感じがあります。言い出せばきりがないのですが…^^;とにかく素晴らしいステージでした。ボーカル二人、特にコンタの声が自分の記憶にあるそれよりもずっと伸びてて、衰えどころかパワーアップを感じさせられました。サックスも吹きながらだから、一体どれだけ鍛えてるんでしょう?杏子の声も、枯れることも息切れすることもなく、すごいと思いました。他のメンバーもステージ上を縦横に動き回り(そのおかげでメンバーみんなの顔を見ることができました)、なんてすごい人たちなんだ、と感動しました。バービーボーイズは進化している。エンリケが途中のソロのとき「なんだかここは居心地がいいぜ~♪」と言ってました。メンバーもとても楽しそうに見えました。みんな居心地の良さを感じているなら、こうやってまたライブもしてくれるんじゃないか?してほしいなぁ、と改めて思いました。まあ、今後のことは解らないですけれど、17日の東京では撮影が入っていたらしいので、TV放送か(BS・CSだったら観られないんですけど…(;-;))できればDVDを出してほしいなと願ってます。あんまり上手いレポートじゃなくてすみません(>_
2009.02.18
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惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」14年後――彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。(講談社BOOK倶楽部より)(ネタバレしてます。)両親を殺害された三兄妹が身を寄せ合い、生きていくために詐欺を重ねていく。詐欺の手口は臨場感もあり面白い。警察をはめていくニセ証拠作りも良くできていると思わせる。静奈が行成に恋をしてしまう過程も全く無理なく読めて、いつ好きになったのか読みながら気付かないほど違和感なく、好きになって当然だよな~と納得させられてしまいました。それだけ行成の人物像が魅力的だったと思います。ハヤシライスの味がキーポイントになっているのも面白い趣向だと思います。ラスト50ページぐらいになっても鈍いわたしは犯人が誰なのかわからず、真犯人がわかったときには「あっ」と驚きました。そのくらい面白く読めていたのですが、犯人の動機を知った時、一気に気持ちが萎えてしまいました。作者は、200万円も一度に必要とする病気・手術とは何を想定していたのでしょうか。現在、心肺移植でも150万円、自己負担額はその3割。(他にも想定し得る病気はあるかもしれませんが、とりあえず高額であろう手術はこのくらいしか思いつきませんでした。)入院諸経費込みになるともちろんもっと多額になるでしょうが、自由診療でもないかぎり200万円の負担とはちょっと思いつきません(公的な援助があるはずです)。外国で、となると200万では到底済みません。(以上はわたしの考え得る範囲での話ですので「いや、実際そのくらい一度に払ったし、破産しかけた」という実例があるようでしたら全くのわたしの認識不足です。)それにお金が準備できないからといって「○○までに入金しないと手術しません」という状況は今の日本ではちょっと考えられません。病院の事務なり役所に相談というのが第一の選択肢でしょう。それを窺わせるような描写は見当たりません。かりに200万円必要だとしても、柏原は警官で公務員。ノミ屋に手を出すような一介の町の洋食屋に借金しようという必然性がわかりません。かなりの給料を貰ってるだろうし、何よりいくらでもまっとうな方法で借してくれるところがあるでしょう。これまでの長い入院のため、借りられるところからは借りつくしたということでしょうか。それならば、今回200万円強奪(当初は借りるつもりだったとしても)してもこれからもっと必要になることは目に見えています。そのお金はどうするつもりだったのでしょうか?その時は誰から借りるつもりだったのでしょうか?また犯罪をするつもりだったのでしょうか?ただその場をしのげればいいという考えしかなかったのでしょうか?そうであるならば親としても警官としても無責任としか思えません。それに、それだけお金を必要としている人が、癖で素振りをしてしまうくらいゴルフをしてるってどうなんでしょう?要するに犯人像に一貫性がない。「病気の息子のため、と言えば読者は納得するだろう」「ゴルフの素振りで犯人が判明するというどんでん返しありき」という安直な考えが見え隠れして「あ~ぁ」って感じでした。すべて現実に即した説明がなされるべき、とは思いませんが、少なくとも「確からしさ」というか、説得性、説得性を持ちうるだけのリサーチや表現方法は考えないとだめでしょう。それ以外の部分が精密に書かれているだけに、なおさらわたしにはその「確からしさ」を感じることはできませんでした。そういう意味で本作はわたしにとっては評価できるとは言い難い作品です。※ブログ内関連記事 「流星の絆」 原作:東野圭吾『流星の絆』東野圭吾流星の絆2008年第43回新風賞受賞発行:2008年発行所:講談社価格:\1785(税込)流星の絆 DVD-BOX『流星の絆』(TBS)放送日:2008年10月17日~12月19日 金曜22:00~22:54(全10話)※初回及び最終回:22:00-23:09演出:金子文紀、石井康晴原作:東野圭吾脚本:宮藤官九郎出演:二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香、要潤、柄本明、設楽統、寺島進、りょう、中島美嘉、三浦友和、他2008年10月クール第59回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞
2009.01.29
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【期間限定】クライマーズ・ハイ デラックス・コレクターズ・エディション1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落、死者520人の大惨事が起こった。前橋にある北関東新聞社では、白河社長の鶴の一声により、一匹狼の遊軍記者・悠木和雅が全権デスクに任命される。そして未曽有の大事故を報道する紙面作り―闘いの日々が幕を開けた。さっそく悠木は県警キャップの佐山らを事故現場へ向かわせる。そんな時、販売部の同僚で無二の親友・安西がクモ膜下出血で倒れたとの知らせが届く…。(goo映画より)未曾有の大事故・日航航空機墜落事故を追う地元新聞社の熱い真夏の一週間。極力センチメンタリズムを排した描写が迫力を生んでいるように感じました。原作では悠木(堤真一)の家庭の事情・親子の問題などが彼の行動に大きな意味を与えているように思えるところが見受けられますが、この映画はそれを前面に押し出すことはありません。また社内の対立の描かれ方も、単なる内部抗争・主導権争いに必要以上に矮小化されることなく表現されていたと思いました。もちろん嫉妬や足の引っ張り合いという面もあるのでしょうが(下記の自衛隊員の記事が一面から落とされるところとかに現されています)。大きなヤマを追いかける記者たちの、アドレナリン出まくりのまさに「クライマーズ・ハイ」のような状態の中で、記者としての誇り・責任を守ろうと、伝えるべき事実・真実を見極めようとする悠木。何が報道に大切なことなのか、ギリギリの判断を迫られる中でヒートアップしていきながらも眼前のスクープだけに眼を奪われることのないように、冷静さを保つため「チェック、ダブルチェック」とつぶやく。正直、原作は何を言いたいのかよくわからずピンとこなかったのです。しかし、山中で亡くなった子供を抱く自衛隊員の姿を描写する画面と記事、凄まじい現場に立ち会ってしまったことで精神のバランスを失ってしまう記者(でも、彼が錯乱の挙げ句、事故にあって亡くなってしまうエピソードはどうなんだろう?という気はしましたが…)、犠牲者の遺書を読むシーンなどから、報道のあり方・何をどう報道するべきなのか?といったこと、記者の誇り・責任とは何かということなど、昨今の報道状況を鑑みると考えさせられられるところが多かったです。悠木の内面や人間関係を、説明的にならず入り込みすぎずに描いたことによって、わたしの中ではこの物語がより意味を持ったものになったと思います。その意味でこの映画はわたしにとって価値あるものになりました。原作・ドラマ版では描かれていた、センセーショナルに見えることを追いかけて見えない敵を作り上げ興奮状態で叩いているという現在の報道のいわば暗部(亡くなった部下の従姉妹のエピソードなど)はおそらくあえてはずしたのでしょうが、本作の場合はそれで良かったのだと思います。日航機事故に話を絞ることによってスケール感が出たと感じました。『クライマーズ・ハイ』2008年(日本)監督:原田眞人原作:横山秀夫脚本:加藤正人、成島出、原田眞人出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努、他2008年度第51回ブルーリボン賞作品賞受賞同 助演男優賞受賞 堺雅人2008年第33回報知映画賞主演男優賞受賞 堤真一同 助演男優賞賞受賞 堺雅人「クライマーズ・ハイ」公式サイト※ブログ内関連記事「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫 ドラマ「クライマーズ・ハイ」 原作:横山秀夫『クライマーズ・ハイ』横山秀夫 クライマーズ・ハイ発行:2003年8月発行所:文藝春秋価格:\1649(税込)文庫本 クライマーズ・ハイ文春文庫(税込\660)『クライマーズ・ハイ』(NHK) クライマーズ・ハイ(DVD) ◆20%OFF!放送日:2005年12月10(土)、12月17日(土)19:30~20:45(全2話)演出:清水一彦(前編)・井上剛(後編)原作:横山秀夫脚本:大森寿美男出演:佐藤浩市、大森南朋、新井浩文、高橋一生、岸部一徳、赤井英和、他第43回(2005年度)ギャラクシー賞優秀受賞第32回(平成18年)放送文化基金本賞(前編)、出演者賞 佐藤浩市(前編)2007年エランドール賞プロデューサー奨励賞 若泉久朗NHKドラマ:「クライマーズ・ハイ」(ドラマサイト)
2009.01.27
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お正月以来、ずっと更新さぼっておりました^^;特にご興味もないかもしれませんが、とりあえずの近況というかそういう感じで書いてみます◆「ソウ」シリーズDVDを「1」~「4」まで再度観直してみた前回「4」を観た時、時系列や話のつながり・登場人物の見分けがわからなくて、話がよく理解できなかったんですね~。それで、今回はいろんな解説サイトなんかも参考にしながら続けて観てみました(ちょっとズルですね^^;)。そしたらだいぶすっきりしました。細かい疑問はまだあったりしますが…。これで「5」を観るのがより楽しみになりました。※ブログ内関連記事「ソウ」「ソウ2」「ソウ3」「ソウ4」◆「相棒」にはまるなぜか急に「相棒」(テレビ朝日)が観たくなり、プレシーズンから観始めました。今「シーズン 4」を観てるところです。一話完結で、実質45分と短く見やすくておもしろいです。◆「流星の絆」(東野圭吾)をようやく読み始めるこれを読まないと、溜まっている録画が観られない…^^;まだドラマを観ていない人ってそういないですよね^^;でも「相棒」とか観てるから、時間がなくてなかなか読み進んでいかないんですよ。一気に読んだ方がいいんでしょうね。◆「太陽とシスコムーン」復活?「メガベスト」発売イベントで再集結(海外在住のRURU除く)したのがYhoo!で取り上げられて、ちょっと注目度もアップしたみたい。1/19にはメロン記念日のイベントに出演して「月と太陽」「Masic Of Love」の二曲を披露したそうです(行きたかったな~)。You Tubeとかニコニコ動画とかで昔の動画をよく観るようになりました。ファンの人たちのコメントを読むのも楽しくて…。「再結成」とまではいかなくとも、単独ライブorイベントとかやってくれないかな~。「あれから10年! 太陽とシスコムーン メガベスト発売記念期間限定ブログ」「Masic Of Love」 by 太陽とシスコムーン「宇宙で La Ta Ta」 by 太陽とシスコムーン しのPの、すんごいバク宙が観られます。※ブログ内関連記事「太陽とシスコムーン/T&Cボンバー メガベスト」 太陽とシスコムーン/T&Cボンバーえ~、こんなところです^^;下らなくてすみません(>_
2009.01.25
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あけましておめでとうございます。今年は、もちょっと気軽な・カジュアルな感じで書いていこうかな~、と思っております。よりアホくさい記事が多くなるかもしれませんが、笑ってお付き合いいただければ幸いです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2009年元旦※イラスト・賀詞ロゴは風と樹と空とフリー素材さんよりお借りしました。
2009.01.01
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なんて月日の経つのは早いのでしょう。今年ももう終わろうとしています。今年一年、皆様にはたいへんお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします
2008.12.31
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今年もクリスマス・イヴとなりました。楽しい時間をお過ごしですか?山下達郎の「クリスマス・イブ」は、今年で23年連続オリコンランキングTOP100に入ったそうですよ。素晴らしい曲であるのはもちろんですが、JR東海のCMタイアップも大きく寄与したんではないでしょうか?深津絵里の太眉と赤いルージュ(ほんと、こういう感じ流行ってたんですよ~)、そして涙は強烈に印象に残ってます。牧瀬里穂はほんとにかわいらしかった。あと、当時はあんまり印象に残らなかったんですけど、今観ると吉本多香美が相当カワイイですね。そして、今と大きく違うのは「携帯電話がない」ってことなんですね。彼は「今」何をしてるのかわからない。今日ほんとに逢えるかどうか不安で泣きそう。でも、きっと逢えると信じたい気持ち。だから、逢えた時の喜びが大きいんですよね~、きっと。ある程度以上の年齢の方なら、家族の耳を気にしながら電話したり、電話を待って部屋から出られないっていうか、電話の前から動けないって経験きっとありますよね~。そうゆう訳で、1988年「HOME-TOWN EXPRESS(X'mas編)」、1989年~1992年「Xmas EXPRESS」と、2000年に製作された「Xmas EXPRESS 2000」の動画をお届けいたします。懐かしさと、恋する女の子のいじらしさ・きらめきに涙が出そうです。2000年版の、大人になった深津絵里・牧瀬里穂が、「いつの時代も恋って素敵だよ」って言ってるかのようです。JR東海 X'mas Express 歴代CM 1988年~1992年JR東海 Xmas EXPRESS 2000最後に、桑田佳祐の名曲「白い恋人達」を、歌を愛し歌に愛され天使になった歌姫、本田美奈子の歌唱でご紹介させて下さい。(舞台「クラウディア」より)本田美奈子―白い恋人達皆さん、よいクリスマスを!
2008.12.24
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こんにちは。「M-1グランプリ2008」が本日開催されます。前評判では「キングコング」優勢みたいですね。わたしもこの面子だと「そうかな~」と思いますが…。「華」が有りますからね(「キンコン」以外、あまりに地味なんですよね~。高評価の「ナイツ」を含めて。)ただ、昨年の演目を観る限りでは、余裕が感じられなかったんですよね~。すごく練習してるだろうな、というのは認めますが…。その「努力」「いっぱいいっぱいさ」が観客に伝わってしまうとダメだろう、と思っちゃうんですよね~。この一年でものすごく変化を遂げているかもしれないので、そこは実際観てみないとわからないですね。「M-1」では、「大化け」っていうこともありますからね~。「大笑い」させてもらって、「M-1王者」が決まればいいな、と思います。決まったら追記させていただくかもしれません。皆さんの予想はいかがですか?「M-1グランプリ2008」の決勝進出者キングコングザ・パンチダイアンナイツNON STYLEモンスターエンジンU字工事笑い飯※敗者復活戦枠 19:13 追記オードリー※19:30追記「ナイツ」やったね!※19:36追記「ダイアン」残念!いいと思ったんだけど…。でも「U字工事」の「妹のくだり」おもしろかったもんな~。※19:55追記へえ~「NON STYLE」…。テンポはあったと思うけど…。まあ、わたしの好みの問題かも…。※20:07追記「キングコング」、残念だけど、わたしも空回りっぽかったと思いました。※20:17追記「オードリー」嫌いじゃないけど、「ナイツ」「笑い飯」でお願いしたかったな~。※20:48追記「NON STYLE」優勝おめでとうございます。「追記するかも」と言いながら、プチ実況になってしまいました。リアルタイムで観るようになった2004年からの「アンタッチャブル」「ブラックマヨネーズ」「チュートリアル」「サンドウィッチマン」は神がかり的圧倒的強さを感じたんですが、今年はちょっとわたしにはハマらなかったみたいです。チャンプを貶める意図はなくて、単に好みの問題です。不快に感じられたらすみません。こんなことを言いながらも最後までどきどきしながら楽しませていただいたんですから、どうもありがとうございました、ですね^^
2008.12.21
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登録してみました。まだ何にも書いてませんし、使い方もよく解ってないんですが…^^;ブログに書くよりは、もう少し気軽な感じで「一言コメント」を書くみたいな感じで利用できたらいいかな?と思ってます。よろしかったら遊びにいらしてみて下さい^^(重ねて申し上げますが、まだ何もかいてません…)「たなぞう」
2008.12.20
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本土防衛のために従軍していた清水豊松(中居正広)は、終戦を迎え家族の元へと帰ってきた。平凡でも幸せな家族との日々を営もうとしていた矢先、B・C級戦犯として逮捕されてしまう。豊松の銃剣がアメリカ兵捕虜の腕をかすめたというのだ。それだけのことにもかかわらず、裁判で下されたのは死刑の宣告だった。(シネマトゥデイより)フランキー堺主演のオリジナルドラマのダイジェスト、所ジョージ主演のリメイクドラマも観たことがあり、話としては結末もわかっていました。それに、中居君の過剰白塗りメイクのポスターとか、仲間由紀恵とではあまりに美男美女過ぎて戦時中の夫婦に見えないんじゃないか、とか不安はあったのですが。矢野中将(石坂浩二)の、「ハーグ国際条約に照らすと、連合国の非戦闘地区・無防備都市に対する無差別絨毯爆撃は違法である。連合国側の責任者を司法の場に連れてきて裁きを受けさせるべきである。」という意味の台詞が、戦犯として死んでいく日本人の口から連合国側に対して面と向かって発せられたということ。これが聞けただけでも十分です。こういう台詞は、わたしの見知った範囲では聞いたことがありませんでした。ドキュメンタリーでもドラマでも。タブーなのだろうか?とすら思っていました(前回のドラマ化のときはありましったけ?記憶が定かでないです)。でも、ものすごく疑問に思っていたし、いつか公に言って欲しいと思っていました。だって、原爆を開発・投下・撮影したアメリカ人は、広島の被爆者に面と向かっても「謝る気はない。恨むなら自分の国を恨め。リメンバーパールハーバー。」と言ったんですよ。(「ヒロシマ」TBSより)わたしの父母の町も(即ちわたしの町も)それぞれ空襲を受けてます。よく二人とも生き延びてくれました。どちらかが亡くなってれば今私はいません。この映画を観て、少なくとも不快な気持ちにはなりませんでした(あの、夏になるとよく作られる戦争ドラマとかドキュメンタリーに感じる不快感とか違和感とかです。そういうものはありませんでした)。「上官の命令は陛下の命令と同じです」と答える豊松を連合国の人間があざ笑う。「あなたの気持ちは、悪いことだと思っていましたか?」と聞かれても、何を言っているのか理解できない豊松。今の価値観ではなく、当時の「戦争であること」「戦時中の一般庶民の感じ方」といったところを、高みから見下ろすのではなく、等身大の一人の市井の人間を描いているところがよかったのだと思います。豊松とはたった一晩のかかわりしかありませんでしたが「いやな時代に生まれ、いやなことをしてしまったものです。」と、自分の行為を認識しながら静かに判決を受けれ絞首台へと向かう大西(草なぎ剛)。最期のときを迎える豊松の肩をぐっと強く抱きしめる教誨師・小宮(上川隆也)。豊松と仲良くなった看守・ジェラー(俳優さんの名前がわかりません)が、豊松の処刑に立ち会わなければいけなくなってしまった時に見せる表情。そして、金網越しに妻・房江(仲間由紀恵)が愛おしそうに頭を撫でる指、息子・健一(加藤翼)、娘・直子とそっと触れ合う指と指、思わず口付けしてしまう子供たちの指。なぜ、自分が死ななければならないのか?納得できるはずもなく、それでも家族の写真を手にしっかり握り絞首台に上がるが、頭から布をかぶせられその写真を最期に観る事も叶わず、愛しそうに撫で、そして握り締め最期の時を迎える豊松。思ったよりずっといい映画でした。脚本の橋本忍氏によると、オリジンナル版を、黒澤明監督は「何か足りない」、ライター仲間の菊島隆三氏は「Cクラスの出来」とおっしゃったそうです。「50年かかって、やっと世評と実態との乖離を埋める、改定決定稿」ができたと職人・橋本忍は納得したようです。その作品を素直に観られたことはわたしにとっても喜ばしいことでした。「私は貝になりたい」公式サイト『私は貝になりたい』2008年(日本)監督:福澤克雄遺書・原作・題名:加藤哲太郎「狂える戦犯死刑囚」脚本:橋本忍出演:中居正広、仲間由紀恵、柴本幸、西村雅彦、平田満、マギー、加藤翼、武田鉄矢、伊武雅刀、名高達男、武野功雄、六平直政、荒川良々、草なぎ剛、笑福亭鶴瓶、上川隆也、石坂浩二、他
2008.12.19
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放送禁止5 しじんの村「事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない」このシリーズは、「夜中偶然TVをつけたら放送されていた」というシチュエーションで観るのが一番いい見方だと思いますが、わたしはDVDで知りました。「1」~「6」まで出ていまして全部観ましたが、この「5」がわたしとしては一番好きです。感想を書こうと思うのですが、このシリーズを知らなくて、これから観てみようかなと思っていらっしゃる方は読まない方がいいと思いますので、今回は反転で読めるように書いてみます。※以下反転で読めます。実は、このシリーズは「ある事情で放送禁止となったVTRを再編集し放送する」という設定の、一見ドキュメンタリー番組だが実はフィクションというフェイク・ドキュメンタリー(モキュメンタリー)」(Wikipediaより)なのです。知らずに観た人からの抗議も結構あるらしいです。まあ、ドキュメンタリーとすれば、かなり不謹慎な内容ですから…。特に、この「5」は「自殺」を扱っているため、出演者へのバッシングみたいなことまであったようです。しかし、フェイクだと解れば、謎解きや伏線を探すというミステリー的な要素で観ることができます。この作品はいろんな伏線とか、隠された意味とか、見落としてしまいそうな場面とか、いろいろあるんですが、シリーズの中で一番それらに気付けなかったんです。その意味で一番好きっていうか気に入っています。いろんなことが「う~ん、謎だ」と思っていたら、「ハニコ」さんは立ち直って村から出て行ってしまい、2年後、見違えるほど明るくなった彼女の姿を見て、着地点はどこなんだろう?珍しくハッピーエンドで終わるのかな?と思ったら…。「しじん」が悪いんだろうな、ということは「ね ね ね ね」という「詩」で気付いたんですけど、その目的がよくわからなかったので、「ハニコ」さんの自殺未遂現場で「しじん」がビデオカメラを持っていることに全く気が付きませんでした。「シュウ」さんと「フク」さんの意味も気付かなかったし(彼らの正体はなんとなく解ったのですが)、彼らが「しじん」を監視している場面も気付きませんでした。「ハニコ」さんが最初に自殺未遂をしたあとに、「フク」さんが「私たちが見守っていますから」と言った意味。「Sカルマ」さんが「自殺」したと知った時に、「シュウ」さんが暴れた意味。「ハニコ」さんが二度目の自殺を図った時に、「シュウ」さんと「フク」さんが「しじん」を睨みつけていること。「しじん」の「自殺志願者」の「手助け」をしたい、という言葉の意味。全てが終わると解りました。実は解説サイトの説明で解ったことがかなり多いのですが…^^;で、実はそれでもまだ解らないことも結構あります。とにかく、役者さんの演技がすごく自然で上手いので、見ごたえがありました。「しじん」(しいたけを)、「Sカルマ」(矢代和央)、「ハニコ」(栗山かほり)が特に上手かったと思います。中でも「しじん」は特別すごかったです。何回も見返して「ああっ、こんなところに!」とか発見するのもおもしろいですよ。確かに不謹慎で倫理観に欠ける、と不愉快に思われる方はいらっしゃるだろうと思いますので、積極的に薦めづらいんですが…。シリーズの他の作品もちょっとご紹介しますと、「1 心霊」。これはあんまり印象に残ってないんですよね。「2 ある呪われた大家族」。これは、全体像が大体解っちゃいました。「3 ストーカー地獄編」。「5」を観るまでは一番好きでした。伏線を一つ一つ重ねていくことで、事実に自力で気付けたので達成感?みたいなのがあってよかったです。「4 恐怖の隣人トラブルが引き起こした悲劇」。ちょっと浮世離れしすぎかな~と感じてしまいました。「6 デスリミット」。これも細かい間違い探しみたいなのがいいんですけど、目的が何となくわかるんですよね。でも「6」は未完でして、「映画」の伏線になっているんですよね。だから、解かれていない謎もまだあります。真っ白な記事になってしまってすみません^^;「なんだろう?」「どんなものなの?」と興味をもたれましたら、ちょっと作品を観てみて下さいね^^『放送禁止5 しじんの村』(フジテレビ)放送日:2006年10月15日 26:55~企画・構成・演出:長江俊和※以下、おまけの情報(こちらも反転で…)『放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人』2008年(日本)監督・脚本・企画:長江俊和※DVD-BOXも出ています。【いらっしゃいまセ~ル】 放送禁止 DVD封印BOX(DVD) ◆30%OFF!放送禁止 DVD封印BOX2(DVD) ◆20%OFF!
2008.12.10
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太陽とシスコムーン/T&Cボンバー メガベスト「太陽とシスコムーン」―1999年4月21日デビュー(のちに「T&Cボンバー」と改名)。2000年10月9日解散。「太陽とシスコムーン」、わたしファンだったんですよ。ASAYANのオーディションからずっと観てて応援してました。一度、野外のライブイベントに行ったことがあります。歌が上手くてコーラスがものすごくきれいでした。夕闇の中で彼女たちの歌声に聞き惚れてしまったことを憶えています。信田美帆のバク転も見ましたよ。いろんな可能性があったユニットだったと思うのですが、オトナの事情で解散となってしまったようです。ファースト「Taiyo&Ciscomoon 1」はそれこそ擦り切れるほど(CDだから擦り切れないか^^;)聴きました。シングル曲はもちろん名曲揃いですが、他にも実験的な試みが為されたりして、面白くかつ質の高い一枚だと思います。「沈黙」では、ワンフレーズ毎、一音節毎に切ってつなげ一曲に仕上げているのですが、これは後にモーニング娘。「3rd~LOVEパラダイス~」の「WHY」にも使われている手法です。セクシーな「Be Cool Down」、コミのRAPがかっこいい「Sunrise それでも陽は昇る」。そして曲間の「Interlude」がおしゃれでちょっとおもしろいです。で、セカンド「2nd STAGE」はいきなりラストアルバムということになってしまいました。メンバーそれぞれのソロが収録されています。もっと彼女たちの歌が聴きたかったな~と残念でした。解散後は、稲葉貴子はハロプロに残り(来年卒業予定)、信田美帆はスポーツタレントとしての活動とともに舞台出演などもしています。RuRuは台湾で歌手活動を行っていますが、2007年日本でソロアルバム「初心」をリリース。小湊美和はインディーズでソロデビュー後、弟の小湊昭尚とユニット「Priest」を結成、アルバム「まほらの月」をリリース。ソロでのライブ活動も行っています。そんな「太陽とシスコムーン」ですが、2008年12月10日「太陽とシスコムーン/T&Cボンバー メガベスト」が発売されることになりました!そして、それを記念して「あれから10年! 太陽とシスコムーン メガベスト発売記念期間限定ブログ」が開設されています!再結成ライブとか、新曲発表とかないかな~?あるといいな~。『太陽とシスコムーン/T&Cボンバー メガベスト』太陽とシスコムーン/T&Cボンバー発売日:2008年12月10日発売元:ZETIMA(EPCE-5595~6)定価:¥3500(税込)1.月と太陽/太陽とシスコムーン2.ガタメキラ/太陽とシスコムーン3.宇宙でLa Ta Ta/太陽とシスコムーン4.Everyday Everywhere/太陽とシスコムーン5.Magic of Love/太陽とシスコムーン6.丸い太陽-winter ver.-/太陽とシスコムーン7.DON'T STOP 恋愛中/T&Cボンバー8.HEY!真昼の蜃気楼/T&Cボンバー9.Get on my Love/太陽とシスコムーン10.Versus/太陽とシスコムーン11.ENDLESS LOVE~I Love You More~/太陽とシスコムーン12.YES!しあわせ/T&Cボンバー13.ズルい女(Unreleased Studio Recording Ver.)※DVD付ついでにTAIYO&CISCOMOON 1(試聴できます)『TAIYO & CISCOMOON 1』太陽とシスコムーン発売日:1999年10月27日発売元:ZETIMA(EPCE-5032)定価:¥3059(税込)01.Introduction02.月と太陽03.ガタメキラ04.Interlude1~Breath~05.Be Cool Down06.Hey You!07.Interlude2~Soul Train~08.Magic of Love09.沈黙10.宇宙でLa Ta Ta11.Interlude3~我想口~12.Sunrise それでも陽は昇る13.Everyday Everywhere14.ENDLESS LOVE~I Love You More~15.Finale2nd STAGE(試聴できます)『2nd STAGE』T&Cボンバー発売日:2000年9月27日発売元:ZETIMA(EPCE-5068)定価:¥3059(税込)1.HEY!真昼の蜃気楼2.Be My LOVE3.Don’t Stop恋愛中4.愛の回数5.またやっちゃった~渋谷でALLの日~6.丸い太陽(4人ヴァージョン)7.愛する人へ8.Office Love9.ゴーゴー東京10.かわいい男性11.YES!しあわせ小湊美和オフシャルウェブサイト KOMINATO.COM小湊美和オフィシャルブログ Miwa Kominato official blog信田美帆オフィシャルブログ 信田美帆のオフィシャルブログ LOVE POWER!!それでは最後にデビュー曲「月と太陽」と、名曲「ガタメキラ」をどうぞ!(レッツ クリック!)「月と太陽」「ガタメキラ」
2008.12.05
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【いらっしゃいまセ~ル】 ケイゾク DVDコンプリートBOX(DVD) ◆24%OFF!"ケイゾク"と呼ばれる、迷宮入りした事件を担当する警視庁捜査一課弐係(架空の部署)に配属された、東大卒のキャリア警察官僚柴田純と、元公安の叩き上げ刑事真山徹が難事件を解決していくミステリードラマ。シリーズ前半は持ち込まれる事件を解決する刑事物としてオーソドックスな一話完結のスタイルを採りつつ、シリーズ後半に向けての伏線を少しずつ散りばめていく。そしてシリーズ後半から真山と快楽殺人犯朝倉の因縁を巡る物語を展開させる、一風変わった構成を成している。(Wikipediaより)急に観たくなって「ケイゾク」全シリーズをレンタルしてきました。TVシリーズでは、野口五郎がすごく印象に残ってます。あんな気色悪い演技ができるんだから、もっとドラマで活躍してもいいのにな、と思いました。ラストのキスシーン、鳥肌ものに良かったです。すごく好きなドラマなので、柴田(中谷美紀)も真山(渡部篤郎)も、さらには彩(鈴木紗理奈)も壺坂(泉谷しげる)も死んで欲しくないんですよね~。だから「ケイゾク / 特別篇 PHANTOM~死を契約する呪いの樹」が、彩のPHANTOM(幻想・幻影)であるという設定ならばちょっと悲しすぎます。ご都合主義と言われようと、ありえね~と言われようと、柴田やみんなが生きててまた活躍してるんだ、と思いたいです。だから、最後のお墓参りのシーンのお墓も、真山のお墓でも柴田のお墓でもないよ~、絶対(T_T)!!(血まみれ中谷美紀はすごかった!)「ケイゾク / 映画 Beautiful Dreamer」は、内容的には大して面白いと思わなかったんです。しかし、「真実なんていうものは、ほんとは存在しないんだ。曖昧な記憶の集合体、それが真実の顔をして堂々とのさばっている。だから、その記憶の持ち主が消えれば真実なんて消えてしまう。」この言葉が、ラストの生者と死者・現実と幻が混沌とする中で、真山も死んでしまい、懐かしい死者たちの世界に行ってしまいたいという柴田に生きていこうとする意志を与えたと思うのです。「生者によって死者が生かされる」ことに気付くというか。結局夢オチだとしても、死んでいるのは柴田なのか真山なのか…。どっちもイヤなので、「ケイゾク / 映画 Beautiful Dreamer 無添加ダイエットバージョン」(わたしは未見なのですが…)、こちらでは「映画版のラストシーンに続いて、冒頭の夢を見ていた柴田が真山の声で目覚めるシーンが反復される」ということなので、どっちも生きてることになりますよね。だからこちらのバージョンを支持したいと思いま~す(^O^)/『ケイゾク』(TBS)放送日:1999年1月8日~3月19日 金曜22:00~22:54(全11話)演出:堤幸彦、金子文紀、今井夏木、伊佐野英樹脚本:西荻弓絵出演:中谷美紀、渡部篤郎、竜雷太、鈴木紗理奈、野口五郎、泉谷しげる、村井克行、高木将大、西尾まり、他第20回ザ・テレビジョン ドラマアカデミー賞最優秀作品賞『ケイゾク / 特別篇 PHANTOM~死を契約する呪いの樹』(TBS)放送日:1999年12月24日演出:堤幸彦脚本:西荻弓絵出演:中谷美紀、渡部篤郎、竜雷太、鈴木紗理奈、生瀬勝久、泉谷しげる、手塚とおる、他※今回はDVD「ケイゾク 特別編 PHANTOM ディレクターズカット.ver / 死を契約する呪いの樹」を観ました。『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』2000年(日本)監督:堤幸彦脚本:西荻弓絵出演:中谷美紀、渡部篤郎、鈴木紗理奈、生瀬勝久、泉谷しげる、竜雷太、小雪、高木将太、大河内奈々子、他『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer 無添加ダイエットバージョン』(TBS)放送日:2001年演出:堤幸彦脚本:西荻弓絵出演:中谷美紀、渡部篤郎、鈴木紗理奈、生瀬勝久、泉谷しげる、竜雷太、小雪、高木将太、大河内奈々子、他
2008.12.04
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こんばんは。最近ネットやショップで聴いたり、PVを観たりして「いい感じだな」と思う曲があったので、ちょっとご紹介。御存知の方も多いかと思いますが…。まずは、「Kill Me Kiss Me」 by HANGRY & ANGRY「ゴスロリ界で人気のデザイナー、h.NAOTO氏のブランドから飛び出した女性2人組『HANGRY&ANGRY』(ハングリー&アングリー)」ということですが、観れば「ああ~」とわかります^^けっこうカッコイイんじゃない!?「こんなことも出来るんだ」という可能性を感じました。日米同時CDデビューするらしいので、がんばってほしいですネ。もう一つは「KO.A.KU.MA feat.NOA」 by LGYankees&GIPPERLGYankees(エルジーヤンキース)は仙台を拠点に活動するヒップホップグループ。川崎ベイファンク集団NORAの筆頭MC・GIPPERとコラボを組んだユニット。ヴォーカルにNoaを迎えた本作はメロウでロマンティック、セクシーなサウンドを聴かせてくれます。PVにはモデルの森摩耶さん、松本亜希さん、杏那さんが出演しています。(「やりすぎコージー」のエンディングテーマ)『Kill Me Kiss Me』Hangry & AngryTSUTAYAオンラインショッピング 発売日:2008年11月19日発売元:アップフロントワークス/GOTHUALL(GOTH-1007(TGCS-5247))価格:\3000(税込)1.Kill Me Kiss Me2.Angelia3.GIZA GIZA4.ロマンティックにバイオレンス5.WALL FLOWER(完全生産限定)TSUTAYA/TSUTAYA Online/Wonder Goo/e-Wonder Goo/すみや/Virgin Mega Storeの各店舗及びネット通販で10000セット限定。特製の缶BOX入りCDとオリジナルのパスケース付き。『1-ONE-』LGYankees & GIPPER1-ONE-発売日:2008年6月6日発売元:ラッツパック・レコード(株)(KCCD-326)価格:\1680(税込)1.KO.A.KU.MA feat.NOA2.Summer Time Memory feat.clef3.Into the Light feat.SHANA4.GO AHEAD5.Duty Of Success『KO.A.KU.MA』LGYankees & GIPPER feat. NOA 楽天ダウンロード購入LGYankees&GIPPER『KO.A.KU.MA』 価格:\150(税込)
2008.12.02
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隠された記憶テレビ局の人気キャスター・ジョルジュは、編集者の妻アンと一人息子ピエロの三人で平穏に暮らしていた。そんなある日、一本のビデオテープと不気味な絵が何者かによって送りつけられる。テープには、ジョルジュの家の前の風景が延々と撮影されていた。それから次々と届くテープには、徐々にプライベートな風景が映し出されるようになり、一家は身の危険を感じ始める。そんな中、ジョルジュは子供時代の“ある出来事”を思い出していく…。(goo映画より)「疚(やま)しさとは何かと思ってた これで―分かりました」というセリフがあります。ジョルジュ(ダニエル・オートゥイユ)はインテリで、仕事も家庭もうまくいっているように見える。でも、冷酷な身勝手さがある。妻・アン(ジュリエット・ビノシュ)にも秘密がある。音楽が全く使われておらず、それが緊張感を高めています。ストーカー的なビデオを送られてきて恐怖を感じるけれど、ジョルジュには思い当たる節があります。その人・マジッド(モーリス・ベニシュー)を問い詰めるために会いにいくけれど、否定される。何度否定されても、自分の身に起こる不幸な出来事は全て彼のせいだと思ってしまう。結局、彼に対する(無意識の)「疚しさ」が、彼を責めることにつながってしまう。「これこれこういうビデオ」を撮影するためには「こういう立場」の人間しかないだろうな、というのは判ったのですが、「なぜ、どのようにして」というのが判らなかったのです。で、恥ずかしながらいろんな解説サイトとかを見てみて、やっと判りました。悲劇的な結末を迎えてしまったにもかかわらず、ジョルジュは今までの生活が続いていくことに疑問を持っていない。でも、ラストが解るとこの家庭は見せ掛けだけのもの、すでに崩壊しつつあるものであると理解できるでしょう。ジョルジュは自分の中の冷酷さ・差別主義者の部分を感じていないし、アンは自分の秘密は守られ続けると思っている。それらが幻想であることに気付かされます。わたしは結構おすすめ映画だと思いました。『隠された記憶』2005年(フランス・オーストリア・イタリア・ドイツ)監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ出演:ジュリエット・ビノシュ、ダニエル・オートゥイユ、モーリス・ベニシュー、レスター・マクドンスキ、ワリッド・アフキ、他2005年第58回カンヌ国際映画祭 監督賞 ミヒャエル・ハネケ2005年第18回ヨーロッパ映画賞 最優秀作品賞 同 最優秀監督賞 ミヒャエル・ハネケ 同 最優秀男優賞 ダニエル・オートゥイユ 同 編集賞 ミヒャエル・ハネケ、ナディン・ミュズ 同 国際評論家連盟賞 ミヒャエル・ハネケ2005年第31回LA批評家協会賞 外国映画賞
2008.11.30
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パルス-回路-アンレイテッド・バージョンインターネットを介して超自然的な現象が人々を恐怖に陥れていく。学生ハッカーのジョシュが突然音信不通となってしまう。心配した恋人のマティが彼のアパートを訪ねると、憔悴しきったジョシュがいた。彼はマティの呼びかけにも反応を示さず、ついには彼女の目の前で首を吊って自殺してしまうのだった。彼の死に疑念を抱いたマティと友人たちは、真相を探り、やがて彼が残したパソコンの中に手がかりがあると確信する。そんな中、全米各地で人々が突然姿を消す不可解な現象が蔓延していた。(allcinemaより)黒沢清監督の「回路」(2001年)のハリウッドリメイク版です。オリジナルの空気感みたいなものは残ってたかと思います。ただ、溢れ来る幽霊たちの姿を描いたオリジナルはホラーだったと思うのですが、こちらは何が原因か?主人公は助かるのか?というサスペンス風味が強かったような気がします。ちょっと説明的というか…。論理でがちがちに固めて「ハンドルの遊び」が少ないというか…。幽霊の描き方も、なんかゾンビに追いかけられてるみたい。「あの世」の容量がいっぱいになっちゃって、「この世」に溢れ出てくる、という不条理な世界観からくるわけの解らない恐怖感は薄らいでしまっていたと思います。やっぱりハリウッドは解りやすさとか、整合性が重視されちゃうのかなぁ。自分が「存在」するために自ら命を絶ち幽霊になるか、自殺できなくて「消滅」してしまうかという、いわば究極の選択を強いられるオリジナル版に感じる「哲学的なモノ」が無くなっているせいで、漠然とした不安感とか「存在」の不確かさを感じることによる恐怖などを感じることはできませんでした。ただ、さすがハリウッドだけあってお金掛かってるなーという気はします。「損した」とは思いませんでした。『パルス』2006年(米)監督:ジム・ソンゼロ脚本:ウェス・クレイヴン、レイ・ライト出演:クリステン・ベル、イアン・サマーハルダー、クリスティナ・ミリアン、リック・ゴンザレス、ジョナサン・タッカー、他
2008.11.29
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安槻大に通う千暁ら仲間七人は白井教授宅に招かれ、そこで初めて教授が最近、長年連れ添った妻と離婚し、再婚したことを知る。新妻はまだ三十代で若々しく妖しい魅力をたたえていた。彼女を見て千暁は青ざめた。「あの人は、僕の実の母なんだ。ぼくには彼女に殺された双子の兄がいた」衝撃の告白で幕を開ける、容赦なき愛と欲望の犯罪劇。(文庫本内容紹介より)内容紹介を見て「面白そうだな」と思って読んでみました。実は西澤保彦さんって全く知らなかったのです。それで、読み始めてみたら「あ~、失敗したかな?」と最初思ってしまいました。まず、登場人物がニックネームで書かれてて、それと本名との関係、性別が全然覚えられないんですよ(T_T)で、それぞれの関係性が全くつかめない。人物が頭の中でイメージできない。もう読むのやめようかな、と思い始めたあたりでちょっとずつ面白く感じ始めました。というのは、謎を含んだ色々なエピソードが語られ出し、それに興味を惹かれてくるようになったんです。結局解き明かされない謎、意外な結末を迎える謎。それらが実はあるテーマを表現するために描かれているんですね。「実際に表現される行動の理由は、自分が『そうだ』と思っている理由と違うことがある」とか、「記憶は無意識に書き換えられてしまうことがある」とか、「一つの事実に対して見方は多数ある」とか…(だから、メインの謎の解はある程度予測できちゃうんですけど…)。とても重くておぞましい内容を含むので、初めはそれに比べて文章が軽すぎるんじゃないかな?と違和感を感じましたが、終盤にかけてぐ~っと引き込まれていきました。「愛」の強さ、みたいなものを描いた青春小説の一種、と思えば納得いきます。「彼のことを不幸にするひとは赦さない」という強い愛・意志が感動的です。で、読み終わって「解説」をちらっと見てみたら、この作品はシリーズものの中の1作品だったんですね。道理でなんか不親切に感じたわけだ、と解りました。シリーズを知ってる人には了解済みのことを理解するまで時間がかかったのはそのせいだったんだ、と。シリーズの最初から読めば、もっと面白かったんだろうな、読んでみようかな、という気にはなりました。『依存』西澤保彦発行:2000年発行所:幻冬舎価格:\1890(税込)文庫本依存(いぞん)幻冬舎文庫(税込\840)
2008.11.28
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記事引用開始首相、何もしない人の分なぜ払う 医療費で発言 麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが26日に公開された議事要旨で分かった。 首相は19日の全国知事会議で「医師は社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言し、陳謝したばかり。病気になるのは本人の不摂生のためとも受け止められる発言で、波紋が広がりそうだ。 20日の諮問会議では、社会保障制度と税財政の抜本改革などを議論した。首相は同窓会に出席した経験を引き合いに出し「(学生時代は元気だったが)よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」と指摘した。 その上で「今になるとこちら(麻生首相)の方がはるかに医療費がかかってない。それは毎朝歩いたり何かしているからだ。私の方が税金は払っている」と述べ、努力して健康を維持している人が払っている税金が、努力しないで病気になった人の医療費に回っているとの見方を示した。 さらに「努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、そういうインセンティブ(動機づけ)がないといけない」と話した。47NEWS 2008/11/27 00:36【共同通信】 (魚拓)引用終わり許せません。腹立たしくてちょっと言葉にならないです。病気になるのは本人の努力が足りないからですか。そうですか。「朝の散歩」さえしていれば、毎晩いかほどの高級バーなどで飲食してらっしゃるのか存じませんが、それでも肝臓や心臓を傷めることはないんですか。そうですか。そんな話初めて聞きました。あなた(麻生氏)がたまたま今どこも悪いところが顕在化してないのは、ただ運がよかったからだけだと思いますけど。健康な身体に生まれたことに感謝する気持ち、不幸にも病を抱えてしまった人に対する惻隠の情は全くないんですね。皆保険制度の理念を真っ向から否定するんですね。「医療は社会資源だ」ということがどうして理解できないんでしょう。火事が減れば消防署は要らないんですか?犯罪が減れば警察は要らないんですか?火事や犯罪よりも、病気になる可能性のほうがずっと高くないですか?さすが経済諮問会議での発言は一味ちがいますね。さぞかし税金をお納めなのでしょうが、それが医療費に使われるのは我慢ならないと。「オレ様の金がオレ様以外のことに使われるのは許せん」と。「オレ様は病気なんかしないのに、『怠慢』のため病気になったやつの医療費を払わなきゃならんとは不公平だ」と。国が「努力しないで」病気になった人の面倒を看るのは不公平だから、各々で「民間保険」に入れよ、と、こう言いたいのですかね。「国民全員がお互いに助け合う」という「国民皆保険制度」。それがもし本当に「なんかしてくれるというインセンティブ」がなければ成り立たないというのなら、もう日本人には「国民皆保険制度」を続ける資格はないのでしょう。残念ですけど。個人的には、病気で亡くなったわたしの家族を侮辱されたと感じています。わたしはあなた(麻生氏)の発言を絶対忘れませんよ。日本人にはまだ「助け合い」の精神が生きていると信じたいですから、あなた(麻生氏)の発言は絶対容認できません。※追記(08/12/20)この発言が為された「平成20年第25回経済諮問会議議事要旨」のリンクを追記しておきます。
2008.11.27
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砂の器 DVD-BOXセット(DVD) ◆20%OFF!ある夜、蒲田駅の操車場で一人の男の他殺死体が発見された。被害者の身元は不明で、唯一の手がかりは被害者の東北訛りと「カメダ」という言葉のみ。警視庁の捜査は難航を極め、一度は継続捜査となるが、警視庁捜査第一課の今西刑事と蒲田署の吉村刑事は持ち前の粘り強さで、遠回りをしながらも真実に近づいていく。(Wikipediaより)最近当地で再放送され、録画のうえほぼ一気に見通してみました。映画「砂の器」が大好きなんですが、このドラマも良かったと思います。一番泣けたのは、本浦千代吉(原田芳雄)が汽車に乗りこむ場面での秀夫(斎藤隆成)に向けた満面の笑みでしょうか。この笑顔はほんとに良かったです。切なさ倍増です。巻き戻して何回も観てしまいました。そして、ドラマでは今西(渡辺謙)以外にも和賀(中居正広)の本当の姿・宿命を知り理解し、かつ愛し、助けたいと思ってくれる存在・成瀬あさみ(松雪泰子)がいてくれたことが救いだったと思います(映画では理恵子(島田陽子)は本浦秀夫の存在を知りませんでしたから)。ただ、ドラマでは本浦親子は逃亡生活をせざるを得ない原因がありましたが、映画では全く落ち度がないにもかかわらず放浪しなければならなかった、という違いは大きいと思いました。差別の問題、社会情勢の違いなどもあり、原作権を持つ松本家の意向もあったとのことでこうなるのは仕方ないと思いますが…。三木謙一(赤井英和)は全く悪くなく、善意と正義で生きてきた人ですが、「善意と正義の物差し」しか持っていなかったことが残念です。(いや、そういう人物として描かれているので、それが良いとか悪いとかということではありません。こんな事件が起きてしまって残念、ということで、三木の対応のせいだなどといっているわけではありません。)そう思ってしまうのは理不尽なことなのでしょうが、和賀の内面をたっぷり描け、和賀に感情移入させられてしまった連続ドラマならではのことだったかなあと思いました。その分こちらの想像の余地は減ってるとは思いますが…。以上、ドラマ版を観ての簡単な感想でした。(中居くん、ちょっと顔が丸いよ(笑)!)『砂の器』(TBS)放送日:2004年1月18日~3月28日 日曜21:00~21:54(全11話)※初回・最終回21:00~22:09、第10話21:00~21:59演出:福澤克雄、金子文紀、山室大輔原作:松本清張潤色:橋本忍・山田洋次脚本:龍居由佳里音楽:千住明出演:中居正広、永井大、武田真治、京野ことみ、斎藤隆成、佐藤仁美、赤井英和、市村正親、夏八木勲、原田芳雄、松雪泰子、渡辺謙、他2003年度第7回日刊スポーツ・ドラマグランプリ 作品賞受賞同主演男優賞受賞 中居正広他受賞多数『砂の器』松本清張砂の器発行:1961年発行所:光文社(カッパ・ノベルズ)価格:\980(税込)文庫本 砂の器(上巻)改版 砂の器(下巻)改版新潮文庫 上(税込\660) 下(税込\700)
2008.11.25
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ブラックサイトFBI捜査官のジェニファーはある日「killwithme.com」というサイトの存在を知る。閲覧者の数に応じ、捕らえた男の死期が決まる恐ろしいサイトの管理者を突き止めるべく、彼女は地元刑事のボックスと捜査を開始する。(シネマぴあより)う~ん。つまらなくはなかったけど…。ネット社会の問題点、他人の痛みを全く他人事としか感じられない、センセーショナルな話題としてしか捉えられない現代社会の病んだ姿を描いて問題提起している作品といえるのでしょうが…。実際に起きてもおかしくないような事件ですので、そういう意味ではコワイですね。なんか、あんまりたいしたことが書けなくてすみません。『ブラックサイト』2008年(米)監督:グレゴリー・ホブリット脚本:ロバート・フィヴォレント、マーク・R・ブリンカー出演:ダイアン・レイン、ビリー・バーク、コリン・ハンクス、ジョセフ・クロス、他
2008.11.21
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「医師、社会常識欠落している人が多い」首相が問題発言 (リンク切れの可能性あり)以下、記事引用 (強調は淡紫によります)麻生首相は19日午後、首相官邸で開かれた全国知事会議で、地方の医師確保策に関連し、「自分で病院を経営しているから言うわけではないが、医師の確保は大変だ。もっとも社会的常識が、かなり欠落している人が多い。とにかくものすごく価値観が違う。そういう方をどうするか、という話を真剣にやらないと……」と述べた。 首相がかつて中核企業の社長を務めた「麻生グループ」は、病院を経営している。 首相はこの後、首相官邸で記者団に対し、自身の発言について、「まともなお医者さんが不快な思いをしたというのであれば、申し訳ない」と陳謝した。 ◇ 首相が19日の全国知事会議で行った医師確保に関する発言の要旨は次の通り。 自分で病院を経営しているから言うわけではないが、医師の確保は大変だ。もっとも社会的常識が、かなり欠落している人が多いと思ったほうがいいなあ。うちは何百人と預かってますからよく分かりますよ。とにかく、ものすごく価値観が違う。それはそれで、そういう方をどうするか、という話を真剣にやらないと。 これは本当に大問題なんで、小児科、婦人科というところが猛烈に問題になっている。これは急患が多い。急患が多いところはみな人が引く。だったら、その分だけ点数を上げたらどうですかとかいろいろ言っていると、問題点がいっぱい指摘できた。 医師会もいろいろ、厚生(労働)省も、この指摘は5年前くらい、(自民党)政調会長の時したと思うが、必ずこういうことになりますよ、と申し上げて、そのまま、答えが出てこないままになっている。 医者の数を減らせ、多すぎると言ったのはどなたでした、と申し上げて、党としても結構激しく申し上げた記憶がある。ぜひ、そういった意味では、この問題については、臨床研修医制度の見直しなどについては改めて考え直さないといけないもんだ。 大学の医学部の定員も、過去最大限まで増やすという話もあるが、出てくる医者は今から先のことですから、目先のことをどうするのか、というところで、医師不足の声というのは真摯(しんし)に受け止めないといけない、と思っている。(2008年11月19日21時11分 読売新聞)引用終わり問題発言であることには違いないのですが、いくつかの医療系ブログを読んだ限りでは以下のような認識が示されていると思いました。あくまでわたしが「そう読み取った」ということであり、誤読かもしれないし、真意を読み取れていない可能性も高いですけれど、一応わたしの考えたことを述べさせていただきたいと思います。1. 「社会的常識が、かなり欠落している人が多い」「ものすごく価値観が違う」自虐的、と言ったら失礼ですが、ある種、あきらめの境地で(とわたしには見えた)肯定している医師の方が多かったです。「病気になるほど、あるいは過労死するほど働く自分たちは、確かに常識からは外れているだろう。」「当直明け連続勤務、休みの日や夜間でも呼び出されればいつでも出て行くような『非常識な働き方』をしてきたことを言われているのならばその通りだろう」というような感じです。また、わたしが思うに、医師という職業の特性として技術系の職人であるという一面があり、その能力は患者をたすけるという方向に発揮されるため、コンビニの時給より安い給料でも、労基法違反の過酷な勤務状況でも、自分がやりがいがあると思うところではその低待遇を甘んじて受けてきていた。逆に数千万を積まれても、その価値がないと判断したところには医師は集まらない。こういう状況は「経営者としての麻生氏」の「常識」では理解できないのだろう、という(ある種皮肉を込めた?)論調が見られるように思いました。結果、麻生発言は医師に「それならば世の中の常識にのっとった働き方をしようじゃないか」という方向に向かわせるインセンティブを与えることになってしまったのではないか?2.「急患が多いところはみな人が引く。だったら、その分だけ点数を上げたらどうですか」先般の「医者のモラルの問題」という二階発言に比べれば、よほどまともな捕らえ方ではないか、という意見を見かけました。3.「医者の数を減らせ、多すぎると言ったのはどなたでした」これに関しては、つい先頃までは「医師は不足していない。偏在しているだけだ。」と言い張ってきた厚労省および政府の責任回避で、医療側はずっと不足に対して訴え続けてきたではないか、という、麻生氏(政府)・行政の二枚舌に対する怒りが感じられました。また、この記事には書かれていない3.見出し前段の「(医師不足は)これはちょっと正直、これだけ激しくなってくれば、責任はおたくらの話ではないですか。おたくってお医者さんの。」(47NEWS 首相の医師をめぐる発言要旨 全国知事会議 2008/11/19 21:53 共同通信 (魚拓))この論理展開が理解できないという意見が多かったと思います。「低医療費政策」で医療を締め付け縮小させてきたのはそちらの方でしょう?と。※追記(2008/11/21)Drbamboo先生 より、>「医者の数を減らせ、多すぎると言ったのはどなたでした」>と言うのは、医師会のかつての対応のことだと思います。>パイが小さくなることを恐れた医師会が、以前その様なことを言ったと記憶しています。とのご教示をいただきました。医師会のかつての対応が麻生氏にこの発言をさせたという面があるのかもしれません。しかし1984年に、「将来の医師需給に関する検討委員会」設置されて以降、「医療費亡国論」に基づき2006年に至るまで方針を変えなかったのは、全て医師会の影響とまで言うのはどうなんだろう?そこに便乗しようとした政府の怠慢はなかったのか?という気はします(医師会のあり方の問題点は問題点として)。難しい問題で、わたしの知識や理解力では手に余る部分が多いと感じます。「将来の医師需給に関する検討委員会」最終意見の要約(新小児科医のつぶやき より)を参照していただければと思います。Drbamboo先生、ありがとうございました。追記終わり全体として、山田・二階発言の時に比べて非常に冷めた見方がなされているように感じました。「どうしようもない」という感じでしょうか。いずれにしてもわたしたちが「低コスト」「フリーアクセス」「高クオリティ」の医療を甘受できてきていたのは、医療側の「非常識」と言われるほどの過重労働と「低医療費政策」のおかげなのは確かでしょう。今後現状のままで「常識的」な医師が増え、「診療報酬引き上げ」が行われると、医療は一般人の手には到底届かなくなるものになっていくでしょう。(医師の皆さんに「非常識」な労働を望んでいるわけではありませんし、「診療報酬引き上げ」に反対しているわけではありません。念のため。)ただ、このような浅薄な理解しかしていない人ではなく、以前にも述べましたが、よく勉強していて理解のある政治家を選ぶ努力はしなければ、と思います。それが結局自分のためなのだと思います。最後に、ちょっと唐突ですが、奥田碩氏(トヨタ自動車取締役相談役、日本経団連名誉会長)が座長を務める「厚生労働行政に関する懇談会第4回」で、奥田碩氏が「新聞もそうだけど、特にテレビが朝から晩まで、名前を言うとまずいから言わないけど、2~3人のやつが出てきて、年金の話とか厚労省の話に関する話題について、ワンワンやっている。あれだけ厚労省だけ叩かれるのは、ちょっと異常な話」「なんか報復でもしてやろうかな。それくらいの感じは、個人的に持っている。例えばスポンサーにならないとかね」。(J-CASTニュース 2008/11/13 (魚拓))こういう「恫喝」ともとられかねない発言をしています。しかも、この第4回の懇談会に限り議事録は公表されていないそうです。(九州企業特報 2008年11月17日 15:06 (魚拓))経団連、経済諮問会議なんて、ほんと傲慢で信用ならないし大嫌いです。こういう人たちに国の方向性を決めるような政策の決定を任せているようでは、未来は暗い、と言うほかないでしょう。
2008.11.20
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おはようございます。今朝、ゴミ出しに行くと雪が降ってました。初雪は4~5日前だったんですが、その時はすぐ消えちゃったし見られなかったのです。わたしにとっては今年初めて見る雪でした。寒いはずだよ~。そういえば昨日ニュースで、「タイヤ交換4時間待ち」とか言ってたなあ。早く交換しなくちゃ!ああ、また冬がやって来る…。あまりはっきり撮れてなくてすみません。
2008.11.19
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